そろそろ東北の方は雪が降り始める季節だ。ということで先日、最後に一走りということで福島方面に行ってきた。といっても、南の端の方をちょろっと触ったくらいであるけど。

 福島の国道は、大ざっぱに縦に走っているのと横に走っているのに分けられる。「縦」、つまり南北に走っているのは東から順に6号、399号、349号、4号で、今回主に走ったのは349号であった。茨城県水戸市から宮城県柴田町までを結ぶ。全長257kmというから、けっこう距離だけ見れば立派な国道だ。

 が、この349号は、茨城と福島でやたらに格差が大きい道であったりもする。 茨城県内の349号はなかなかよい道で、並走する6号が慢性的渋滞に悩まされるのを尻目に快走できる。常陸太田市内などでは4車線が確保されており、番号のわりに整備度は高い。

 ところが福島県に入った途端、349号の整備度はどうにも悪くなる。いわゆる酷道というほどでもないけど、どこまで行ってもあまり風景が変わらず、街らしい街もないので、走っていてなかなか辛い。

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 県道27号との重複区間。遠慮がちなヘキサ標識がかわいらしい。

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なんか349の文字が小さいなと思ったら、数字のシールを貼って使い回しているらしい。
別の標識と背中合わせにもなっていて、なかなかエコな標識である。

 もう少し整備は進まないのかなあとも思うが、ウィキペディアによれば鮫川村のバイパスなど途中で計画が中止になったとかいうことだ。相当にぼろい標識も残っており、国道指定当初(1974年)からあまり状況が変わっていない感じだろうなと思える。 

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車一台がやっとの細い旧道におにぎりが残存。もののあはれである。

  が、この349号に、困った問題が発生している。原発事故で海沿いの国道6号が通れなくなっているため、349号に車がかなり流れ込んでいるのだ。間にもうひとつ国道399号があることはあるが、349号に輪をかけた酷道であり、大型車の通行に耐える代物では全くない。最近ニュースにもなっていたが、地元住民が相当に難儀している様子が窺われる。

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国道6号通行止め地点(福島県楢葉町、2011年6月撮影)
 
 6号や常磐道の通行再開が見込めない今、トラックなどが相馬方面を目指す時は、現状では4号か東北道にまで迂回しなければならない。何とかこの349号を整備してほしいところだが、人口も少ない山間部の道であり、ずっと予算もつかなかったせいか、すぐにはどうにもならなさそうだ。南北につながるまともな道がないというのは、福島の、そして東北の復興の足を大きく引っ張るのではないかと思う。

  復興予算が、どういうわけかよその県の道路整備に回ってしまっているという話もあった。まあもちろんどこであれ地震に備える必要はあるだろうが、やはり緊急度が高いのはこちらだろう。なんとかもう少し、349号や399号の整備にリソースをつぎ込んではくれないものだろうか。