2014年10月
2014年10月31日 01:00
「いた。ここにいた……ここに……ロランドがいるんだ……あいつの言葉がここにある」
レジスにはなれなかった男。
クロックワークプラネット3という大物が控えているので、7巻はひとまず置いておいてこちらだけ読了。 本編の前日譚と4巻のバスティアン編の後日談ということでいつも以上にサクッと読みやすいですが、最後の最後でガツンとやられた感。
6巻でのレジス達の活躍が、結果として敵国であるハイブリタニアに住むベルガリア人の生活を脅かしてしまうという負の連鎖がやりきれない。だからといってレジスたちが負ければよかったということでは無いのですけど。今回の戦争を乗り越えてアルティーナやバスティアン達が戦わなければならないのは、そういった世の中の理不尽さなのでしょう。
フェリシア編は本編までの間にまだエピソードがありそうなので、ちょっと物足りない気もしましたがWEBの連載は逃してたのでようやく読めてよかったです。本編でのバスティアン合流が楽しみになる番外編でした。
2014年10月23日 02:08
「わかるか、ユースケ! どんな奴だって、マッチョになれば……マッチョなんだ!! 筋肉は――!!」
「――差別……しないッ!!」
アニキと囲む食卓。
アサウラ×赤井てらコンビの新作。タイトルだけでわかる人にはわかりますが、ベン・トーの劇中で「生活保護で恋人も支給されるべき」という友人の与太話から佐藤(と白粉)が妄想していたネタが元になっています。まあ「デスニー」もある意味似たような経緯で生まれた作品ではありましたが。
わりと真剣にクズっぽい主人公とか(しかし佐藤ほどハイスペックでもない)、出オチ感溢れるアニキのアニキぶりとか、安定のホモネタに苦笑いしながら読み進めると、最終的には謎の感動と読後感の良さが味わえる。いつものアサウラとしかいいようがない本でした。そしてウチにもこんなアニキが来て欲しいと思いました(洗脳) ダブルヒロイン仕様(片方はアニキ)だからノンケでも安心だよ!
恒例の飯テロはマッチョらしく?ローカロリー志向なので、作品のコッテリ具合に対していいアクセントかと。とりあえず一冊で完結はしてますが謎はまだ残ってるし(主にアニキについて)、アニキじゃないヒロインとの今後も気になるので続刊希望です。
2014年10月03日 03:30
「よくあるでしょ。才能のある人は漠然と考えてても正解を引き当てる。才能のない人は必死に勉強して考えに考え抜いたのに確実に間違えるって……」
1.5ということで、旧作の1巻と2巻の間に収まる番外編的な話。例によって当時、いろいろあったらしく(笑)1巻の夏から冬まで話が飛んだため、その穴埋め的なもの。プロローグだけは旧作から流用してますがそれ以外は書下ろしですね。改めてシリーズ再開の実感が湧く内容ではないかと思います。
番外編らしく、ミリィとランティの上級文官試験という気象操作からは離れた話題が中心となっています。ランティは「気象精霊ぷらくてぃか」での描写を反映したのか、旧作以上にミリィにベッタリな感じに。まあ元々本編ではそんなに出番の多いキャラでは無かったと記憶してますが。
政治的な理由で試験の合格を阻止しようとする勢力の妨害工作を、ミリィ達がのらりくらりとかわす。というだけの話なので雰囲気のユルさは1巻以上ですが、個人的に「お月見試験とホゴ活動」が旧作でも特に好きだったので楽しめました。「過去問で勉強しても意味が無い試験」がユニークで興味深いですが、現実にもああいうのがあるんでしょうか。
以前はなかったランティの父親(イツミさんの旦那)の話題が出てきましたが、今後の展開に関わってきそうなので旧作とはまた違う話になっていくのかな。そしてあとがきは毎回あの調子なのだろうか……
2014年10月02日 20:18
「どうでもいいけど妖精界の政治方針は、『専守防衛』じゃなくて『武装防衛』だからね。そこのところは間違えないように」
天災は忘れた頃にやってくるとはよく言ったもので、ようやくのシリーズ再開。色々あって(としかいいようがない)最終的には自費出版という形に落ち着いたようです。それでもこうして手軽に読めるのは電子書籍の普及のおかげですなあ。
話自体は旧版の一巻から大きく変わってないと思いますが、設定や用語などは細かいものから大きなものまで結構修正されてますね。特に印象的なのが、無類の災害オタクとして旧作でも活躍した(笑)キャサリンさんが「〜ですわ」口調のお嬢様キャラになったことでしょうか。はじめは強烈な違和感が有りますが、中身は当時から変わってないのですぐ慣れると思います。
他にもミリィは茶髪巫女(本人は亜麻色と主張)と称される西洋系のルックスになり、フリーの下級精霊だったコズエが役職持ちに変更されているのが目に付くところ。ミリィに関しては元々欧州系の精霊なので、設定にあわせて修正した形ですかね。妖精王妃との関係なんかもありますし。
リリース済みの1.5巻はほぼ書き下ろしなのでこちらも楽しみですが(これから読む)、誘発局との対立が始まってからが話的に面白くなるので今後の展開に期待。リライトとはいえものすごく手間がかかってそうなのですぐには無理でしょうが……




