2012年11月
2012年11月29日 23:15
「もう大丈夫。………彼が来た」

問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗 (角川スニーカー文庫)
待望の、としかいいようがない第6巻。表紙通り、今回はペストにスポットが当たりつつも、箱庭世界の「謎」にまつわる伏線山盛り回となっています。立体交差平行世界論をはじめとした小難しい話が多く、スッキリしない展開も多いので盛り上がりという点ではこれまでよりやや落ちるものの、その分次回が楽しみな内容。そして最後に待ち受けていた衝・撃の展開! 正直これが全てという気も。というかなぜあの場面で挿絵がない……?
前回の内容とサブタイトルから、「対・魔王連盟」結成の話が中心になると予想していたけど、それはミスリード?でむしろ敵である魔王連盟の全貌に迫る展開。まあ第三の同盟相手など、意外な展開もありこちらもなかなか面白いことになっていますね。飛鳥の新武装など個人的にかなり気になるのだけど、詳細はおあずけ状態です。なんという焦らしプレイ。
公式にも「出番が少ない」と揶揄される十六夜だけれど、最後の立ち回りでの存在感はやはり圧巻。大変なことになってしまった黒ウサギ(仮)と共に、次回はようやくメインのエピソードになるそうですよ? そういえば2巻のときに互いに「命令権」のギフトを手に入れてたけど、それがどう使われるのかも気になりますね。
それはそれとしてジンくんとペストの二人もなんだかいい雰囲気でイラッと……もとい微笑ましいですね、ええ。それに引き換えサンドラは相変わらず微妙に残念な扱い……
「全てを奪う」と高言する魔王連盟を相手に、ついに始まる全面戦争。レティシアやグリーなど今回活躍のなかったメンバーも集結しての総力戦が待ち遠しいです。まあその前にアニメが先ですがねー
※再読完了
・平行世界からの意図的な召喚、ということならそもそも十六夜たちが怪しい。黒ウサギは誰から召喚のギフトを貰ったのか。
・ルイルイくんはゲスでも結果論としてそこまで悪い事はしてないので(ガルドに比べると)仲間に加わるのもおかしくはないかも。飛鳥の第三のギフトはディーンとアルマティアの合体技か、それとも三つのしもべに命令か。どうでもいいけど難しい話を理解できない飛鳥さんに親近感。十六夜と耀の頭の出来がおかしいのよね。
・黒ウサギ(元)の変調はダメージのせいではなく、擬似神格の使用ルールを破ったから? そういうリスクを知らないあたりさすが箱庭の貴族(恥)。今の精神状態で金糸雀のことがバレたりするとひどいことになりそう。
2012年11月21日 21:03
「つーか、さすが会長だな」
「あれだけ動いても胸が揺れないとか、マジで凄い」

剣神の継承者III (MF文庫J)
相変わらずあまり頭使ってない感じで、スケベとバイオレンスで勢いがあってよかったです。最初から最後までバトルばっかりなわりに飽きずに読めましたね。あとリンネちゃんが自由人すぎて楽しすぎる。
会長が結構活躍していたけど、どちらかというと明里の担当回。実質的にこれが退場の話だった気もしますが。ぶっちゃけ他の子に比べるとあまり魅力はないのだけど、作中の世界観だとクロウの刹那的な生き方が肯定されがちなので、バランス的に必要だったのかな。まあ結局、そういう彼女だからヒロインとしてはいまいち馴染めなかったようですが。会長はサブヒロインっぽいくせに背景設定が面白いので、今後のクロウとの関係が楽しみです(まだデレてないし)。
なんだか妙に風呂敷が広がってるあたりに不安を覚えますが、前作みたいに次でむりやり完結というようなことにならなければいいんですが。ヒロインも順調に増えてるのでなんとか綺麗にまとめてほしいものです。しかしよくよく誘拐されたり監禁されたりする作風ですなあ。
2012年11月20日 22:21
「只人として生き、只人として死ぬのをあきらめろ。その代わり――」
「おまえは戦う神にもなれるし、地上を滅ぼす悪魔にもなれる……かもしれぬ。まあ、それに見合う器量がなければ、ただ野垂れ死ぬだけだが」

盟約のリヴァイアサン (MF文庫J)
人と魔女、竜と蛇、そして新たなる竜殺し――「王」の物語
丈月城の完全新作。レーベルを移っても安心の内容で、そりゃあもうなんの心配もなく面白いです。今回は怪獣バトルがメイン。
大地母神の裔たる魔女(巫女)と蛇(竜)の関係など、カンピ読者にはおなじみのモチーフで色々と想像力を刺激されますが、今回はそこまで趣味要素の高い話じゃないのでいい意味でアッサリしていて読みやすいと思います。神話的な考察とかはあまり重要ではなさそう。
主人公のハルは戦闘要員ではなくても初めからプロフェッショナルなので、某甘粕さんみたいなポジションで活躍するのかと思ったのだけど、結局強大な力を手に入れてるあたり、ある意味期待通りかな。ヒロイン達の能力との相互依存関係など、いかにもこの人らしいギミックで今後が楽しみです。エロース分は……まだ控えめだぞ!(色々すっ飛ばして1巻から出産まがいのこともしてますが)
(とりあえずは)ヒロインが二人。「ケダモノ」とか「女子力ひくい」とか散々な言われようだけどアーシャが普通に可愛いです。ハルはどんだけ目が曇ってるんだよ!(というかハルの語るアーシャの人物像はまさにカンピオーネのそれである) ゴドーさんと違って草食系かと思われたハルも、案外厄介な雰囲気を出してますがね。
今回はちゃんと「一巻から」のスタートなので(やはり色々と段階を飛ばしてはいるけど)素直に新シリーズとして続きが楽しみです。今後、「弓」以外の秘文字が使えるようになるのかどうかとか気になるところ。巻末の解説も毎回やってほしいですね。
まあよくもわるくもMF文庫用にカンピをローカライズするとこうなる、という印象ではありましたが、読者もそれを求めているので問題ないかと。主人公にとってのパトロンの思惑が不明(味方とは限らない)なところなど、カンピとは異なる要素なのでこれから差別化されていきそうです。
