みなさまあけましておめでとうございます(遅)。だいぶ長いこと、まともな記事を書いていなかった気がするので、久々にちょっと書いてみることに。

国道マニアがドライブしていて心ときめくポイントはどんなところかといえば、やはり複数の国道の交点や、起終点の集まっている場所なわけである。こうした場所を、ブログ「Light EXPRESS」さんでは「日本国道点」と名づけておられる。シンプルで、素晴らしいネーミングと思う。

となれば、1ケタ国道同士の交点は「大国道点」とでも称すべきだろうか。こういう場所が全国にどのくらいあるか。とりあえず、重複区間などで国道交点であることが見た目にわからない場所(京都市の烏丸五条交差点など)や、同じ番号の国道同士の交点(1号現道と1号バイパスの交点など)を除くとすると、筆者のカウントでは12ヶ所あることになる。1ケタ国道が5号1本しかない北海道や、1本もない四国には、当然交点は存在しない。 

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まず北から行くと、青森市の「青い森公園」前で、4号と7号がぶつかって終了している。ここには「国道の碑」なるものが立っているので、拝んでおきたいポイントである。

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国道の碑

 青森にはもう1ヶ所、4号と7号の交点がある。国道7号扱いで建設された青森環状道路が、4号青森東バイパスと接する交差点である。2009年に誕生したばかりなので、筆者が前に青森を訪れた際にはまだ存在しなかった。手元に写真がないので、ストリートビューでがまんである。

 東北地方にはあとひとつ、宮城県岩沼市に国道4号と6号の交差点がある。筆者が幼少のみぎり、6号はこうやって終わるのかと知り、国道に興味を持つきっかけとなった思い出の場所である。ただし6号は、書類上は4号と重複してこの先にも伸びており、苦竹インターチェンジまで続いていることになっている(標識などは全くない)。
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岩沼市の4号と6号の交点 

 4号と6号の交点はもうひとつある。この300キロほど南、東京都心の新日本橋駅付近だ。4号と6号は日本橋からスタートしてここで分岐し、はるか先の岩沼で再会するのである。そう思うと、単なる道路がちょっとドラマチックに見えてきたりはしないか。

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新日本橋の4号・6号分岐。1桁同士のだんごは貴重である。

 そのすぐ近くの日本橋は、南向きに1号、北向きに4号が出発している。その他7国道がここを起点としており、日本の道路の総元締めというべき場所である。ただし標識などはないので、ここで1号と4号が接しているということは、見た目だけではわからないのがちょっと残念である。

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日本橋の「日本国道路元標」

 東日本にはもう1ヶ所、新潟市の紫竹山インターチェンジがあり、ここで7号と8号が切り替わる。正確に言うと、7号は新潟バイパスを東から来てここで降り、新潟市街の本町交差点で終点となる。8号はここから始まって、元きた道をたどって新潟バイパスへ向かい、紫竹山インターチェンジから西へ向かう。要するに、7号と8号は新潟バイパスをただ走り抜けていけばいいものを、わざわざ本町交差点へ寄り道しているわけだ。


なんでこういう面倒なことになっているかは、1月24日の「サイエンスカフェにいがた」で話そうかと思っているので、時間のある方は来てみて下さい、と宣伝などしつつ今回はこれまでなのである。西日本の交点は、また後日に。