2012年05月01日 21:06
すごいカガクで護ります
「ひとつだけ、言っておくぞ。――私は、キミの助手なんだからな」
「だから、きちんと、キミの無茶に付き合わせろ」

クロス×レガリア 嵐の王、来たる (角川スニーカー文庫)
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抜群の安定感。馳郎とナタの鉄板コンビぶりに加え、自重しないスーパーメカニックの数々が楽しい。基本は王道ながら、サプライズの魅せ方が上手いので飽きずに読めますね。
リコがメインといいつつ新キャラがヒロイン(ネタバレ)の話だったのか。しかしリコはもうちょっと気難しいタイプかと思ったら普通に良い妹でした。そして相変わらずの超科学ぶりとどんどんパワーアップするカエアンに笑った。どうでもいいけど飛行メカのネーミングに「イカロス」って不吉ですね(笑) フィクションではよく見ますが。
能力的には凡人(と言っていいのかどうか)でも口先だけの主人公になってない馳郎のキャラクターが良いですね。規格外の強敵を、物理的にも精神的にも圧倒する展開にテンション上がります。なんという肝の据わりぶり。
鬼仙の側は一旦お休み(ちょっとだけ出てきた蓮花がなんか良かった)ということで、次から2つの陣営の間で馳郎が立ち回る話になっていくのかな。ナタの扱いに関してもこのまま大人しく収まるはずもないので楽しみです。3巻はさすがに間が空いて秋頃になるようですが。