「下天の華 with 夢灯り 愛蔵版」、徳川家康と森蘭丸の感想です。


無印+夢灯りの感想になっております。

続きからネタバレ注意!
★徳川家康★

マイナスイオン出まくりの癒し系√でした。

徳川家康といえば、個人的に女好きで、「狸」というイメージなのですが、本作の家康さまは女性が苦手で、穏やかな方です。

女性とちょっとふれあうだけで気絶してしまうほどの女性恐怖症の家康さま、彼の女性恐怖症克服にほたるが協力することで仲が深まっていきます。

家康さまの女性不信のきっかけエピソードは、なんかもう、高スペックイケメンも大変だなぁと思わずにはいられません…。

家康さまとのイベントは終始穏やかな時間が流れますよね。
本当に彼は可愛らしい。
小さい動物にもなんにでも優しく接する家康さまに、やはり泰平の世を築くことになる天下人はさすがだなぁと思わずにはいられません。
お地蔵さん(ほたる)に笠までくれるのよ…。笠地蔵よ…。

女性恐怖症で情けなく見える彼ですが、武芸に秀でてる面もあって、なかなか高スペック。
秀吉も人たらしですが、家康殿も穏やかな気性で、ポテンシャルが高いというカリスマ性もあるし、なんだか助けてあげたい!って思ってしまうところもあり、家臣からも好かれていて、なかなか人たらしだと思います。

それにこのお方の恐ろしさは天然たらしなところだと思います。
最初の頃は長い前髪で表情を隠してるし、質問してもほとんど何も返してくれない(でも好感度は変動してるんだぜ)のに、慣れてきたらグイグイっと無意識にくるんですよ。
恐ろしい。そして、自分がやってることに気づいて照れる様が可愛すぎる!
長身なのにあの可愛さは何なのですか!
信長様の馬をもらったエピソードも、無意識のうちにグイグイって迫っていったのかなと思うと可愛らしいw
意外と押しが強いタイプかもしれない。
鷹狩に行きたくないけど断れないから、鷹に餌をあげて満腹にさせるのも、なかなかに策士で面白かったですね。

そんな可愛い家康さまが本能寺では、怪我をしたほたるを抱えて大立ち回りするスチルは男らしすぎて萌えずにいられませんでした。
ギャップがすごいよ!

家康の趣味である調剤とかけて、トリカブトも人も何もかも、使い方次第で毒にも薬にもなる、そのことに気づけて成長する家康さまがとてもカッコよかったです。
結果的に裏切ることになってしまったほたるに、酷い言葉をかけたりしないところがやっぱり家康さまは優しいと思う。

それにしてもトリカブトでの毒殺を命じてくる光秀殿のエグさ極まれり。

罪の華エンドでは、記憶をなくしたほたると寄り添うのですが、ほたるの罪を忘れさせてあげ、その上で自分は何もかも背負っているところが罪でもあり、罰なのかもしれません。


夢灯りでも女性不信克服のためから始まるのですが、わりと早めになおるので、他の女性ではなく、ほたるに惹かれるあたりが重点的に描かれていたと思います。

たぶん、家康さま、元々あまりかしましいのが好きではないのでは?
静かに過ごされるのがお好きな方なのではないでしょうか?
ほたると過ごす、静かで穏やかな時間、自分の趣味を地味だと言わず一緒に楽しんでくれるのが本当に楽しかったのでしょう。

評定のときに、ほたるを真っ先に庇う発言をした家康さまがとても素敵でした。






★森蘭丸★

信長の生真面目な小姓ですね。

ほたるとの恋模様は青春キラキラでまぶしいったらありゃしない。
あまりにもまぶしくて目が潰れそう。
もー見ていて可愛すぎてモダモダしちゃいますね。
周りが茶々を入れたくなる気持ちが良くわかる。こっちが面映い。

可愛かったのは、やっぱり姫様の簪選びですねw
お店の人が勧めてくる簪見て、何もわかってない!これが似合うんだ!ってプンプンしてる蘭丸の可愛いことよ。

誘惑するときも可愛いし、なんかもう終始可愛い。
もっとツンツンした子なのかと思ってたのですが、ただただ真面目なだけで、慣れてくると途端に可愛い。
反応が何もかも初々しくて可愛い。

一番好きなのは、信長暗殺を命じられたことに苦悩しているほたるを励まそうと川へ連れ出すところです。
重ねられた手と、川面に映る蘭丸の表情がとても良い。

というか、蘭丸の照れ顔の立ち絵、蘭丸の照れ顔、視線逸らして、ちょっと眉間にしわが寄り気味で眉が逆ハの字になってるのめっちゃ可愛くて好きなの。可愛い。

信長様はナイスアシストしてくれるし、なんかもう周りが優しい~。蘭丸は本当に色んな人に愛されてるなぁw
真っ直ぐ成長する蘭丸を信長様も微笑ましく見守ってくださっているんだと思うと、あったけぇよ。

だからこそ、罪の華エンドは苦しい。
生真面目な蘭丸がほたるを赦すことをできないのも、なのに嫌いになれないのも辛い。



夢灯りでは、桔梗姫が忍びだと知ってギクシャクするのですが、元来生真面目で努力家な2人なので、気は合うのですよね。
また七介として交流していたこともあり、友達として打ち解けることができたのが新鮮で面白かった。
友達からの恋もなかなか楽しかったです。
蘭丸が恋に自覚し始めてからが可愛くてwほたるちゃんは鈍いしw
無意識にペアルックにしちゃってるあたりなんて、なんかもう面映いわ!

評定や黒幕を捕まえてからも、自分の意見をきちんと信長様に言えるところが蘭丸の良いところですよね。
ちゃんと周りの状況などから黒幕を当てたときは名探偵蘭丸でしたね。お見事!
彼は物事の本質を見ることのできる賢さがありますね。

エンド後は何だか蘭丸が大人な感じになって、初々しさが薄れてて、お~ってなった。
城主として立派に成長しているようで何より。

それにしても、告白してから即行で信長様と光秀殿に結婚の許しをもらいに行ったのは笑ったし、恋仲の噂をすぐに広めちゃう悪い大人達で笑わせてもらいましたw