2015年01月
2015年01月21日 20:34
「ロボットと話せるなんてロマンすぎるだろ!」
塗り替えろ! そのクソッタレな現実(リアル)を!
先走り感漂う力の入ったプロモーションや聞いたことのない作者名など不安要素がなかったかというと嘘になるものの、MFらしからぬ骨太な内容で全く問題なく面白かったです。とりあえずは合格だ!(何が)
基本的な設定は既視感にまみれたもので特筆してどうというところもないのだけど(今ちょうどやってるファフナーみたいなのを思い浮かべてもらえれば)、泣き叫ぶヒロインを力ずくでコックピットに叩き込んで強制的に戦わせる陰惨なプロローグにまず心を掴まれます。
そこに颯爽と現れる救世主こそがアニメの世界?からやってきた軍人の主人公。しかし彼もまた「うちらが必死に戦ってる時になんでコスプレごっこなんかしてんだタコ」という理不尽な迫害を受け、アイデンテティ喪失の危機に直面するというキツイ展開。次元の壁を、立場を越えて邂逅した孤独な二人が束の間の安息を得る中盤には癒されますが、その先に待ち受けているのはやはり過酷な現実でした。
しかしだからこそ、たとえ自分が生きてきた軌跡を虚構(フィクション)と嘲られようとも、涙を流す少女の為に立ち上がるヒーローの活躍が描かれる終盤は文句ナシに熱いです。リアルロボ、ファンタジーロボ、スーパーロボ(喋る)とタイプの違う3種類のメカによる戦闘描写もバリエーション豊かでいいですね。一部、戦闘シーンが地の文のない「漫画で」描かれるあたりは実験的で賛否両論ありそうですが。
ほのかに香るMF的なラブコメ臭が(ほんのごく僅かですが)ハードな世界観の中でノイズとして感じられるのがちょっと気になりますが、ひとまず掴みは良い感じではないかと。とりあえずエルフィーナ(少女ロボ)がBANDAIかメガハウスあたりからアクションフィギュア化するくらいまでは続いてくれると嬉しいです(笑)
2015年01月17日 01:01
友達以上で恋人以上の存在、汝の名は”強敵”
YOSHI☆TERUに学べ。
不死鳥のように甦った愛衣の提案に乗り、恒久的なハーレムの実現を決意した鋭太。たとえ世間から後ろ指を指されたとしても、それがみんなを――真涼を救うことならば季堂鋭太が迷うことはない! そして縦横に策をめぐらす鋭太の気炎に応えるように、迷走を続けていた真涼はついに一つの「回答」にたどり着く。
数年ぶりに石化から目覚めたら「ヒロイン全員が死んでいた」某主人公ほど過酷ではない物の、一筋縄でいかない状況で頑張り続ける鋭太の勇姿が胸を打つ9巻。そしてなにより待望の真涼の復活! こんなに嬉しいことはない……
鋭太と真涼、それぞれの母親との決別に愛衣の覚醒など大きなターニングポイントとなった前回から続いて怒涛の展開。鋭太たちの進級や新入生の入学、生徒会長選挙など珍しくまともな学園物らしいイベントが多めです。ちなみに新入生の中には例の金髪豚野郎の姿も……
新たな決意と共に復活した真涼の姿も、それに対する鋭太の反応も、この二人はこうでなくては! という納得感があり大いに溜飲が下がりました。幼馴染みでも恋人でもない、それでも二人の間にしかない「キラキラしたもの」を見せ付けられた千和が少し可哀相ではありますが、今はとにかく二人の対決が楽しみで仕方がない。
鋭太と特別なしがらみを持たないヒメと、一応は幼馴染み枠(笑)である愛衣と千和。彼女達に見えている「世界」の違いが興味深く、同時にハーレム形成の困難さを物語っていました。しかしヒメと愛衣は完全にサポートキャラとして安定しましたが、かといってヒロインから脱落してもいないという良いポジションを確保しましたね。
2015年01月05日 01:13
「まだあきらめんのは早ぇだろ。可愛い女の子は、死んじゃいけねぇんだよ」
無想を越えた、その先に。
日奈子の姉、美月の命を賭した凶行によりついに完全に開放された異世界(ソーディア)への扉。エイジンの脅威に晒された東京がゴーストタウンと化すなか、潜伏を続けるクロウ達は来るべき最後の戦いに向けて鍛錬を重ねていた。そして2ヵ月後。クロウや日奈子・セフィ達の覚悟を、ラーシュやシルフィの狂気を、全てを呑み込んで決戦の幕は上がる。
色々あった気がしたけど、最後の最後で全部どうでもよくなったというか、ラーシュェェ……
わりとヤバそうだったウィニアが助かったことですっかり油断してたけど、甘かった。このシリーズの生存ヒロインの中では1番か2番目に好きなキャラの退場なので、ショックが大きいですね。設定的にはもっと早くにリストラされててもおかしくない子ではありましたが……
これまでも幾度となく(敵味方関わらず)大事な人の死に直面してきたクロウだけど、自分の手で守り抜くと決めた相手を失ったのはこれが初めて。それでも剣神を目指すなら、彼はさらに陰惨な道を進まなければならないわけですが……
殺伐とした本編でのなごみ要素は、クロウとの別れが迫るウィニアのいじらしさなど。あとほとんどセクハラされる為だけに出てきて即行フェードアウトする会長の出オチ扱いはちょっと笑いました。
なんにしろ終わりそうで終わらなかったブレイズとの戦いもこれで完全終結。ダイナストの怪しい人達もあっさり退場したので、クロウとラーシュ、ヒョウカの決着が付けば大体は解決するようです。空の扉は日奈子とセフィがなんとかするんじゃないかな(適当)。色々と悶々とするものはありますが、リーゼに関しては悪くないところに落ち着いたのが救いでした。



