2009年07月20日

『UFC100』っす

通常は大会ごとにタイトルが付いているものだが、今回のUFC100にそれはない。記念すべき100回大会なのでそんなもの必要ないのだろうが、あえて付けるのであれば『Ultimate Mania』がいいと思った。
ミアがノゲイラを破り客席のレスナーとやりとりがあった場面が、なんともRoad to Wrestle Mania のようだったのだ。
WWEテイスト全快!

とにかく内容が豪華だ。
TUFコーチ対決あり、秋山のデビュー戦あり、日本・韓国・イギリスのMMAファンの他にプロレスファンまで取り込めるのだから、絶頂期のPRIDE男祭りにも引けをとらないラインナップだ。

WOWOWでは4試合しか放送されなかったので他の試合は観てないが、とにかくこの大会はレスナーの強さに尽きる。
秋山も善かったし、ダンヘンも善かったし、共に大嫌いなGSP×アウベスもまぁ善かったが、やっぱりビッグマッチのメインはヘビー級が映えるってもので、ミアにリベンジを果たすと共に立派にメインイベントを勤め上げるなんてことは並大抵のことではないのだ。
仮にGSPの試合がメインだったとして、キンタマが痛かっただ何だと言って判定決着が大会のラストで、試合後のマイクでも「チームメイトやスポンサーに感謝」云々言っていたとしたら、それまでの大会と何ら変わりない平凡な大会だったように思う。

レスナーの魅力はその儚さだ。
基本的な戦法は“マッスル”シャークと同じ。
関節技への過剰な警戒心やフィジカル重視のパワー殺法が、勢いも相まって往年のボブ・サップのように見えなくもない。
はんにゃは往年のオリラジのように見えるのだ。

スポンサーをディスったマイク・パフォーマンスもそうだし、ジョシュやヒョードルみたいな選手には太刀打ちできそうにない一方でそのような選手がUFCにはいない現実というか、強すぎて相手がいないGSPやアンデウソンとは違って、どの相手に対しても勝つ可能性も負ける可能性も含んでいることで試合への興味は沸いてくる。妙にプロレスラー然とした佇まいも含めて、全てに儚さを感じるのだ。
実際にアンハイザー・ブッシュ(バドワイザーの会社)の株価は上がっている。(嘘)

儚さが選手としての色気となることは日本のプロ格ファンにはお馴染みのことで、レスナーを批判している優等生UFCファイターはだからブレイクしないんだよってことを、アメリカのプロレスマスコミは教えてあげた方がいい。
そんなレスナーが最もPPVを売り上げるのだから。

マサ斉藤のコメントも聞きたい。








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