2012年09月04日

「時々」というこどもの詩を紹介します

 2012年6月30日に発行された季刊「児童養護」の裏表紙に掲載されたこどもの声を紹介します。 

 今回は施設で生活する小学5年生の声をお届けします。

 前回と同様に、感じ方や受け取り方は人それぞれなので、私の余計な解釈はつけないことにします。



 「時々」    M.Y  (小5)


 時々考えてみる       「正直ってなんだろう」
 考えて 考えて 考えて   すぐ 他の事を考えてしまう

 時々 思ってみる      「正直になろう」
 がんばって がんばって がんばって   すぐ 小さなうそをついてしまう

 時々 考えてみる      「自分に正直ってなんだろう」
 がんばって 考えて 考えて   すぐ 他の事がうかんでくる
 
 時々 考えてみる      「うそってなんだろう」
 考える間もなく    すぐ ためいきをついてやめてしまう

 時々 考えてみる      「うそをついて 悪くなろう」
 やる間もなく     すぐ あきてしまう

 時々 考えてみる      「考えもなし ひまだな」
 すぐ遊びが見つかる    「やっぱり中間ぐらいがいいのかな」
 本当にそれがいいかも

 変わることと  考えて集中することって  なかなか むずかしい





roots910 at 15:43|PermalinkComments(1)TrackBack(0)子どもたちの声 

2012年09月02日

もう9月になりました!

 みなさん、お元気ですか?

 新年のあいさつをしてから、時がたち、今は9月です。

 時の経つのが早い!

 もう少し、ゆっくりと時が流れてくれるといいのになぁ…と思うこのごろです。

 

 児童養護施設は、というと、どこでも2学期を迎えて子どもたちを学校に送り出す時期になりました。
私の施設では、進路の問題を抱えている子どもが中学3年生は7人、高校3年生は5人おります。

 毎年、子どもたちの進路問題には頭を悩ましています。
高校入学を控える中学3年生は、将来の夢を持っていないことが多いです。彼らは、何のために高校に行くのかもはっきりとは表現できないかもしれません。

 「周りの子も行くから」とか「高校に行くのは当たり前のこと」とか、ちょっと現実的に考える子は「将来の就職に必要だから」といった答えになります。

 まあ、それが悪いともいえず、その現状から始まって高校入学への道を歩んでいきます。曖昧な進路選択は、曖昧な将来像に結びつき、曖昧な自己確立につながります。

 中学生は、身体は大人になりますが、心が子どもの状態でアンバランスな時期です。彼らが、将来に向かってやるべきことは、「今を懸命に生きること」が大切かな…と思います。

 子どもたちとのやり取りは、一見コミュニケーションがうまくいっているかのような場面もありますが、実はその一つ一つがもろく、危うい面を抱えており、一日たてば気も変わるという面を備えています。「若さ」ってやつですかね。

 この2学期の生活が、子どもの進路選択や決定に大きく影響を与える時期です。

 子どもたちが未来、将来に向かって夢や希望を持って進んでいけるように願っています。
取り留めもない文章なので、カテゴリーは決めないでおきます。

 まだまだ残暑が続きそうですが、みなさんもお元気でお過ごしください。


roots910 at 09:38|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2012年01月10日

新年のご挨拶

みなさん
あけましたおめでとうございます!!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます


2012年、新しい年になって少しは気持も新しくなって、今年1年の抱負でも考えてしゃんとして歩き始めたいな…

そんな感じを持ちながら新しい年を迎えました。

とはいえ、なんとなくメリハリもつかない状態の中で過ごして、仕事が始まりました。
そんな理由で、今年は「何となく」始まり、「何となく」過ごし、「何となく」いろんなことを考えるような感じになっています。

いろんな問題が目の前に並んでおり、どこから手をつけようかという状態でもあります。
児童養護施設は相変わらず多事多難であります。

子どもたちは、施設で育ち、施設を巣立つ。

その繰り返しの中で、25年以上もこの仕事を続けていると、いろんな感動や心情もだんだんと色褪せるような気もします。
毎年、同じことの繰り返しになっていくのが嫌で、心の中では感動を求めて抵抗をしていたりするのですが、現実的には座って仕事をすることが増え、子どもたちとの接点も歳とともに減っているように感じます。

長年続けていくこと。子どもたちの育ちや成長を見守ること、そして巣立った子どもたちが時には帰ってきて顔を見せてくれることを期待し、それを喜ぶ。
そんなふうな立ち位置に少しずつ移行しているように感じます。(なんとなく年寄りっぽいですね

今年もまた、子どもたちとともに、私自身も少しでも進化し、成長できる1年になるといいなぁ・・・と感じています。

みなさんにとっても、良い年になることを願っております。

roots910 at 14:52|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2011年11月22日

2011年度の全国児童養護施設長研究協議会

今年度の研究協議会は、2011年11月9日(水)から11月11日(金)に大宮で開催されました。

私も参加させて頂きました。
毎年、この研究協議会に私は参加してきています。通称「全養大会」と言っています。

今年は、「社会的養護の課題と将来像 〜新たな社会的養育システムを考える〜」というテーマで進められました。

また、大会宣言も開会初日に採択されています。内容を掲載しておきます。

    第65回 全国児童養護施設長研究協議会 埼玉大会 宣言

 本年3月11日の東日本大震災によって亡くなられた多くの方々に対して、心より哀悼の意を表します。私たちは、この大きな試練の中で、あらためて家族や地域の「絆」の大切さに気づかされました。
しかし、一方では、平成22年度児童相談所における児童虐待相談対応件数(速報値)が平成21年度より3割近く増加して5万5千件を超え、子どもの虐待死事件も後を絶ちません。
 こうした深刻な状況であるからこそ、私たちは手を携えて子どもたちのために、彼らの健やかな育ちの保障を阻んでいるさまざまな壁に立ち向かっていかなければなりません。全国児童養護施設協議会(全養協)は、我が国の未来を担う子どもたちを守り、その豊かな育ちを実現するために次の宣言をします。

一、すべての子ども家庭を視野に入れた「新たな社会的養育システム」の構築を目指します
 国の「子ども・子育て新システム」のあり方に関する論議では、「すべての子どもの良質な養育環境を保障し、子どもを大切にする社会」をめざす、としています。わが国の社会的養護のあり方は、これまでの収容保護パラダイムから脱却して、すべての子ども家庭を視野に入れた新たな体系の構築が必要であると考えます。全養協は「近未来像供弑餮讐修鬚瓩兇靴董⊆茲蠢箸澆鮨覆瓩討います。

一、一人ひとりの養育を大切にするために、養育単位の小規模化と地域化を推進します
 7月の「社会的養護の課題と将来像」(とりまとめ)において、施設の小規模化や地域分散化の方針が示されました。養育単位の小規模化や地域化は、施設の形態論だけで議論されるべきではなく、一人ひとりの子どもにきめ細かくかかわっていく「個別化」の視点からの議論が必要です。全養協がとりまとめた養育のあり方報告書「この子を受けとめて、育むために―育てる・育ちあういとなみ」の理念に今一度立ち返ってこれらの課題について組織全体で議論し、その方向性を確認しつつ着実な推進を図ります。

一、地域主権改革のなかでも、児童福祉施設最低基準の維持・向上を強く主張します 
 地域主権改革の流れのなかで、児童福祉施設最低基準は地方条例によって定められることになりました。今後は、地方行財政の状況如何で、地方自治体が独自に定める基準によりさまざまな格差が生じることが懸念されます。私たちは、発達や家庭環境に課題を抱えるすべての子どもたちの基本的人権と最善の利益を保障し、養育の質の向上を図るため、今後も国の定める「設備運営基準」と地方自治体が条例で定める「最低基準」における人員配置や面積等の基準の改善に組織を挙げて取り組みます。

一、社会的養護を担う関係者や機関と連携・協働し、子どもの最善の利益をめざします
 虐待体験やさまざまな障がい等によって、「生きづらさ」を抱えている子どもたちが増えています。そうした子どもたちの「最善の利益」をめざしていくためには、社会的養護を担っている関係者や機関の積極的な連携や協働が必要になります。全養協は社会的養護という垣根を越えて、施設長の義務化研修の合同開催等、さまざまな事業を通じて連携・協働を推進します。

 私たち社会的養護に携わる者は、高い倫理観をもって、「全国児童養護施設協議会倫理綱領」に基づき、自らの姿勢を真摯に見つめ、施設内における子どもの権利擁護の取り組みを推進します。

平成23年11月9日  全国児童養護施設協議会



 内容的には、現在の児童養護施設の問題をまとめて表現しているようにも思えますが、問題の焦点は児童養護施設職員と里親さんの連携は今後どうなるのかという点が大きいと思います。

 私は、個人的に里親さんを知っていますので、いろんな話がわかりますが組織的に連携を作っていくとなると難しい問題も出てきそうですね。しかし、日本が向かっている方向で里親支援のあり方を考えるのならば、なんとか先につながる方法を創り出すことが必要なのでしょう。
 
 研究協議会の中で、多くの施設長さんとやり取りをさせていただきました。それぞれの個性や主張があり、頼もしく感じる半面、この人は大丈夫かな…と思わせるような施設長さんもいるんだなあと改めて感じました。私は施設長ではないので、施設長の苦労はよくわかりませんが、こんな施設長にはなりたくないなと感じるような施設長が存在することも事実でしょう。
 大会宣言の通りに各施設長さんも真摯にこの仕事を進めてほしいと願います。
  





roots910 at 15:33|PermalinkComments(4)TrackBack(0)思いのあれこれ 

2011年11月02日

児童養護施設はどこに向かうの?

 しばらくぶりに、若干の意見をまとめておきます。

 現在の児童養護施設は一体どこに向かっているのでしょうか?

 先日、とある里親さんのお宅にお邪魔してお話を聞かせていただきました。その時に、私は「児童養護施設の今の問題は何ですか?」と聞かれました。

 私はと言えば、「ん〜…」と思わずいろいろと考え込んでしまいました。

 そういえば、児童養護施設の今の問題は何だろうか?

 そういうことを考える機会がしばらくの間なかったなぁ…
私は、その里親さんに「なんでしょうね…」と言って、その場をやり過ごしました。

 改めて考えると、今の児童養護施設の問題は、
/Πの定着率の低さ、∀働条件の厳しさ、子どものケアに関する質の確保、などがあがるのでしょうか。

 それぞれに突き詰めればいろんな問題があるのでしょうが、いずれ考えていくことにしましょう。

 それよりも、児童養護施設がどこに向かっているのかについてがテーマです。
国は、小規模化と多機能化というキーワードで今後の施設の在り方や課題を示していますが、現場職員の立場からはその内容では将来像がなかなか思い描けない感じがします。

 大舎制の形態である児童養護施設は、今でも6割を超えています。
 多機能という言葉のイメージはもっと掴めません。

 最低基準における職員配置基準も変わるように聞いていますが、実現可能なのか、よくわかりません。

 見えないことの多い中で、これからの児童養護施設の近未来像を描いていかなければなりません。

 いつの時も、利用する子どもたちの立場を前提とし、子どもの思い、彼らの育ちのための児童養護施設であることを忘れずに進んでいかなければならないのだろうと思っています。

 まとまりのない文章だけど、とりあえずアップしておきます。

 


roots910 at 13:16|PermalinkComments(0)TrackBack(0)思いのあれこれ 

2011年10月21日

まだこのブログは生きていた!

みなさん、お久しぶりです。
ルーツです。

このブログ、4年ほど放置してましたが、まだ生きていて使えるんです!!

私はと言えば、この4年間、相変わらず同じ仕事を続けています。

児童養護の業界はと言えば、目まぐるしく社会状況が変化していて、どこに向かうのか不明確になっていますね。


この度は、銀さんからのコメントを受けて、改めてこのブログをいじってみたわけです。
どうなるかわからないけれど、とりあえずこの記事をアップしてみます。


roots910 at 09:36|PermalinkComments(2)TrackBack(0)思いのあれこれ 

2007年11月03日

第61回全国児童養護施設長研究協議会の北海道大会アピール

 第61回全国児童養護施設長研究協議会が10月29日(月)から10月31日(水)まで、北海道の函館を会場にして開催されました。研究協議会の閉会式の時に以下のアピール(案)が朗読され、採択されました。

 内容的には、現在児童養護施設が抱える中心的な問題に関する内容が盛り込まれ、職員自身が心して考えて改善していかなければならない部分と社会全体にアピールしなければならない内容が盛り込まれ、十分とは言いづらい面がありますが、必要なことがアピールされていると感じました。

 本当に児童養護施設は、現在様々な問題があり、制度面でも様々な変化があって職員としての意識をしっかり持って目の前の問題に対応することが大変な状況にあります。大きな変革の時期を迎えているという状況を施設に勤める個々の職員が、社会的な情報を基に十分に対処できるように力をつけていかなければならないと痛感しているこの頃です。
 
 以下に、全国児童養護施設協議会でまとめられたアピール文を掲載しておきます。関係者の皆さんも、内容について理解を深め、吟味しつつ自らの立場や意見をまとめる参考にして頂ければ幸いです。



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roots910 at 19:58|PermalinkComments(4)TrackBack(0)児童養護施設 | 変革の願い

2007年10月06日

平成19年度「児童虐待防止推進月間(11月)」の実施について

 毎年11月は「児童虐待防止推進月間」となっています。今年度もその実施についての通知が関係機関に発送されています。

 この「児童虐待防止推進月間」の趣旨と標語は、以下の通りですので、私のブログでも案内しておこうと思います。
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roots910 at 17:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)思いのあれこれ 

2007年10月03日

頑張ってきたんですね

 ある人に自分の経歴を紹介したら、「ああ、じゃあ本当に頑張ってやってこられたんですね」という一言をいただきました。

「頑張ってきた・・・!? 」と言いつつ首をかしげてしまう私でした。

 頑張ってきたのは事実としてあると感じますが、どうも人一倍頑張ってきたと感じ取られるようにも感じました。

 施設出身者ということが良いも悪くも、自分の個性や人格を説明するときにキーワードになってしまっているように思いました。施設出身であることを隠さずに、ありのままに表現しても、現実的にはそれは「施設出身」という種類の人たちというニュアンスまで感じてしまいました。

 私がちょっと感じやすくなっているのかもしれないかな・・・


roots910 at 14:28|PermalinkComments(0)TrackBack(0)施設出身者として 

2007年09月23日

何と戦っているのか?

 日々、多忙な中で何かに追い立てられ、誰かの批判や非難を避けるように仕事に向かっている状態で過ごしていました。
 それも、負けてはいけないという感覚を伴いながらなのです。何故か懸命に頑張っているという感じです。何のために、何故頑張っているのかということがよくわからない状態です。

 私は一体何と戦っているのだろう?

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roots910 at 16:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0)思いのあれこれ