さて年度末ということで、いろいろみなさま慌ただしいことと思います。国道業界では、この4月1日から全国で、いくつか主要国道の移管が行われる模様です。なんでも地方分権の流れに沿って、国土交通省管轄の国道を、県または政令指定都市の管理に移すのだそうで、当然番号の付け替えなど行なわれる予定です。

 対象になるのは、並行するバイパスが開通している国道の、現道区間であるようです。リストがこちらにありますので、そのうち平成27年度末に移管される主要な国道区間をまとめてみることとします。

  ・国道4号渋民バイパス現道(岩手県盛岡市)




 この左側の道路が、岩手県の管理に移るとのこと。県道何号になるとかの情報は見つけられませんでしたが、見た感じでは県道169号が延長される感じかもしれません。

 ・国道4号仙台バイパス現道(宮城県仙台市)


 地図左方の国道286号交点から勾当台公園前まで、仙台市の目抜き通りともいうべき東二番丁通りが、国道4号から286号へと変更になります。国道4号は、この東側を通る4号仙台バイパスに一本化されることになります。

 ・国道48号仙台西道路現道


 仙台市ではもう一本、国道48号も移管される模様です。勾当台公園から愛子付近までの現道(北側のうねった道)が降格され、仙台西道路(南側の国道48号)に一本化されます。この仙台西道路はなぜか中途半端な場所から始まっていますが、他の道を組み込んで、仙台市道路元標のある勾当台公園前につなぐようです。くわしくは新聞記事を。現道が県道に変わるか市道に変わるかはわかりませんが、地図で見た感じでは県道55号を延伸するのがしっくりきそうです。

 ・国道4号郡山バイパス現道
 郡山市も4号が2本並走していましたが、西側のバイパスに統一されます。東側の現道は、国道288号・福島県道296号・57号・17号に分割されることになるようです(福島県土木部資料、PDF)。


 一本で都合よく収まる道があればよいですが、あまりうまく当てはまるものがないため、付近の県道などに分割統治ということになったようです。なかなか難しいもんです。

 ・国道52号甲西バイパス現道


 これはかなり大規模な変更で、韮崎市から富士川町に至る約19kmの国道52号現道が降格し、西側のバイパス(中部横断道に並走する道)に一本化されます。こちらによれば、この現道区間は全て山梨県道42号へと変更になるようです。今まで山梨では、2桁県道は41号までしかなかったので、新規県道の指定ということでしょう。

 まだいくつかありますが、ここからは次回に。