2009年04月12日

満足度100%なDREAM.8

DREAM8は凄く良かった。
名古屋で行われた格闘技イベントとしては歴代最高クラスだった(第2次UWFの前田×高田も捨てがたい)と思うし、個人的に点数を付けるならば100点満点の興行だったと思う。全試合良かった。
所×安廣がメインのHERO’S名古屋大会と比べたら、イベントとしての厚みや深みのレベルが全然違っていた。
こういう興行を観に行きたかった。戦極なんかじゃなくて。。。


柴田勝頼×ミノワマン

感情移入という面では最終的にメインには負けるが、柴田の試合には常に感情移入してしまうので、この試合も良かった。
柴田が言ったように、試合自体はショッパかったかもしれないし、格闘技ファンにはプロレスっぽい試合に見えたかもしれないけど、観客論として感情は技術を超えていることを改めて感じた。
柴田はいつかプロレス界に戻る人なのだから、今こうしてMMAに出ていることは夢の時間なのだ。
ジャーマンの美しさなんて言わずもがなだし、滑川戦と違って最後にラッシュすることもできたていたし、マッハを流血させた下の状態になったときのヒール・カッター(踵で目元を狙うアレ)みたいな技も自分のものにしつつあることも、大きな成長がうかがえた。

鈴木みのるとのプロレスマッチでプロレスラーらしい姿を何も見せられなかったミノワマンは、完全にスランプに陥っているようにも見えるが、今回の試合においてどちらがショッパかったといえばミノワマンだ。
柴田、おめでとう!

所英男×DJ.taiki

どちらも好きな選手なので、どちらか一方しか勝ち上がれないことが複雑な気分だった。
トーナメント的にはDJが勝ち上がった方が面白いと思うが、所が負けるところも見たくない。しかもセコンドに前田がいるではないか!
前田がセコンドに付くなんて、ヒクソン戦のヤマヨシ以来じゃないのか?
前田は所が可愛くて仕方がないのだろうが、セコンドに付くとなると、ちょっと所にはプレッシャーとなってしまっているような気がしないでもない。
特に今回動けなかったのが、まさにそんな気がするのだ。


桜井“マッハ”速人×青木真也

この試合に緊張感が生まれたのは、青木がマッハをおちょくったからで、マッハの怖さを引き出した青木はやっぱり主催者から見たらDREAMのエースだなぁ、と。
本気でキレるマッハの格好いいこと格好いいこと。入場からあんな目をしているマッハは初めて見たかもしれない。

思えば、マッハがメジャーに来てからというもの、階級と相手に全く恵まれなくて、いつしか感じの善いお兄ちゃん的な存在というか、やっぱりメジャーは“試合のテーマ”なのだ。マッハが初めてメジャーで主役となったのだ。
青木がKOされたときの爽快さを考えてみると、ヒール資質が高くて、それが適性なんだと思う。青木を支持するkamiproチルドレンのような人達がどう感じようとも、このままの路線で行ってほしい。

とにかく、フェザー級GP開幕戦の退屈さが嘘のように面白い試合が多かったし、こんな大会を見せられたら、まだまだ日本の格闘技も捨てたもんじゃないと思わされる大会だった。

この国には格闘技がある








桜井マッハも愛用するサーフブランド

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この記事へのコメント
今どきベビーかヒールかってのは意味ないんじゃないですかねぇ。

青木は会場人気が高いですが、絶対的ベビーフェイスとして支持されてるわけじゃないはずですしw
秋山ほどの絶対的ヒールでさえ、テーマ作りを放棄しては役立たずになるわけですから。

盛り上げる気があるのか?とフェザーGPの選手を批判しただけあって、青木のテーマの作り方盛り上げ方はさすがでしたよ。
Posted by LLL at 2009年04月12日 21:36