先日、拙著「ふしぎな国道 (講談社現代新書)」が発売になった。実のところ3年くらい前からちょいちょい書いていたりもしたのだが、えらく長くかかってしまった。「非・国道系」など、このブログで書いたテーマもいくつか、改稿の上収載している。
表紙
幸いにして、発売4日目で増刷がかかるなど、売れ行きは好調らしい。小飼弾氏や三中信宏氏など、非常な読書家の方に絶賛をいただいているのは大変嬉しい。まああのクラスになると、全く知らないジャンルの本というのはほとんどないだろうからして、新鮮に感じたのだろうと思う。書評サイト「HONZ」でも、大変熱い書評をいただいた。どんな本か知りたい方は、こちらをご覧いただくのが早いかと思う。
ちなみに著者インタビューはこちら。「なぜディープな「国道♥愛」をカミングアウトすることになったのか」とか書いてあるけど、いや昔から別に隠してないというか、アピールしまくってますけどね。
収録した写真のひとつ、339号階段国道
裏話をちょっとすると、講談社現代新書は通常白い表紙にカラフルな正方形を置いた表紙だが、今回それに太い帯を巻いていただいた。こちらには246号のおにぎりをドンとあしらってある。このおにぎりは、本の中でも取り上げた(株)大蔵製作所に、実際の道路標識に使われている画像データを提供いただいた。つまりこの表紙は「リアルな標識」ではなく、正真正銘の本物のおにぎりなわけである。
筆者が大蔵製作所より購入したミニチュア標識
表紙のおにぎりを何号にするかも悩んだが、まあ3桁がビジュアル的にいいかなと考えた。知名度、見た目のバランスなどいろいろ考え、結局選んだのは246号。佐藤だから310号にするかとか、最寄りの国道にするかということも考えたが、大した理由もなく特定の道を表紙でクローズアップするのもおかしいかと思い、3桁で一番メジャーな路線を選んでしまった。
タイトルももちろん悩んだ。実のところ、本のタイトルの決定権は著者にはない。出版社の方針などにもよるが、著者は「意見」を聞かれるだけであり、社によっては中身を読んでいない人の意見も入った会議で決められる。苦労して書いた当人からは何だよそりゃとも思うが、先入観のない人の見方も大事だからという。
今回、最初考えていた仮タイトルは「国道入門」であった。シンプルかつどこか狂気をはらんだタイトルで悪くないと思ったのだが、あまり受けがよくなかったらしい。「国道党宣言」とかいうのも考えたが、変に誤解されるから絶対に駄目ですと激しく拒絶された。まあ講談社現代新書というレーベルでは、やりにくい題名なのかもしれない。
「ふしぎな国道」という案は、編集者氏から出された。以前「ふしぎなキリスト教」という本が売れたので、その連想もあったらしい。中身が想像しにくいふんわりしたタイトルだが、良かったか悪かったかは今後次第である。
ネットでの感想など見る限り、今のところ読んでいただいているのは、やはりマニア層が多いようだ。彼らからすれば既知のことも多く、なあんだと思われた部分もあるようだ。まあこちらとしてはこの趣味を全く知らない層に向けて書いているわけで、これはしゃあない。これから一般層の目に触れた時、いったいどんな感想が出てくるのか 楽しみである。
表紙
幸いにして、発売4日目で増刷がかかるなど、売れ行きは好調らしい。小飼弾氏や三中信宏氏など、非常な読書家の方に絶賛をいただいているのは大変嬉しい。まああのクラスになると、全く知らないジャンルの本というのはほとんどないだろうからして、新鮮に感じたのだろうと思う。書評サイト「HONZ」でも、大変熱い書評をいただいた。どんな本か知りたい方は、こちらをご覧いただくのが早いかと思う。
ちなみに著者インタビューはこちら。「なぜディープな「国道♥愛」をカミングアウトすることになったのか」とか書いてあるけど、いや昔から別に隠してないというか、アピールしまくってますけどね。
収録した写真のひとつ、339号階段国道
裏話をちょっとすると、講談社現代新書は通常白い表紙にカラフルな正方形を置いた表紙だが、今回それに太い帯を巻いていただいた。こちらには246号のおにぎりをドンとあしらってある。このおにぎりは、本の中でも取り上げた(株)大蔵製作所に、実際の道路標識に使われている画像データを提供いただいた。つまりこの表紙は「リアルな標識」ではなく、正真正銘の本物のおにぎりなわけである。
筆者が大蔵製作所より購入したミニチュア標識
表紙のおにぎりを何号にするかも悩んだが、まあ3桁がビジュアル的にいいかなと考えた。知名度、見た目のバランスなどいろいろ考え、結局選んだのは246号。佐藤だから310号にするかとか、最寄りの国道にするかということも考えたが、大した理由もなく特定の道を表紙でクローズアップするのもおかしいかと思い、3桁で一番メジャーな路線を選んでしまった。
タイトルももちろん悩んだ。実のところ、本のタイトルの決定権は著者にはない。出版社の方針などにもよるが、著者は「意見」を聞かれるだけであり、社によっては中身を読んでいない人の意見も入った会議で決められる。苦労して書いた当人からは何だよそりゃとも思うが、先入観のない人の見方も大事だからという。
今回、最初考えていた仮タイトルは「国道入門」であった。シンプルかつどこか狂気をはらんだタイトルで悪くないと思ったのだが、あまり受けがよくなかったらしい。「国道党宣言」とかいうのも考えたが、変に誤解されるから絶対に駄目ですと激しく拒絶された。まあ講談社現代新書というレーベルでは、やりにくい題名なのかもしれない。
「ふしぎな国道」という案は、編集者氏から出された。以前「ふしぎなキリスト教」という本が売れたので、その連想もあったらしい。中身が想像しにくいふんわりしたタイトルだが、良かったか悪かったかは今後次第である。
ネットでの感想など見る限り、今のところ読んでいただいているのは、やはりマニア層が多いようだ。彼らからすれば既知のことも多く、なあんだと思われた部分もあるようだ。まあこちらとしてはこの趣味を全く知らない層に向けて書いているわけで、これはしゃあない。これから一般層の目に触れた時、いったいどんな感想が出てくるのか 楽しみである。
願わくば昭和30年代にタイムスリップして日本全国ドライブしてみたいですね