2005年11月08日
ネット上で匿名で資格問題について論じること
1ヶ月ほど更新が止まっていた臨床心理職の国家資格のための緊急ブログ(通称緊ブロ)が先日リニューアルして再起動しました。そして心理職の国家資格化実現検討委員会の管理者であるつなでさんが、ネット上での議論をとりまとめる作業に入られたようです(っていうのはオフレコじゃないですよね?)。
ただネット上で、しかも匿名で心理職の国家資格問題について論ずるというのは、どんな意味を持つのか皆さんは考えたことがありますか?
当ブログの9/18のエントリ、ブログの力2〜『のまねこ』問題と心理職国家資格化問題と、9/21のエントリ、それができないからこそのブログでありでは、今年の日本心理学会で資格関連のワークショップが開かれた際に、全心協の会員である某先生から
という内容の発言があったことを批判的に取り上げました。
もちろんこうした発言は論外だと思いますが、今後もネット上で議論を続けるのであれば、そして、その内容をまとめてどこかに出そうとするのであれば、こうした議論の持つ意味は考えなければならないと思うのですよ。
以下はあくまでも私個人の意見です。反論のある方もいらっしゃると思います。個人的には是非とも反論コメントいただけたらと思います。
ただネット上で、しかも匿名で心理職の国家資格問題について論ずるというのは、どんな意味を持つのか皆さんは考えたことがありますか?
当ブログの9/18のエントリ、ブログの力2〜『のまねこ』問題と心理職国家資格化問題と、9/21のエントリ、それができないからこそのブログでありでは、今年の日本心理学会で資格関連のワークショップが開かれた際に、全心協の会員である某先生から
「インターネットで無責任に資格問題を論じているブログがある。正しい情報はぜんしんきょうのHPで発表するから、そういうブログの情報を信じないで欲しい」
という内容の発言があったことを批判的に取り上げました。
もちろんこうした発言は論外だと思いますが、今後もネット上で議論を続けるのであれば、そして、その内容をまとめてどこかに出そうとするのであれば、こうした議論の持つ意味は考えなければならないと思うのですよ。
以下はあくまでも私個人の意見です。反論のある方もいらっしゃると思います。個人的には是非とも反論コメントいただけたらと思います。
結論から言うと、私はネット上での匿名での議論はあくまでも「匿名の」、そしてあくまでの「ネット上での」での議論でしかないと思っています。公の場で、実名でもってなされる議論とはやはり重みは異なると思います。
「文句があるなら正々堂々と実名で言え」というのは正論でしょう。共に論理的な破綻がないという条件であれば、実名対匿名の議論になった場合、明らかに匿名での発言は不利です。やはり実名での発言というのはより大きな責任を伴うものなわけですから。
現実世界へのアピールという意味では、ネット上での匿名での議論というのは、やはり現実世界での実名での発言にはかないませんよ。どんなにその内容が豊かなものであったとしても。
・・・・・・・・・・
ただ現在、資格問題に関しては既に学問的視点だったり、クライエント・患者へのサービスだったりと言った本質的な部分から外れて、精神医学界や基礎系心理学との対立構造などの問題を含んだ政治的な問題になってしまっていると思います(ひっじょーにアホらしい話ですが…)。
そうなってくると、(例えば学会などといった)公の場で、実名でなされる発言というのは、その背景に政治的な判断が必要になってきます。実名で発言することのリスク・そして責任はいっそう重くなるはずです。
・・・・・・・・・・
じゃあ、そんな中でネット上で議論する意味ってのはどこにあるのか?…と言われると、結局「個人個人の中で考えをまとめる」「個人個人が考えをまとめるための糧にする」というところに落ち着くのではないかと思うのです。
まあ、それだってものすごく重要な、そして絶対に必要なことではあるんですけどね。
組織のトップの人だってつきつめれば「一個人」に還元されるわけで、その意味ではネット上の議論が組織のあり方に影響を与えることもないわけではないでしょう。でも、それも結局「個人」の問題だと思うのです。
・・・・・・・・・・
あと、こうした匿名での議論をすることで政治的しがらみを取り去って、本質的な議論ができるという利点もあるでしょう。これもまた絶対に必要なことです…が、それが現実世界へどの程度フォードバックされるのか、どの程度影響を与えるのかというと…なかなか難しいところなのではないかと思うのですよね。
・・・・・・・・・・
とダラダラ書いてみましたが、私の言いたいことはご理解いただけましたでしょうか?
この件に関しては是非ともつなでさんや緊ブロ管理者のこころしかくさんのご意見をおうかがいしたいところでございます。他の方もお暇でしたらコメントしてくださいな。
「文句があるなら正々堂々と実名で言え」というのは正論でしょう。共に論理的な破綻がないという条件であれば、実名対匿名の議論になった場合、明らかに匿名での発言は不利です。やはり実名での発言というのはより大きな責任を伴うものなわけですから。
現実世界へのアピールという意味では、ネット上での匿名での議論というのは、やはり現実世界での実名での発言にはかないませんよ。どんなにその内容が豊かなものであったとしても。
・・・・・・・・・・
ただ現在、資格問題に関しては既に学問的視点だったり、クライエント・患者へのサービスだったりと言った本質的な部分から外れて、精神医学界や基礎系心理学との対立構造などの問題を含んだ政治的な問題になってしまっていると思います(ひっじょーにアホらしい話ですが…)。
そうなってくると、(例えば学会などといった)公の場で、実名でなされる発言というのは、その背景に政治的な判断が必要になってきます。実名で発言することのリスク・そして責任はいっそう重くなるはずです。
・・・・・・・・・・
じゃあ、そんな中でネット上で議論する意味ってのはどこにあるのか?…と言われると、結局「個人個人の中で考えをまとめる」「個人個人が考えをまとめるための糧にする」というところに落ち着くのではないかと思うのです。
まあ、それだってものすごく重要な、そして絶対に必要なことではあるんですけどね。
組織のトップの人だってつきつめれば「一個人」に還元されるわけで、その意味ではネット上の議論が組織のあり方に影響を与えることもないわけではないでしょう。でも、それも結局「個人」の問題だと思うのです。
・・・・・・・・・・
あと、こうした匿名での議論をすることで政治的しがらみを取り去って、本質的な議論ができるという利点もあるでしょう。これもまた絶対に必要なことです…が、それが現実世界へどの程度フォードバックされるのか、どの程度影響を与えるのかというと…なかなか難しいところなのではないかと思うのですよね。
・・・・・・・・・・
とダラダラ書いてみましたが、私の言いたいことはご理解いただけましたでしょうか?
この件に関しては是非ともつなでさんや緊ブロ管理者のこころしかくさんのご意見をおうかがいしたいところでございます。他の方もお暇でしたらコメントしてくださいな。
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1. 国家資格の動きとブログ [ 臨床心理職の国家資格のための緊急ブログ ] 2005年11月13日 01:09
ロテ職人さんが、国家資格問題におけるブログについて意見を述べています。それに触発されて、国家資格の動きでのブログの位置付けについて、私が考えていることを少々。 国家資格の動きにおいて、ブログとは「影」のような存在だと思います。なぜなら、ブログは現実の動きと...
この記事へのコメント
1. Posted by
つなで
2005年11月08日 23:00
ロテさん、こんばんは。
トラックバックありがとうございました。
私が「まとめ」をしているのは、国家資格問題のことをブログで討論し続けるのが「手狭」な感じになって来たので、ホームページを作ろうかと思っているからなのです。
ブログだと、途中から読み始めた人に、議論がわかりにくいですよね。誰がどこから読んでもよみやすいホームページを趣味で作ってみようと思っています。
すごく時間がかかるかもしれません。国家資格が実現するのとどちらが早いでしょう。できたらまたお知らせします。ロテさんのところを引用・参照する場合もお知らせしますね。
トラックバックありがとうございました。
私が「まとめ」をしているのは、国家資格問題のことをブログで討論し続けるのが「手狭」な感じになって来たので、ホームページを作ろうかと思っているからなのです。
ブログだと、途中から読み始めた人に、議論がわかりにくいですよね。誰がどこから読んでもよみやすいホームページを趣味で作ってみようと思っています。
すごく時間がかかるかもしれません。国家資格が実現するのとどちらが早いでしょう。できたらまたお知らせします。ロテさんのところを引用・参照する場合もお知らせしますね。
2. Posted by
つなで
2005年11月08日 23:20
ネットで匿名で国家資格化問題について発言するということに関して、私が目的にしているのは、「匿名のネット的情報交換」と「情報をまとめつつ自分の意見を練ること」でしょうか。
ブログを始めたときには、顔見知りの人たちに発言してもらうような小さい部屋を作ったつもりだったのですが、むしろ、熱心にネットを使っている人たちの方が発言してくださったので、正直驚きました。
やってみてわかったことが多くて、ネットの道具としての有用性を強く感じています。
ブログを始めたときには、顔見知りの人たちに発言してもらうような小さい部屋を作ったつもりだったのですが、むしろ、熱心にネットを使っている人たちの方が発言してくださったので、正直驚きました。
やってみてわかったことが多くて、ネットの道具としての有用性を強く感じています。
3. Posted by ロテ職人
2005年11月10日 07:55
>つなでさん
コメントありがとうございます。
> 私が「まとめ」をしているのは、国家資格問題のことを
> ブログで討論し続けるのが「手狭」な感じになって来たので、
> ホームページを作ろうかと思っているからなのです。
あー、そうだったのですね。思いっきり勘違いしてました。
てっきり、まとめたものをどこか公の場に持っていこうとされているのではないかと思っていました。
勝手に勘違いしてしまってすみませんです。
コメントありがとうございます。
> 私が「まとめ」をしているのは、国家資格問題のことを
> ブログで討論し続けるのが「手狭」な感じになって来たので、
> ホームページを作ろうかと思っているからなのです。
あー、そうだったのですね。思いっきり勘違いしてました。
てっきり、まとめたものをどこか公の場に持っていこうとされているのではないかと思っていました。
勝手に勘違いしてしまってすみませんです。
4. Posted by ロテ職人
2005年11月10日 08:03
>つなでさん
まとめる作業、すごく大変だと思います。というか私にはそんな大変なことは無理です。
議論の中でのそれぞれの発言は、それぞれの文脈の中でなされたものであり、もしそれをそのまま引用したとしても、どこかで引用する側の意図が入るというか、恣意的な引用になってしまうのではないか…と。
その辺りも踏まえて、つなでさんがどのようなまとめをされるのか、期待しつつ気長に待ちたいと思います。
まとめる作業、すごく大変だと思います。というか私にはそんな大変なことは無理です。
議論の中でのそれぞれの発言は、それぞれの文脈の中でなされたものであり、もしそれをそのまま引用したとしても、どこかで引用する側の意図が入るというか、恣意的な引用になってしまうのではないか…と。
その辺りも踏まえて、つなでさんがどのようなまとめをされるのか、期待しつつ気長に待ちたいと思います。
5. Posted by
こころしかく
2005年11月11日 01:04
ロテさん
「緊ブロ」にふれていただいてありがとうございます。ネット上の匿名の議論、私もよくその意味するところを考えます。いまだによくわからないこともあるのですが、実感としては、「これはおもろい」という感じですね。
確かに、ブログは現実の議論とは分けたものとして考えるべきものと思います。しかし、時として現実を最も早く映し出し、現実の議論の1,2歩先を進む局面もあるように感じています。骨子案提示の前後など、ブログの情報発信力に「これはすごい」と感じた時もしばしばありました。
ただ、それでもやはり、「覆面座談会」的なものでしかないという位置づけは、常に持つ必要があると思います。でも、その「覆面座談会」がゆえに、本質を鋭く語り合えるという利点もあり・・・。
「緊ブロ」にふれていただいてありがとうございます。ネット上の匿名の議論、私もよくその意味するところを考えます。いまだによくわからないこともあるのですが、実感としては、「これはおもろい」という感じですね。
確かに、ブログは現実の議論とは分けたものとして考えるべきものと思います。しかし、時として現実を最も早く映し出し、現実の議論の1,2歩先を進む局面もあるように感じています。骨子案提示の前後など、ブログの情報発信力に「これはすごい」と感じた時もしばしばありました。
ただ、それでもやはり、「覆面座談会」的なものでしかないという位置づけは、常に持つ必要があると思います。でも、その「覆面座談会」がゆえに、本質を鋭く語り合えるという利点もあり・・・。





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