汚れたロープは洗います。
僕は天然パームヤシの亀の子たわしを利用してロープを洗ってます。
ロープを洗うときの手順を説明してゆきます。
1.水を張った大きなタライに、ほどいたロープを末端から手繰っては順次入れていく。
終わりの末端は見失ったり、ロープが絡むのを防ぐためににエイトノットにして、タライの外にぶら下げたりしておくと良いです。
写真では近くのパイプに結んでますね。
複数本のロープをいっぺんに洗う場合、2本目以降は、始まりの末端もエイトノットにしてタライの外に出しておくようにします。
こうすることで、ロープの絡みを軽減し、末端を見失うことがなくなります。
大きなタライのかわりに、漬物樽や風呂場の湯船、プラスチックの衣装ケース等を流用してもいいでしょう。2.洗剤を入れます。
ロープはデリケートなので、花王のエマールのようなデリケート繊維をホームクリーニングするための手洗い用洗剤がお勧めです。洗浄後にロープが硬くなりにくいです。
水をかき混ぜて、ロープと水と洗剤をなじませます。3.タライの中のロープの塊を手のひらと前腕全体をつかって揉み洗いします。
ロープはきつく編まれた繊維の集合体なのでやたらとかき混ぜても汚れは落ちません。ロープの繊維構造を伸び縮みさせたり屈曲させたりすることを意識して大きくやさしく腕全体を使って揉んであげます。
この作業で、ロープの外皮についた汚れをやわらかく落ちやすくし、内芯に浸透した汚れを染み出しやすくします。
もみ洗いは5分も行えば十分です、やりすぎるとロープ同士が擦れて毛羽立ってしまうことになります。
4.タワシでのこすり洗いをします。
ロープの末端を亀の子タワシの真ん中の隙間に押し込んで通してゆきます。
最後のタワシは柄のついている物を使うと便利な場合もあります。
通すタワシの数は予算(1個100円くらい)と保管スペース等にあわせて考慮してください。
別のタライを用意し、そこにすすぎ水を張ります。
ロープを通したタワシ群をすすぎ用のタライの底に沈めて押さえつけ、ロープの末端を引っ張ってゆきます。すると、ロープは大きなタライからズルズルと出てきて、小さいすすぎ用タライの中でタワシにこすられて外皮がきれいになり、同時にすすぎを受けて、小さなタライから出てきます。
この作業はタワシをタライの底に押し付ける役の人と、ロープを引っ張る役の人の2名で作業するとスムーズです。
汚れのひどい箇所はロープに通したタワシを手作業で往復させてゴシゴシと洗います。
この作業も2人いると楽です。冬場で水が冷たいときには、
タライに手を突っ込むのがイヤなので、雨合羽の下を履いて、長靴を履いて、タライに沈めた亀の子タワシを足で踏んづけてやります。
また、この方法では、ロープの両端をそれぞれ右手と左手で持って往復運動させることで、汚れの激しいロープの洗浄を効率的に行えます。亀の子タワシは棒状のブラシがU字に曲げられているのですが、これをペンチで針金の結束を解いて棒状に戻して、さらに螺旋状にしてやります。
勝手にスパイラルタワシと呼んでます。
この形状だと、ロープのどの場所でも簡単に着脱ができます。
このスパイラルタワシ、
一通り洗い終わった後に、「あ、ここまだ汚れている」なんてときに、さっと装着して洗剤をつけて、洗い残しを洗浄するのに便利です。毛足が短いもののほうが使い勝手はいいです。洗浄前と洗浄後では、こんなに違います。
きれい好きの人は夢中(中毒状態?)になって洗ってしまいます。
しかし、けっこう重労働です。肩と背中の筋肉がしんどくなります。洗い終わったロープの山です。
一度に複数本のロープを洗う場合は、末端を見失わないようにエイトノットを作って、末端をロープの山から引き出しておいておきます。
数分放置し、ロープの水気がある程度抜けるのを待ちます。洗い終わったロープを再度タライに戻し、水を張り、最後に柔軟剤を加えて、ロープに柔軟剤を数分間なじませます。
柔軟剤処理をしないで乾かすとロープがガチガチ・ゴワゴワになって操作性が悪くなります。
柔軟材処理をするとロープが乾いた後も柔らかくしなやかでロープの操作性がとてもよくなります。
柔軟剤に浸したロープはそのまますすぎ洗いをしないで陰干しします。
ロープを干す場所にゆとりがあるなら、あるていど、バラバラにほぐれた状態で陰干しすると短時間で乾きますが、場所に制限がある場合は、乾くのは遅いですが、先にロープを束ねてしまい、その状態で陰干しさせても大丈夫です。
洗濯機が使えるなら、ロープの脱水処理を洗濯機で行ってもいいです。
ただし、洗濯機での脱水処理の際はロープが洗濯槽から暴れ出て、ロープが洗濯機の外壁内側に叩き付けられないように注意してください。
ロープが洗濯機の外壁内側に叩き付けられると、簡単に外皮が破れてしまい、そこからロープを2本に切り分けなくてはならなくなります。
脱水した後はロープを束ねて陰干しすると良いでしょう。
ロープ洗いに掛かる時間は、汚れの程度にもよりますが、一人でやる場合、100mにつき30分程度かなと思います。
一人で400mも洗うと、けっこう体がしんどくなります。
****ロープ洗い用たわしの後日談*****
亀の子たわしの連結よりも、長いスパイラルたわしのほうが洗いやすいのでは?と考えました。
そこで、棒状で長いタワシはないかなと、探してみると、「株式会社 亀の子束子西尾商店」のWebPageにて体洗い用でこんなのがありました。長さは十分ですが、毛足が長すぎるかもしれません。
硬さは4種類もあって、
価格は1,500円程度
このサイトの亀の子たわし誕生秘話を読むと、当初のたわしは棒状で、まったく売れなかったそうです。僕は棒状のまま売ってほしいのですが。「そういえば!」と玄関マットのこれって、中身は棒状のたわしだったような。
これなら、2,000円程度でかなり楽しめる内容となっている。
でも、たわしを抜き取られた玄関マットはただのゴミですね。
こんど、ホームセンターで購入し、試してみることとしましょう。
たわしを連ねて大きなブラシにするんですね!
いつも勉強になります^^