精神障害労災 一昨年の電通における過労うつ自殺事件で、改めて過労死や過重労働による精神疾患などに対する注目が集まっていますが、先週、厚生労働省は平成29年度の過労死等の労災補償状況を公表しました。

 脳・心臓疾患に関する事案の労災補償状況については、請求件数は840件(前年度比+15件)、支給決定件数は253件(前年度比▲7件)と例年並みの状況となっていますが、精神障害に関する事案の労災補償状況は以下のとおり、請求件数・支給決定件数ともに過去最高を更新しています。
請求件数 1,732件(前年度比+146件)
支給決定件数 506件(前年度比+8件)

 このように請求件数が特に大きく伸びているのですが、これを業種別で見ると1位は「社会保険・社会福祉・介護事業」、2位は「医療業」となっており、医療福祉業界における問題が深刻化していることがよくわかります。

 また支給決定件数を時間外労働時間別で見ると、20時間未満が75件ともっとも多く、精神障害の労災認定においては労働時間の長さよりもその内容がポイントとなることが明らかになっています。ちなみに精神障害の出来事別支給決定件数では「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、又は暴行を受けた」がもっとも多くなっています。


参考リンク
厚生労働省「平成29年度 過労死等の労災補償状況」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00039.html

(大津章敬)

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