SSO246th  良い演奏なんだけどねぇ~
 1981年8月に尾高忠明が正指揮者に就任したあと、期待して会場に行った氏が指揮する演奏会の1つに1982年7月7日の第228回定期がある。

 この日のメインはレスピーギの「ローマの松」。

 圧倒的な音響を放つこの作品をナマで聴くのはこの時が初めて。

 しかし、確かに音は出ていたし、演奏に破たんもなかったのだが、「なんだか物足りない」と満たされないまま終わってしまった。

  おじいさんの迫力
 翌年にとぶが、83年1月20日の第233回は山田一雄の指揮。マリンバの安倍圭子を迎えての伊福部の「ラウダ・コンチェルタータ」。
 このときの大々々々々コーフンについては、すでに何度か書いているのでここではスルーするが、これで私は一夜にして伊福部教の熱心な信者になったのだった。
 なお、この日のメインだったチャイコフスキーの交響曲第5番は現在タワレコからCDが出ている
 この日の興奮はまれにみるものだったが-って、自分の興奮度をこう書くのもなんだか気恥ずかしい-、それにしても尾高の指揮する演奏はいつも上品でどこかおもしろみに欠けていた。
 いやいや、尾高になんの悪意も持っていません、私。でも、山田じいさんの方がずっと若々しく激しかったんです……

JanacekSinfScore  消えた13人
 さて、84年3月16日の第246回定期の指揮は岩城。
 曲はヤナーチェクの「シンフォニエッタ」。
 これは楽しみだった。

 クラシック音楽を聴き始めたころ、N響によるこの曲の演奏がTVで放送されて、ステージの奥に並んだブラス隊のかっこいい光景が目に焼き付いていたからだ。
 もちろん眺めじゃなくて、これだけの金管が鳴り響くのをぜひナマで聴いてみたかった。

 スコア(掲載譜はフィルハーモニア版)のように、この曲では第1楽章と終楽章である第5楽章で、オーケストラの編成の金管の他に、トランペット9本、テノール・テューバ2本、バス・トランペット2本の計13本の金管がファンファーレを吹く。

 さて、いよいよ「シンフォニエッタ」だ。

 ところが、バンダ軍団がいない。
 1人もだ。

 どのように編曲したのかシロウトの私には知る由もないが、すべてをオーケストラ内の楽器で完結させたのだ。岩城は。

 これにはがっかり。
 もちろんホール内に輝かしく金管の音があふれるように響き渡るなんてことはなかった。

SSO244th あらあら、「感動史」なのに文句ばっかりつけててはいけないわね。

  「功太郎」です
 がっかりする2か月前の84年1月20日。
 第244回定期は、ソリストに加藤知子を迎えた。指揮は佐藤功太郎(現在札響の指揮者を務めているのは佐藤俊太郎)。

 若き加藤のはつらつとしたチャイコフスキーのコンチェルト、そして各楽章の性格付けがしっかりと伝わってきたショスタコーヴィチの交響曲第10番。どちらもすばらしい演奏だった。
 やるねカトちゃん&サトちゃん。

 あの加藤知子ちゃん(といっても、私よりはお姉さん)が、およそ30年後に、札響の定期伊福部昭のヴァイオリン協奏曲第2番をあれだけ見事な表現で演奏してくれるとは、思ってもみなかった。
 少なくとも、伊福部のイメージとはむかしは全然合わなかったから。

 その点、私はぜーんぜん成長していないなぁ。

 加藤知子、高関健/札響による伊福部昭のヴァイオリン協奏曲第2番は必聴もの!

   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   伊福部昭の芸術 11 踏 生誕100周年記念・札幌交響楽団ライヴ

   この録音のハイレゾ音源配信【e-onkyo】
   伊福部昭の芸術11 踏 ― 生誕100年記念・札響ライヴ

    

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