2011年12月
2011年12月27日 22:23
『人との約束を破るのは最悪だ。でも、人の信頼を裏切るのはもっと最悪だ。……行ってこい、佐藤。あの曲はアタシが一人で四人分唄ってやるから』

ベン・トー 8 超大盛りスタミナ弁当クリスマス特別版1250円 (ベン・トーシリーズ)
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先輩の大人げなさ大炸裂の巻。完全に子供か!
珍しく、発売時期と作中時間がリンク。オールスター総出演という感じで(出てない人も何人かいますが)クリスマスらしい賑やかな一冊でした。そして年末の忙しさと内容の濃さでやたらと読むのに時間がかかることに。
パッドフットこと遠藤の生存を確認。元気にやってるようで何よりです。そしてさよならサラリーマン……きっと左遷じゃ済まなかったんでしょうね……
二つ名を得るということ。それは必ずしも強さの証明とはいえませんが、精神面のテンションが実力を左右する狼の世界では大きな価値があるもののようです。ちょっとはしゃいでる感じの茶髪がなんかかわいい。
佐藤くん調子に乗ってませんか? 乗ってますよね? と思わず詰問したくなる全方位フラグぶりは更に悪化。ウルフヘアの正常な反応には溜飲が下がります。白梅様の変わらないデレのなさにも安心するのだけど、佐藤も懲りないというか……実はかなり白梅様のこと好きなんだよねこの男。広部さんの事もあるし、気が強い女が好みなのかなあ。しかし佐藤とは役者が違うガンコナーのハイレヴェルなクズっぷりには脱帽しました。これが女を落とすテクニックか……ッ!
暴れん坊のサンタクロース、サラマンダーの来訪により、西区に集結する佐藤のライバル達。共通の敵を前にしたある種の連帯感みたいな雰囲気が心地いいです。サラマンダー自体も邪気がなくていい相手だったし。なによりオルトロスの出番が多くて良し! 二階堂は……あんまり活躍してないけど相変わらずお人よしだよなあ。ビッグマムに目を付けられるイケメンぶりに泣いた。
烏頭から学んだ二段蹴りなど、新技もマスターして狼としても急激に成長している佐藤。サラマンダーからのプレゼントは彼の更なる進化を促しそうですが、その先に待つのはやはりあの人なのか……残り3ヶ月(つまり三冊)で佐藤たちも進級するので、シリーズの転換期も近そうですね。
先輩の子供ぶりとは逆ベクトルの茉莉花の犯罪臭が異常。霧島くん早く来てくれー!
2011年12月23日 01:49
「……つまり、オレ流でいけと?」
「ええ。心の赴くまま、本能の導くまま、だけど狡猾に、抜け目なく戦う。それさえできれば、あなたたちは地上最強の戦士よ。深く考える必要なんてないない!」

カンピオーネ! 11 ふたつめの物語 (カンピオーネ! シリーズ)
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SD文庫最後の砦、ついに出陣の時。まあ多くは語るまい。
王の騎士にして愛人。『紅き悪魔』エリカ・ブランデッリ誕生秘話。これでようやく1巻までのミッシングリンクが(あくまで護堂の周辺に関しては)ほぼ埋まりました。かなり丁寧に伏線を拾ってるので、読み返して確認してみると面白いと思います。
ツンデレモードからどういう過程を得て変わっていくのかなあ、と思ってましたが、ある一瞬から「本編のエリカ」になる切り換えの早さに笑いました。恋は稲妻。
今回は10巻からの進展が一切ない、完全に独立した内容なので、ぶっちゃけこれから読み始める人は3巻から続けて読んでも全く問題がないですね。まあ、今のタイミングでこのエピソードをやるからこその感慨というのもありますが。
1巻がああいうスタートになったのは、面倒な過程は飛ばして一番面白いところからやろう、というこのシリーズのエンタテインメント主義の表れなのですが、確かにこれだけ重要な前日譚でも本編の進行からすると箸休め・ファンサービスという印象が強いです。お義父さん(笑)やジェンナーロとの対面など、事件後の話もちょっと見てみたかったかな。
過去編とはいえ戦闘のほうはかなり激しいもので、猪と雄羊が特に大活躍。この巻だけで護堂は4回も死んでます(笑) パンドラ様も久しぶりに登場したけど、1シーンだけなので表紙になるほど出番が多いわけでもないですね。しかしノリの軽い女神様だな!
今回何気に評価が上がったのが「駱駝」の権能。能力的に地味な印象しかないですが、実は接近戦では最強クラスだとか。まあ雄牛や鳳に比べると発動条件もキツイですしねえ。他にも白馬はカンピオーネ相手ならまず使えるんじゃないの、とか。仲間に攻撃してもらうとかそういう自作自演では発動しないとか補足が。
メルカルト編、サルバトーレ編と二本立てでなかなかボリュームがある内容でした。今回出番がなかったヒロインズはWEB短編の方で補完されています。
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連載2回目(実質一話目)も出来が良くて満足。作画的な不安はほとんどなくなりました。今のペースだと1年で原作一巻が終わるかどうかというくらいかな。SDMPの予告編には羅濠やジョン・プルートーも出てたけど、そこまで続く気がしない(笑)
次が2月なので、その時にいくらかアニメの情報解禁になる予感がします。
2011年12月22日 00:44
「兄さん、正座」
「なんでだよ?」
「いいから正座。3、2、1、はい」

詠う少女の創楽譜 3 (MF文庫J)
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花穂編。主人公のパートナーながら、イロモノ臭とやられキャラが板についていた可哀相な子だったけど今回はようやくメインに。それでもわりとひどい目にあってますが……まあいい話でした。なんかいきなり重いことになってますが。
親友との約束の為、腕は立つが性格の捻じ曲がった先輩にパートナーを申し込む花穂。歌姫(カンタトリス)のヒロイン数名に奏士(トルヴェール)の主人公一人、という構成だといつかはこういう話もあるだろうなあ、と予想してましたが案外早かったかな。エ○ゲーだったら陵○ルート一直線な展開に泣いた。
ヘッポコ奏士のタケルがどうやって試合に出るんだ、と思ってましたがそこをなんとかするのが完璧妹、明日香の本領か。タッグマッチの導入は思ったよりいいカンフル剤で、音楽バトルにもネタとして厚みが出てきたのは良かったです。タケルの特殊な才能の片鱗も見えてきたし、今後にも期待できるかなあと。しかし話の進行とは関係なく、出てくるたびにイチャついてる兄妹に戦慄した。ラストも花穂パートでしんみりしたところにアレか。
シルヴィさんはマスコットキャラとしてのポジションを確立したけど、果たしてライブで活躍できる日は来るのか…… 学院長は学院長で毎度おいしいところをもっていくしなあ。ただ今回の事態をお膳立てしたのは学院長なので、なんかしらその辺の謝罪があってもよかった様な。
それにしても魔法と歌姫をとりまく事情はどんどん物騒でキナ臭いことになってきてますが。正直ほどほどにして欲しいなあ、と思うのだけど、作者はこういうの好きなんですかねえ。
ラブコメ方面は明日香が安定して強キャラすぎるのでどうにもならない気がしますが、バトル方面でいうならもうちょっとスピード感が出るとよくなるかなあと思います。話のスケールは、主人公の手に余らない程度で収めてくれるといいかなあと。
3巻まできてイメージソングはまだ出来てないみたいですが、その悠長さからするともうしばらくシリーズは続くのかな?
2011年12月21日 01:55
「ダメな奴は私だけじゃない」
「ダメな奴はみんなそう言うんだ!」

犯人は夜須礼ありす (MF文庫 J い 1-9)
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奇才、伊都工平の新作は作者初の一人称+現代物の異色作。いや、異色じゃない伊都作品なんて有りませんが。
読者を突き放すような奔放さと難解さ、歪んだユーモアで構成されたいつもの伊都でした。途中まではかろうじてミステリーとして読んでましたが、終盤の跳躍ぶりに唖然。あとがきには例によって作品のコンセプトなどが語られてますがやっぱりよくわかんないのもいつも通り。
一つの殺人事件を通して敵味方の構図がある程度見えてきたけれど、この話は一体何処へ向かうのか。生徒会のメンツは次でもう一人増えるのかな? 悪意と陰謀と狂気に溢れた世界の中で、会長である片理の明るさは希望になりそうなので今後も活躍してほしいところ。
葦人とありす。奇妙な信頼関係と性癖の一致(笑)で結ばれた二人の戦いはまだこれから。作品的にも化けそうな感触があるので期待しておきます。
2011年12月13日 22:11
「どうだ、初めて見た海の感想は?」
「z i pで欲しい!」

【Amazon.co.jp限定カバー】俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 4 (GA文庫)
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退路は断たれた。いくさがはじまる……
前回の引きを受けての急展開で大きく話が動いて面白かったです。このままダラダラ続けていくことも出来そうなシリーズなのだけど、その辺のメリハリはしっかりしているなあと。
前世設定はともかく、鋭太との間に余計なしがらみのないヒメが実は一番安心して眺めてられるキャラなのかも。今回は普通にかわいいシーンが多くて癒される。
真涼さんのステータス表示のボロクソぶりに泣いたけど(そして千和は意外とバランスがいい)的確な評価だといわざるを得ないかも。というかこんなに面倒くさい女だったっけ……恋愛アンチというより本当は恋愛オンチなんじゃないかなあ真涼さんは。会話の結びに「冗談よ」と予防線を張らないとうかつにデレることもできないんですね……ホントめんどくさいなあ! 愛してる! 今回のことで、ようやく他の三人と同じ土俵に立ったのか、それともまだ別のステージにいるのか、その辺はよくわからないですが。
姉を攻略するにはまず妹から。マナの罵倒で変なものに目覚めるえーくんに笑った。まあこの子もやっぱりそんなに悪い娘ではなかったですね。鋭太がなんでそこまで真涼のために頑張るのか不思議な感じもするのだけど、それこそ惚れた弱みってやつなんでしょうか。もしくは本当にマゾなのか。(後者の可能性が大きい)
嘘(フェイク)も貫き通せば本物になる。しかしその前に立ちふさがるのは、9年間の厚みを持った嘘偽りのない想い。満を持してタイトル通りの内容に回帰する展開で、続きも楽しみです。何気に、真涼以外の三人は全員「幼なじみ」に集約されてるのが面白い(ヒメはかなり苦しいですが)。
あーちゃんは安定してアホの子で可愛い。ツン期をすぎたツンデレはオワコンなんて言わせない! 婚約者(自称)と元カノ(自称)の2人にもまだ頑張ってほしいところですね。まあ……鋭太と精神的な距離が一番遠いのは愛衣なんじゃないかとも感じてますが。

この手の特典はSSだけ優先して集めてるんですが(文庫に入らないかと思うとつい…)今回で4つ増えて10冊に。これからまだ増えそう……
