読後充実度 84ppm のお話

“OCNブログ人”で2014年6月まで7年間書いた記事をこちらに移行したものです。 現在は“新・読後充実度 84ppm のお話”としてちょくちょく更新しています。右下の入口からのお越しをお待ちしております(当ブログもたまに更新しています)。

2014年6月21日以前の記事中にある過去記事へのリンクはすでに死んでます。

February 2012

諏訪内晶子のデビュー・アルバムを聴く。Tchaikovsky/vn協

a8c9de93.jpg  今朝を私は釧路で迎えたが、いくら東の地と言っても、さすがにまだ外は暗いままだ(ほんのかすかに白んできてはいるが)。

 もうちょっと寝ているつもりだったのだが、6:30から食べられる朝食が楽しみで目が覚めてしまった。というのはウソで、めったにないことなのだが、ベッドの硬さが合わなかったのか腰が重苦しくて目が覚めた。
 いや、間違いなくベッドと、そしてずっと車に乗りっぱなしだったせいだ。変な霊-例えば名人になる夢を果たせずにこの世を去ったマッサージ師の霊など-が私の腰に乗っかっていたわけではないだろう。

 それにしても、きちんとしたホテルながら窓のそばにいると冷気が伝わってくる。
 これは窓ガラスが、こういう地では珍しく1枚ガラスのせいだろう。考えたくもないが、窓の外に変な霊-ガラスに激突して若くして亡くなったカラスの霊など-のせいではあるまい。

 寒いといっても、おとといから昨日と、日中は道路の雪が融けかけていて、車は泥んこ遊びをしたように汚れたが、夕方になって冷え込んでくるとそれが凍ってきて、おや不思議。ドアなんかには変な皮膚病のように氷が張り付いていた。

c0670e89.jpg 私は車に乗っているだけで、運転してくれた人にはすまないと思っている。が、彼が道を熟知しているのだからしょうがない。

 すまないといえば、アニメ“巨人の星”で、父親の星一徹はいつも苦労している娘の明子をねぎらったことがあっただろうか?
 「すまない、明子」と。

 そこで、諏訪内晶子(すわないあきこ)の独奏による、チャイコフスキー(pytr Il'ich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)のヴァイオリン協奏曲ニ長調Op.35(1878)。
 1990年のライヴ。テルデック。

 つまり、このCDは諏訪内が1990年のチャイコフスキー国際コンクール・ヴァイオリン部門で優勝し(日本人初、かつ、18歳という史上最年少での優勝)、コンクール優勝者による記念コンサートを録音したものである。

dd7631e9.jpg  さすがの演奏である。
 ただし、ライヴということもあってか、あちこちから変な音(音楽とは関係ない音)が聞こえてくる。それが私にはかなり気になる。
 
 指揮はキタエンコ、オーケストラはモスクワ・フィルハーモニー管弦楽団。

  チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲

 って書いているうちに、かなり明るくなってきた。

 やっぱり、東の朝は早い。
 沖縄はまだ真っ暗だろうな……


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ネチネチしてませんが、がっちりしてます。SoltiのJB/Sym2

04d23751.jpg  浅田次郎の「ハッピー・リタイアメント」(幻冬舎)を読んだ。

 ありっこないような、でも、もしかしたらこんな世界もあるのかもと思わせる天下り団体を舞台にした小説。独特のユーモアある語り口と、ちょっぴりばかばかしいストーリー展開が面白い。
 おそらく公務員の方が読めばかなり微妙に面白いのではないだろうか?あるいは切なくなるか?(にしても、この表紙の絵、個人的には非常に好きではない)。

 ところで、この小説の半ば過ぎに、次のようなくだりがある。

 強く弱く、高く低く。執拗に主題をくり返す、たとえばラベルのボレロのごとき、それもクラウディオ・アバドの指揮するロンドン・フィルのような極めつきの名演奏である。

 アバドと言えば、村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」(新潮文庫)の冒頭でもいきなり登場する。

 台所でスパゲティーをゆでているときに、電話がかかってきた。僕はFM放送にあわせてロッシーニの『泥棒かささぎ』の序曲を口笛で吹いていた。スパゲティーをゆでるにはまずうってつけの音楽だった。
 電話のベルが聞こえたとき、無視しようかとも思った。スパゲティーはゆであがる寸前だったし、クラウディオ・アバドは今まさにロンドン交響楽団をその音楽的ピークに持ち上げようとしていたのだ。


 アバドって作家に好かれる指揮者なのかしらん?

 浅田が例えとして突然取り上げている、アバドによるラヴェル(Maurice Ravel 1875-1937 )の「ボレロ(Bolero)」(1928)だが、私は聴いたことがないが、実は名演として評価が高い。1985録音で、オーケストラはロンドン交響楽団(浅田が書いているロンドン・フィルは間違いだと思われる)。

 そこで、まったく関係ないが、ブラームス交響曲第2番ニ長調Op.73(1877)。

b64935ce.jpg  この曲、私はあまり積極的に聴く曲ではなかったが、先日紹介したブラームスっぽくないルイジ指揮PMFオーケストラの演奏を聴いたあと、もっとシビアな演奏を聴きたいと思い、ショルティ指揮シカゴ響の演奏を何回か繰り返し聴いてみた。

 結論。
 この曲、いまさらながら、好きになった。

 ショルティの演奏は、ショルティらしく鉄製のようなもので、もっとネバネバ、ねちねちを欲する人もいるだろう。実際、アバドのボレロと違って、この演奏を名演だと評価する声は多くないようだ。
 でも、先入観なく聴いてほしい。
 しっかりしたブラームスだ。
 でも、ネトネト感は希薄。あとは好き好き。私は好き。
 ルイジのCDのあとに聴くと、「おっ!ブラームスっぽい!」と思ってしまう。
 もっと評価が高くてもいい演奏だと思うのだが……
 1979録音。デッカ(ロンドン)。

  Brahms: The Symphonies / Solti, Chicago Symphony Orchestra Solti

  ラヴェル:ボレロ/亡き王女のためのパヴァーヌ スペイン狂詩曲/マ・メール・ロワ

  ハッピー・リタイアメント [単行本]

  ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

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スタンドもオルゴールも壊したのは私です。で、Schubert

ee0bd7c9.jpg  子供のころ、札幌の祖父母の家(のちに私たちはそこに一緒に住むことになるのだが)にあった2つの“物”がとても印象に残っている。

 一つは白熱電灯の卓上スタンド。その支柱には透明な緑色とピンク色のプラスチックが1つずつ飾りとしてついていたのだが、そのプラスチックの色がとてもきれいだと思っていた。

 もう一つは、木でできた水車小屋のオルゴール。けっこう大きなもので、オルゴールの音が流れると、同時に水車が回るというものだった。曲はなんだっただろうか?

 それがビゼーの「耳に残るは君の歌声」(歌劇「真珠採り」の中のロマンス)だったのだろうか?それともビゼーのは別なオルゴールだったような気もする。

 そういうわけで、シューベルト(Franz Peter Schubert 1797-1828 オーストリア)の歌曲集「美しき水車小屋の娘(Die Schone Mullerin)」D.795,Op.25(1823)。
 この曲は「冬の旅」「白鳥の歌」とともにシューベルトの3大歌曲集といわれる。

 20曲から成り、詩はミュラー。
 友人宅で偶然に目にしたこの詩集の内容に深く共感し、約半年で書き上げた。

 内容は、修行の旅に出た粉職人の若者が水車小屋の美しい娘を恋するが、狩人が現れて彼女を奪ってしまう。失意の若者は小川に語りかけ、永遠の眠りにつく、というもの。

 各曲のタイトルは以下の通り。

  1. さすらい
  2. どこへ?
  3. 止まれ
  4. 小川に寄せる感謝の言葉
  5. 仕事を終えた宵の集いで
  6. 知りたがる男
  7. いらだち
  8. 朝の挨拶
  9. 水車職人の花
 10. 涙の雨
 11. 僕のものだ!
 12. 休息
 13. 緑色のリュートのリボンを持って
 14. 狩人
 15. 嫉妬と誇り
 16. 好きな色
 17. 邪悪な色
 18. 枯れた花
 19. 水車職人と小川
 20. 小川の子守歌

 私が持っているCDはシュライヤーのテノール、シフのピアノ伴奏によるもの。
 シフのピアノが従の立場の伴奏にとどまっていないところも聴きどころだ。
 1989録音。デッカ(ロンドン)。
 現在は廃盤だが、Amazonで中古品が手に入る。

  シューベルト : 歌曲集「美しき水車小屋の娘」

 あぁ、青春のほろ苦さ……グリコ・アーモンドチョコレート……

 今日からあさってまで、釧路根室方面へ出張である。

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この曲、こういう風にも鳴るんだぁ。スウィトナーのBruckner/Sym1

700a355b.jpg  ブルックナー(Anton Bruckner 1824-96 オーストリア)の交響曲第1番ハ短調WAB.101。

 第1番といっても彼の交響曲としては第2作目、番号なしの交響曲ヘ短調の次に書かれたものである(交響曲第0番は第1番のあとに書かれている)。

 1866年に完成したが、この第1稿はブルックナーがその頃活動していたリンツにちなんで“リンツ稿”と呼ばれる。

 自作の改訂を繰り返すことが常だったブルックナーだが、この第1番についても1877年と'84年に改訂を加えている。なお、ここで注意すべき点は、ハースやノヴァークによって校訂され“リンツ稿”と呼ばれている版は、1877年の作曲者による改訂が反映されている。

 さらに作曲から24年も経った1890~91年に、ブルックナーはこの交響曲を全面改訂している。すごい意欲だ、というか、執念だ、というかねちっこいというか……
 この全面改訂稿は“第2稿”とか“ウィーン稿”(この改訂稿はウィーン大学に捧げられている)と呼ばれているが、現在では“リンツ稿”が演奏されることの方が多い。ブルックナーの努力むなし、ってところか。

 ブルックナーは交響曲第1番のことを“生意気な悪童”と呼び、野心的な作品であることを示した。
 “生意気な悪童”っぽいかどうかはともかく(生意気じゃない悪童っているのだろうか?)、粗野で田舎臭さのある作品だが、スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリンの演奏は、実に音楽性豊かに仕上がっている。
 この曲のやぼったさが適度に洗練され、メロディアスに進んでいくのだ。
 この演奏はいい!
 1987録音。ドイツ・シャルプラッテン。

  ブルックナー:交響曲 第1番(リンツ稿)

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難しく考えない方が変だって!サティ/風変りな美女

 グリーンジャンボ宝くじの1等前後賞を合わせた金額は5億円。
 ご存知のように史上最高である。
 すごいなぁ。
 でも、1等(3億円)の本数は22本(22ユニット=660億円販売された場合)。
 実に少ない、1等の本数が。
 10枚1口として2,200万口に22本だから、100万口に1本しか当たらないわけだ(前後賞はその倍となる。つまり50万口に1億円1本の確率)。

 賞金の高さにつられちゃって思わずチャンス・センターに行ってしまいそうだが、これじゃ当たるわけがない。
 といっても、買わない限りは0.00000(中略)000001の当選確率もないわけで、うん、悩むところだ。

 しかしいざとなったら、私には強力な助っ人がいる。
 見ず知らずの人だけど……(つまりスパムメール)

 今回お話をしてる事に関しては、何か私から見返り等を求めたりはしないのでその点に関しては全く心配をされる必要はありませんからね?

 困ってる状況というのは理由は様々であると思いますしそこも深く聞くつもりはありません。ただ、必要という意思は伝えて下さい。

 既に遺産の半分は寄付をして、残りが19億になります。
 この範囲内であれば貴方が希望する金額をお渡し出来ますので希望をそのまま伝えて下さいませんか?お待ちしてますので、あまり難しく考えないで下さい。
 時間を掛けない方法でお渡ししますので宜しくお願いします。
 http://ito.yu-ko.shisanka.image-message.com:99/prof*****tnp/


 半分を寄付しても19億残ってるんだって。
 すごいです。
 ただちょっと気になるのは、「全く心配される必要はありませんからね?」と、なぜか疑問符がついていることと、単位が書いてないこと。19億ナノグラムとかだったりして(なぜ重さにすり替わってる?)。

 にしても、「あまり難しく考えないで下さい」って言われても、それは無理でしょうが……
 あと、「掛けない」って、掛け時計みたいね。

 まあ、明らかにこのメールは騙しの予感がする。そうなんでしょ、資産家のイトウユウコさん?
 同時にグリーンジャンボを買ったとしてもまったく当たらない予感がする。

 “予感というものは奇妙なものだ!そして交感、予兆も。この三つが重なると、人間がまだそれを解く鍵を見つけていない一つの神秘が作り出される”

 こう書いているのはC.ブロンテだ(「ジェイン・エア」の中で。この小説、何年か前に読んだ。ちょいと回り道しすぎる恋愛小説だが、なかなか面白い)。

1dde40cd.jpg  でも、私には少なくとも良い方向での神秘は作り出されそうにない。

 ということで、ほとんど関連しないが、サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)の「風変りな美女(La Belle Excentrique)」(1920)。オーケストラまたピアノ連弾のための4曲から成る作品。

 各曲のタイトルは、
 1. 大リトルネッロ
 2. 行進曲「フランス-月世界」
 3. ワルツ「眼の中の神秘的なキス」
 4. カンカン踊り「社交のおえら方」
となっている。

 つまり私は、“神秘”がらみでこの曲を強引に持ってきたわけであるが、このタイトル自体が神秘的である。何なんでしょうね、いったい。眼の中の神秘的なキスって?

 私が持っている演奏はプラッソン指揮トゥールズ・カピトール国立管弦楽団によるオーケストラ版のCD。
 1988録音。EMI。
 現在は廃盤となっているが、Amazonで中古品が入手できる。

  サティ管弦楽曲集

  ジェイン・エア(上) (光文社古典新訳文庫)

  ジェイン・エア(下) (光文社古典新訳文庫)

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待ち望んだ君は、ズレズレだった。朝比奈のGM/大地の歌

6a8cdbc1.jpg  朝比奈隆(1908-2001)という指揮者に、私はあまり縁がない。

 好きとか嫌いとかいう以前に、氏の録音をあまり聴く機会がなかったのだ。

 朝比奈はブルックナーの大家と言われているが、ブルックナーの録音もほとんど聴いたことがない。
 札響定期に来て、ブルックナーの交響曲第0番や第4番を振ったのを聴いたことがあるが、あまり印象に残っていない。

 きっとこの日のコンサートでカンドーしたなら、その後は朝比奈のCD(LP)を聴きあさることになったのだろうが、結局この日本を代表する巨匠と私とはほとんど接点がないままである。

 その朝比奈が大阪フィルハーモニー交響楽団を振った、マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「大地の歌(Das Lied von der Erde)」(1908-09)。独唱は林誠(T)と伊原直子(A)。1984年のライヴだ。

 朝比奈は「この歌を歌える日本人歌手の出現を待った」と語っており、待ったあげく実現した当夜のコンサートであるが、はて、独唱陣の歌唱がすばらしいかというと、私にはけっこう疑問。

 ゆっくりしたテンポで、長く波に打たれ続けたガラス片のように鋭角的なところがない演奏だ。歌もおおらか。
 でも、何か違うんじゃないか?
 テンポが遅めなのが、なんだか手探りで進めて行ってるような印象に変わってしまう。流れも悪い。

 これは私がこれまで聴いてきたどの「大地の歌」とも違う。
 となると、極論すれば「大地の歌」じゃない。マーラーじゃない。
 この曲がもつ繊細な美しさというものがあまりない。あるいは、そんな表面的な美なんてムナシイってことなのか?
 
 で、歌手だが、テノールは必死に歌い叫んでいるようで、聴いていてキツイ。声質も「大地の歌」に合っているようには思えない。
 第1楽章ではオケのテンポに合わずズレてしまうところがあったり、高音が出なかったりと、本当に「待っていた歌手なの?」と思ってしまう。朝比奈はどんな思いをしたのだろう?
 出会い系サイトでだまされたときって、こんな気持ちになるのかな……

 一方、アルトはしっかりと歌っているが、それでも叫びすぎの感が否めない。

 「大地の歌」のCDとしては決してお薦めできるものとは思えないが、朝比奈ファンにとってはとても貴重な音源なのだろう。

  マーラー:交響曲「大地の歌」

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通勤時に悲しい音楽に浸るもいとおかし。JB/悲劇的序曲

48712155.jpg  おととい、ファビオ・ルイジ/PMFOによる実にはつらつとした若々しいブラ2について書いた。ブラームスっぽくない演奏ながらも、これはこれで心地よい印象を残すものだったが、でも、私はもっと締まったというか、もうちょっとシビアなブラームスが急に聴きたくなった。

 ということで、ショルティ指揮シカゴ交響楽団によるブラームス(Johannes Brahms 1833-97 ドイツ)を聴こうと思い立ったが、吉日とはいかず、時間がなくて、まずはこの組み合わせによる「悲劇的序曲(Tragische Ouverture)」Op.81(1880)を聴いた。

 私にとって、ブラームスの作品の中でも最も好きな曲だ。

 苦悩の鳴門海峡の(渦の)ような曲だと思う。
 そして途中に現れる妖艶と(私は)感じてしまうメロディー……
 どこをとってもすばらしい。

 ブラームスは「大学祝典序曲」Op.80とともに「悲劇的序曲」を作曲したのだが、作曲家自身が「大学」を“笑う序曲”、「悲劇的」を“泣く序曲”と呼んだという。

 ショルティの演奏は、彼の特徴である感情を露わにしない冷徹ともいえるもの。それでも、いま書いたような魅力は十分に表現されている。
 完璧なる悲劇。
 1978録音。デッカ(London)。
 ブラームス交響曲全集(4枚組)の中の1曲。

  Brahms: The Symphonies / Solti, Chicago Symphony Orchestra

 そして、私はこの暗~い悲劇の音楽に抗することが出来ずに引きこまれてしまうのである。
 通勤中に聴くには向かない曲ではあるが……

 私は聴いたことがないが、クレンペラーの演奏も良いらしい。聴いてみたいな……

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人形は顔が命。幻想は鐘が命?ケーゲルの幻想交響曲

3177813f.jpg  ケーゲルという指揮者の名前を初めて知ったのは、そして彼のことを何も知らずに1枚のLPレコードを買ってしまったのは-それも、お取り寄せをお願いして。あの“ロビンソン”なる退廃的店舗で-もう体内細胞が何十回も入れ替わってしまったほど昔の話だ。

 そのLPはマーラーの交響曲第4番

 雑誌“レコード芸術”の広告を見て、なんかジャケットが私の好みだったので、いかにもうだつが上がらないという感じのロンリー店員(店長兼務)に注文したのだった。

 で、若き日の私の興味をそそったジャケットというのはどんなもんだったのかというと、2枚目に載せたCD写真の右下にあるものがそう。オリジナル・ジャケットはこのよくわからないといえば、わからないものだった。でも、色合いがいいじゃん!

 そのケーゲル。
df1afae0.jpg  1920年にドレスデンに生まれ東ドイツの指揮者だ。
 ある意味で、孤高の異端児的指揮者。そんなこと、そのときはまったく知らなかった。
 ここでは彼について詳しくは書かないけど……

 そのマーラーの第4番。
 終楽章でソプラノ独唱を務めているのは、ケーゲルの2度目の妻・カサピエトラだが、頑固で攻撃的なケーゲルが楽壇から見放されつつあるなか、イライラ夫はカサピエトラに家庭内暴力をふるうようになり離婚している。1983年のことだ。
 その後、1990年にケーゲルは東ドイツ崩壊後にピストル自殺した。

 そこで、「人形は顔が命」の話だが、あのCFのコピーは秀逸だと思う。
 これをギャグって「人形は顔が猪木」っていうのを聞いたことがあるが、これまたすっごく面白かった。

 で、みなさんにはたいした笑いの刺激を与えないかもしれないが、「幻想は鐘が猪木」。つまんないですね。
 いや、「鐘が命」(って、ことはないだろうけど)。

 ケーゲルが振ったベルリオーズの幻想交響曲。
 オーケストラはドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団。1984録音。
 ケーゲルが2度目の妻と別れ、自由化が進む体制、社会からはじかれつつあり、自暴自棄になっていた時期に重なる。

 このCDの帯には、「地獄の沙汰も“鐘”次第!?」と書かれている。
 確かに鐘の音が特徴的。この鐘の音は和田アキ子も仰天ものの日本風な響き。「行く年、来る年」みたいだ。

 推測だが、これはオケの中に置かれた鐘ではないのではないか?
 カラヤンの録音と同じように、別録りしてミキシングしたのではないかと思う。

 全体を通して言えることは、オーソドックスではない。が、この演奏に少なからず寄せられている“怪演”という評価も、必ずしも的を得ているとは思わない。“怪奇大作戦”みたいな言い方はケーゲルに対し失礼。怪演っていうほど怪演ではない。個性的っていうのがふさわしい。
 そして一聴の価値が十分にある演奏だ。

 ドイツ・シャルプラッテン。

  ベルリオーズ:幻想交響曲 作品14

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「飛び出せ青春!」的ノリ。ルイジのBrahms/Sym2

e39ec683.jpg  昨日、ナシニーニ氏からメールが来た。

 私の生活が軌道に乗、いや、落ち着いたかという心配と、今度そちらに行った折にはよろしく頼むという内容だった。
 何をよろしくすればいいのかわからないが、一応了解した。ナシニーニさん、来るときは早めに教えてくださいね。

 それとは全く関係ないが、今日は、昨年のPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァル)で、ファビオ・ルイジが指揮した公演のなかのブラームス(Johannes Brahms 1833-97 ドイツ)の交響曲第2番ニ長調Op.73(1877)を取り上げる。
 7月23日、19:00から札幌コンサートホールKitaraで行われた演奏会である(ねっ?本当に全く関係ないでしょ?)。

 私はこのコンサートに行っていないが、前に紹介した非売品CD(関係者だけに配られるものだと思うが、私はアルフレッド氏の会社の関係から偶然にも手にすることができた)に収められたものを聴いた。

 今さらになって2011PMFでの演奏を取り上げるのは、このCDのマーラーの交響曲第1番だけを聴いて、あとはそのまま棚にしまったままだったから。
 今回、全然期待しないで聴いてみた。

 「全然期待しない」っていう、とっても失礼な言い方をしたのは、まず1つに私が好むようなブラームスをルイジがしてくれているような予感がまったくしなかったから。
 もう1つは、そもそも私はあまりブラームスの第2交響曲を好んで聴かないから。

 そんな困難を乗り越えて、私は聴いてみた。

 若いオーケストラゆえか、渋みはない。しかしながら、とてもひたむきで純粋だなぁと感じた。録音でも力演がわかるから、会場で聴いた人はけっこう感動しちゃったかもしれない。
 ただし、ルイジの指揮は、マーラーの第1交響曲のときと同じように、深みが感じられない。心地よく音楽は鳴り響き、よどみなく進んでいくんだけど。

 でも、いい演奏じゃないですか!
 オケは立派だ。はつらつとしている(それがこのシンフォニーにふさわしいかどうかは別として)。
 オーケストラの若きメンバーたちよ、おじさんはあなたたちの今後に期待しとるところです。

 そのPMF。2012年のプログラムをざっと見たが、あまり食指をそそられるものはなかった。いえ、私は今年、たぶんどうせ行けないんですけど……
 
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素朴臭を放つ開脚じじいに悩まされ……。Nielsen/Sym6

aef2e117.jpg  実は土曜~日曜と自宅に戻った。自分の誕生日だったから、という理由では全然なくて、昨日書いたように諸事情があったからだ。諸事情のなかでも重要だったのは、床屋に行くことだった。

 床屋と歯医者というのはそうそう替えることができないもので、新規で床屋に飛び込んでも、「いつもどおりで」と言えない居心地の悪い困難さを伴う。
 これが歯医者ともなると、「ではまずはレントゲンで調べてみましょう」などと、これまで通っていた歯医者に蓄積されたデータも投資もすべて無に帰してしまうことになってしまう。

 ところが石勝線での貨物列車脱線事故のためにJRは使えない状態。そこで都市間バスを利用してみた。

 鉄道事故のせいでバスも混み合っていて、予約もようやっととれた。

 が、“1人掛け3列シートでゆったり快適”という謳い文句のはずか、来たのは普通のバス。
 つまり2人掛けシートが中央通路をはさんで2列。いわゆる、ごくごくありがちな観光バスタイプである。
 予約殺到でさばかねばならないために、快適カーは手配できなかったようだ。
 それでも、知らない男女が隣り合わせにならないようにとの配慮は厳格に遵守されており、行きのバスでは、私は自分の小尻とは正反対のケツの幅が広いおじさんと並んで座ることになり、窮屈極まりなかった。いやぁなぬくもりの熱伝導……

 で、帰りは昼過ぎから石勝線が開通するというので、バスよりかなり高くつくが(片道切符ならなおさら)特急の指定をとろうとしたら、駅員さんが全席自由での運行となりますというので、「そりゃ座れないことも可能性としてはあるからいやだな」と、ついに断念した。

 その昨日は、久しぶりにタワレコに行ってCDをじっくり吟味しようと思い、床屋が終わったらその足でタワレコを目指したのだが(その途中で上に書いたように駅に寄った)、なんとリューアル改装中ということで、このMUUSANさまが来店したというのに入店することも許されなかった。

 失意の私は、玉光堂でお茶を濁さざるを得なかったが、なんだかとても寂しげなショッピングになってしまった。
 タワレコも、きっとクラシック音楽のCD売り場は大幅に縮小されるような気がしてならない。

 で、帰りのバスだが、私の淡い期待はあっさりと裏切られ、またまた2人掛けシートのバス。

 そして往路よりも悲惨だったのは、隣に座ったのが無駄にかっぷくのよいじいさんで、やたらと足を広げて座ることだ。
 じいさんといえども、「狭いのでもう少し足を閉じて下さい」と安易に注意できない。こういう世代の人ほど物わかりが悪く、わがままで、逆ギレしやすいからだ。
 私はそっと、じいさんの広げた足の中央に優しく包むように手を乗せ、もう一方の手でじいさんの足を押しやろうとしたが、股間に手を置く意味がまったくないことに気づくとともに、かといってただ足を押しやるだけではやはり角がたつと思い、がまんすることにした。
 ひどく疲れた。

 で、このじいさん素朴な匂いがした。「おしっこ臭くなくてまだよかったじゃないか」と、私は納得いかない理由で自分を納得させた。

 ということで、ニールセン(Carl August Nielsen 1865-1931 デンマーク)の交響曲第6番「素朴な交響曲(Sinfonia semplice)」(1924-25)。

 ニールセンの最後の交響曲となったこの作品(作曲者の生誕60年にあたる年の作曲だ)、何をもってして「素朴な交響曲」なのだろう。

 いや、言われてみれば確かに「素朴かな」と洗脳されてしまいそうではあるが、実に個性的で、楽しいような不愉快なような不思議な音楽だ。
 特に第2楽章のいやらしい騒ぎ……。でも、すごいのだ。

 ところで、H.ショーンバーグの「大作曲家の生涯(中)」(共同通信社)に、このような記述がある。

 デンマークにはカール・ニールセンがいるが、彼は近年、多大の注目を集めている作曲家である。近隣フィンランドのシベリウスと異なり、ニールセンは、真の意味の国民額はではなかった。デンマーク民謡よりは、ブラームスとマーラーの方が彼の音楽に与えた影響が強かった。しかしニールセンは、個性的で独創的なスタイルを作り出した。

 この本(邦訳)の第1刷が出版されたのは1978年。もう30年以上前のことである。
 そして、ショーンバーグが「多大な注目を集めている」と記しているものの、その後現在に至っても、ニールセンがそのような状況にあるかというと、Noと言わざるを得ない。

 CDはブロムシュテット指揮サンフランシスコ交響楽団によるものを。
 ニールセンの交響曲全集。
 1988録音。デッカ(旧ロンドン・レーベル)。

  ニールセン:交響曲全集

  Nielsen: Symphonies no 4-6 / Blomstedt, San Francisco PO

 そういえばあのじいさん、途中で携帯電話を耳に当てていたけど、ひとっ言も発していなかったな。
 いまどき珍しいダイヤルQ2でも聞いてたのかな?

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