2013年10月05日

2013.09.27-28. 西穂高〜奥穂高縦走(夢のジャンダルム登頂!!)

登山者: ysmr(L)、へぐみ(frsw)

満天の星空、快晴の大空、日本中のアルプス、山々に囲まれ、憧れの稜線を歩き、夢に夢見た頂に立つことができました。ysmrさん、本当に本当にありがとうございました。


以下に一生の思い出を記録します。


27日(金):川島PA 12:30−深山荘駐車場15:20−ロープウェイ搭乗15:30−ロープウェイ西穂口発16:00−西穂山荘着16:40

28日(土):西穂山荘発3:00−西穂独標4:08−ピラミッドピーク4:38−西穂高岳5:19−(日の出5:45)−逆層スラブ7:00−天狗岳7:25−天狗のコル7:45−ジャンダルム登頂9:25−ジャンダルム発10:00−ロバの耳10:30−馬の背11:00−奥穂高岳着11:20−奥穂高岳発11:30−穂高岳山荘着、昼食12:00−穂高岳山荘発13:00−荷継小屋跡14:30−重太郎橋15:00−白出沢出合16:30−深山荘駐車場17:50



27日

川島PAに集合し、いざ出発!!お話していたらあっという間にいつもの最終コンビニ。翌日の食料を購入し車はさらに進む(運転いつもありがとうございます)。すっかりお馴染み深山荘駐車場に車を停め、身支度し、あと5分で出発してしまうロープウェイに向かってダッシュ。間に合った。いきなり動いたからそれで足の裏が痛くなって一抹の不安。ロープウェイを降りて出発。やたら汗をかきながら西穂山荘に到着。テントは少なく、宿泊者も少なそうな気配。

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西穂山荘は快適で、さっそくysmrさんは缶ビール2本、私は牛乳をごくり。ジャーキーとナッツもおいしかった。晩御飯まで時間があったので、TVで大卒遠藤を見ながら周りの皆さんとおしゃべり。外はガスっていました。晩御飯、ハンバーグにコールスロー、あったかいお茶。おいしかったな〜。100名山を登って100高山に挑み始めたというおじさん、久々の山と意気込む旦那様と時間オーバーしたら下山開始しますからねとしっかりものの奥様のご夫婦との食事はにぎやかでした。みんな山好きだぁ。食事の前後は山荘にいっぱいあった書籍に目移り。ysmrさんはランダムに指差したどの本でもご存じで説明してくださいました。圧巻。


ごはんも終わって外に出れば、さっきのガスはどこへやら。空いっぱいに星、星、星!!流れ星、天の川、そしてISS(国際宇宙ステーション)と思われる衛星!!こんなに星をたくさん

見たのは何年ぶりだったろう。きれいだった〜。


8時頃?早めの就寝。お布団は一人一枚しっかりあって、グループ間は布団丸一枚分空けてくれるくらい空いていました。でも眠れなくて11時ころトイレに行って外に出たらさっきよりもすさまじい星の数!!小屋の明かりが消えたせい。昔昔の空はこうだったのかなぁ。部屋に戻って、眠れない原因が着の身着のままだったことと気付き、少しラフな格好にしたらすっと眠ることができました。

28日

気付けば起床時間2:30。山荘1階に降り、身支度を整える。私たちのほかに出発するパーティは無し。ご飯を食べて、いざ行かん憧れの頂!
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外は月が昇り真夜中だというのに明るい。ヘッドライトもいらないのでは思ってしまうほど。寒すぎることもなく、上にフリースを1枚だけ羽織って歩き出す。こんな夜中にヘッドライトを付けて歩くのは生まれて初めて。西穂は以前に2度来ていて、歩きにくい場所がいくつかあると記憶していて、暗い中ちゃんと歩けるか心配でしたが、ysmrさんの安心先導のおかげで景色に感動しながら歩くことができました。でも実はこのときysmrさんは少し二日酔いか高山病気味だったようです(^^;)。
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独標、ピラミッドピークと越え、途中ライチョウの声を聞き、西穂高岳にたどり着くころ空が赤くなってきました。朝焼けの雲海に浮かぶ富士山、南アルプス、八ヶ岳。行く先に見える難所の数々と奥穂高岳。絶景。そういえば、西穂高岳までの道は以前歩いた時よりもずっと整備されていてとても登りやすかったです。

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日が昇り、いよいよ西穂高岳の下りへ。この先はまったく未知の領域。DVDやネットで情報は見てみたけど…やっぱり自分で歩かないと得られないものがある。

西穂高の下りは急と聞いていたけれど、すぐはハイマツのそばを抜ける道。そうでもないのか?と思っていたら、きたきた!下り!!長い鎖のある急な下りでは、鎖に全体重を預けるのは怖すぎて、片手で鎖を持ちつつ指先は岩にかけ、もう片方の手はしっかりと岩をつかんで降りる。時折浮石があったので、一歩ずつ確認して降りる。ジムや岩でクライムダウンの練習しててよかったぁと思いました。


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その先噂通り浮石のちらほらする岩道を登ったり降りたりトラバースしたり。トラバースが地味に怖い…。登って降りて振り返ると、「あんなところ降りてきたの?!」と驚いて感動しながらも、先に進みたくてすぐ前を向いて歩き出していました。


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間ノ岳には何も印を見つけられなくて、ysmrさんの間ノ岳だよという声が無ければ、なにもわからないまま素通りしてしまったと思います。この後も下りも注意して降りる。だたずっとずっとかに吸い込まれていくように集中していて、気を抜けば落ちていくというのに、ただただ気持ちいい。怖いっていう感情は無かったです。


逆層スラブは本当に逆層で感動しました。わかりやすい!!どうしてこういう地形になったんだろう?左側の方から登りました。晴れて岩も乾いていて登りやすかったですが、これがもし湿っていたら…。ああ、本当にお天道様照らしてくれてありがとうございます!!

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天狗岳(天狗の頭?)へ到着。DVDで予習済みの天狗のポーズで写真☆天狗岳の道標は外れてしまっていました。どこかに無くならないようにと願うばかりです。天狗のこの先に思いを馳せ、天狗のコルへ下ります。岩と鎖。手足をかける場所はしっかりとあり、降りることができました。先導してくださったysmrさんが下から見守ってくださっていて、「いいぞいいぞうまいぞ」と声をかけてくださるので、恐れず降りれました。先導してもらえる、見守っていてもらえるってものすごく心強いです。

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天狗のコルに到着すると、岳沢ヒュッテ方向にテントが張ってありました。人の気配はなく、テントを置いてどこかへ出かけた模様。ちょっぴり臭くて、テントに泊まっていた人がやらかしたみたい。。うむむ。。小休憩だったので、少し一人で歩いてみようと思ったら、進むべき道と異なる道を登ってしまっていて、ysmrさんに「そっちじゃないよ〜」と言われた時には結構登ってしまっていて…。降りるのに手間取りました。。。な…なにしてるんだ私…。道を間違えるとこんなに動きにくい…。Ysmrさん、本当に丁寧にルートファインディングしてくださっているんだぁと思いました


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この途中にもテントが張れるスペースがありました。いざというときはビバークができる場所なんだなぁと思いつつ、ビバークってすごく怖そうなイメージ。そんな日もいつかくるんだろうか。。。


ちょっとバテてきて、ysmrさんと距離が空き始めた頃…。「あれがジャンダルムだよ」。…えっ…???あー!! 見えた!!ジャンダルムーーーー!!!! あれ?でもなんだかすごく優しそうな形をしている。まんまるな形。斜めに登山道が見えて、とても登りやすそう。そうか、最後は優しく迎えてくれるんだね。

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ジャンダルムに近づいたら、ジャンダルムの中腹に焼けた肌のがっしりとしたおじいさんが座っていました。朝3時に出発してから初めて人に会いました。どこからきたのか?年はいくつだ?結婚はしているのか?頂上に登るなら荷物をデポしたほうがいいなどなどわわわっと声をかけてくれました。岐阜からきて、29歳で、結婚はしていなくて、お昼を食べるから荷物は背負って登ると答えたら「あんたはいい嫁になる。うちの次男も山に登っていい男に育った。結婚相手は自分で選ぶんだぞ」と言われ、なんだかうれしはずかし(笑)。でもそれより今ここを歩けているしあわせ。もうすぐジャンダルムの頂上だ…!!!!もうすぐ、もうすぐなんだ…!!バテたなんて嘘かと思うほど体が軽い。


9:25。ジャンダルム頂上。

「―――――――!!」

何を言ったか覚えていません。着いたぞーだったか、やったぞーだったか。ただ叫びました。両手をあげて、大きな声で、思いのすべてを込めて。

うれしかったです。ずっと憧れた場所。写真でしか見たことのなかった”ジャンダルム”の道標、そして天使。

恐ろしくて恐ろしくて、自分には絶対行けない、でも行ってみたい、でも行けないと思っていました。ジャンダルムに行こうとお誘いされてからは、うれしさと不安が繰り返しこみ上げる毎日。お借りしたDVDを見て、地図を見て、イメージトレーニングをして、毎週山かクライミングの予定を入れて、平日に悪あがきのほんのちょびっと(2回…)のランニング。出発直前は、もし何かあったらと部屋をきれいにして家を出てきました。


そうしてたどり着いたジャンダルムは、最高の姿で待っていてくれました。

まぶしすぎる空。暖かい光。360度の大展望。思わずysmr師匠とハイタッチ!!

山頂で奥穂、槍、笠ヶ岳、南アルプス、富士山、八ヶ岳、みんなと写真をぱしゃぱしゃ!!道標持って、天使を持ってぱしゃぱしゃ!!師匠と握手してぱしゃり!!うれしすぎて道標を抱きしめてうろうろ。君に逢いたかったんだジャンダルム!!

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こんな景色見たことない。こんなにフルでドピーカンの山行は生まれて初めて。


最高だ。最高だ!!

ずっとずっとここに居たい。ずっとずっと見ていたい。360度全部全部この日を目に焼き付けなくちゃ。


ysmr師匠は、360度ぐるりと山の名前を教えてくれました。師匠はジャンダルム5回目。ここから見える山はほぼ登っていて、ひとつひとつの山に思い出があって、山が大好きで、その知識と経験は私には到底計り知れなくて、私に見えていないものがたくさん見えていて、いつもとても物腰柔らかで謙虚で優しい方というイメージに、なんだかとても清々しく誇り高い心を感じて、なんかめっちゃかっけー!!と思いました。

5

山頂には中腹にいたおじいさん(72歳であられました@@!!)に加え、後続の男性2名が到着し、そろそろ私たちは出発の時間。


ありがとうジャンダルム。ありがとう天使。ありがとうysmrさん。

ありがとういっぱいのお別れ。

山よさよなら ご機嫌宜しゅう また来る時にも 笑っておくれ。


まだ早いと思いつつ歌いそうになりました^^;あ、天使は棒が取れていて、いつか天に飛んで行ってしまうんじゃないかと思いました。誰か直してあげてー><。。

4

まだまだ旅は続き、奥穂高を目指す。ジャンダルムを降りて、トラバースすると、奥穂高側からジャンダルムにロープクライミングをする2人組を発見。一人は若い男性で、山岳ガイド。もう一人はその日76歳のお誕生日を迎えたというおばあさん。す…すごい!!ysmrさんも何回も振り返って見上げていたので、やっぱりとてもすごいことだったんだと思います。

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このあたりになると浮石が減り、基本的には岩はしっかりした印象。振り返ると…天に向かって飛び出したジャンダルムの姿。さっきまであそこにいたんだ…。奥穂側から見上げるジャンダルムは西穂側からのまるっとした姿と異なり、細く伸び上っていました。


そして、ロバの耳の下り。かなり垂直に降りなくてはならず、手はしっかりつかめるけれど、足場は小さく、西穂高〜奥穂高間の一番の核心でした。途中上から5 cmくらいの石が3つ落ちてきて驚きました。石がもっと大きいともっとあっという間に落ちてくるんだろうなぁ…。

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最後は馬の背。ここで初めて奥穂側から人がやってきてすれ違いのため待機。ここまですれ違い待機がないのも珍しいそうです。ロバの耳が核心と聞いていたのに、ここも怖いー!!腰が引けながらもなんとか渡る。途中立ち上がるのも勇気がいりました。Ysmrさんはひょうひょうと歩いていました。


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そして奥穂高岳到着〜!! 危険箇所を越えたという安心感から全力で喜びました。奥穂高にきたのも初めて。たくさん人がいらっしゃいました。ジャンダルムを越えてきたの?と聞かれて、もうドヤ顔自慢げにならずにいられませんでした(笑)。たくさんすごいね、おめでとうって言ってくださいました。このときもう二度とジャンダルム行けない!!と思いました。でも、撤回します。また会おうね、ジャンダルム。ジャンダルムを背に撮影!!

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もう危険箇所はない〜♪と思い穂高岳山荘へ出発。あれ?意外と気を付けないといけない岩場が…。気を抜いちゃいけない。途中、東稜のゴジラの背、北尾根の峰々が見えて、ysmrさんが「来年行こう」と言ってくださいました。びっりしたけどうれしかったなぁ。。とても今のままじゃ自信がないけれど、もっと練習したら登れるようになると信じよう!!

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穂高岳山荘でお昼休憩。小屋で食べたカレーとあったかいお茶がおいしかった〜〜〜〜。カレーしみる!! 少しストレッチをして、下山開始!!


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そして…この下山がこんなに苦しいと思いませんでした…。地図上コースタイム2時間のガレ場の下り。ペンキの印が見つけにくいことこの上ない!! コースを外れればとたんに浮石だらけでテンポよく歩けない…。 どんな道でもなんでもなくトントン降りていく人もいたけれど、私は全然スピードが出せずのろのろ。何度もysmrさんは振り返って待っていてくれました。ひーん、ごめんなさい(TT)。ガレ場、ザレ場、に…苦手!! 途中途中にハートの形の岩があって、なんとなくそれで元気を出しながら歩きました。


途中で振り返ると、実は自分が歩いてきたところは、紅葉した美しい谷。ああ…これをゆったり堪能できる体力と精神ある身体になりたい!!!

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荷継小屋跡を越え、鎖のかかった岩切の道をトラバースし、はしごを下り、重太郎橋で休憩。水場があると聞いていましたが、思い切り川の水を汲むのですね。ちょっとかなりバテていて、水もくまず行動食を食べて歩き出す。このときの私ひどい顔。歩いて歩いて、岩が減り、山道を抜け、最後の林道へ。林道まで出たらほっとして、急に口数が増えました。もう少しだ〜!!と足早になった…ものの、林道長いー!! TVや映画、本の話、山の話、いろんな話をしながらラストスパート。穂高平小屋を越え、歩き歩き。Ysmrさんは靴擦れしているというのに、スピードが落ちない。本当にすごい!!あのカーブを曲がれば…到着――――!!! 駐車場で荷物をおろして、ああ〜〜〜ついた〜〜〜〜〜!! 日も暮れ始めた駐車場でしゃがんだら、足が痛い痛い!! 思い登山靴を脱いだ足が軽い軽い!!


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帰りは「焼岳」でお風呂にどぼーん!! からあげ棒とウインナーを食べ、帰宅しました。


帰ってからも緊張が解けず、翌日やっと我に返り、うれしさと感動といっぱいで部屋で泣きました。

一週間経った今も、まだ夢のようです。

大きな夢をかなえることができました。また新しい山旅に挑戦していきたいと思います。


ysmrさん、本当に、本当にありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします^^


<やってみたいことメモ>

・幕営、ロープ技術を身につける。

・アルプスの山荘で年越しをしてみたい。

・テントを担いでのんびり縦走旅をしてみたい。

・テントとご飯を担いで山奥の秘湯に行ってのんびりキャンプしたい。釣った魚を焼いて食べたり、歌ったり、キャンプファイヤーしたい。

・昔は登山をしていたけど、最近歩くのが大変になってきてしまった父と、山登りイヤイヤな母を連れて、ひょいっと行けちゃう立山の室堂の小屋に泊まって満天の星空を見せてあげたい。

・外国の山を見てみたい。



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