20150809B4_image  異常だった原因は不明で、結果は『異常なし』
 年末にマイカーの運転席ドアのウィンドウの閉まり方が超スローだったり、一時は閉まらないでそこだけオープンカー状態になり、ひじょうに焦り、憂うつになり、不便を強いられたことを報告した(なお、マイカーの写真はむかし、それも夏場に撮ったものである)。

 タイムズ(駐車場のタイムズである)では、入場のときには助手席から妻が緊急出動の消防士のごとくさっそうと車から降り、発券機まで回り込んで券を取る。そしてまた、支払いの際には助手席からスクランブル発進のパイロットのごとく俊敏に車から降り、支払機のところまで歩み寄って駐車料金を支払う。
 そんな状況であった。

 年が明け、私は江別市内の自動車整備会社に車を持ち込んだ(事前に電話で状況と日時を伝えてあった)。
 1日車を預けて、ドアの内張をはがして状態を調べ、どのような修理が必要かを診てもらった。
 このとき『禁断』の開閉スイッチを押してみたが、この場では問題なく窓の開閉ができた。

 翌日。
 モーターまで交換するとなるとけっこうかかるかもなと覚悟していったが、なんと特に異常はないということ。何度も上げ下げしたが、開かないとか閉まらない、動きが遅いといった症状は再現できなかったそうだ。
 もともとあった、多少ガラスの上がり方に重いような動きがあるのも、特に異常とは言えないということだった。
 経年によるゴムの硬化などでガラスの滑りが悪くなったりもするが、いまのところはこのまま様子を見てくださいという診断結果となった。

 一応参考までにと、レギュレーターとゴムを替えた場合の見積書は作ってくれたが、「あくまでご参考まで」という言い方。「念のため部品交換しましょう」なんて雰囲気はこれっぽっちもなかった。
 作動部に給油してくれたが、点検料は無料。なんと良心的なのだろう!

 ということで、そのあとは重い気分から解放され、私も窓が開く喜び、窓が閉まる幸福を享受している。

LigetiEtudes リゲティ(Ligeti,Gyorgy 1923-2006 ハンガリー)の「開放弦(Cordes a vide)」。

 「ピアノのためのエチュード第1集(Etudes pour piano, premier livre)」(1985。全6曲)の第2曲である。