
『アビエイター』が最多11部門ノミネートでありながら、作品賞を『ミリオンダラー・ベイビー』に取られてしまったのは、スコセッシ&ディカプリオのなせる技かなって思いました。
ハリウッド黄金期を描いた作品なんて、アカデミー賞狙いの作品なのが見え見えなのに、主要部門では助演女優賞のケイト・ブランシェットのみと、このコンビはよほど嫌われてるんでしょう。
たしか次回作もスコセッシ&ディカプリオコンビで企画が進んでいたような・・・。
受賞数は少なくても、今年は『ミリオンダラー・ベイビー』の圧勝って印象です。
モーガン・フリーマンが助演男優賞、ヒラリー・スワンクが主演女優賞、クリント・イーストウッドが監督賞と、全員が2個目のオスカーを獲得。
マスコミ報道を見てるとディカプリオの受賞は確実ってなってましたけど、ホントにそう思って報道してたのかなぁと少し疑問です。
日本のマスコミは発行部数や視聴率を稼ぐために「ディカプリオ」の名前を連呼していたように思うのですが、あんまり効果無かったんじゃないでしょうか。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とか『ギャング・オブ・ニューヨーク』あたりの大作の国内興行成績で判るように、ディカプリオ人気は冷め切っている過去のモノだと思ってます。
ただ、ディカプリオ本人はアイドル役者から演技派への脱皮に必死だし、スコセッシに認められるくらいにまで成長してるので、これからいい俳優になるんじゃないかと期待してます。
とディカプリオ本命と見られていた(?)主演男優賞はジェイミー・フォックスが獲得。
これって普通に考えたら当然の受賞でしょ。飛び抜けて上手かったもん。
助演女優賞がケイト・ブランシェット。
映画の中でキャサリン・ヘップバーンを演じてます。キャサリンはこれで、ある意味5回目の受賞になりました。初の助演女優賞。偉大です。
【作品賞】『ミリオンダラー・ベイビー』
【監督賞】クリント・イーストウッド(ミリオンダラー・ベイビー)
【主演男優賞】ジェイミー・フォックス(Ray/レイ)
【主演女優賞】ヒラリー・スワンク(ミリオンダラー・ベイビー)
【助演男優賞】モーガン・フリーマン(ミリオンダラー・ベイビー)
【助演女優賞】ケイト・ブランシェット(アビエイター)
でした。
波乱もなく、アクシデントもハプニングもない、穏やかなアカデミー賞だったと思います。
個人的には、ノミネート発表時に予想したのがほとんど当たってたのが嬉しかったです。
今回は予想しやすかったですからね。はい。