新・読後充実度 84ppm のお話

 クラシック音楽、バラを中心とするガーデニング、日々の刺激的出来事について北海道から発信中。血液はB型かつ高脂&高尿酸血症の中年サラリーマン。

“OCNブログ人”時代の過去記事(~2014年6月)へは左の旧館入口からどうぞ!

三浦綾子

それが淫靡なことだと少年は薄々気づいていた♪DSch/貧乏の歌

KohiyamaYukiarashi_Booklive  嵐の次は嵐
 小檜山博の「雪嵐」を読み終えた。
 なんとも複雑な気持ちにさせられた。貧乏であらゆることにがまんを強いられ、あるいは金持ちの子にいじめられ、そしてまた歯が折れたり指の一部を失ったりしても、『腐る』ことなく毎日を生きている主人公の少年が、あまりにもけなげすぎるのだ。
 この少年に勇気をもらったなんて気にはとてもならない。
 「同情するなら金よこせ」じゃないが、なんてかわいそうなんだろうと同情してしまう(金を払う気はない)。

 父親と母親の夫婦喧嘩がエスカレートしないかいつもビクビクし、多くの同級生が小学校卒業と同時に『町』の学校へと転校するなか、自分は貧乏で居残るしかなく……
 小学生なのにこんなに苦労するなんてかわいそうすぎる。

 また、少年ははっきりとではないが、知り合いの男女が『馬の種つけ」みたいな格好を目撃したりもする。
 多感な少年にとっては、それがなにかははっきりとわかっていなかったにせよ、でも感じるものはあったはずだ。

 作者の実体験を基に創作された作品だろうが、おもしろかったけど切なかったという不思議な読後感が残っている。
 小檜山博のほかの小説を読みたいが、現在、ほぼ入手困難である。とても残念だ。

 「雪嵐」の次は、また『嵐』。三浦綾子の「嵐吹く時も」である。
  
MiuraAyakoArashi

 読みかけていた2冊(小説ではないこれこれ)は、ついぞ途中で読むのを放棄してしまった。
 そんな根性無しの私であるが、上下巻の長編小説を読むのに挑戦するのである。

Shostako15Haitink ショスタコーヴィチ(Dmitry Shostakovich 1906-75 ソヴィエト)の「貧乏の歌(The Song of Poverty)」。「ユダヤの民族詩より(From Jewish Folk Poetry)」Op.79(全11曲。1948)の第7曲である。


会社にとっては改正、お客にとっては改悪♪チャイコフスキー/Sym6

  良く言えば『見直し』ってことではあるが……
 3月13日にJR北海道のダイヤ改正が行われる。

202103ダイヤ改正1

202103ダイヤ改正2

 特急列車の減便、閑散期の運休や短編成化、通勤通学列車の土日休日の一部運休など、後ろ向きなことばかりだ。
 コロナの影響で事情はわからないではないし、日曜日の朝も平日と同じように普通列車を走らすのはもったいないと言えばもったいない。
 しかし、公共交通の使命ということを考えると、JR北海道にとっては改正に違いないが、利用者にとっては改悪って感じだ。
 『改正』と言えるのは学園都市線の一部列車の延長ぐらいか。また、明るい話題といえばH100形電気式気動車の投入によるスピードアップってところだろう。

JNR_Hensei197810 それにしても、「おおぞら」が5両編成になるとは(いまでももう6両になってしまっているが)。

 これは1978年の時刻表に載っている列車の編成、当時は「おおぞら」は函館⇔釧路の運行だったが、「おおぞら1号」だと函館⇔札幌は13両、札幌⇔釧路は10両というながさだったのだ(そのうち1両は食堂車)。
 いまとなっては信じられないような話だが、逆に言えばだから国鉄は赤字垂れ流し状態だったってことかもしれない(ダイヤ改正を踏まえたわけではないが、最近続けてこれ(JR崩壊)とこれを読み返した。なので三浦綾子の本を読むのは中断、小檜山博の小説は読み始めていない)。

2016-10-05_138 余談だが、「狩勝7・8号」や「大雪9・10号」などの長編成の夜行急行は江別駅にも停車していた。
 江別駅のホームが長いのはそのためである。

 さらに余談第2弾だが、北海道以外にお住まいの方は『狩勝』の意味がわからないかもしれないのでお節介にお教えすると、『狩』は石狩の『狩』、『勝』は十勝の『勝』である。
 当時は石勝線(なぜ狩勝線にしなかったのだろう)はまだ開通しておらず、札幌から帯広釧路方面へは函館本線で滝川まで行き、滝川から根室本線に入り、富良野経由で行くルートだった。

TchaikovskyBernstein それはさておき、じゃあ(って、なにが「じゃあ」だか……)、チャイコフスキー(Pyoptr Ilyich Tchaikovsky 1840-93 ロシア)の交響曲第6番ロ短調Op.74「悲愴(Pathetique)」(1893)を、今日はバーンスタインの指揮で


 そういえば毎時4本だった快速「エアポート」が毎時5本化に増発となったのは去年のダイヤ改正でであった。それを最初に言い出したのって当時官房長官だったいまの首相だったような気がする。

 

実はひそかに順序が変わってるらしい……♪ホルスト/惑星

202012Calender  令和2年12月10日、本日大安!
 先日、三浦綾子の「ナナカマドの街から」のなかから、ひどい手紙が届くことがあるという話を紹介したが、今日もその本のなかから「占い雑感」という話。

 私は、これを読んで、「へぇ!そうだったんだ」と、とても勉強になった気がした。
 なので、偉そう、かつ、余計なお世話で、その一節をみなさんに紹介しちゃおう。

 ところで、私は近頃、日本文化研究家の鎌田正氏のものを読んで、大そうおもしろく思った。それは六曜(ろくよう)についての記事である。六曜は周知のとおり、先勝(せんしょう)友引(ともびき)先負(せんぶ)仏滅(ぶつめつ)大安(たいあん)赤口(しやつく)のことで、日につけられた六日単位の符号であるという。

 ――(中略)――

 鎌田氏の研究によると、千三百年代の足利時代に『事林広記』という書物が伝来した。その中に六曜のことが記されていた。最初は、大安、留連、速喜、赤口、小吉(将吉)、空亡の六つであった。それが、その後五百年の間に三、四度変って、現代使われている文字と順序になった。もしこの順序に根拠があるならば、何年経とうと、そう簡単に変ってよい筈がない。しかしそれを何度も変えてきた。と言うことは手軽に人の都合で変え得るものだということではないか。
 ここで私がおもしろいと言うのは、毎年毎年、滅多に仏滅にならぬ日があるということである。その日は、何月何日なのか。それは四月二十九日、即ち天皇誕生日だそうだ。ということは、一体どういうことなのか。……(以下、略)


 ということなんですって。
 そんなわけで「大安」の数も月によって違うそうだ。

 なお『赤口』だが、三浦綾子は『しやつく』とルビをふっているが、パソコンではこの読みでは変換できない。『しゃっく』でもダメ。『しゃっこう』でようやく変換できた。

 そうそう、知らない人もいるかもしれないが、ここに出てくる天皇陛下は昭和天皇である。

 さて、占いということで、今日は占星術への傾倒から生まれた、ホルスト(Gustav Holst 1874-1934 イギリス)の組曲「惑星(The Planets)」Op.32,H.125(1914-16)を、レヴァイン指揮の炸裂サウンドで。


 でも実は、メータの「惑星」の方が好き……

腐ったみかん、どころではなくて……♪ネッケ/郵便馬車

MiuraNanakamado  いつの世も やっぱりいるいる へんな人
 なかなか読むのが遅々として進まないが(朝の電車は眠ってはいないものの目を閉じているし、帰りの電車でもあまり本を読み続ける気になれない。余計な写真を撮ったりもしてるし)、いま読んでいる三浦綾子の「ナナカマドの街から」は三浦綾子ならではの表現や、なるほどという話題が書かれていておもしろい。

 先日読んだ「郵便番号はハッキリと」という話は、自分のところに来た手紙で返事が必要というものには必ず返事を書くが余りに高圧的な手紙などには返事は書かないという内容だが、そのなかに

 世の中には全く驚くような手紙を書く人がいて「汝を呪う」とか「腐った子宮」とか、ここには到底書くに耐えない言葉を並べてくる者もいる。

というくだりがある。
 ひどいものだ。だが「腐った子宮」とはふつうなら発想できない言葉で、笑ってしまった。
 もしこれが電子メールだったら、迷惑メール(スパムメール)と判定されてしまうかもしれない。
 それにしても、いつの時代でも『ひどい人間』というのはいるものなんだなぁと残念な気持ちになってしまった。

GrovesPO ネッケ(Hermann Necke 1850-1912 ドイツ)の「郵便馬車(Csikos post)」を。
 通称の「クシコスの郵便馬車」は誤訳だそうである。

 私が持っている写真のCDは廃盤。

 代わりにこんな ↓ CDをご紹介しておく。


むかしの札響公演パンフを画像データ化してご紹介♪第134回定期演奏会

 ※ このシリーズを始めたきっかけについてはこちらをお読みください。

  初代常任指揮者荒谷正雄登場
 この月は-当時の私にとってはこのおじさんそんなにすごい人なの?って思いで聴きに行ったのだが、荒谷正雄が指揮台に立った

 そしてまた、ここで紹介しているように、なんと荒谷は三浦綾子の作品にもその名が出てくることを、私は今年になって初めて知ったのだった。

19740125SSO134th_01

19740125SSO134th_02

19740125SSO134th_03

19740125SSO134th_04

19740125SSO134th_05

19740125SSO134th_06

19740125SSO134th_07

19740125SSO134th_08

19740125SSO134th_09

19740125SSO134th_10

19740125SSO134th_11

19740125SSO134th_12

19740125SSO134th_13

19740125SSO134th_14

19740125SSO134th_15

19740125SSO134th_16

19740125SSO134th_17

19740125SSO134th_18

19740125SSO134th_19

19740125SSO134th_20

 この日はアンコールとして、プログラム1曲目の「ハフナー交響曲」から第3楽章が演奏された。

 それにしても、ピリスの若いこと(って、当時の私はピリスのことは知らなかった)。
 “完全主義社”って、ポリドール株式会社のことなのか?
 小澤(んっ?小沢の表記)のこの幻想のLPは、この2年後くらいに親戚のおじさんに買ってもらった。
 8ページにカリンニコフの名が。私だけでなく、この当時カリンニコフの名を知っている音楽ファンは決して多くなかったと思う。そしてまた、この134回定期は荒谷の還暦祝賀演奏会だが、もうすぐ還暦を迎えようとする私は、いままで一度も生カリンを聴く機会がないままである。きっと死ぬまでないのだろう。

Mozart35Kubelik モーツァルト(Wolfgang Amadeusu Mozart 1756-91 オーストリア)の交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー(Haffner)」(1782)を、LP時代に聴いていた(セラフィム・レーベル)個人的には思い出深いクーベリックの指揮で。


 

旭川はナナカマドの街。でも、江別,too♪街路に雪が降り

MiuraNanakamado  名言連続攻撃はちょっと飽きる
 「岩に立つ」の次に通勤時に読み始めた三浦綾子作品は、夫の光世とともに書いた「太陽はいつも雲の上に」である

 そりゃ太陽が雲の下にあろうものなら、瞬時にして町全体が大火事、っていうか、あらゆるものが瞬時に蒸発してしまうだろうが、そういう私の内面での愚かな突っ込みとは関係なく、なんとも読み進めない。

 副題に「私たちを支えた言葉」とあるように、この本は三浦夫妻の心に残った名言やことわざなどを紹介し、それにまつわる思い出を書いているものだ。
 おもしろくないというものではないのだが、1日に1章(1つの名言)か2章を読むぐらいがいいようで、連続して読んでいると、言い方が悪くて申し訳ないが、飽きてくる。
 思い出したように、何かの折にページを開いて-電子書籍なので画面を出して-そこに書かれた言葉を味わうってのが正解のような気がしている。

 ということで、無理に読み続けようとしないでこれはこれで見たいときに見られるようにしておいて、新たに読み始めたのは「ナナカマドの街から」である。

P9230403 この本は、

 哀しいこと、寂しいこと、苦しいこと、嬉しいこと、楽しいこと。人生には様々な局面がある。〈人生にはもう駄目だと思う時がある。が、いかなる時も、希望を持って欲しい。そこから、きっと新しい人生がひらけて来ますから〉と語る著者が、自らの辛い体験をもとに、信仰、愛、病気、友情、希望について綴る好エッセイ集。

であるが、そう、ここに書いたように、小檜山博が編集者として携わった作品の1つなのである。

 ところでナナカマドはバラ科の落葉樹で、北海道では街路樹としてもよく植えられており、また旭川市をはじめ北海道内でナナカマドを市町村の木として定めているところも多い(江別市もそうである)。

 漢字で書くと七竈。
 7回かまどに入れても燃え残るというのが名前の由来と言われているが、実際はけっこうよく燃えるらしい(私は試したことはないが)。
 この木で作った木炭は火力が強く良質だが、それを作るのには7日間にわたって炭焼きのかまどに入れなければならなかったのでこの名がついたという説もある。

RussianFolkSongs Rybakova ロシア民謡の「街路に雪が降り(Snow falls in the street)」。


 なお、ナナカマドの実はきれいでおいしそうに見えるが、とっても渋くてそのまま食べられたものではない。

 大学生のころに焼酎につけて果実酒にしてみたこともあるが、松脂(まつやに)のようなにおいがきつくて、私にはとても飲めなかった。 

 ※ 本日は当地区の「燃やせるゴミ」の収集日、ならびに、本館記事の更新日となっております。
   それから冬囲いをやり残していた家の横のバラについては、土曜日に作業を終えたことをご報告しておきます。

三浦光世・綾子夫妻と小檜山博♪ディーリアス/北国のスケッチ

202011Kohiyama_Miura  お気に入りのスーツは31年目
 先日のこのブログで、もう少しで小檜山博の「人生讃歌 北国のぬくもり」をもう少しで読み終えると書いたが、読み終えた。
 以上! 

 ではない。

 最後から3つ目に「二着の背広」という章があり、そこに三浦綾子(と夫の光世)が登場するのである。

 ぼくは旭川での講演には夏でも冬でも必ず、ベージュ色の上下そろいのスーツを身に着けて行く。
 しゃれたサイドベンツになっているこの背広は、上着の左胸の内側に濃紺の糸の刺繍で三浦光世・綾子の文字が刻まれてあり、右側の胸の裏側には小檜山博と刺繍されている。つまりこれを着ると三浦ご夫妻の名前がちょうどぼくの心臓のところにくるのである。
 三十一年前、本の編集者をしていたぼくが三浦綾子さんの『ナナカマドの街から』というエッセイ集や小説集など何冊か作らせていただいたとき、三越で仕立ててくださったものである。いっしょにネクタイとベルトも選んでくださった。
 このスーツが二着あるのは、一度できてぼくは満足して三浦さんに着て見せると彼女が、形がちょっと気に入らないからもう一着作ろうと言って同じものが二着できたのである。そのうちの一着に名前を入れてくださったのである。
 三十一年たったいまなお、ぼくは二着ともすこぶる気に入って着つづけている。(後略)

DeliusMackerras 小檜山博と三浦綾子との接点については、別なところでも氏は書いていたと思うが、この文章を読んだとき、両方の作家のファンである私にはとてもうれしく感じられた。そして、三浦夫妻の人柄がよく伝わってくる、まさにぬくもりを感じるエピソードだと思った。

 ディーリアス(Frederick Delius 1862-1934 イギリス)の「北国のスケッチ(North country sketches)」(1913-14)を。

 私が聴いているマッケラス盤は廃盤なので、代わりに未聴ながらもグローヴス盤をご紹介しておく。


 三浦綾子さんが他界されて二十年近くなり、そして三浦光世さんも永眠された。淋しい。しかしぼくにはご夫妻と過ごしたたくさんの記憶と、三十通もの手紙と二着の背広がある。大丈夫だ。

 「二着の背広」はこう書かれて終わる。

苦難を乗り越えてきた人生の深みある言葉の数々♪GM/子供の不思議な角笛

Kohiyama_Jinseisanka_Kitagunino  小檜山博文学館オープン!
 11月1日-その日は私が自治会活動に参加し、ご褒美として500mlペットボトルのお茶とチップスターをいただいた日だったが-オホーツクの滝上町に『小檜山博文学館』が開館した。

 同日の北海道新聞によると、町内の集会施設の1室を改装したもので、広さは40平方メートルほどだが、著作や愛用のペンなどを展示し、書斎も再現したという。
 オディールさんはもう訪れただろうか?

  《いま》の著者の生き方が伝わってくる
 その小檜山博のエッセイ「人生讃歌 北国のぬくもり」をもう少しで読み終えるとろこだが、このエッセイはこれまでの小檜山氏の『人生シリーズ』のエッセイのどれよりも深みがあるように感じている。

 と生意気なことを言える身ではないが、これまでのエッセイの中心が子どものころや学生時代、そして若いころの困窮した話が中心だったが、この「北国のぬくもり」は《いま》(執筆時点)のことが中心に書かれていて、より小檜山氏が身近に感じられる。そして、経験に裏付けられた教訓話の数々は、どれもが深い味わいがあると感じているところだ。

KohiyamaYukiarashi2 たとえば、

 年寄りになった現在のぼくの好きな言葉は「謙虚」「自制心」「高潔」「誠実」「知性」「寛容」「上品」である。こういうとぼくが年老いて改心し、いかにもちゃんとした人間になったように誤解されそうだが、実際は逆である。
 ぼくの中にはいつもこの言葉と正反対のでたらめな心がひそんでいて、用心を怠ると一気に不誠実が姿をあらわしかけるのである。だから必死にこの言葉にすがるのである。

という記述など、「なるほどなぁ~」と深く共感する箇所少なからずや、である(上から目線の発言多発のどこかの国の副総理にも読んでほしいと思ってしまう)。

MahlerKnaben マーラー(Gustav Mahler 1860-1911 オーストリア)の「高い知性への讃歌(Lob des hohen Verstandes)」(1896)。
 歌曲集「子供の不思議な角笛(Des Knaben Wunderhorn)」(12曲)のなかの1曲である。

   Mahler: Das Knaben Wunderhorn(写真掲載のCDと同一音源盤)
  
 このエッセイを読み終わったら、次は、まだ読んだことのない氏の小説に挑戦する予定である。
 まずは電子書籍として出ている「雪嵐」を購入した。

 三浦綾子の作品も読んでいるのだが、なかなか進みが悪い。
 その話はまた別な機会に。

庶民的キリスト教信者の痛快物語♪細川俊夫/雲と光

MiuraTaiyohaitumo  ええ、水筒を持ち歩いているんで、本はちょっと……
 通勤時に読んでいた三浦綾子の「岩に立つ」(小学館)を読み終えた。
 前に書いたように、紙の本は持ち歩くのが大変なので(重い、がさばる)ので、通勤時はスマホで電子書籍版を読むようになった。

 「岩に立つ」は“気骨あふれる半生を描いた痛快長編”という触れ込みだが、まったく実際、そのとおりだった。
 実在の人物である大工の鈴木新吉が主人公で、彼はキリスト信者でもある。

 ただし、「夕あり朝あり」の主人公である白洋舎の創業者・五十嵐健治や「愛の鬼才」の主人公である洋菓子のニシムラの創業者である西村久蔵が、キリスト者とはいえ、それにしてもあまりにもできすぎた人物(まるで聖なる者)なのに対し、この鈴木新吉は“いわゆる行ないすました信者ではない。酒も飲めば、大声で人を怒鳴りつけもする。だが、実に清い”(『あとがき』より)人物。
 その半生はまさに《痛快》。
 とてもおもしろい小説だった。

 次に通勤時に読む予定なのは三浦光世と綾子の共著「太陽はいつも雲の上に-私たちを支えた言葉」(講談社)である。

Hosokawa で、今日の音楽は細川俊夫(Hosokawa,Toshio 1955-  広島)の笙とオーケストラのための「雲と光(Cloud and Light)」(2008)を。


 きっと、これまでの人生のなかで私(この私のことだ)を支えた言葉が、チキンソテーとかあなごの押し寿司だとか担担麺だというような、まったくもって通俗的な言葉でないことは、読む前から明らかである。

2つが融合し珍作が誕生する可能性あり♪ブクステフーデのコラール幻想曲

Miura_IwaniTatsu  お外ではスマホで読めるものを
 おとといのブログ記事で(村上春樹の「羊をめぐる冒険」の)次に読む本として小檜山博の「人生という花」を買ったと書いたが(そのとおり書いていなくても、ニュアンスでおわかりいただけるだろう)、でも並行して、もう1冊読み始めた。

 それが三浦綾子の「岩に立つ」である。

 なぜ同時並行するのか?

 紙製の単行本である「人生という花」を通勤で持ち歩くのはかさばるし重いからである。
 すっかり根性なしに落ちぶれてしまって申し訳ない。

 「岩に立つ」は、

 実在の市井の人物をモデルに、気骨あふれる半生を描いた痛快長編。
 著者が、私心のないその生き方に関心を持ち、実在の市井の人物・鈴木新吉を主人公にして、小説を書いた。「七年の歳月をかけ祈りをこめて描く初の書下ろし」(初版・帯より)。
 著者夫妻がはじめて持った小さな二階建ての家を建てたクリスチャンの棟梁は、気骨あふれる痛快な男だった。著者には珍しく、男っぽい語り口で綴った貴重な一作。

という内容。

 問題はマルチタスクが苦手な私が2冊を交互に読んでいるうちに、頭のなかが『半生という花』という新作、いや珍作に化けてしまわないかだ。そこが心配である。

BuxtehudeOrgan ブクステフーデ(Dietrich Buxtehude 1637頃-1707 ドイツ)のコラール幻想曲「イエス・キリストよ,汝はたたえられん(Gelobet seist du, Jesu Christ)」H.3-2-1,BuxWV.188を。

   Buxtehude: Complete Organ Works(同一音源盤)
 
激励のお気持ち承り所


にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ


メッセージ

名前
メール
本文
↓ 03以上を目にできたら奇蹟
現在の閲覧者数:
これまでの御来訪者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

私の浮き沈み状況
QRコード
QRコード
LINE読者登録QRコード
LINE読者登録QRコード
本日もようこそ!
ご来訪いただき、まことにありがとうございます。
記事検索
つぶやき……
カテゴリ別アーカイブ
最近寄せられたコメント
タグクラウド
タグ絞り込み検索
ささやかなお願い
 当ブログの記事へのリンクはフリーです。 なお、当ブログの記事の一部を別のブログで引用する場合には出典元を記していただくようお願いいたします。 また、MUUSANの許可なく記事内のコンテンツ(写真・本文)を転載・複製することはかたくお断り申し上げます。

 © 2014 「新・読後充実度 84ppm のお話」
  • ライブドアブログ