2013年10月21日

黒部「下の廊下」  2013.10.18N〜20

Mem;森のクマさん,miki,nai,kwn,kimu,kbo,桜島,mipo,yokko       phot


PA190075-2「下の廊下は嫌いになっても、クマさんのことは嫌いにならないでください」
 LクマさんがAKB風自虐ネタで笑わせるほど、歩きに歩いた2日間でした。1日目「下の廊下」(旧日電歩道、黒部ダム〜阿曽原温泉)は約18km、2日目の水平歩道(阿曽原温泉〜欅平)は12kmでしたが、体感的にはもっと長い距離をあるいた感じです。

18日(金):名古屋20:15=中央道=長野道(安曇野IC)=23:45扇沢・幕営

map19日(土):曇り 下の廊下(10時間、17.6km)
起床5:00・準備(車2台は宇奈月まで回送業者に委託)−扇沢7:30=(トロリーバス1500円・JAF会員1割引き、手荷物代10kg以上200円)=7:45黒部ダム(1450m)8:05−8:24ダム下(1282m)−9:18内蔵助出合(1250m)−10:17鳴沢小沢−11:19スノーブリッジ−11:39大ヘツリ桟道(渋滞)−11:55黒部別山谷出合(1060m)(昼食)−12:52白竜峡(1050m)−14:08十字峡(950m)・吊り橋−15:18S字峡−16:05東谷吊り橋(880m)−16:30仙人ダム・休憩−権現峠−17:45阿曽原温泉(860m)・幕営
夕食(18:30〜19:30):キムチ鍋、餃子、野菜サラダ、ハム等
入浴:20時〜

20日(日):雨 水平歩道(6時間、12km)
起床5:00−阿曽原温泉6:05−8:00オリオ谷大滝(930m)−オリオ谷隧道(砂防堤内トンネル)−9:05大太鼓(930m)−9:22志合谷(150mトンネル)−蜆谷−12:00欅平(599m)12:49=(トロッコ電車1660円)=14:07宇奈月・入浴=北陸道(黒部IC)=東海北陸自動車道(ひるがの高原SAで夕食)=20:30名古屋



DSCN0513 (1024x768) 黒部ダムからは雪を頂いた立山が見え、早くも山は冬の装い。黒部ダムの観光放水は10月15日までで既に終わっており、川底から見上げた黒部ダムはどこか寂しく迫力不足でした。
 天気に多少不安を抱えた週末だったにも関わらず、我々と同じように阿曽原温泉へ向かう登山者、それも若い人たちが結構たくさんいました。この調子だと阿曽原温泉のテン場が空いているのか心配です。


黒部ダム〜白竜峡〜十字峡

 まだこの区間は峡谷も浅く、途中、内蔵助出合からは丸山東壁の迫力ある大岸壁を望み、川床に残っている大きなスノーブリッジを眺めながらのんびりハイキング気分で歩けます。

PA190043-2PA190058-2 黒部別山出合手前の「大ヘツリ」にある木製高巻き桟道は、斜度が急なため若干渋滞が有りました。
 白竜峡は、川床に真っ白な花崗岩の巨岩が横たわり、ネーミング通り、白い竜が寝そべっているようでした。



PA190066-2 そして、秘境の紅葉写真で有名な十字峡。ここは剣沢、棒小屋沢が、ほぼ同じ場所で黒部川に合流する場所ですが、残念ながら紅葉の盛りにはまだ早いようでした。吊り橋を渡って黒部川本流に沿ってさらに断崖を削ったりくり抜いたりした水平な道を下って行きます。ここまでで、すでに6時間経過。いつしか華やかだった話声や笑い声は消え、みんな黙々と歩きます。



半月沢〜S字峡〜仙人ダム
PA190082S字峡-2PA190077作郎谷付近-2 峡谷はだんだん深くなり、半月沢辺りでは川面から100mほど切り立った崖っぷち、高度感たっぷりの道となってきます。特に作郎谷付近はスリル満点です。ただ、危険な個所には安全確保のため「番線」が張り巡らされており、それに手を添え、足元をしっかり見ながら歩けば、そんなに危い道ではありません。
 S字峡はSの字のごとく、左右の山肌が複雑に入り組み、激流が激しくぶつかって飛沫を上げることから名付けられた峡谷です。
 

PA190085 やがて、前方に三角帽子のような黒四発電所の送電線施設が見えてきます。それを見ながら一気に下ると、東谷の吊り橋に到着です。ここの吊り橋もひとりずつ渡りますが、結構長く、真ん中辺りではかなり揺れる橋でした。




PA190087PA190088-2 吊り橋を渡り、まるで昭和初期へタイムスリップしたような古ぼけたトンネルを通り抜けると、目の前にターコイズブルーの水を湛えたダム湖が目に飛び込んできました。やっと、仙人ダム到着です。もう、ここまでくれば阿曽原温泉は、目と鼻の先。ちょっと気が楽になりました。


仙人ダム〜阿曽原温泉小屋
PA190095PA190097 このダムの築堰を対岸へと再び渡り、ダムの管理施設内を通り抜け、インディジョーンズかハリーポッターの映画のワンシーンに出てきそうな薄暗いトンネルやら黒部峡谷上部鉄道仙人平駅と線路を横切ります。さらに、地下には摂氏156℃にもなる高熱の岩盤が横たわっている高熱隧道地帯のせいで、まるで蒸し風呂のようになった作業員用通路を抜け外に出ると、今度はいきなり巨大な関電の人見平宿舎が現れ、一瞬(こんな秘境にこの建物が…)と面くらいます。
 ところで、この地下を走る上部鉄道、毎年抽選で試乗会をやっているらしいので、是非チャレンジして乗ってみたいと思いました。 




 PA190098こんな秘境に下の廊下のような歩道が付けられているのみならず、さらに地下に欅平からこの仙人ダムを経て黒部ダムにいたるまでトンネルが掘られ、そこにトロッコが走り、発電のため今現在もたくさんの人が働いていると知り、驚愕の一言。そして、ただただ人間の知恵と力に感謝感激・・・
 さて、この先、仙人ダムからは1時間ほどで阿曽原温泉到着予定です。温泉到着する頃には真っ暗になっていることでしょう。軽く腹ごしらえをし、ヘッ電を用意して16:30出発。 ずっと水平移動してきた身に200mの登り返しはきつかったです。登りきってまた水平移動し、最後に足元の悪い坂を下ったところに阿曽原温泉小屋は有りました。
PA190101 17:45、阿曽原温泉小屋着。我がパーティが最終便だったのか、小屋は泊り客の応対でごったがえし、やはりテン場は満杯。これでも先週末より空いているという話でした。ひとり幕営代500円、入浴料500円の計1000円を払い、冷えたビール(大700円、小500円)を購入し、何とかスペースを見つけて6天とツエルトを張りました。
 そして、待ちに待った夕食。「乾杯!」野菜やキノコ、豆腐、肉、もやしなど具だくさんのキムチ鍋に餃子や明宝ハム、野菜サラダなども有って驚くほどの豪華版。食当さんや重い具材を運んでくれた仲間に感謝しながら、みんなたっぷり頂きました。お腹がいっぱいになった後は、もうひとつご褒美の温泉タイム。やや温めでしたが、汗を流し、一日の疲れを癒すには十分ないいお湯でした。ただ、申し訳ないことに女性専用タイム(18:00〜19:00)が夕食時間と重なってしまったため、女性メンバーに温泉を楽しんでもらうことができませんでした。

阿曽原温泉〜欅平
PA200106 テントを叩く雨の音で目が覚めました。あっちゃ〜、富山県の降水確率70%はやっぱり本当だったか。がっくりしながらもう一度シュラフに潜り込みます。5時起床。各自持参の食べ物で朝食を済ませ、テント撤収。
 雨具を付けて6時出発。阿曽原から再び200mほど登り返して水平歩道に入ります。この後、足元からスッパリ切れ落ち、川面まで300m〜400mの切り立った断崖歩きが延々と欅平まで続きます。
 
 今日の水平歩道、昨日の下の廊下よりは若干道が広く、よく整備されていて歩きやすい道でした。といっても、大太鼓など、ところどころ極端に道幅が狭いところもあって気が抜けません。木材を数本渡しただけの桟道も多く、道幅は最狭部で80cmだとか、数十メートル上下する木の梯子などもあって慎重に足を運びます。
PA200114DSCN0546 (1024x768) 途中、オリオ谷の大滝で休憩。その後、ヘッ電を付けて通ったオリオ谷隧道、志合(しあい)谷のトンネルは長く真っ暗で、足元には水が流れていました。このように、冒険心をくすぐる楽しい道ですが油断は禁物です。Lクマさんからは、休憩の度に「番線を掴んで歩いてください」と慣れからくる気の緩みを引き締めるための注意が飛びます。
 心配された雨の方は、木立の中、くり抜いた岩陰の道などの通過で思ったほど濡れず、また水平歩道の標高が低いことも有って、幸い寒いとは感じませんでした。
 そして、蜆谷を越え、もう歩きは十分と思った頃、やっと欅平への下降地点に到着。この後、一気に250mほど下って12時、全員無事に欅平へ辿り着きました。濡れた衣服を着替え、立ち食い蕎麦を啜り、12:49発のトロッコ電車に乗って宇奈月まで戻りました。



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