91b6d338.jpg  気になる商品が新発売された。テレビ・コマーシャルがずいぶんと流されている。

 それは何か?

 ハウスの“ザ・ホテル・カレー”ってものである。

 私はレトルトのカレーはあまり好きではない。なぜって、安いものから高いものまですべてがいわゆる“レトルトの味”がするからである。

 でも、どうしても自分で作ってられないほど急にもよおしたときにはレトルトを買うことになるが、そのなかでまあ美味しい方だなと思うのはカレー・マルシェである。

 そのハウスが久々に出した(と思う)レトルトカレーの新商品である。
 私にとって気にならないわけがない。

 コマーシャルによると味は2種類である。芳醇タイプとスパイシータイプ。
 これは試食してみなければならない。と思い立って3日。まだ買ってないの。すいません。

ecd66d79.jpg  あのコマーシャルで流れている曲はヘンデル(Georg Frideric Handel 1685-1759 ドイツ→イギリス)のオルガン協奏曲第6番変ロ長調Op.4-6,HWV.294(1735-36頃)であるが、この曲の独奏楽器はオルガンではなくハープでもOK。つまりそちらの方が有名とも言えるが、ハープ協奏曲変ロ長調Op.4-6と同一作品である(ヘンデルのオルガン協奏曲についてはこちらもご覧いただきたい。いや、そんな高慢ちきな書き方はいけない。ご覧になってみれば?)。

 ヘンデルの音楽は日本の皇室ものの番組のBGMでよく使われる。
 それはヘンデルの活動がイギリス王室と密接なつながりがあったためだろうが、よくよく考えてみれば天皇家の番組でイギリスのヘンデルをいつも使っているのはヘンといえばヘンである。日本の伝統的音楽もあるだろうに……

 ただ、ハウスのコマーシャルで今回ヘンデルを使ったのには意味があるのかもしれない。
 イギリス人も賞讃する味のカレーみたいな……。いや、考えすぎですね、アタシの。

 CDは、前にも紹介したタヘッツィのオルガン独奏、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクムによるものを。
 1975録音。apex(原盤テルデック)。

  ところで、村上春樹の「サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3」(マガジンハウス)のなかのある話の「今週の村上」って欄に、「昼寝して起きると、自分がどこにいるのか、今がいつなのか、見失うことがある。わりに好きです」って書いてある。
 私も同様であり、同感です。