2013年02月13日 23:02
3人目と5人目
「僕だって、草や木じゃない。欲はあるんだよ」
俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 6.5 (GA文庫)
大人の事情で2ヶ月連続リリース。まあ原作派としては普通に喜ばしいですが。電子書籍版の連載をまとめた物がメインなので書き下ろしは少ないですが、個人的には未読だし文量的にもいつもと同じくらいあるので、6巻の続きが読みたいんだよぉぉぉぉぉぉおという渇きは満たされないながら充分満足できる内容でした。
なにかと物議をかもしたらしいスピンオフ版コミック(未読)の小説版。1巻の数日後ということで本編に挟まる形ではあるものの、キャラの感情等の面で2巻以降に繋がらない感覚があるため、正史として扱っていいかは判断に迷うところ。まあアニメや特撮の「劇場版」みたいなノリかもしれません。
基本的に鋭太の一人称で進む本編とは違い、主に真涼視点で描かれているのが最大の見所ですね。わりあい素直な鋭太の目線とは違う、分析的なものの見方がなかなか興味深いです。話のほうは、やっぱりちょっと本編とは空気が違いますが、1巻の続きとしてあったかもしれない「アナザー2巻」としてみると面白いですね。しかし一人称が少ないせいか、今回のえーくんはイケメン度高くて格好いいぜ。
描き下ろしのカオル……もといカオリの話はまあ見たまんまですね。あとがきで「喜劇と悲劇」とある通り意外とスパイスが効いた内容。あと、今回唯一愛衣ちゃんとヒメの出番がある話でもあります。
今回、各話の間にJ○J○風の人物紹介が有りますが、このテキストがなかなかキャラの本質を突いたものになっていて読み応えが有りました。愛衣ちゃんの問題点が実にわかりやすい(笑)