ふだんこちらのブログで使っている「である」調では書きづらいので、この項目のみ「ですます」調で書くと致します。このたび、筆者の通算10冊目の単著で、2冊めの国道本となる「国道者」が発売となりました。表紙は下のように、グレー地のシンプルなデザインです。


 この本、「新潮45」誌上の連載に、加筆修正の上まとめたものです。基本的なテーマは、「国道の謎解き」。なんでこの道はこんなところで終わってるのとか、なんでこの道はこんな変な経路なのとか、国道の不思議を歴史を紐解きつつ追いかけていくという内容です。

 目次は次の通り。
・網走監獄のルーツとなった道(北海道・国道333号)
・竜飛崎に全国唯一の階段国道(青森県・国道339号)
・デコボコ道で昭和を体感(山形県・国道458号)
・秘湯にあった国道だけど登山道(福島県・国道289号)
・阿武隈高地の隘路(福島県・国道349号)
・ある町の海の国道(茨城県・国道6号) 
・永遠の開かずの国道(福島県/群馬県・国道401号)
・わずか7メートルの最短県道(長野県道162号)
・国道になれなかった道(茨城県道14号)
・4県をまたぐ県道(茨城/埼玉/群馬/栃木県道9号)
・日本橋の小さな空(東京都・国道1号他)
・謎の永田町バイパス(東京都・国道246号)
・東京湾に消える道(千葉県/神奈川県・国道16号)
・裏街道246号の逆襲(神奈川県・国道246号)
・消えた「開かずの踏切」(神奈川県・国道1号)
・東名高速を削り取った男(神奈川県・国道271号)
・権力者のいた風景(山梨県・国道52号)
・今昔天城越え(静岡県・国道414号)
・あゝ青崩峠(静岡県・国道152号)
・伊勢神宮で終わる国道(愛知県/三重県・国道23号)
・恐るべき道、暗峠(奈良県/大阪府・国道308号)
・最古の国道は町中の「酷道」(大阪府・国道166号)
・車線を削られた阪神国道(兵庫県・国道43号)
・神戸税関前に「最短国道」(兵庫県・国道174号)
・起点が米軍基地内だった道(山口県・国道189号)
・無理矢理高地に集まる8国道(高知県・国道32号他)
・東シナ海に消えるトマソン国道(鹿児島県・国道499号)
・沖縄の「左右」が入れ替わった日(沖縄県・国道390号) 
 といった具合で、全国の変な道、変わった国道を追いかけています。定番の「ああアレね」という道も多いのですが、コラムなども含めてけっこうレアなネタも仕込んでいます。マニアから「道路趣味って何?」という方まで、楽しんでいただけると思います。

 筆者にとって「良い本」の条件というのは、「読み終わった後、世界が変わって見える本」だと思っています。この本は、何も画期的に目を開かされる、今後の人生の指針となるといった本ではないですが、読後にはふだん見慣れた道が「ああ、こういう理由でこうなっているのか」「よく見りゃこの道も不思議だな」とちょっと違って映るようになるのでは、と思っています。

  この本、初版部数がそれほど多くない上、書店では文芸書だったり旅行だったり趣味だったり車だったりと、かなりまちまちな場所に置かれているようで、やや見つけづらいかもしれません。アマゾンなどで注文していただくのが、手っ取り早く確実かと思われます。というわけで、お楽しみいただければ幸いです。