Recogei201806Renka   ビアンカはまったく知らない……
 『レコード芸術』(音楽之友社)6月号の特集は“アナログ絶頂期「1970年代」に生まれた名盤たち”。
 書店で表紙を見たときには“アングラ絶頂期”と読み違えてしまった私。

 それはともかく、その特集のなかで、“70年代 廉価盤の世界 ― 名作の文庫本のように”という記事を、芳岡正樹氏が書いている。

 30センチ・ステレオLPの千円盤が、はじめて発売されたのは1969年5月のこと。日本コロムビアが「ダイヤモンド1000シリーズ」として10枚の千円盤を発売したのを嚆矢(こうし)とすることに端を発する。但しアーティストはハンス=ユルゲン・ヴァルター、ギンペル、ビアンカなどと地味で、「安かろう、悪かろう」のイメージがついて回った。 

 「おぉっ!」と私はヒジョーに懐かしく思った。
 私はこの最初に名が出てきた指揮者の、まさに『ダイヤモンド1000シリーズ』の1枚を買ったのだった。

  《帯》に『1200円』のシールが貼られていた
 購入したのは1973年12月27日のこと。コーヨー無線西野店という記録が残っている。『カスタムパルコ』の1Fにあった店だ。
 価格はオイルショック後だったので、1000円ではなく1200円(か、1300円)になっていた。

 このLPに収録されていた曲は、

 ① L.モーツァルト/おもちゃの交響曲
 ② ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
 ③ ボロディン/交響詩「中央アジアの草原にて」
 ④ ラヴェル/ボレロ
 ⑤ チャイコフスキー/スラヴ行進曲

 名曲集とはいえ、おそろしく統一性のない選曲である。 指揮者だが、①③⑤はハンス・イェルゲン=ヴァルター(芳岡氏はユルゲン=ヴァルターと記しているが)、②がヴィルヘルム・ブリュクナー=リュッゲバーグ、④がC.A.ビュンテ。

 ユルゲン=ヴァルターの名を目にして、なんかピンときた私は、なかなかすごいと自分でも思う。
 この名に再会できたのは、ラブラドライトのパワーのせいか(ラブラドライトには『再会する』力もあるそうだ。いや、単なる偶然と信じてやまない私だが)。

 どっちにしろ、これらの指揮者の名前については、その後現在に至るまで、目にしたことがない。
 なおオーケストラは、①②④がハンブルグ交響楽団。③と⑤がハンブルグ放送交響楽団である。

  いまは好きになった「スラヴ行進曲」
 どんな演奏かはあまりよく覚えていない。 けど、きっと“安かろう、良いとは言えないだろう”だったに違いない。
 その証拠にってわけでもないが、その後長らくの間-別な演奏を聴くまで-「スラヴ行進曲」も「ボレロ」もあまり好きになれない曲だった。

 でも、「中央アジアの草原にて」-この曲は手元にあった『オールカラー版 学研学習大百科事典』の第10巻『国語・美術・音楽・英語』のなかで、音楽鑑賞曲として詳しい解説が載っていた-は何度も聴いたし、それ以上に「おもちゃの交響曲」は楽しめた。「魔弾の射手」序曲も繰り返し聴いた。

SilvestriBox あのころの、夢多きわが若き時代を思い起こしながら、どうせなら当時聴きなれていたちょっぴり古い録音のサウンドで、ボロディン(Alexander Borodin 1833-87 ロシア)の交響詩「中央アジアの草原にて(In the Steppes of Central Asia)」(1880)。
 シルヴェルトリ/ボーンマス交響楽団の演奏を。

 1968年録音。EMI。

   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   Constantin Silvestri - Complete EMI Recordings<限定盤>

 シルヴェストリが指揮した録音は、当時、東芝EMIの千円盤レーベル(当時は1200円)であるセラフィムから発売されていた(うんこ色のジャケットがやれやれって感じだった。のちにグリーンがベースのものに変わったが)。

 私も、「シェエラザード」(R=コルサコフ。ボーンマスso)、ドヴォルザークの第8交響曲と序曲「謝肉祭」(ロンドンpo)などを持っていて、繰り返し聴いたものだ。 その演奏が懐かしくて、上で紹介したCDボックスを購入したのだった。

    

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