July 10, 2006
"Talk 426" vol.1
今回は、"Talk 426"と題してRyoh Mitomiがナビゲーターとなり、所縁のある人物との対談をするという形式でお送りします。そして記念すべき第一回のお相手は、香港・東京を中心に活躍中のDJ”imai fukutaro”さん。今回は、彼の原点でもある香港をテーマに話を進めていきました。
それでは、"Talk 426"スタート!!
Ryoh Mitomi:
元々、イマイさんが香港に渡った経緯ってどういうものだったんですか??
imai fukutaro :
20歳くらいの頃に都内でパーティーやってる人たちと知り合いまして、渋谷のasiaの平日の夜とか、新宿2丁目とかでDJするようになったんですけど。asiaの平日もお客さんいないし、新しく自分でパーティーやるのって怖いじゃないですか。なんか東京って。
Ryoh Mitomi :
確かに。自分もwombの平日やってた頃そんなんでした。。
imai fukutaro:
で自分でやりたい事も漠然としてるわけだし、どうやったら出来るかも判らんのですよ。
Ryoh Mitomi :
なるほど。
imai fukutaro :
で、asiaのパーティーが終わっちゃった頃から「何しようかな〜」って思ってまして、それでその頃丁度、テレビで電気グルーヴのオープニングで香港にPINKって箱が出来たのを見たんですよ。
Ryoh Mitomi :
PINKって、すごく人気あったクラブですよね?確か。
imai fukutaro :
3ヶ月だけですけど笑
Ryoh Mitomi :
あぁ・・・。なんか香港っぽい。。。
imai fukutaro :
それで、もともと王家衛とか好きだったんで、とりあえず香港にレコード持って遊びに行ってみて、PINKで回せたら帰ってこようかなと笑
Ryoh Mitomi :
何と言うか、ものすごい目標設定の仕方ですねぇ。。。けどasiaのパーティ終わって、「よし、香港行こう!」ってのが、いつも言ってますけど、そのバイタリティ尊敬しますよ。
imai fukutaro :
若気の至りってやつですよ。でも、既にtechnasiaなんかもWIREとかLOOPAでライブをしてた頃なので何かあるかなとは思ってたんですけど。
Ryoh Mitomi :
なるほどねー。やっぱりtechnasiaってのも少なからず影響あったってことですね。
imai fukutaro :
そうなんです。でも向こうに行ったらPINKは潰れてるわ、”Abusolute Magazine”って雑誌には上海のShinさんの特集が載ってるわで、「あ〜!来るところ間違えた!」ってのはありました笑
Ryoh Mitomi :
いきなり前途多難じゃないですかっ!笑 で、その最初の香港上陸が2000年頃でしたっけ??
imai fukutaro :
いえ、もうちょっと後ですね。2001年かな?いや、2002年?違う、2001年だ。
Ryoh Mitomi :
結構アバウトですねぇ。。で、初めて行った香港のクラブ、というか当時の香港のシーンってどうんな感じでした?今は、ブレイクス全盛期って感じかと思うんですけど。。
imai fukutaro :
当時はまだハードハウス、トランスなんかもありましたね〜。
Ryoh Mitomi :
当時は、まだ”早いの”についていけたんですねぇ。香港人に「テクノはダメなの?」って聞いたら「テクノは早すぎる」って言ってましたから。。。
imai fukutaro :
ブレイクスもありましたけど、今ブレイクスやってる人たちはもともとプログレやってた人が多いかな?
Ryoh Mitomi :
あ、そうなんですか?!寝返ったってことか?!
imai fukutaro :
うーん。というよりも香港ってちっちゃいじゃないですか。
Ryoh Mitomi :
はいはい。
imai fukutaro :
だから”色んなジャンルが共存してる”って言うのが難しいみたいで、一つ流行が出来ると、そればっかり!ってなっちゃうんですよね。
Ryoh Mitomi :
そういうコトなんですか。。。つまり、流行が一目瞭然ってわけですな。
imai fukutaro :
そうなんです。小さくっても地道にやってるみたいな人は、殆ど居ないっていうところはありますね。どんなジャンルであれ。
Ryoh Mitomi :
それは、ちょっと残念というか勿体無いというか。。。で、そんな香港でPINK目指したイマイさんの香港初DJっていうのは、どういうキッカケだったんですか??
imai fukutaro :
香港着いた時は、まだ地理も何も全くわからなかったんですけど、とりあえず自分で作ったMIXCDをクラブに配りに行ったんです。
Ryoh Mitomi :
前向きですなー。
imai fukutaro :
無謀ってやつ。
Ryoh Mitomi :
そっちか?!
imai fukutaro :
で最初に行ったところが、中環ってところにあった”Ce-Top”ってゲイの集まるお店。
Ryoh Mitomi :
新宿2丁目に続き、香港でもスタートはゲイクラブだったんですね。
imai fukutaro :
”恋する惑星”に出てくるエスカレーターのすぐ下にあった、無許可のアングラ箱です笑
Ryoh Mitomi :
無許可?!けど、香港らしい!!
imai fukutaro :
場所は”恋する惑星”なんだけれども中は”ブエノスアイレス”だったという…。
Ryoh Mitomi :
香港、ぬかりねぇーなぁー!!
imai fukutaro :
そこにCD持って「DJやらせろ」って言いに行ったら、入り口のヤクザに追い返されて。。。
Ryoh Mitomi :
これまた危機一髪じゃないですか?!
imai fukutaro :
でもマネージャーが出てきてくれて、「レコードでDJ出来るの?」って言われて、「うん」って答えたら「じゃあ明日来て」って。コレで決定。
Ryoh Mitomi :
「レコードでDJ出来るの?」ってそういう価値判断で決まりですか?!
imai fukutaro :
香港はまだ良いですけど、中国本土なんかだと未だにCDだけの人も多くって。
Ryoh Mitomi :
まぁ、レコードを手に入れるのも大変みだいですけどね。。。
imai fukutaro :
それでじゃないですかね。CDでのDJもレコードも使ったことなくってラップトップからって人が、今後は日本以上に増えそうだし。。
Ryoh Mitomi :
その傾向は、ありそうですね。しかもコピーしまくりだし・・・。
imai fukutaro :
Shinさん曰く、中国人のクレジットカードだと海外でレコード買えないとか。。
Ryoh Mitomi :
中国カードってば、どんだけ信用ないんだ?!
imai fukutaro :
”信用卡”って漢字で書くのにね!
Ryoh Mitomi :
まぁ、話戻るんですけど、一先ず無事にDJのキャリアスタートさせたわけですけど、イマイさんの(*注1)相棒・フランキーとは、どうやって出会ったんですか??
imai fukutaro :
えっと、それで毎週末はCe-Topでヨルダン人ハードハウスDJのTarekってやつの前座をずっとやっていて、平日はTarekに紹介してもらった尖沙咀のターンテーブルがあったバーで遊びつつDJしてたんです。
Ryoh Mitomi :
はいはい。
imai fukutaro :
で、そこで働いていたDJの友達がフランキーで、彼も当時はそこによく遊びに来てたんですよ。
Ryoh Mitomi :
なるほど。そのバーで知り合ったわけですね。
imai fukutaro :
そうなんです。
Ryoh Mitomi :
で、すぐに「パーティやろう!」って流れになったんですか??
imai fukutaro :
いや、その後は広州にも呼んでもらったり、PINK亡き後の香港唯一の大箱、Queensとかで何度か呼んでもらった後、例のsarsですよ笑
Ryoh Mitomi :
あぁ、あの頃ですか・・・。なんか毎度そんなんですねぇ・・・。
imai fukutaro :
sarsの頃は日本に居て香港に「次はどんな感じ?」って尋ねたら、「それどころじゃない!」って言われて笑
Ryoh Mitomi :
確かに!生きるか死ぬか?!死活問題ってやつですからね、向こうにしたら。
imai fukutaro :
結構sars自体は楽観的だったみたいだけど、「みんな遊びに行きたがらないよ〜」って。
Ryoh Mitomi :
夜中にあんなに空気と治安の悪いところ行ったら、死ぬって??
imai fukutaro :
そうそう。みんなマスクしてるからって笑
Ryoh Mitomi :
異様な光景ですねぇ。フロアの全員マスク着用って。
imai fukutaro :
それ出来たら面白いね。やるか、”sars”ってパーティー!!
Ryoh Mitomi :
時期が時期だったら、洒落になりません!
imai fukutaro :
まぁ、それで1年くらい向こうから離れて、2003年からまた再びって感じですね。でも、Ce-Topも潰れてて(当然のことながら)。。。
Ryoh Mitomi :
やっぱり・・・
imai fukutaro :
そもそもが”営業許可無し”ですから。
Ryoh Mitomi :
潰れるとかそういう問題じゃないですよね。
imai fukutaro :
さらに2004年の春にはQueensも”和民”になっちゃうし。。。
Ryoh Mitomi :
なんじゃそりゃ?!
imai fukutaro :
それで自分でやるかってなって、色々話を聞いてたときにフランキーが手伝ってやる、と。
Ryoh Mitomi :
なるほど。それで(*注3)『Intermix』スタートですか。
imai fukutaro :
そうなんです。ちなみに、(*注2)Jamesに会ったのもその時が最初かな。で、2004年の4月17日に第一回でドクター(・シンゴ)呼んだんです。
Ryoh Mitomi :
記念すべき第一回ですな!
imai fukutaro :
そうそう。
Ryoh Mitomi :
初めから日本人DJを呼ぼうっていうコンセプトでスタートしたんですか??
imai fukutaro :
もともと香港のDJの価値観に凄くギャップを感じていて。さっきの流行の話もそうですけど、自分ならこうするのにって言うのがあってそれをやってみたかったんですけどね。まずは手短な日本からって事はありました。それで、Intermix一回目のすぐ後にJamesが「Sinosphire」って言うのを始めたんですよ。
Ryoh Mitomi :
あ、Jamesから聞いたことあります。それ。
imai fukutaro :
シャールとかアミルとかヨーリスとかレナトとか、SINOのアーティストを中心に。だからヨーロッパとかからって言うのはそっちに任せちゃおうって。
Ryoh Mitomi :
なるほど。
imai fukutaro :
そもそも僕の英語力だとブッキングは無理!!!!
Ryoh Mitomi :
けど、それがあってもはや日本のテクノDJの間では、「香港といえばイマイさん」って感じですよねー。ちなみに僕も実際知り合う前からイマイさんの存在は知ってましたから。
imai fukutaro :
Jamesからでしょ?笑
Ryoh Mitomi :
いや。Jamesから聞く以前にイシハラくんのブログで知りました。
imai fukutaro :
カートコバーン事件のブログですね。
Ryoh Mitomi :
そのすぐ後にJamesから「イマイって知ってるか?」って。
imai fukutaro :
それで「知らない」と...
Ryoh Mitomi :
いや、、、「名前はよく聞く」って。「香港でDJしてる日本人の人でしょ??」みたいな。当時は、それくらいしかイマイさんについての情報がなかったんで・・・。
imai fukutaro :
今も大した情報があるわけじゃないですけど笑 リョウ君がJamesと契約したすぐ後にJames、僕と会ってるんだよね。
Ryoh Mitomi :
去年の5月頃?契約したのは、その頃ですよ。まぁ、その前にJamesと契約したっていうかTechnorientと契約したんですけどね笑。
imai fukutaro :
そうそう、失礼。。。でもJamesが日本に来てたのそのくらいじゃなかったっけ?WIREの時か?あれは。。。
Ryoh Mitomi :
そうです。僕が初めてJamesに会ったのがWIREの直前でした。それで「この後、イマイに会うんだ」って言ってましたから。
imai fukutaro :
その時貰ったCDに”Haru-Kaze”が入ってたんですよ。
Ryoh Mitomi :
あー、あのプロモーション用の黒いジャケやつですね。けど、実際に知り合うのは、それからもう少し経ってからでしたね。
imai fukutaro :
で、話戻りますがIntermixって、もとは日本向けの営業って意味も無きにしも非ずって感じでしたけど、今はもう盛り上がればそれでいいかな〜って思ってます。
Ryoh Mitomi :
そのスタンスは、いいですよねぇ。僕個人的には、Intermix大好きですから。
imai fukutaro :
ありがとうございます。あの変な感じは、なかなか独特だと思いますよ。
Ryoh Mitomi :
今までで一番印象に残ったパーティです。
imai fukutaro :
一体感があってだらだらしてるよね、Intermixって笑 みんなでだらだら楽しんでる笑
Ryoh Mitomi :
みんな楽しんでるなー、っていうのがすごく伝わってきましたもん。お客さんもスタッフもね。
imai fukutaro :
特にマギーとかね!うちの看板娘。33歳。。。
Ryoh Mitomi :
やってる側ってなかなかそういう風になれないトコロって少なからずあるじゃないですか。けど、Intermixは別だと思いました。
imai fukutaro :
商売っ気が抜けてるからかもね。でまぁ、そんな感じで今まで9回やってます。
Ryoh Mitomi :
で、7回目が僕だったんですね。
imai fukutaro :
そうです。Intermix7。あとは、香港人のDJだけでやって僕が号泣したInterundergroundと、前回のInterbreakzで全9回。3ヶ月に1度のペースで何とか出来てますね。
Ryoh Mitomi :
東京と香港っていう地理的障害もありつつ3ヶ月に1回は、かなりハイペースですよねぇ。asioなんて、何となく3ヶ月空きましたから。。。
imai fukutaro :
でも空いてる時は五ヶ月とか空いちゃうし、今年の2周年も出来てないし笑
Ryoh Mitomi :
けど、イマイさん念願の”intemix tokyo”があるじゃないですか!で、いよいよフランキーが東京にやって来るわけですな。
imai fukutaro :
でも、香港は暫くお休みします!
Ryoh Mitomi :
やっぱり休むんですか?!
imai fukutaro :
それもあって丁度いいタイミングじゃないでしょうか?この”Intermix Tokyo”は。
Ryoh Mitomi :
一先ず、〆ってことで?
imai fukutaro :
いえいえ、まだまだ呼びたい人いっぱいいるんですけど、2周年もやってないし笑
Ryoh Mitomi :
なるほど。やっぱりそこ、こだわりますねぇ笑
imai fukutaro :
中環とか銅鑼湾でいい箱が無くって、湾仔でやるとマフィアのケンカとかで警察が絶対来るので…。ちょっと様子見でお休みします!
Ryoh Mitomi :
確かに警察来ましたねぇ。。。
imai fukutaro :
隅でちっちゃくなってましたからね。僕ら。。
Ryoh Mitomi :
というか、(*注4)Ball Ballが面白かったからそっちに夢中でした。
imai fukutaro :
そうそう、一人でヘラヘラ笑ってるのね。
Ryoh Mitomi :
でもまぁ、そういうある意味節目での”Intermix Tokyo”でもあの雰囲気出せるといいですねー。
imai fukutaro :
そうですね〜。東京は東京で違った感じになっても面白いと思いますし、楽しみです。
Ryoh Mitomi :
そこにお呼ばれさせてもらってありがとうございます!
imai fukutaro :
そうそう、今回は所縁ある人で纏めさせていただきました。
Ryoh Mitomi :
ホント、僕も楽しみです!フランキーに会うのもすごく楽しみだし!また「アナタナニイッテルノー?!」っていう、”フランキー一押しギャグ”も聞けるかな?!
imai fukutaro :
あればっかりだよな。あいつ。。
Ryoh Mitomi :
チザワさんも聞いたって言ってました。。。
imai fukutaro :
多分全員聞いてますね、あれ。。最近、僕なんか聞きすぎて自分の「あなた何言ってるの」の発音変だもん。。。
Ryoh Mitomi :
まぁ、というわけでIntermix Tokyo、よろしくお願いしますね。頑張ります!
imai fukutaro :
頑張りましょう!!
END...
というわけで、今回の"Talk 426"は、これで終了です。第2回も予定しているのでお楽しみに!
◎Biography
imai fukutaro(Intermix/CARD)
神奈川県出身
学生時代に聴いた電気グルーヴやハードフロア、アンダーワールド等の影響でDJを開始する。90年代末に東京のクラブで活動を始め、2001年香港に渡り、セントラルのゲイクラブの前座から本格的にキャリアをスタート。この頃の極貧生活は日本テレビ『ナイナイサイズ』で紹介された。2001年9月に赤坂blitzで行われたヘアーショウ「izm corection」、2003年11月には「wella atudio aoyama」でのヘアーショウで数曲BGMを担当している。また、2002年に広州で行われた『dark vision party』では1000人近い集客の中メインゲストとしてプレイ。2004年より香港で自身のパーティーinter mix を開始。今までにDr.Shingo,kagami,Akira Ishihara,RYUKYUDISKO等を招聘している。その細腕から繰り出されるプレイはtechnasiaのアミール・カーン曰く『build up is good』。2005年よりAkira Ishiharaとともに『CARD』@Wedge/Shimokitazawaをスタートさせた。
◎Information
『Intermix Tokyo』@ COLORS STUDIO
7.14 FRI.2006
OPEN : 23:00 | DOOR : 2,000yen
INTERMIX HONGKONG RESIDENT DJs
FRANKIE LAM, IMAI FUKUTARO
GUEST DJs FROM Remixer Remix
Toshiyoshi NKJ, Yugo Takino
GUEST DJ FROM TECHNORIENT
Ryoh Mitomi
VJ : Flapper 3
"香港クラブシーンのトップブレイクスDJ、FRANKIE LAMと、日本から単身香港に渡り現地でシーンを盛り上げているテクノDJ、IMAI FUKUTARO率いる人気パーティー”INTERMIX”が東京で開催!!現地の人気ブレイクスパーティー”Lotion”と”Remixer Remix”のコラボパーティーで話題を呼んだToshiyoshi NKJ、”INTERMIX”が開催するブレイクスパーティー「INTERBREAKZ」第一回ゲストのYugo Takino、INTERMIX 7ゲストのRyoh Mitomiと国内で活躍するDJ陣も、香港に所縁のある面々がINTERMIX TOKYOを盛り上げる!!!!"
◎注釈
(*注1)・・・フランキー・ラム(Frankie Lam)。香港人DJ。imai氏と伴に香港で”Intermix”をオーガナイズ。7月14日に六本木・Colors Studioで行われる”Intermix Tokyo”に出演。
(*注2)・・・ジェームス・チャン(Jmaes Chan)。Technasia主催のレーベル”Technorient”のスタッフ。
(*注3)・・・香港でimai氏とフランキーがオーガナイズするパーティ。2006年7月14日には、初めて東京で開催される。
(*注4)・・・ポポ。香港人DJ。Intermix7時に出演。
