ということで、平成27年度末をもって県管理へ移管される国道のまとめ、前回の続きです。

 ・国道41号高山国府バイパス現道


 川の東側を走る国道41号現道が降格し、高山国府トンネルを通るバイパスに一本化される模様。降格された道が何号になるかは見つけられませんでしたが、一部は県道89号に吸収でしょうか。 

  ・国道1号浜名バイパス現道


 太平洋ぎりぎりを走る浜名バイパスに国道1号が一本化され、東海道線と並走している現道が移管されます。静岡新聞の記事によれば、”浜松市西区の篠原インターチェンジ(IC)交差点から湖西市新居町の栄町交差点までの9・7キロは、浜松市と県が管理する国道301号に移管する。栄町交差点から大倉戸IC入口交差点(湖西市新居町)までの3・5キロは一般県道417号新居浜名線になる”とのこと。今まで表示はありませんでしたが、もともと篠原IC~栄町間は国道1号と301号の重複区間だったので、1号の指定解除で301号が浮かび上がってくる形です。

 ・国道42号紀宝バイパス現道


  三重~和歌山県境付近の国道42号は、トンネル経由の紀宝バイパス完成につき、現道が移管されるとのこと。見た感じ、県道35号に組み込まれることになりそうな塩梅です。

  ・国道8号塩津バイパス現道


 国道8号は、琵琶湖北端をかすめるところでやや狭くなり、異常気象時に通行規制がかかっていました。ここに塩津バイパスが開通し、8号は少しだけ琵琶湖の上を走る形になります。この現道も、平成27年度末で移管です。以前移管された、付近の旧国道8号は滋賀県道336号に変わっていますので、この区間も県道336号に組み込まれることでしょう。

 ・ 国道9号出雲バイパス現道


 ここは出雲市役所沿いの国道9号が県に移管され、北側のバイパスに一本化されます。ここは国道184号の起点が接しているところなので、渡橋中央交差点以東が国道184号へ、西側が県道28号か162号へ変更、といったところでしょうか。

  ・ 国道2号岡山バイパス現道


 岡山市内の旧国道2号は、以前から国道250号・県道21号その他に変更されていますが、なぜか新京橋西交差点~大供交差点の間だけ、国道2号として残されていました。事情はよくわかりませんが、共同溝の管理の都合か何かかもしれません。

 しかしこの区間も、平成27年度末をもって移管される模様です。大雲寺交差点を境に、国道250号と県道21号に組み込まれる形になるのでしょうか。もっともこの国道2号別線には、確か国道の表記は何もなかったと思いましたので、見た目上は何も変わりがないかもしれません。

  ・ 国道2号三原バイパス現道


 国道2号はもう一箇所、三原市役所沿いの現道が移管されます。こちらのブログによれば、国道185号・広島県道75号・広島県道344号に分割される模様。事前にこうして準備しておくのですね。というわけで、国道185号も終点が動くことになりそうです。

  ・ 国道54号可部バイパス現道


 広島市北部の国道54号も、東側の現道が移管。ここは南半分が国道191号、北半分が県道5号でしょうか?もしそうなると、島根・広島県道5号は、全国3位(たぶん)の長距離県道へ浮上するかと思います。

 (※追記)この区間、国道183号に変更になったとの情報をいただきました。

 ・国道57号犬飼バイパス現道


 ここは犬飼バイパス・犬飼千歳道路他と並走する、現道部分約25kmがまとめて県道へ降格します。番号はどうなるのかと調べていたら、大分合同新聞の記事に行き当たりました。「番号はそのまま 国道57号が県道に 地元の“愛着”に配慮」だそうで、この部分の国道57号はまとめて大分県道57号になるようです。

 たとえば東京都や神奈川県では、国道1号との混同を避けるため、都県道1号は欠番としています。他の県でもこうした配慮をしているケースが多いのですが、ここではあえて同じ番号をつけるということです。珍しいケースですが、混乱はないのでしょうか。大分県の2桁県道は1~56号までで、57号以降がちょうど欠番になっていたという偶然もあったようです。

 ・国道329号石川バイパス現道


 沖縄県の金武湾に面した国道329号も移管されます。さてここはどうなるのでしょうか。しっくりくる県道がないので、新しい県道番号が新設されるかもしれません。

 というわけで、降格区間が何号になるか予想したりというのも道ヲタの楽しみなわけです。3月31日から4月1日にかけては、移管される区間で工事やら標識つけかえがあるかもしれませんので、見に行ってみるのも一興ではないかと思います。