January 20, 2007

川沿いの風景

この前無事2代目テレビが届き、俺のテレビ無し生活も4日で終了。

ちなみに2代目テレビ、立派な“アナログ”です。
大学の帰りに友達と閉店間際のヨドバシに行ってチョイス。優柔不断な俺の背中を友人は「これだろ!」とポンと押してくれた。格安。

デジタル対応なんて買えないよ。貧乏学生にはさ。
だからこの2代目で2011年ギリギリまで粘って、その頃には小金も貯まってるだろうから、晴れてデジタル対応液晶を買おうというわけ。初代が寿命4年だったから、その計算だと見事なサイクルなんだよ。

テレビ無くてもどうって事ないかと思ったけど、やっぱりボタンを押して画面が付くという安心感はなんとも言えないです。



さて。今日は夕方久しぶりに走りに行ってきた。
前回、全身筋肉痛になって風邪引いて以来。少し勇気が要ったけどね。

いつもは川沿いの道を適当な地点まで行って戻ってくるパターンなんだけど、今日は近くの土手の広場を何週かグルグル周る感じにした。地面もアスファルトじゃないし。

川沿いのこの道、広場は本当に気持ちがいい。
風が川面を撫でて開放感があり、ジョギングする人・少年野球の子どもたち・遊ぶ親子連れ・犬の散歩するオバサン・ゲートボールのおじいちゃんおばあちゃん、色んな人たちが集っている。

俺が今の家を選んだ時も、間取りとか築○年とか以上に、家の目の前にこういうロケーションが広がっているというのが一番の決め手だった。
満足してるのは勿論自分ひとりに過ぎないんだけど、ちょっと自慢したくなるような環境だと思ってる。今では本当にこの地域が好きで、もうあと2ヶ月ちょっとでここを離れるというのが実はとても寂しい。

そんな事をちょっと考えながら、軽くストレッチした後走り始めた。

グラウンドでは放課後の小学生達が大勢でサッカーに興じている。
地元のクラブだろう。ワイワイキャーキャーしながらリフティングやドリブルをしててとても賑やかだ。
その子たちの邪魔にならないように、俺は広場の端をゆっくり走った。

2周めに入ったぐらいのころ。
その広場の一番端っこで小学生くらいの男の子がひとりで遊んでいるのに気付いた。
フェンスに向かってボールを蹴り、当たったボールを取りに行ってまた蹴って、という事を繰り返している。

俺が3周めに入っても4周めに入っても、彼は同じことを繰り返していた。
格好からして隣でワイワイやってる地元クラブの子ではない。
たぶん近所からボールを抱えて一人で遊びに来たのだろう。

5周目に入り、そしてそろそろやめようかと思う頃になっても、賑やかな同じ年頃の集団の傍らで、彼は同じことを繰り返している。
ボールを蹴り返さぬフェンスを相手に助走を取り、ギリギリでバウンドせずにボールを蹴り当てるその姿がどことなく健気で、さびしげだった。

隣のサッカークラブの子どもが蹴りそこなったボールが、コロコロと彼の足元に転がってきた。
彼が気付いて蹴り返してやると、クラブの少年は無言のまま集団の中へと戻っていった。
彼はその後ろ姿と、ミニゲームを始めたクラブの集団をしばらく見つめ、そしてまた自分の“練習”をし始めた。

地べたに座り込んで足を伸ばしながらその光景を眺めていた俺は、彼の方へ近寄り、
「ひとりで練習しているの?よかったら俺も仲間に入れてくれない?」

そう声をかけようかとしばらく考えた。
しばらく考えて、でもやっぱり何もせずに家の方へ向かった。
相変わらずひとりでボールを蹴り続ける彼の横をゆっくりと通り過ぎて、そのまま広場を後にした。

家に戻りシャワーを浴び、もう一度外に出た時はもうだいぶ暗くなっていた。
彼はもう家族の待つ家に帰っただろうか?
まだひとりの練習を続けているのだろうか?

あの時彼に声をかけて、ボール蹴りの相手になってやればよかったかな。
いや、あのまま何もせずに帰ってくるので良かった。それでよかった。

でもやっぱり、一度考えてやめた自分がちょっと苦い気分だった。

前にも同じような事があって同じような気分になった事があった。
そんな事を思い出して、そしてもう一度、「やっぱりここを離れるのは寂しいな」と思いながら踵を返した。



夕暮れの川沿い

roots48 at 01:16│Comments(0)TrackBack(0)clip!

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