Odile_Stone  好物は鉱物
 オホーツク地方で仕事をしている、オディール・ホッキーさんから久しぶりに連絡が来た。

 昨日ちらっと触れたが、そのメールで彼の隠された実体を知り、私は驚いた。

 メールの内容をかいつまんで書くとこういうことだ。

 ・ 実は私も鉱物好きなのです。
 ・ 実は私も『科学』を購読していました。それは父親の「男だったら『学習』じゃなく『科学』だべ」という考えによるものでした。
 ・ 実は私も『トレジャーストーン』も購読していましたが、まだ子供だったゆえ、金欠になって購入を途中であきらめました。
 ・ 実は私は緑系の鉱物が好きで、特に橄欖石(かんらんせき)がお気に入りです。
 ・ 実は私、名古屋にいたときに、東急ハンズで緑柱石を買いました。これがその写真です。
 ・ 実は私、いまは2000円ほどのファイアーアゲートの原石を買い、サンドペーパーで磨いています。

  私は青や虹色も好き
 なんということだろう!
 ちーっとも知らなかった。

 彼とは名古屋時代に、クラシック音楽の話や中華料理店の妙なお品書きの話はしたものの、石の話はしたことがなかった。でも、これを読む限りでは、『科学』をとっていて、『トレジャーストーン』も買っていて(彼が子どもじゃなかったら、アコムとかプロミスから融資してもらえたかもしれないのに残念である)、緑色の石が好きだなど、まるで3万光年前に生き別れになった2万5,000光年ほど歳が離れた兄弟のように共通するところがあるではないか!

 彼と私が異なる点は、わずかに数か所に過ぎない。

 (1) 実は私の父は、そんな無茶苦茶な理屈をこねなかった。そもそも『科学』を知らなかった可能性が高い。
 (2) 実は私は観覧席に座った経験はあるが、実物の橄欖石を見たことはない(はず)。
 (3) 実は私の父は、浦河に住んでいたころ、『青虎』とかいう石(日高地方でよく産出するらしい)を金ブラシやサンドペーパーで磨いていたが、私はそんな地味な作業はしなかった。また、父はずいぶん気長に研磨していたが、ついぞツヤツヤの光沢が現われるには至らなかった(石材店にお願いして研磨し、木の台座も作ってもらったアオトラ-上のリンク記事に写真が載っているような感じのもの-は、まだ実家にいくつかあるはずだ)。

 それにしても、オディールさんが購入したという緑柱石(ベリル。エメラルドも緑柱石の一種である)はなかなかすばらしい。
 どう見ても本物だ。ただの白い石に四角く刻んだマスカットのグミを張りつけたものではないことは明らかだ。

 私も欲しい!

 これは鉱物界の花咲く六花亭や!

 なお、写真に写っている手はオディールさんのもののはずだが、砂金をまぶしたようになっているのは、指紋があいまいになるよう私が写真に処理を施したためである。
 こんな風に手のひらから金粉が出てきたら、いくらでも鉱物が買えるのに……

 そういえば、オホーツクから稚内の方へ足をのばせば、浜頓別のウソタンナイ(嘘が足りない?)や中頓別のペーチャン(林家か?)で砂金採り体験ができる。
 オディールさんにはぜひとも私のために大粒のやつを採ってきてほしいものだ。

ProkofievStone  孔雀石も緑がすてきな石
 プロコフィエフ(Sergei Prokofiev 1891-1953 ソヴィエト)のバレエ「石の花(The Stone Flower)」Op.118(1948-49)。

 題材となったのは、ウラル地方の民話集「孔雀石の小箱」に収められている「石の花」。


 ここに書いたのをさらに簡略化して書くと、石工が銅山の女王に地下の王国に連れていかれ、女王は石工を帰らせまいとするが、そこに石工の恋人が来て、2人の仲の良さに「あらあら私にはとってもかなわないわ」と女王は石工と恋人を地上に帰し(ってことは、女王は石工に恋をしていたワケだ)、帰ってきた2人の姿を見て村人も大喜びっていう、トホホなストーリー。


 当時のプロコフィエフは『ジダーノフ批判』によってひどくまずい立場に置かれており、その名誉挽回とばかり、民族色あふれる題材の音楽を書いたのだった(同じくメッタクソにされたショスタコーヴィチは「森の歌」を書いて批判に応えた)。

 ただし、バレエが初演されたのは1954年と、プロコフィエフが亡くなったあとのことである。


 今日は全曲(全4幕)ではなく、7曲を抜粋して演奏した録音を。


 N.ヤルヴィ/フィルハーモニア管弦楽団のシャンドス盤(1992年録音)である。


   このCDの詳しい情報 【タワレコ】
   Prokofiev: October Cantata, etc / Neeme Jarvi, Philharmonia Orchestra

Cristal  アゲートとクオーツは鉱物的には同じ
 さて、オディールさんはファイアーアゲートを磨いているということだが(アゲートというのは《めのう》のことで、石英の細かい結晶が集まった石。石英の結晶がきちんと育ったものが水晶。これ、中国産の水晶。泊まったホテルの部屋にあった、女性が髪をまとめるゴムのバンドを台にしてひっくり返らないようにした。この私の見事なアイデアに賞賛の声をいただきたい)、この地味な行為に私も刺激を受けつつある。

 先日、新さっぽろのストーン・ショップでソーダライトの原石が売られているのを見かけたのだが、それを磨きたい、ツルツルにしてみたいという欲求にかられているのだ(ソーダライトとレッドタイガーアイのストーン・ブレスレットはいまの私のお気に入り)。

 ただ、問題なのは、私にはその根気がないことと、これ以上時間を作り出せないということだ。

 朝起きてブログを書いたり投稿し、ごはんを食べ、仕事に行き、仕事に来たのに思ったほど仕事がはかどらず、反省のために帰りに飲んだり帰ってから飲み、たまにはCDをリッピングし、音楽も聴きたいし、ブログの記事のラフ原稿を書きだめしたい。あっという間にニュース9も終わり、寝て、また太陽が昇る。
 これ以上ほかのことをする余裕がどこにあるというのだ?

 それにしても、オディールさんと名古屋で石の話をしなかったことが悔やまれる。

 もっとも、名古屋時代の私は、ストーン・マニア魂が体の深いところ、たとえば十二指腸の奥あたりで休止中だったので(胆のうあたりだと結石で七転八倒するところだった)、石のことはまったく頭になかった。
 だから話題になるはずもなかったわけだ。

    

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