2008年10月14日

瑞牆山・南壁 2008.10.11N〜13

植樹祭広場より瑞牆山Mem: Mtm(L), Miki, Kbo(記), Nkmr
10/12  植樹祭広場=瑞牆山荘7:20−8:00富士見平小屋−(キノコ採り)−9:30南壁下部岩壁取付き−12:00上部岩壁取付き−16:00山頂−18:00瑞牆山荘
10/13 植樹祭広場7:15−8:00十一面岩末端壁近辺−9:00最上部−沢探検−12:00植樹祭広場

 二日間好天に恵まれ、瑞牆山を満喫してきた。1日目は南壁を登り、きのこを採り、夜はきのこ鍋を楽しむ。2日目は大ヤスリ岩登攀の予定だったが、誤って十一面岩へアプローチしてしまったようで、大スケールのクラックを見学し、期せずして涸れ沢の沢登り・沢下りを楽しみ、増富鉱泉で疲れを癒した。
植樹祭広場 今回テン場にした植樹祭広場は、芝生が敷き詰められ、この時期無料というのに、トイレ、炊事場が整い、何度も訪れたい素晴らしい所だった。奥秩父最西端というエリアだが、土岐から須玉ICまで約2時間、ICから1時間弱と、思ったほど遠くない。今回は大ヤスリ岩ハイピークルートという宿題を残したので、練習を積んで、またいずれ是非、再チャレンジしたい。

フォトアルバム



【南壁記録】トポ=日本登山大系より
■下部岩壁
下部1P目登山道を右に入り、ブッシュを漕ぎ大きな岩を回り込むと、トポに似たチムニーが現れる。下部2P目残置支点は皆無。Mtmさんリード、カムで中間支点を取りつつ1ピッチ上がると、古いリングボルトが1コだけ見つかる。ハーケンを打ち足し確保支点を作成。次のピッチもトポ通りの凹角だが、残置支点が無い上、カムを噛ませるには、あまりにもクラックが広いし、ハーケンを打つリスも無い。検討の結果あきらめ、松の木で懸垂し、一端登山道へ戻り上部岩壁へ移動する。
■上部岩壁(達磨フェイス)
登山道を少し登り、下部岩壁と上部岩壁のコル辺りを目指し踏み跡を右に入ると、スラブ状の岩が見つかる。
上部1P目・1P目:簡単なスラブ。残置支点は皆無だが、クラックが縦に走っているのでカムで支点を取り上がると、終了点だけは妙にしっかりしたボルトが2箇所、打たれていた。
上部2P目・2P目:右上するリスにハーケンが10箇所ほど連打された人工ルート。長さ20m弱、斜度は80度くらいか。Mtmさんリードで、ハーケンを1箇所打ち足し、乗っ越しでカムを1箇所噛ませ上がる。各支点全てにかけてもらったヌンチャク頼りに、3人がフォローで続く。Nkmrさんに続き、Kboが登っているとき、中間辺りでハーケンが抜ける。リードのときでなくて良かった…(大汗)。
上部3P目・3P目〜4P目:Kbo→Nkmr、岩場歩き&木登り&藪漕ぎでルートファインディングしつつロープを延ばす。
上部5P目・5P目:快適なフェイスから山頂へ続くと思われる(残置支点は無いのであくまで勘)場所へ。Mtmさんリード、少しでもカムで支点が取れそうな左のクラックから登る。最初の数mあるフェイス以降は確保支点から全く見えない。ロープを5mほど残し終了。フェイス、クラック、チムニーなど多彩な形状の岩を、大きめのカムで5箇所ほどランニングを取りながら登る。登攀自体はIV+くらいと思われるが、残置無しでルートファインディングしながらのリードは勇気が要るだろう。しかし終了は山頂に突き抜ける一番楽しいピッチだった。
■感想
下部岩壁取付きの紅葉これまで、トポも支点もしっかりした岩場ばかり登っており、ここまで残置の無いところは初めてだった。上部1〜2P目登攀中は、すぐ対岸に大ヤスリ岩の登攀パーティが見え、声も聞こえる。夕食時の炊事場交流で分かったが、向こうも「珍しいところを登ってるパーティがいる」と、こちらを見ていたようで、ハーケンが抜けたのも分かったらしい。この辺りの岩場の開拓メンバー、中嶋岳志さんとも話ができたが、「南壁下部は悲惨でしょう。自然に帰ってますよね。」と言っていた。しかし登攀の難易度ばかりを求めるクライミングが主流の中、こうした自然の岩場をルートファインディングしながら、創意工夫しつつ登り、最終的に山頂に立てるという、まさしくバリエーションの醍醐味を味わうような今回のルートも、(たまには)面白いと思った。



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