11月7日(木)

今年も、医学部人気は高いのだそうです。

私立大学医学部医学科の一部には、近年の学費大幅値上げや不祥事等で人気が下がったところもありますが、それでも河合塾の公開偏差値表ベースでは、最低でも偏差値60の水準に置かれています。

定員数が少ないですから、学費高額ゾーンの私立大学医学部医学科であっても楽なところはありません。

そんな、厳しい入試を勝ち抜いて入学したにもかかわらず、医師国家試験までたどり着けずに大学を去る人もいます。

医学部と言うと、国家試験合格率が話題になりますが、自分の家族が医学部受験を真剣に志して以降、いろいろと調べていて知った指標が「ストレート卒業率」です。

日本国内の医学部医学科は、国公立、私立を問わず6年制。

4年生で共用試験を迎え、6年生の2月に国家試験を突破すると晴れて医師免許を取得できるという点でも共通しています。

各大学のカリキュラムに多少の違いはあるとはいえ、国家試験を目指す上で必要な教育を施すという意味では大きな違いはないでしょう。

しかも、入試レベルも全校偏差値60以上。

一定水準以上の学力を持つ学生が入学し、似通ったカリキュラムをこなすにも関わらず、ストレート進級率にはかなり差が出ます。

最もストレート進級率が高いところは99%。逆に低いところは66%。

ほとんどが留年なく国家試験にトライする学校もあれば、同期入学組の三分の一は留年を経験する学校もあるわけです。

国公立大学であればまだしも、私立大学の場合は留年した場合の学費負担も相当なものになります。

大学受験の偏差値や、国家試験合格率だけではわからない側面もあるのが医学部医学科入試です。



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