新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の刺激的出来事について多少不真面目に書いています。

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

お尻を洗う純,または罪のないソーセージ♪伊福部/ゴジラ対キングギドラ

IfukubeOrochi  けど間違いなくS席です、そこは
 今回自宅に帰ったときに、私の書斎-家族の間では納戸と呼ばれているし、家の設計図にもそう書かれている-でゴソゴソと探し物をした。


 先日、1984年に札幌で伊福部昭のSF交響ファンタジーの演奏会があり私もそれを聴きに行ったと書いたが、そのプログラムを探したのである。

 それはすぐに見つかった。


 中を見て、私はチケット発売初日に学校をさぼって買いに行ったワケを思い出した。


 当日のゲストが伊武雅刀と戸川純だったのである。


 あの当時、この2人がどのくらいの人気があったのが知らないが、テレビでよく見かける“芸能人”(少なくとも、この私でさえ顔と名前は知っていた。ウォシュレットのCMで「おしりだって洗ってほしい」って言ってたのは彼女ではなかったか?)が札響の演奏会にやって来るということで、もしかして通常のコンサートには来ないような人たちが殺到するのではないか?
 そう思って私は焦ってチケットを買いに行ったのだった。

IfukubeSekai1

 われわれはS席で聴いたのだが、一緒に行ったメンバーの1人のI君の席は、その右隣からA席。
 S席の端に当たったことを知ってしまった I君は、たいそう不満げだった。

 しょうがないじゃん。必ずどこかに境界は存在するのだ。


IfukubeSekai2


 ところで、伊福部には第1番から第3番 のほかに、もう1曲SF交響ファンタジーがある。

 第1~3番よりもずっとあと、1991年に作られたSF交響ファンタジー「ゴジラ対キングギドラ」で、伊福部の喜寿記念コンサートのために編まれた。
 このコンサートは1991年12月13日に行なわれ、「ゴジラ対キングギドラ」は石井眞木指揮の新星日本交響楽団によって初演された。

 それから十数年。
 2003年にキングの“伊福部昭の芸術”(Vol.7)でこの曲を収録しようとしたところ、伊福部はこの曲の存在をすっかり忘れていたという。
 喜寿記念コンサート1回限りと考えていたことに加えスコアが手元にではなく東宝にあったから、その存在をすっかり忘れていたらしい。

 曲は、前奏曲/ディノザウルス/ラゴス/エミー/キングギドラ/行進曲/ゴジラからなるが、交響ファンタジー第1~3番に比べると、やや興奮度に欠ける気がする。

Ifukube1991 石井眞木による初演のライヴCD(写真のもの)は現在出ていない模様。
 しかし、DVDが出ている。

 また、“伊福部昭の芸術”でのこの曲は、本名徹次指揮日本フィルハーモニー交響楽団で聴くことができる。

   これらのDVD、CDの詳しい情報 【タワレコ】
   伊福部昭の自画像
   伊福部 昭の芸術 7 わんぱく王子の大蛇退治


 
 味は良くとも、それは苦い思い出の味
 I といえば、私は I社製のソーセージやハムなどは買わないようにしている。
 妻はともかく、少なくとも自分では購入しない。


 ずいぶんと前のことになるが、この会社には嫌な思いをさせられたことがあるからだ。
 詳しいことは書かないが、理不尽なことを経験した。
 それからというもの、根に持つタイプの私は、一消費者としてここの商品は買おうと思わなくなった。


 ファミリーマートのウインナーはおいしい。

20170320FM

 おいしいが、この商品もI社の系列会社が製造していることを知ってしまった。
 その系列会社には恨みはないし、もちろんファミマにも罪はないが、これはもう買えない……


    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
      ↑ 一読者としてクリックしたいと思ってください ↑

精的物質が浸入し湿る穴,または寝冷えの朝♪GM/Sym1「花の章」付

Mahler01Zinman  寝ているうちにあなたはバイキンマン
 先週、札幌へ出張する日の朝。

 目覚めて、タオルケットを足で蹴っ飛ばそうと思ったら、すでに寝相の悪さからか、あるいは地縛霊が悪さしたからか、タオルケットは足の届かない場所に巨大なボロ雑巾のように横たわっており、どうりで寒かったはずだわいと、持ち前の血圧の高さからすっと起き上がり、まずは歯を磨きにやや寒い洗面所に行った。

 もともとの私の歯磨き習慣は、朝食後にという順番だったのだが、ある健康雑誌に夜間のうちに口のなかはバイキンがいっぱいになるので、そのばばっちぃまま目覚めの1杯(もちろん酒でなく水である)なんて飲むと、バイキンをそのまま飲み込むようなもので、そんなことが良いことと思いますか?と書かれていたのを読んでから、私は独り「ううん。良くなこと……」と首を横に振り、枯渇した身体に水を補給する前に、まずは歯磨きをすることにしている。
 断っておくが、もちろん朝食後も歯磨きをしている(食後は唾液の分泌が盛んなので、歯を磨くのは好ましくないと、その健康雑誌には書いてあったが……)。

  コーチンたちが私のことについて噂している?
 歯を磨き終えるや否や、くしゃみが出た。
 それも、ハァークション、ハァークヒョン、ハァークチョンと、3回連続である。ルルのCM出演依頼がきそうなくらい模範的3連続くしゃみであった。

 日の出前から私のことを噂している-もちろん内容は「素敵な人ね」といったたぐいのものに違いない-人がいるという心当たりはなく、はて、どうしたのかなと疑問に思うや否や、こんどは鼻水がつーっと、と書いたものの、実際には音もなく垂れてきた。

 鼻の穴をティシュで押さえつけると、それは無色透明で粘度が極めて低いものだった。


 そのとき、私の頭に回平係長の笑顔が浮かんだ。

 パン屋休業のことではない。
 彼が今月に入り、突如花粉症になったということだ。


 私も突如、花粉症になったのだろうか?
 花粉になるよりはるかにマシだが、花粉症になるのは勘弁願いたい。

 それにしても、マンションの部屋のなかで?

 部屋に置いてあるオリーヴは青々しくなく、フェイクグリーンのように花を咲かすどころか新芽も出していない植物人間状態のようなままだし、アロエは青々しいが生育環境に満足しているのか花をつけようとしていない。
 じゃあ、花粉症じゃないんじゃないか?(って、オリーヴやアロエの花粉症なんて聞いたことがないし)。

 だが、私も今年で道外での勤務が通算で7年目となる。
 花粉への抗体が蓄積し、閾値を超えてもおかしくない。笑いたくもない。


 くしゃみはそれほど激しくないが、鼻水は止まらない。
 ちまちまツーツーと、細い流れが連続する。

 おかげで部屋を出るまでの2時間の間に、かみすぎですっかりと鼻が痛くなってしまった。


 外に出て症状がひどくなれば花粉症(スギ)に間違いない。
 が、外に出ても間違いないと判断できるような悪化は見られない。涙も涸れたままだ。

 いったん支社に出てから、セントレアへ行く。

 中部セントレア空港に着くと、少し鼻水が治まった。
 鳥そぼろ弁当を食べたおかげだろうか?が、このように治まるということは、風邪ではなく花粉症である可能性が高まったということだ。

 飛行機に乗る。
 症状は治まったまま。やはり花粉症だったのだろうか?

 が、途中からまた水っ洟(みずっぱな)が出始めた。
 ブラキストン線を越えてしまったせいだろうか?

 けど、北海道に近づくにつれまた症状が出るというのは、花粉症としてはおかしい。
 道南地方は別として北海道にはスギはないし、北海道における花粉症の原因であるイネ科植物やシラカバに対しては、私はアレルギーをもっていない(まだ花粉の時期でもない)。
 だいいち、密閉されたジェット機内にいるのだ。

 じゃあ、タオルケットを蹴とばして寝ていたせいで風邪をひいたのだろうか?
 でも、熱はないし、喉も痛くない。
 私の体はどないしてしまったのだろう?


  頼りになる看護師さん
 用務の合間を縫って、恒例の診察のために病院に行った。

 看護師さんが「調子はその後どうですか?」というので、訊かれていることとは筋が違っているとは百も承知で「くしゃみが出て、鼻水が出ます。風邪か花粉症かわからないのです」と、トナカイのような鼻を悲劇の証拠として示しながら訴えた。

 彼女はメモを取る。くしゃみ、鼻水……。
 よかった。そのあとにコンタックと書かれなくて。


 話題が途切れたので、私は現実的なことを尋ねた。
 「4月に入ってすぐに人間ドックを受けますが、それでも今日、採血検査をした方がいいんでしょうか?」
 「いや、いいんじゃないですか。それなら」

 看護師は私の側に立ってくれた。医師に確認することもなく、採血を免除してくれた。
 すてきな女性だ。彼女なら戦場に行っても気丈に仕事をするに違いない。

 と同時に、くしゃみと鼻水の件はうやむやになった。

 しかし医師の診察の際には、いちおう鼻炎の薬を出しておきましょうということで、処方してもらうことができた。処方してもらえることで安心したのか、鼻水は止まった。

 マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の交響曲第1番ニ長調(1884?-'88/改訂1893-'96)。
 今日は「花の章」付きの演奏。

 この交響曲はもともと5つの楽章からなる交響詩として作曲された。

 1889年にマーラー自身の指揮によって初演されたのが最初の版(ブダペスト稿)だが、この楽譜は残っていない。またこの時点では曲に標題は付いていない。


 ブダペスト稿の初演後にマーラーは改訂を行ない、1893年に演奏。ここで「巨人(Titan)」という標題が付けられた。この第2稿、そして先のブダペスト稿で第2楽章に置かれていたのが「花の章(Blumine)」である。


 1896年にマーラーは第2楽章「花の章」を削除して、4楽章構成の交響曲とした。
 交響詩は2部構成5楽章だったが2部に分けることも、また標題も削除された。

 したがって、“交響曲”第1番としてなら削除された“花の章”を入れるのは余計なお世話であるし、聴くとマーラーがこの楽章をカットしたのもわからないわけではない。

 とはいえ、どんなものだったか聴いてみたいなぁというおスケベなあなた(私を含む)には、うれしいサービスってことになる。


 「花の章」付きの演奏の録音はいくつか出ているが、今日はジンマン指揮チューリヒ・トーンハレ管弦楽団の演奏を。


 2006年録音。RCA。

 SACDハイブリッド。


   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   Mahler: Symphonies No.1-No.10 [15SACD Hybrid+DVD]<初回生産限定盤>


 北海道滞在中も、当初は鼻水が出たり出なかったり。

 そして20日の午後に名古屋に戻ってきたわけだが、花粉が飛散するには絶好の好天。
 しかし、くしゃみも出なけりゃ鼻水も出ない。

 翌21日。症状はまったくなし。ただし、朝からずっと雨だったので花粉が飛び交っていなかったのだろう。

 昨日は朝起きると、クシャミとわずかに鼻水が。
 好天のなかを健康のために2つ先の駅まで歩いたが、くしゃみのくの字もなけりゃあ、鼻水も垂れてこない。

 風邪だったんでしょうか?
 だったらうれしい(ふつうは風邪をひいて喜ぶ人はいないけど)。

 ただ、マンションの部屋で、なぜ朝にくしゃみがでるのかが気にかかる。

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ クリックしてもらえたらうれしい ↑

春分の日の人助け,または笑顔が戻った老夫婦♪WAM/ドン・ジョヴァンニ

MurakamiKishiW  おなかには脂肪層がありますけど
 3月19日の北海道新聞に載っていた書評。

 そのなかに、いろいろな面でいま話題の-というよりも、発売前日にマスコミがやたら盛り上げていて、実際発売されたあとはさっぱり取り上げられていない感じがする-村上春樹の「騎士団長殺し」もあった。
 書いていたのは文芸評論家の横尾和博氏。

 その書評のタイトルは“深まる謎、寓意解く楽しみ”

 どんなことが書いてあったかというと、“過去の作品の既視感がよぎるが、大きく異なる点がある。熱心な村上ファンなら結末の意外さに気づくはず”、“読者も自らの地層の掘り下げが問われる”、ってなことだった。

 第2部に入って、再び足踏み状態の私なので-前だったら厚い本でも読みたけりゃ出張に携えて行ったのだが、その根性も気持ちの高揚も私には顕れなかった-、まだ私は“結末の意外さ”には気づいていない(一生気づかないままかもしれない)。

 あるいは、自分の地層を掘り下げたら地崩れを起こすかもしれない。

 このごろタワレコに行ってみていないが(札幌Pivot店にも名古屋の近鉄パッセ店にも)、「ドン・ジョヴァンニ」特設コーナーなんかができているんだろうか?

MozartDonGiovanni  「または」って、なんだかめんどくさい
 モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart 1756-91 オーストリア)の歌劇「ドン・ジョヴァンニ,または罪を受けた道楽者(Il Don Giovanni,ossia Il dissoluto punito)」K.527(1787)。

 タイトルを見ておわかりのように、この時代(だけでもないのだが)のオペラには「または」として別な名(たいていは説明的なもの)もつけられているケースが少なくない。

 モーツァルトよりも前の世代だと、たとえばバッハの末っ子であるヨハン・クリスティアン・バッハ(1735-82)の歌劇「オリオーネ」は「またはディアナの復讐」だし、あとの世代ではベートーヴェン(1770-1827)の「フィデリオ」は「または夫婦の愛」、ケルビーニ(1760-1842)の「アナクレオン」は「またはつかの間の恋」といったぐあいである。
 ロッシーニ(1792-1868)の「セヴィリアの理髪師」は「または無益な用心」であり、「ランスへの旅」は「または黄金の百合咲く宿」。宿の周りを散策しようものなら花粉だらけになりそうだ。

 私は、「ドン・ジョヴァンニ」はここでも取り上げているショルティ/ロンドン・フィルによる1996年のライヴしか聴いたことがない(しかも抜粋盤)。

 映画「アマデウス」では「ドン・ジョヴァンニ」が上演され、客が喜んで観ている場面があるが、DVDなんかで観ればとっても楽しいオペラなのかもしれない。

 ショルティの抜粋盤は廃盤のようなので、ショルティが同じくロンドン・フィルを振った1978年録音の全曲盤をここでは紹介しておく(96年ライヴとは独唱陣も異なる)。

   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   モーツァルト:歌劇≪ドン・ジョヴァンニ≫全曲

  能動的に動いてね
 おととい、私が中部セントレア空港に着き、急ぎ足で名鉄の駅に行くと、時刻は13:45すぎ。
 13:47発の特急のミューチケットを買おうとすると。すでに販売終了。
 ミューチケットは発車時刻の2分前で販売終了となるのだ(名古屋駅だと4分前だったような気がする)。

 次の列車は14:07発のミュースカイである。

 たっぷり時間があるが、手慣れた迅速さで私は券売機でミューチケットを買った。

 そのとき、私は視線を感じた。
 隣の券売機の前で思考も行動も停止しているおじいさんとおばあさんが、千円札2枚を握りしめ、私の方をじっと見ているのである。

 私に小遣いをくれようと見つめていたわけではない。
 切符の買い方がわからず途方に暮れていたのだ。
 そんなときに神業のごとく券売機を操作する私は、2人にとって北国からの使者のように見えたのだろう(あるいは南国からの死者に見えたかもしれない)。
 発車まで2分しかなければ心を鬼にして日本語がわからないふりをするしかないが、このときはすんでのところで乗る権利を失ったので、本来の親切モードの自分で接してあげた。

 「どうしましたか?」
 「〇〇駅(よく聞こえなかった)までの切符を買いたいんだけど、どうやって買ったらいいのかわからなくて」
 おばあさんがそういう。おじいさんは不安げな瞳のまま無言で2度深くうなずいた。

 確かにその券売機はわかりずらかった。
 初期画面が特別乗車券(ミューチケット)の購入モードになっているからだ。
 通常の乗車券を買うには、画面の左側に表示されている“片道乗車券”をタッチしなければならないが、わかりにくい。

 「いくらの切符なの?」
 私は2時間ほど前に新千歳空港の佐藤水産で買ったいくらのしょうゆ漬けのことを思い起こしながらそう尋ねた。今日の夜はゆめぴりかを炊こう。いくらご飯にして食べちゃおう。うふっ。

 「740円を2枚」

 私は“片道乗車券”の表示をタッチした。すると、行先駅ごとの料金の画面に。
 おじいさんは無言で驚嘆していた。

 大人の形の絵が2人書かれているボタンを押し、740円のバナーにタッチする。

 「じゃあ、ここにお金を入れてください」

 ICカード挿入口に無理やり千円札2枚を押しこもうとしたおばあさんを優しくリードしてあげた結果、お札はスムーズにインサートされた。

 「はい、切符が出てきましたよ。2枚重なってますよ。お釣りが出てきましたから取り忘れないようにね」
 「ありがとうございます。ほんとうに助かりました」

 「いえいえ。また困ったときには遠慮なく電話をください」

 そう言い残さないで、私はきびすを返し颯爽と改札へと向かった。
 が、そのときすぐ近くに案内の駅員が立っているのを知った。
 たぶん、私が2人からヘルプを受ける前から、その位置にいたのだと思う。

 困っている人がいたら、それを察して教えてあげてくださるとよいのではないでしょうか?
 このときは気づかなかったんだろうけど……

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ 私にも親切にしてね ↑

お節介ではなく必然的石灰♪JSB/ブランデンブルク4(by コンチェルト・ケルン)

BachBrandenCK  もちろん本来の目的は会議です
 時刻表を手に入れることの苦労話を2日間にわたって書いたが、今回の出張の用務の間に私が行なったことは時刻表を探し求めることだけではもちろんなかった。

 恒例の通院も行ったし、床屋にも行った。

 会議があったホテルでは、廊下にブランデンブルク協奏曲第4番がBGMで流れていた。

 ということで、手っ取り早くバッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)のブランデンブルク協奏曲第4番(Brandenburgisches Konzert Nr.4)ト長調BWV.1049(1720頃?)。

 独奏ヴァイオリンと2本のブロックフレーテ(リコーダー)、弦楽(2ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオローネ、チェロ)、通奏低音のためのコンチェルト。

 今日はここで大絶賛している(私が)、コンチェルト・ケルンによる演奏を。

 ブロックフレーテの代わりにエコー・フルートなる奇怪な楽器を用いている。

 2013~14年録音。ベルリン・クラシックス。

   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   J.S.Bach: Brandenburg Concertos

  黒い涙のよう
 今回は、寒い季節-つまり新芽が動き出す前-にしか散布できない石灰硫黄合剤の散布も行なった。

 石灰硫黄合剤は、ひどく臭う。
 硫黄山のふもとでゆで卵を食べるより強烈な、あのゆで卵のような臭いがする。

 しかしこれはカイガラムシに効果的であり、殺菌作用もある。

 現在は少量ボトルでは売られていないようだが、私の家には500ml入りボトルがある。
 実は10年も前に買ったものだ。
 それをずっと使わないまま保管してあった。なぜなら、寒い時期に農薬散布するのが億劫だったから。

 ということは、もう薬効が失われているかもしれない。いや、失われているに違いない。
 でも、気休めで散布することにした(臭いだけは効果がありそうなほどじゅうぶんにくさかったし)。

 散布する木は桃色ナツツバキ。

 ポーポーちゃんが巣を作った木だが、この木には夏の間、アリが富士山登山を目指す人のように殺到する。
 つまりカイガラムシがついていて、こいつが排泄する甘い露を手に入れるために大挙してやってくるわけだ。

 おまけに害虫ハンドブックに書かれているとおり、まさに教科書的にスス病がちゃんと発生。
 樹皮はひどく汚くなっている。

 どれくらい汚いかお見せしよう。

20170318Tsubaki2

20170318Tsubaki1

20170318Tsubaki3

 1か月ほどあとに、今度はオルトラン水和剤かアクテリック乳剤を散布し、そのころ活動を開始するであろうカイガラムシの幼虫(農薬をものともしない殻をまだかぶっていない)を退治する予定である。

 ところで、今回の床屋での店主の話題は、札幌に初出店したコメダ珈琲に行って来たということだった。

 小倉トーストの味がおいしくて、とっても感動したと言っていた。

 そうですか……

 満足してうれしそうに語っている、そのことに文句をつける気はこれっぽっちもないが、でも、ふだんどんなものをお召し上がりになってんだろう?

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ 億劫がらずに ↑

あのころはレコードも売っていたんです♪バッハ/コラールBWV.727

BachRedel  最後の望み
 これだけ書店やらKIOSKを回ったというのに、売り切れてばっかりの北海道時刻表。

 あともう1軒。そこになかったらいさぎよくなくあきらめよう。
 そう思って札幌駅前の国際ビル地下の文教堂書店に行った。

 この書店もかつては弘栄堂書店だった。
 というよりは、こここそ弘栄堂書店の元祖となる店舗だったはずだ。
 レコードも扱っていたことがあって、その昔は私もときどきLPを購入した(メロディアの廉価盤が充実していた)。

 そしてである。
 神は私に微笑んだ。ニタっと。

 北海道時刻表3月号(あとで調べるとAmazonでも在庫切れになっていた)が、まだ数冊残っていたのである。

 平積みされたその数冊のいちばん上のやつを手に取り、私は三段跳びのごとく振る舞いたい内心とは裏腹に優雅にレジへと向かった。

hokkaidoJikoku201703 無事ゲットである。努力としつこさは報われた。

 バッハ(Johann Sebastian Bach 1685-1750 ドイツ)の「わが心の切なる願い(Herzlich tut mich verlangen)」BWV.727。

 バッハがコラールを編曲した「27のコラール(27 Choralbearbeitungen)」の第14曲である。

 オルガン曲だが、レーデルが管弦楽に編曲した演奏を。

 レーデル指揮ミュヘン・プロアルテ管弦楽団。

 1996年録音。エラート。

   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   主よ、人の望みの喜びよ~バッハ:管弦楽名曲集

  アタシとしたことが、なんで上のを……
 しかし、そのあと私は大きな失敗をしたことに気づいた。

 つまり、いちばん上の冊子を取ってしまったということだ。
 2冊目にすればよかった。

 というのも、ほんのちょっと裏表紙が折れていたからだ。それが、いちばん上だったせいだとは言い切れないけど。
 
 ところで、このダイヤ改正号。昨年7月号に比べ、明らかに薄い。いや、印刷のインクの濃さではなく、厚さがない。

HokkaidoJikokuAtsusa

 この9か月で多くが廃線となったのか?
 いや、そこまでまだ廃線になっていない。

 2冊の内容を照らし合わせてはいないので、なぜ厚みがなくなったのかよくわからないが、それはともかくとして、中を眺めてみて、現時点でも十分に路線が減ったものだとあらためて感じた。

 これ以上廃線が増えたら、もう冊子の形にはできなくなるかもしれない。

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ あなたは人情が厚いはず ↑

あのころ私は若かった。国鉄時代ですもの♪アンリ/都市

DounaiJikokuhyou201607  なぜかいま人気らしい
 私が出張で札幌に来たのは先週の半ばのこと。
 風が強い日だった。

 私が札幌駅に着いてまず最初にしたことは“北海道時刻表”を購入することだった(おっと、その前にホーム東端の喫煙室でタバコを吸ったのを忘れていた)。

 1週間ほど前の北海道新聞-支社には1~2日遅れで届くのだが-に、“北海道時刻表”の売れ行きが好調と書いてあった。

 直近では私、去年の7月号を買ったのだが、その写真を載せておこう。

 残念なのは、なぜ売れ行きが好調なのかそのワケを書いた肝心な部分を私はすっかり忘れてしまったことだ。もしかすると、ワケは書かれていなかったのではないかと思えるほどだ。

 ただ、人気が高いからという理由だけで私も買ってみようと思ったのではない。私は外でサイレンの音が聞こえると窓から見てみたい衝動に駆られる野次馬根性はあるが、ミーハーではないのだ。
 3月に後ろ向きなダイヤ改正があったので、鉄道をよく利用する者として、買っておくべきだと判断した。
 駅で無料で頂戴できるJR路線に特化した薄いポケット版時刻表には、着発番線など、ときに大いに有益になる情報が書かれていないからだ。

 その昔-つまり私が鉄道ファンだったころ-には鉄道弘済会が発行するA5判縦サイズの“道内時刻表”と、交通公社発行のちょっと変型サイズの横判の“北海道時刻表”という、2種の北海道版の時刻表が出版されていた。

 いつの間にか交通公社の時刻表は廃刊となり、弘済会のものもなくなったが、弘済会のものと同じサイズでデザインも似ている“北海道時刻表”(昨年の7月号では“道内時刻表”になっているが、つい最近になって改名されたのだ)が交通新聞社から発行されている。

 交通新聞社の住所を見てみると、札幌市は中央区にある弘済ビル内とあるので、かつての鉄道弘済会(の出版事業)を引き継いだのかもしれない。となると、装丁が弘済会時代とほぼ同じなのもガッテン、ガッテン、ガッテンだ。

JTBjikokuhyou  私の腹に怪牛が!
 ところで、2枚目の写真はかつて私が鉄道ファンだったころ-つまり国鉄時代だ-に、一緒に旅行した友人の紋別の叔父さん宅に泊まらせてもらったときの写真だ。

 これが交通公社の“北海道時刻表”で、私は弘済会のものより交通公社のものの方が好きだった。
 なぜ好きだったか覚えていないが、たぶん読みやすかったのだろう。

 それにしても私はなんてセンスの悪いTシャツを着ているんだろう。しかもメッシュ。なんか、やらし……

 そしてまた、左手にしているのが、ここに書いたCASIOの初代のデジタル・ウォッチ(カシオトロン)である。

  売れ行き好調は予想以上だ
 さて、札幌駅に着いた私は駅構内のKIOSKに行った。

 が、ちょいと離れたところから見てみたものの-近くでウロウロしていたらガムやタバコやお茶を買う人の邪魔になるではないか-北海道時刻表らしきものはない。全国版のレギュラーサイズとポケットサイズ(もしくは小型版)だ。
 にしても、確かに小さいがあんなに厚い時刻表が入るポケットをあまり見かけたことがない。

 店に近づきKIOSKのお姉さまに「北海道版の時刻表はありますか?」と尋ねると、元気に「道内時刻表は売り切れましたぁ」という返事。
 このことからわかるように、やっぱり“北海道時刻表”と名前が変わったことがまだ認識され切っていない。
 無理もない。私もかつて、ホーマックに名前が変わったあとも、数年間は石黒ホーマと呼んでいた。

 別なKIOSKに行くが、やはり売り切れ。全国版はあるというのに……

 私は急に焦りだした。
 こういう状況下に置かれると焦るのが私の特徴である。

 札幌駅のショッピングモールであるPASEOにある弘栄堂書店に行く。

 全国版は置いてあるが、やはり北海道時刻表はない。
 しかもご丁寧に、“道内時刻表は売り切れました。追加入荷の予定はありません”と張り紙がしてあった。
 やはり“北海道時刻表”と名前が変わったことが、まだ浸透していないようだ。
 このように追加入荷の予定がないと親切に教えてくれるところは、この書店がJR北海道系列だからだろうか?

 地下鉄さっぽろ駅改札前のKIOSK。
 そもそも時刻表を置いてなかった。

 ステラプレイスの三省堂書店。
 全国版しかなし。

 紀伊國屋書店にも行く。
 ここでも全国版しかない。

 折からの強風で飛行機の新千歳到着が10分早まったからよいようなものの、このあとのアポの時間が迫って来ていた。歩き回って、階段も上ったり下りたりして股間も疲れてきた。……続く

Henry  交通とか地下鉄と階段
 以上の話とはほんのかすかにしか関係しないが、アンリ(Pierre Henry 1927-  フランス)の「都市,メトロポリス・パリ(La Ville.Metropolis Paris)」(1984)。

 ここでも取り上げたように、ミュジック・コンクレート作品で、以下の20曲からなる。

 1. 目覚め
 2. ざわめき
 3. 階段
 4. 交通
 5. 群衆
 6. ドア
 7. 振り子
 8. クラクション
 9. 寺院
 10. 汽車
 11. 犬
 12. ラジオ
 13. 室内
 14. 遊び
 15. 作業場
 16. フリッパー
 17. 外 
 18. 偶発事
 19. 地下鉄
 20. 遠方

 アンリ自身による制作。

 1984年録音(91年再編集)。wergo。

 当然のごとく(?)廃盤。現時点では中古が入手可能。

   このCDの中古情報 【Amazon】
   P.アンリ:都市-パリ・メトロポリス

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ 北海道に限定しません ↑

10:40はお掃除タイム♪サティ/ジュ・トゥ・ヴ

SatieCiccolini  うそつきっ……
 このあいだの月曜日に、三重県のある町に出張した。

 朝に車で名古屋を出て、現地に着いたのは10:25。
 だが、先方とのアポは11時だ。

 助手席の上原課長が、「まだ時間がありますから、コーヒーでも飲みましょうか?」と私と開元さんに言うと、運転していた回平係長が「いいっすねぇ。でもこのへん、コメダないんっすよね」と言った。
 彼がなぜコメダにこだわっているのかというと、コメダなら喫煙席があるからだ。

 そのときである、反対車線側にコメダの看板が見えた。

 「あったよ」と私。
 しかし、車はすでに通り過ぎるところ。

 次の交差点でUターンするのかと思いきや、回平係長は「この先にパン屋があるんすよ。そこでコーヒー飲めると思います。一度入ってみたかったんすよ。そこ行きま~す」と、独り芝居のようにしゃべり続け(おまけに喫煙できるかどうかの懸念は吹っ飛び)、ほかの3人の意見などはなから聞く様子もなく、その店へ向かった。

  うそじゃなかったけど……
 「あそこっす」
 確かに何とかベーカリーと書いてある。

 しかし、入り口には“本日定休日”の札が。

 「あれぇ~。まいったなぁ」と係長。
 「どっかその辺に喫茶店とかあるんじゃない?」

 少し車を走らせると開元さんが「何とかハンバーガーって看板があったよ」。 しかし車はすでに通り過ぎたところ。
 今度はUターンをしてそこに向かう。 そして入り口には“OPEN 11:00”の札が。
 窓から店内がちょっぴり見えた。男の人が掃除機をかけていた。

 そんなことをしているうちに10:40になり、もうくつろいでコーヒーなんて飲んでいる時間じゃなくなった。

 という、おもしろい回平係長のエピソードを紹介した。

 サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)の作品のなかでも特に有名な「あなたが欲しい(ジュ・トゥ・ヴ。Je te veax)」。
 誰でも一度は耳にしたことのある曲だろう。

 詞はH.パコリーで、「喫茶店の音楽(Cafe-concert songs)」(1900頃)という曲集に含まれている。

 チッコリーニのピアノ伴奏で、ゲッダ(テノール)とメスプレ(ソプラノ)の2つの演奏が収められたアルバムを。

 1986年録音。EMI。

   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   Satie: Ballets, Piano Works & Rarities

 なお、回平係長はつい最近、トワ・エ・モアのようにある日突然、花粉症を発症した。


 私は、その突如発症する様子を見て戦慄を覚えた。

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ 五重です ↑

鳥だって音を発するが……♪ストラヴィンスキー/火の鳥

  鳥は形を表わし、奚は音を示す
 先週末の散歩。
 
 足を延ばして、中途半端以上に繁華しているという今池の方へ。
 古くからあるような飲み屋なども多かった。


201703Hinotori

 この看板を見て、私の頭の中には当然のごとく「ブブブグググ、ブブブグググ、グブバビバボ」というメロディーが浮かんだ。
 ちっともわからないだろうが、ストラヴィンスキー(Igor Stravinsky 1882-1971 ロシア→アメリカ)のバレエ「火の鳥(L'Oiseau de feu)」(1909-10)の冒頭である。


StraFireINbal 彼の3大バレエ音楽の最初の作品であり、ここに書いているように初演の一夜にしてストラヴィンスキーを一躍有名にしたものである。

 今日は組曲版ではなくバレエ音楽全曲を、インバル指揮フィルハーモニア管弦楽団の演奏で。


 まさにパワフルかつ絢爛豪華な演奏。
 1980年代、90年代のインバルはすばらしい演奏を次々と録音してくれていた。このストラヴィンスキーなんかはかなりの名演。

 もちろんいまも良い指揮者だが、あのころは若々しさはつらつさがあった。今はオトナになり過ぎた感がある。実際年寄りだし……


 1990年録音。テルデック。


 廃盤だが、現時点で同一内容の中古品が入手可能だ。


   このCD(同一内容)の中古情報 【Amazon】
   ストラヴィンスキー:バレエ「ペトルーシュカ」,幻想曲「花火」,バレエ「春の祭典」,「火の鳥」(全曲),幻想的スケルツォ

  全然800アイテムもないけど
 それはそうと、大きな通りに面して八百屋(やおや)が。

 店先には“只今のサービス品”とダンボール片に緑のマジックインキで書かれた札が置いてある。
 その札が貼られた箱の中にはレタスが。
 1玉100円だ。
 思わず買ってしまった。


 “只今”というのが、今日のことなのか、タイムセールのように決められた時間に限るのか、いまこの瞬間なのかわからないが、八百屋のおじさんが焦って忙しそうにしていたので聞くのをやめた。

 ほかにだぁれも客はいなかったのに忙しそうにしていたのは、その緑のマジックのキャップを床に落としてしまい、どこに転がって行ったのかわからなくなっていたからだ(尋ねもしないのに説明してくれた)。
 「ペン先が乾いちまうと、使えなくなるな」とぶつぶつ言いながら探し回っていた。
 が、客である私には愛想がよかった。


  どきどきもできるかも
 歩みを進めると、通りをはさんだ向かい側に古いビルにこんな看板が。
 私にはまったく意味不明。
 牡蠣がときどき雌になるとでもいうのだろうか?


20110311KAKI

 何の店なんだろう?
  ※ その後ネットで調べてみたら、ほんとに牡蠣の店であることが判明した。
     で、店員の女の子がセクシーな格好をしてるんだそうだ。

     カキ時々娘 (かきときどきむすめ)

 大きな通りから1本裏の道に入ると、ツタが絡まるチャペル、ならぬビジネスホテル、でもなくビジネス民宿なる老建築物を発見。

 もうやってないようだけど……(私の経験では“ニュー”と謳っているもので本当に新しいものに出会ったことはない)。


BlogPaint

 なにがはじめなんだろう?

20170311Yabuya

 こちらもやっていない(あるいは移転した)ようで、真相はやぶの中だ。

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ ニュー・クリック ↑

怪獣のファンタジーの方がリアル感あり?♪伊福部/交響ファンタジー

MurakamiKishi1  あれの描写は老いてますます盛ん
 日曜日にようやく「騎士団長殺し」の第1部を読み終えた。

 Amazonのレビューを見ると、「期待どおり」といった賞賛の声と「読むのが苦痛だった」系の否定の声が飛び交っている。つまり賛否両論(レビューの数自体、村上春樹の新刊にしては少ないように感じる)。

 私にとってはこの作品、読むのが苦痛ではないが、期待どおり、あるいは期待を上回るって感じではなかった(第1部を読み終えた時点では)。

 賛否両論真っ二つというのは悪い傾向ではないと思う。
 全員がほめたたえればそれは気持ち悪いし、迎合的なものはすぐに飽きられ忘れられるだろう。みんながみんな批判すれば、それは本当に良くないものだろう。

 ただ個人的に間違いなく言えるのは、次から次へとページをめくって読み進みたい駆り立てられなかったということ。ドライヴ力を感じなかった。
 これは「色彩を持たない~」以上かもしれない。村上春樹氏の1ファンとして、残念なことにテンションが上がらないままだった。

 レビューでも指摘されているが、性描写(ベッドシーン)はこれまでの作品と同じ、あるいはそれ以上。
 老いてますます盛んだ。
 こういう描写に嫌悪感を感じる読者も多いだろうが、一方でそれを楽しみにしている人もいるのかもしれない。2時間ドラマの22時過ぎの濡れ場シーンを楽しみにしていた若いころの私のように(なんでも22時になって別なチャンネルの番組に替えられないよう、この時間に濡れ場シーンやシャワーシーンが置かれるそうだ)。

 ただ私には、過去の作品でもそうだが、巫女のパワーをもらうにしろここまでの性描写がなぜ必要なのかわからないし、こんなグロい描写のない春樹小説を読んでみたいものだと思う。
 氏の作品は奥さんがしっかりチェックするはずだが、そのチェックにパスするのが不思議といえば不思議だ。

IfukubeCyu  似ててもいいんだけど……
 登場人物も、話の展開も過去の作品に実に良く似ている(ただ、バットで人を殴ったり、空からイワシが降ってきたりということは、いまのところない)。
 それをマンネリと評している人もいるが、確かにそうだと思う。
 ただ、マンネリが悪いとも言い切れない。

 音楽でいえば、伊福部昭の作品は同じような(あるいは同じ)メロディーがいろんな作品に出てくる。
 マンネリといえばマンネリである。
 それでも私は伊福部昭の音楽に心を揺さぶられる。
 魂の根っこを刺激されるようなものを感じる。

 村上小説にマンネリ、ワンパターン化(伊福部昭の作品をワンパターンだと感じることはないが)を強く感じるのは、日常シーンにしても現実とはかけ離れていて、私の魂を刺激しないからかもしれない。

 自由人のような生活をしているのにあまり金にくまっていない、自分の周りでは見かけることのない主人公の生き様に、私はどうも共感度が低下してきているようだ。「羊をめぐる冒険」とか「世界の終り~」ではそんなことはなかったんだけど。

IfukubeShiozawa 貧乏だけど生命力に満ちてタプカーラする人たち、実際には存在しない生命体ながらもヒトの悲哀を背負っているようなゴジラ。
 そういう土臭い、野蛮だけど人間的な伊福部の音楽が好きなら、村上春樹の小説の世界に違和感をおぼえるのも当然なのかもしれない(って、私の中ではずっと共存しているくせに、なにをいまさら)。


 って、かなりこじつけな理屈。
 まっ、ファンタジー小説なんだし……


 でも、伊福部の作品をもう30年以上聴いてきているが、飽きないんだよなぁ。
 いつもゾクゾクさせれれるんだよなぁ。

  伊福部のぞくぞくするファンタジーをあなたに
 その伊福部昭(Ifukube,Akira 1914-2006 北海道)の「SF交響ファンタジー(SYMPHONIC FANTASIA)」(1983)。

 1979年の「ラウダ・コンチェルタータ」の初演をきっかけに、伊福部昭の人気が徐々に高まっていったときに、そのとどめになったといっても過言ではない作品。

 伊福部が手がけた特撮映画の音楽をオーケストラのために全3曲に編んだもので、特にゴジラの重厚なテーマで始まる第1番のインパクトは強く、3曲の中でも第1番の録音点数がいちばん多い。

 この3曲と、同じ1983年に吹奏楽から管弦楽に編曲された倭太鼓が刻むオスティナートが強烈な「オーケストラのための『ロンド・イン・ブーレスク(Rondo in Burlesque)』」(1972/83)を加えた計4曲は、汐澤安彦/東京交響楽団によって同年8月5日に日比谷公会堂で初演され、同じプログラムの演奏会は札幌でも行なわた(84年6月28日。石井眞木指揮札幌交響楽団)。
 チケットの発売初日に学校をさぼって買いに行ったのが懐かしく思い出される(たぶん、そこまでする必要はなかったんだろうが、完売したらどうしようという強迫観念にかられていた)。

 ここでも紹介した広上淳一指揮日本フィルハーモニー交響楽団の演奏を。


 1995年録音。ファイヤーバード。

   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   伊福部 昭の芸術4 宙 伊福部 昭 SF交響ファンタジー

 ただ、個人的には汐澤の初演時ライヴの方が、粗削りのところもあるが熱気ムンムンで好きだ(演奏としての出来は広上盤の方が間違いなく上)。
 まっ、若き日の思い入れが強いのだろうけど……

 この録音は現在セット物のなかの1枚として聴くことができる。投資する勇気とお金のある方はどうぞ(上記の広上盤もセットに含まれている)。

 1983年ライヴ。キング。

   このCDセット(SHM-CD)の詳しい情報 【タワレコ】
   伊福部昭の芸術 20周年記念BOX<初回限定盤>

 ところで、「騎士団長殺し」ではスバルの白いフォレスターに乗っていた男が、邪悪なもの、脅威的なものの

ように描かれている。
 白くはないがスバルのB4に乗っている私としては、このスバルの位置づけがちょいといやだ。

 トヨタのランクルとかしてくれりゃあいいのに。外車にしたいならJeepとか。


 村上春樹は過去の作品でスバルのレオーネも登場させている。

 氏はスバルのことが好きなのだろうか?嫌いなのだろうか?


 昔の刑事ドラマで、刑事たちはスポンサーであるトヨタの新車で犯人を追いかけ、逃げる犯人はボロボロの日

産車、というような悪意はないとは思うが……

 どうせなら年上の人妻は真っ赤なレヴォーグを運転して主人公の家に通ってほしかった。
 4駆だし山道にはもってこいだと思うんだけど。
 
    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ マンネリ的象徴? ↑

ウグイスの気分はわかるが、私には弾けない♪サティ/干からびた胎児

SatieTakahashi  照射では不十分なら次は力技だ
 相変わらず月2回、歯科医院に通っている律儀な私である。いや、別に律儀というのは日本語として完璧に間違っている。

 腫れちゃうと困るから、行かざるをえないのである。自分のために他ならない。

 幸いなことに、このところは歯ぐきが怒ったフグのように腫れることが無く経過している。

 しかし、全然何ともないかといえば、何ともありありで、ときおり物を噛むとけっこう痛くなることがある。
 その現象がどういった日に発生するのか-仏滅に限ってそうなるとか-法則性が無い。体力が落ちているとそうなるような気もするが、私の場合は生まれてこのかた、ずっと体力は落ちっぱなしのままだ。


 おまけに治療している反対側の奥歯も、物を噛むと痛むという現象がしばしば発生しつつある。

 このあいだなんて、油断してふだんは健常な右の奥歯でスペアリブを噛んだ瞬間、飛び上がりそうになった(言っておくが、スペアリブの骨ではなく肉の方である)。
 その痛みの種類というのは、勝手な想像だが、入れ歯の人がポリグリップを使うのを忘れたままごませんべいを食べたときのものに類するし匹敵すると思われる。
 上下左右どの奥歯でも痛くて物が噛めなくなったら、流動食しか食べられなくなってしまう。

 それはかなりまずいことだ。


 月2回の治療はスペシウム、いや、レーザー光線照射と歯ぐきへの薬のチューニューであるが、直近で通院した先週、私の切なる訴えを聞いた歯科医師は次回からはクリーニングももう少し本気モードで行なうと言ってくれた。

 ありがたいことだ。けど、前の晩に飲み過ぎて、治療中にオエオエならないよう注意しなければならない。


20170309Kashitsuki  前はあんなにみずみずしかったのに……
 話は変わるが、2週間ほど前にMUJIの加湿器を買った。
 無地ではない。無印良品のことだ。

 これは札幌の自宅でも使っているもので、同じものをこちらでも購入した。
 ということは、いずれ自宅に戻ったときには双子大加湿作戦を繰り広げることができるってぇもんだ。

 マンションの部屋の乾燥度合いは3月に入り1月や2月よりは数パーセントよくなったものの、何もしないと、つまりミストを発生させないといつも28~30%だ(湿度計が壊れているわけではない。ハフーッハフーッと息を吹きかけるとちゃんと数字が上がった)。

 自分の肌がかさかさと乾燥しているのもわかる。
 
 さらに寝ている間にかさかさを通り越して干からびてしまったら困る。
 奇しくも(ってこたぁないが)いま読んでいる「騎士団長殺し」にミイラって言葉が出てくるし……


20170309Shitsudo サティ(Erik Satie 1866-1925 フランス)の「干からびた胎児(Embryons desseches)」(1913)。


 ここに書いているように、ナマコの胎児/無柄眼類の胎児/柄眼類の胎児、の3曲から成り、歯の痛みに悩むMUUSANとはまったく関係ないことだが、この曲には「歯痛のウグイスのように」弾くよう指示がある。

 前回取り上げたときは入手困難だった高橋悠治のピアノによる演奏が、姿を変えて再発売されている。

 1979年録音。DENON。

   このCD(同一音源)の詳しい情報 【タワレコ】
   エリック・サティ生誕150周年企画 サティ ピアノ作品集


 ぴちぴちのお肌を保つために、ここはひとつ本気を出して、こういうのでお手入れすべきかもしれない。
 ただでさえ干からびた心の持ち主なのだ。外観までジャミラのようになってしまっては世間に顔出しできない。

 これは見るからに潤っちゃいそうだけど、男の私がこのような名前の商品を使ってもいいんだろうか?


   母の滴ゴールドジェルパック

 それに加えて、自分の年齢のことを思うとこれも気になっちゃったりする。

   母の滴リンクルクリーム

    

にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ  blogram

のブログランキ

ング  音楽ブログラ
          ↑ 私の心に潤いを ↑

激励のお気持ち承り所
道央の空のご機嫌
livedoor プロフィール
メッセージ

名前
メール
本文
MUSIC



これまでの御来訪者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

私の浮き沈み状況
お出かけ用サイト

QRコード
QRコード
本日もようこそ!
愛知の空のご機嫌
記事検索
各種つぶやき情報
カテゴリ別アーカイブ
最近寄せられたコメント
タグクラウド
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
  • ライブドアブログ