2006年10月12日

オラニアの考察

bfa208b0.jpg南アフリカにある小さな街。街というよりも小さなコミュニティであるオラニア。
これはアパルトヘイトが廃止され、表面上は白人至上主義を放棄した南アフリカの政策に逆行して作られた、白人だけが住むコミュニティです。

きっかけはアパルトヘイト廃止に危機感を感じたオランダ系移住者の数世帯が共同購入というかたちで政府より土地を購入。そこを自治区として白人だけの村にしました。現在住んでいるのは600人程度。もちろん白人以外の移住は全く認めていません。
生活をほぼ自給自足とし、今では農産物を輸出するところまで成長しています。言語もアフリカ移住者のものを使い、通貨も独自のものを流通させています。今後もオラニアへの白人移住者が増えてくるだろうって言われています。

端から見ればアパルトヘイトの恩恵を受けていた白人が、黒人の社会流入を拒絶して独自に自治区を作った「差別主義者の集まり」と見られがちです。でも彼らが抱いた危機感ってのは黒人流入ではなくて、アフリカへと移住してきたオランダ系白人の文化が無くなっていくことに危機感を抱き、そして守るためにコミュニティを築いたと言われています。
「もちろん全ての差別を許さない」とした南アフリカの憲法に違反しており、周囲からの反発は相当なものとなっているのですが、肝心な南アフリカ政府は黙認を続けて放置している状態。まったく手出ししていません。

村の名前には「オランダ」の語源にもなり、建国の父でもあるオラニエ公の名前をつけています。そこに強いコンセプトを感じます。
憲法に違反しながらも自分たちの生活や文化を守る。それは差別主義なんだろうけど隔離されている状況であれば実害はない。正しくはないのかもしれないけど、間違ってはいないような気がします。

今の南アフリカは混沌としている状況。ヨハネスブルグは世界で一番危険な街として世界中にその名を轟かせているし、頼りの観光収入も治安の悪さが足を引っ張っているのが現状。起爆剤と期待されている2010年のサッカーW杯も準備が遅々として進まず、FIFAも他の都市での代替開催を真剣に考え始めています。
今まで弾圧され人権を認めてもらえなかった黒人が、アパルトヘイト廃止をきっかけにして社会に進出してきたことが治安の悪化に繋がっていると思われがちですが、黒人進出ではなくて、アパルトヘイト廃止後に黒人間でも貧富の差が激しくなり危機的状況に陥ったことが犯罪率増加の元凶であると言われています。

人権的観点からすれば、アパルトヘイト廃止は当然のことだし、南アフリカがグローバル社会の仲間入りをすることが出来た。指導者マンデラ大統領がノーベル平和賞をもらうのも当然のことだと思います。
しかし、悪習を撤廃したはいいけど、その後の対応があまりにも放任的だったことが今の南アフリカの問題を起こしているんだと思います。

こうした中でオラニアのようなコミュニティが出来るのは当然の流れです。
これからW杯に向けて南アフリカがクローズアップされることが多くなってくると思います。その中でもオラニアは大きな注目を集めると思います。もしかしたら世界的に非難が集中してしまうかもしれない。
オラニアの全てを支持するつもりはないけど、何となく住人の気持ちも判る気がしてきました。W杯までにはもう少しだけ勉強しておきたいです。  
Posted by rotterdam1122 at 15:11Comments(1)TrackBack(0) 社会・生活を考察 

2006年10月11日

Organ2/ASLSPの考察

ff957941.jpgこんな音楽があることを知って驚きました。
タイトルにある「ASLSP」は「As SLow aS Possible(可能な限り遅く)」の略。良く使われる英語のASAPと逆の意味になっています。

もともとは20分間程度のピアノ曲だったのですが、それをオルガン用に編曲し、作者がタイトルに込めた意味を忠実に守ることをコンセプトに編曲して、演奏時間を20分間から総演奏時間を約639年に変更して、すでに5年前から演奏が開始されています。
639年って単純計算で331257600分、およそ1656万倍です。もう天文学的な数字になってしまって想像すらつきません。

ちなみに最初のイントロ部分にある無音パートだけで1年半を費やし、ゆっくりゆっくり演奏をしています。もちろんオルガンも特製のオルガンを製作し、鍵盤に重りを置いて音を鳴らす演奏方法。
場所はドイツにある廃教会で行われ、何年間も同じ音が教会中に鳴り響いてるそうです。

作曲者はかのジョン・ケージ。
かなり前衛的な作曲者で、代表曲の一つ「4:33」は4分33秒間まったくの無音で、演奏者は楽器に触ることなく演奏を終えてしまう有名な曲。さらには「0:00」という曲もあり、演奏者は何も出来ない曲もあります。
前衛パフォーマンスアートの牽引者として世界中から支持され、多くの芸術家に影響を与えた巨匠です。その無音曲も静寂に耳を集中させることで、普段は聞き取れないような周囲の音が織りなす自然の音楽の素晴らしさを表現するといったコンセプトの曲。ただの手抜きではありません。

そんな巨匠がタイトルにまで「可能な限り遅く」と銘打っており、それを忠実に守ろうとするプロジェクトが立ち上がってしまうのも納得できそうな気がします。
パフォーマンスではあるものの、日常の変化の早さや忙しさを忘れ、時間の持つ“流れ”を改めて見直そうとする、しっかりとしたコンセプトがあります。

ただ、最後まで聞き届ける聴衆がいないってのは、音楽としての成り立ってないと思うのですが・・・。  
Posted by rotterdam1122 at 11:43Comments(0)TrackBack(0) 音楽を考察 

2006年10月10日

16ブロックの考察

8c44524e.jpgブルース・ウィリスが頑張ってるのは判るのですが、この人はマクレーン刑事のイメージが強烈なので、警察モノを避けて仕事したほうがいいような気がします。
今回の役どころはグータラ刑事。特殊メイク(特に髪の毛?)を施して、さらには体重を激増させて挑んだことでマクレーン刑事のイメージは拭い去っているのですが、逆にアクションスターとしての魅力が無くなってしまって、だったらウィリスじゃなくていいじゃん・・・って思ってしまいました。

たった16ブロック先の裁判所に護送する簡単な任務なんだけど、そこには警察内部の陰謀が渦巻いていて、妨害しようとする輩がでてきて困難を極めるといった内容。
今はやりのタイムリミットも設定してあって、それが実際の時間の流れとリンクさせている『24』と同じ方式を採用。古くは名作『真昼の決闘』で採用されて、これまた傑作『12人の怒れる男たち』あたりも有名な手法です。
でも、この映画はあまり時間が絡まないので、リミットが押し迫ってくるハラハラ感はありません。時計が映し出されるシーンも極めて少なく、観客が時間を意識することが無いと思います。なのでこのリアルタイム方式は蛇足だったかなぁ。

監督はリチャード・ドナー。主演はブルース・ウィリス。
この両名の名前を見るだけで「アクション物」って雰囲気がぷんぷんなのですが、派手さはなくてかなり抑えめ。焦点を警察内部の陰謀や駆け引きに当てているので、どちらかと言うと“肉弾戦”ではなくて“頭脳戦”な感じでした。それはそれで楽しめると思います。

そして劇中に出てくるバスのシーン。
このシチュエーションで、仲間である人質を裁判所へ連れていかなければいけない設定。あのイーストウッドが愛人ソンドラ・ロックと共演した、クライマックスが伝説となっている『ガントレット』を思い出しました。てかパクリ??

期待せずに観たのですが、その期待通りの映画だったかなって感想。こんなもんでしょ。  
Posted by rotterdam1122 at 13:20Comments(0)TrackBack(0) 映画を考察 

2006年10月09日

マックフルーリーの考察

84f3198e.jpgまだ全国展開とまではいかなくて、限られた店舗でしか販売されてないのですが、この『マックフルーリー』は大絶賛の嵐ですね。
ただのカップ入りソフトクリームにトッピングがしてある商品なんですが、このソフトクリームが濃厚で、個性的かつ馴染みのあるトッピングが人気の秘訣なのだとか。

トッピングの4種ってのがオレオとネスレクランチ。コンビニで売ってる馴染みのある商品。
マクドが外部企業の商品を採用したのは始めてじゃないかな。素材レベルでは他社製品を使っているのは当然だけど、ここまで他社製品名をそのまま採用したってのは珍しい。てか始めてだと思う。
ようやく近所のマクドでも販売が開始されて、スポットCMもじゃんじゃん流れてます。試しにオレオのほうをオーダーしてみました。

濃厚ソフトとサクサク食感のオレオ。これはなかなかイケる。人気になるのも納得の商品でした。このままおそらくレギュラーメニューとして全国で販売されていくんだろうけど、ちょっとシーズン的に若干遅かったかなぁ・・・。
今は『焙煎ごまえびフィレオ』が期間限定メニューになっているのですが、そちらは全く存在感無し。店内でマックフルーリーを楽しんでる人の多いこと多いこと・・・。こりゃ本格的に大ヒットの予感です。

もともと海外のマクドで人気を博していたメニュー。遂に上陸って感じです。
海外版にはネスレのミロとかワンカチョコのトッピングバージョンがあったり、アジア方面には小豆などのトッピングもあるらしい。今後レギュラー化する際に日本独自のトッピングが出てくるんじゃないかと予想してます。抹茶あたりかな。

ただ300円って価格が少し高め。そしてボリュームも多め。食べてる途中で飽きてきました。最後は苦痛・・・。
現行のサイズをLとして、MやSなどのサイズ設定があれば、デザート苦手な私でもサイドメニューとしてオーダーしちゃいそうな気がします。出来ればSサイズ100円くらいで出てくれると嬉しい。  
Posted by rotterdam1122 at 14:13Comments(0)TrackBack(1) グルメな考察 

2006年10月08日

横山光輝三国志の考察

e7b48083.jpg今また読み返してます。1日に全部読破することは無理なんですが、毎日かなりの時間を割いて読み返してます。
最初から読むのは何度目になるのか判りません。小学生の頃から何度も何度も読んでいましたが、ここ数年は全く読んでませんでした。それは『蒼天航路』だったり、ゲームの『三国無双』シリーズなどの新解釈に納得して、この『横山光輝三国志』に少し疑問を持ち始めていたりしました。
「もしかして、子供の頃に読んだ『横山光輝三国志』ってウソばっかりなんじゃないか?」。そんな感じで、新しい解釈の三国志に触れて、新しい発見と展開を楽しんでいたりしました。

もちろん横山光輝のマンガ版から入って、その原作である吉川英治の小説版も読破しました。内容的には同じでした。やっぱり横山版のほうが馴染みがありました。

そしてまた横山版を読み始めました。
すると今まで気付かなかったこととか、新しい発見とかがたくさん出てきました。これは新しい三国志に触れてしまったことで得た知識から来るものでしょう。何度も読み返しているはずのマンガ三国志が新鮮な感じで読めてます。

原点回帰とでも言うべきか、やっぱり横山版のキャラクターのほうが親しみやすいことに気付きました。
例えば序盤の適役である董卓のイメージが全然違います。横山版の董卓は細々としていて、いかにも悪そうなイメージ。そして相当なキレものって感じも出てます。しかし最近の三国志ものの董卓のイメージって太っていて、あまり頭は良さそうじゃないタイプが多い。
果たしてどちらが本当の董卓に近いのかは判りませんが、知恵と裏工作だけであれだけの隆盛を誇ることが出来たのだから、相当頭は良かったはず。やっぱり横山版のほうが説得力があるんです。

もちろん董卓のみならず、他のキャラクターに関しても説得力は横山版が一枚も二枚も上。でも呂布だけは最近の三国志のほうが説得力がある気はします。横山版はあんまり強そうじゃないんで・・・。

あと子供の頃には気付かずに普通に読んでいたんですが、残虐シーンの量は半端なく多いです。ただ緻密な描写じゃないから軽く読めるだけで、内容としてはすごく残虐。
今の世の中じゃ絶対にレッテル張られるくらいの残虐シーンのオンパレード。でもこのコミックスは文部省認可で数々の受賞歴を誇る名作となっています。今では絶対に考えられません。

それから、笑いの要素やエロい要素が全くなく、完全にストーリーだけで読ませる極めてストイックなコミックスだと気付きました。
淡々と物語りが進んでいくのを絵と文字で追っていくだけ。なのにここまで引きつけられるのは、横山光輝の巨匠たる力なんだと思います。セリフ回しや構図、あと展開パターンなど読者を全く飽きさせることなく全60冊の最後まで導いてくれます。

ありきたりな賛辞になるのかもしれないけど、このマンガは誰もが認める「不朽の名作」なんだと思います。史実に基づいているかどうかなんて関係ありません。
今日も横山光輝という漫画家の偉大さを再認識しながら、この「三国志」を読みふけっています。  
Posted by rotterdam1122 at 23:50Comments(4)TrackBack(0) テレビ・マンガの考察 

2006年10月07日

家本政明の考察

a84dc872.jpg茶道や舞踊など日本の伝統芸能の中で「イエモト」と言えば尊敬を集める人物ですが、Jリーグの中に限って言えば「イエモト」という単語は嫌悪の対象になっていたりします。
かの横溝正史の名作『悪魔が来たりて笛を吹く』とは家本主審のことを言っているのかと思えることもしばしば。

現在33歳。元パープルサンガ京都の職員で現在は日本に6人いるスペシャルレフェリーの一人。
この人の極悪ジャッジの被害者は数知れず。腹立たしい悔しい思いをした選手やチームスタッフ、そしてサポーターの数を入れると数万人単位になると思います。

それが延々と繰り返されてきたのですが、ついにサッカー協会側が動き出し、家本審判に対して再研修を行うことを発表していました。てか遅かった措置だと思います。
再研修という名目であるんですが、実際は“出場停止”処分。1ヶ月間の研修を受けさせて再び審判としての適正を判断することとなっています。

その処分が下されたのが9月12日。そうです、今からちょうど1ヶ月前のことです。

ってことはそろそろ家本審判が復活してくる時期に差し掛かってきました。忘れかけてた人は要注意です。
適正審査をするとなっているものの、今までの協会側の姿勢を見ておけば、それがどれだけ緩いものになるかは容易に想像がつきます。なのでレフェリーとして復帰することは確実。
果たしてどの試合を復帰戦に選んで降臨してくるのか・・・・。もう戦々恐々としています。


でも、家本審判がいなくなって1ヶ月経ったのですが、少し寂しい感じもあったりしました。
日本サッカーのレベルアップや、プロとしてお金を取って試合を見せているといった立場から考えたら、家本審判みたいな問題を抱えている人は失格です。
でも、Jリーグファンからしてみれば、この名物審判がいたほうが違う楽しみがあった気もしました。「またやりおったわ!!!」て感じで家本劇場を笑ってネタにしてた人は多かったと思います。
もちろんウチのチームの試合で笛を吹かれるのはご遠慮願いたいですが!!!

実際はナイスなジャッジをしてる試合もありました。家本審判だったことすら気付かなかったって時もありました。
そういう部分を信じて、家本審判の戻ってくることを歓迎したいと思ってたりします。まぁ、期待しているのはそんな大人しい家本審判じゃないですけど・・・。  
Posted by rotterdam1122 at 14:41Comments(0)TrackBack(0) 人物を考察 

2006年10月06日

The Open doorの考察

b21a483f.jpgThe Open door / EVANESCENCE

前作のアルバムは衝撃的やった。すごくカッコよかった。
そしてバンドの中心だったベンが脱退。このバンドをエイミーとジュニアハイスクール時代から一緒にやってきたのに、スターダムに乗っかったと同時に脱退。理由はエイミーとの破局らしい。

このベンの脱退ってエヴァネッセンスにとって致命傷になるって思ってた。それからライヴツアーはこなしてたっぽいけど、新作の音沙汰も無かったし、おそらくクリエイティブなことはベン抜きじゃ難しいんじゃないかなって思ってた。

そしたら2枚目の製作が発表になって、発売延期などのトラブルも聞かずにすんなりリリース。
どうやらエイミーがメインとなって曲作りしていたそうで、エイミーのソロユニットとしての色が濃いだろうって簡単に予想できました。
実際に聴いてみて、良い意味でも悪い意味でも予想通り。こりゃエイミーのソロアルバムです。

でも歌上手い。こういうヘヴィネス志向の女性ボーカリストって少なくなってきているだけに、エイミーの存在は光るものがある。
前作に続いてゴシックな雰囲気がバリバリ。エヴァネッセンスの良い部分はキチンと残った印象がありました。

デビューアルバムほどのインパクトは無いんだけど、正当な続編という感じのセカンドアルバムでした。でもやっぱりベンの抜けた穴は大きさを感じてしまいます。
決して悪いアルバムではないんだけど、エヴァネッセンスにかけてた期待は大きかっただけに、ちょっと物足りない気分になりました。

このまま何とかエイミーのスタイルでしっかり歩んで行くのか。それとも失速していってしまうのか。
初の来日公演も決まったそうで。美しいエイミーはちょっと見ておきたいかも。  
Posted by rotterdam1122 at 13:52Comments(0)TrackBack(0) 音楽を考察 

2006年10月05日

ホントに焼いた本焼きそばの考察

99d46dd9.jpgもうストレートな商品名のまま、本当に焼いた麺と具が入ってます。でも湯戻しするインスタント。
常々「カップ焼きそばって焼いてないじゃん・・・」って疑問を持っている人は多かったはず。焼きそばって言うよりも汁無しラーメンって感じで、味だけソースでごまかしているってのが現行のカップ焼きそば。

この『ホントに焼いた本焼きそば』は何が違うのかって言ったら、麺をドライにするために遠赤外線を使って焼いていること。従来のカップ焼きそばは油で揚げてあるのがほとんど。そう考えると「ホントに焼いた!」と言える製法なのかもしれないけど、実際に食べる時は従来品と変わらず湯戻しします。
ま、ホントに焼いた焼きそばが食べたかったら自分で調理すればいいわけだし、コンビニに調理済みのやつは売ってる。そっちを食べればいいだけです。

インスタント焼きそばの限界に挑むような商品。
今やカップ焼きそばは『U.F.O.』と『一平ちゃん』の二大商品が市場を独占しているような感じ。そこにこの革命的な商品が挑むわけだから、これはちょっとインスタント好きは注目しておかないとダメです。

作ったのはエースコック。『大盛りイカ焼きそば』で今でもコアなファンを掴んでいて、CMは深津絵里がやってのが懐かしい。実績は申し分のないメーカーです。
この『ホントに焼いた〜』の開発に4年間を費やし、満を持して市場に投入する勝負商品とエースコックは本気モード。


で食べてみました。

まず開けてビックリするのが麺の黒さ。もうソース味が付いているんじゃないかって思うくらい黒いです。
さらに湯切りしてビックリ。出てくるお湯の色が茶色いです。「先にソース入れちゃった」的なよくありがちな間違いを犯してしまったのかと疑ってしまうくらい茶色いです。

で食べてみてビックリ。麺の堅さが段違いに違います。
これ食べちゃったら、今までの麺には戻れないくらいの食感。「今までのはフニャフニャの麺は何だったんだ・・・」と思えるくらいしっかりした歯ごたえ。
具のほうにあまり違いは感じられなかったけど、それなりに焼いたっぽい感じが出てます。

でも実際のとこ、味付けは二大商品には叶わないかなーって思いました。惜しい!
それは今までのカップ焼きそばの濃いめの味付けに慣れ親しんでしまっていて、この味付けに少し物足りなさを感じてしまったからで、この『ホントに焼いた〜』の方が絶対美味いと言う人は多いと思います。

あとはこれがロングヒットとなって、二大商品が築く市場に食い込めるかどうか。今後の動向がかなり楽しみです  
Posted by rotterdam1122 at 13:42Comments(0)TrackBack(0) グルメな考察 

2006年10月04日

イルマーレの考察

2d868fd4.jpg韓流映画のハリウッドリメイク版ってのは知ってたけど、オリジナルの韓流版は全く知りません。いつ公開されていた映画だったのか、どの程度ヒットしてたのかすら、ましてや誰が出てたのかなんて知りません。
でもこのキアヌ&サンドラの物語を観終わった時に「あぁ、韓流臭いな・・・」って率直に思いました。あの独特な甘〜い展開とチープな雰囲気。思いついたアイデアをガツガツと欲張りに詰め込んだ感じ。いくら傑作『スピード』のベストカップルが演じても韓流臭さは払拭できてませんでした。もしかしたら意図的に韓流っぽさを残したのかもしれませんが。

使い古されて既に出尽くした“タイムスリップもの”なんですけど、こういうアイデアがあったのかと感心しました。ただ『バック・トゥ・ザ・フューチャー』だとか『ターミネーター』などでタイムスリップの概念に慣れ親しんでしまっていると、この映画の中の矛盾点とかがたくさん出てきます。
「そりゃタイムパラドックスが起きてしまう!!!」なんて感じで。

あとタイトルの『イルマーレ』ってのが判りません。
劇中に出てくるレストランの店名なんですけど、そんなに重要な舞台になっているわけでもないし、なぜピンポイントでレストラン名をタイトルにしたのか不思議です。そのまま原題の「レイクハウス」の方がしっくりきそう。

って疑問を解決すべくネットで調べてみたのですが、韓流版に出てきた湖畔の家の名前が「イルマーレ」。たぶん韓国語で湖の家とかって意味。その韓国版は『イルマーレ』ってタイトルで公開されいたのですが、そのタイトルには納得です。
でもハリウッド版にまで『イルマーレ』を強引に採用しているのは疑問です。韓流ファンの取り込みを狙ってのタイトルなんでしょうけど、韓流ファンはこういうリメイク版は見向きもしないような気がするだけに、こういうタイトルは無駄。やっぱり普通に『レイクハウス』にしておくべき。


内容とアイデアは悪くないと思えるだけに、もうちょっと上手く料理をすれば良い映画になっていたような気がします。もったいないです。
犬のこととか父親との確執のこととか、あとはお互いの両親のこととか昔の恋人との絡みとか、なにもかもが消化不良で終わってしまった感じで、観終わった後に「あれは何だったの?」と首を傾げてしまいます。

サンドラ・ブロックのファンとしては、久々にコメディ抜きのインテリっぽいサンドラが観れただけで満足。  
Posted by rotterdam1122 at 09:33Comments(1)TrackBack(0) 映画を考察 

2006年10月03日

アンフェア the specialの考察

854a2faa.jpg待望の特番だった「アンフェア the spcial コード・ブレーキング ー 暗号解読」。タイトルが長いです。

事前に映画版の製作が決定したってニュースは知っていたので、今回のスペシャルはその映画版への橋渡し的な内容かなって想像してました。
死んだ安藤や障害を負った蓮見あたりを物語に“復帰”させるためのエクスキューズが満載なんだろうなって。

最初に出てきた「afrer X comes Y」って暗号。これが出てきた時点で「映画版=Z」って想像できて、この1本じゃ終わらないですよーって冒頭から宣言してるように見えました。
出来ればこれはこれでしっかり完結させてほしかった。映画版を作るのであれば、それはそれで別の物語を展開してほしかったかな。

比較しちゃダメなんでしょうけど、ドラマ本編に比べて内容が希薄で、謎やタネも軽い。勝手な想像かもしれませんが、何かバタバタと大急ぎで脚本作って撮りましたって感じがしました。もうちょっと色々と練ってから、映画版も含めて同時に製作したほうがクオリティが高かったと思います。

映画版への伏線なのか、消化不良のネタが多すぎました。
結局この事件の「きっかけ」も曖昧で、それに絡んでいた犯罪グループの構成も明らかにされないまま。
「DVDなのににそういう砂嵐?」とか「あの車の下にあった血液は?」とか揚げ足を取りはじめたらキリがないくらい。でもこれが全部映画版への伏線とも考えにくいし・・・。


内容はイマイチだったとしても、ファンとしては雪平刑事が帰って来ただけで嬉しいものです。なんだかんだで食い入るように見たし、映画版もすごく楽しみ。
あの安藤との会話シーンはファン泣かせ。「バカかお前は」が聞けただけでも嬉しい。
新加入の江口洋介は良かったけど、その分だけ寺島進とか阿部サダヲが出てくるのが少なかったのが残念。やっぱこの2人は最高ですよ。

ただの印象なんですけど、なんとなく「ケイゾク」に似てきたなーって気がします。内容もだけどメディア展開方法が。  
Posted by rotterdam1122 at 23:36Comments(0)TrackBack(0) テレビ・マンガの考察