2015年04月
2015年04月28日 00:37
「どう見ても頭のなかが過剰にぬるい粗忽な女だが、只者ではない……か」
新レーベル移行後の第一弾は、最終決戦前の箸休め的な短編集。これまでのように既存の短編+書き下ろし中編という構成。ちなみにカバーがSD文庫仕様とのリバーシブルになっているので、既刊とデザインが変わるのは嫌だ! という人にもちゃんと考慮されています。カンピオーネといえばやっぱり金色の背表紙が印象的なので心憎い気配りですね。
短編はとりたててどうということもない日常話がほとんどで、王様の規格外ぶりに皆が呆れて終わるというオチのワンパターンぶりが光ります(笑) キャンペーンの冊子とか雑誌付録のドラマCDとか、今となっては入手が難しい話も収録されてるのは嬉しいかな。ドラマCDのムカデ退治は脚本の「ト書き」がそのまま掲載されている豪快な仕様……
書き下ろしは本編より150年くらい昔、まだカンピオーネが3人だけだった頃の騒動を描いた話。カンピオーネはこういう、本編で語られない面白エピソードがいっぱいありそうなのでもっと読みたいと前から思ってるんですよね。それはともかく、ヴォバンと教主の二人は今よりいくらか社交性?を捨てていないキャラクターになってるのが面白かったです。逆に今と全く変わらないアイーシャ夫人のイケイケ具合が(笑) この人がいるとどんな真剣勝負もコメディ時空になってしまうので困りますね。
最強の敵を前に、全てのカンピオーネが互いに潰しあうという「世界の終わり」を予感させる戦いがこれから始まります。護堂の前に最初に立ちふさがりそうなのは、同胞ともいえるあの人か……しかしここでも「アイーシャ夫人を誰が抑えるか」というのが問題になってきそうな感じです。
2015年04月23日 02:25
「一つ教えてあげましょう。女は――恋をすると強くなるのです」
偶然にも最近プレイしていたNINJA GAIDENでドラゴンと戦ったので(笑) 運命を感じて読んでみました。瑠璃ボケは未読。
タイトルはともかく中身は普通のライトファンタジーだなー、という印象。そもそもRPGだと忍者って普通に出てきますからねえ。異世界召喚系ではなく、あくまでファンタジー世界でシノビと呼ばれる職業の主人公が竜を狩るお話でした。ドラゴンといっても登場する場面の大半は人の姿でしたが。
人にドラゴンに抗うすべはなく、家畜として必要な数だけを生かされているに過ぎないという無理ゲー気味な世界観は良い感じ。銀髪女騎士なヒロインも、めっぽう強い主人公に守られているだけのへっぽこキャラではないのがよかったです。それでも「ここがすごい!」とか逆に「ここがすごく変!」というフックは弱かったかなと。綺麗にまとまってはいるけど、最後の方はもう忍者関係なかったですね(笑)
主人公達の関係が1巻で納まるところに納まってしまったので、続きが出るならヒロインは増やさずひたすらイチャイチャさせる方向か。とりあえずタイトルに対する答えは「おまえのようなニンジャがいるか!」でいいと思います。
2015年04月01日 22:38
「………残念だ。貴女が、もっと嫌な女ならよかったのに」
問題児たちよ、永遠なれ――
内容は別として変則的すぎるリリースで物議をかもしたアジダカ編でしたが、今回はまるまる一冊その後日談。併せて「問題児シリーズ」の第一部がここに完結と相成りました。しかし心配は要りません。なぜなら第2部はもう2ヵ月後に始まるのですから……
アジダカさんとの死闘により多大な犠牲を払いながらも、新たな拠点である金剛鉄の鉱山で体制を整えつつあるノーネーム。人生の岐路に立った問題児達それぞれが選んだ道は、心から納得のいくものだったと思います。そして飛鳥・フェイスレスの因縁や十六夜の恩恵の正体等、初期から引っ張ってきた伏線も綺麗に回収と。設定周りはちょっと複雑すぎて理解が追いつかなくなってる部分もありますが(笑)
十六夜に匹敵するほどに成長し、ジンが不在のノーネームで新たな役職も得た耀。しかし肝心なところでビシッと決まらないあたりが最後まで春日部さんらしくて安心しました(笑) 第2部は舞台を外界(現代の地球)に移し、意外な人物達が主役になる模様。しかし箱庭世界の、なによりノーネームの旗印を取り戻す戦いもまだこれからなので、気が早いけど再び十六夜たちが主役に返り咲くであろう第三部?が楽しみです。空白期間の話も(特に十六夜・黒ウサギ組の珍道中は)何らかの形でやって欲しいですね。
サンドラの扱いとか不憫すぎる気もしますが、きれいにまとまったエピローグでした。予告イラストの三人、真ん中にいるのが工藤彩鳥ということでいいのかな? まさかあのキャラがこうなるとはなア……



