さて国道というのは基本的に自動車が通るためのものとしたものだけど、実は車では通れない国道というのもあちらこちらにあったりする。これにもいろいろなタイプがあるけれど、国道が商店街のアーケードになってしまっていて通行不可能というパターンはかなり珍しい。恐らく大阪府東大阪市の瓢箪山商店街と、長崎市浜町アーケードの2ヶ所だけだ。
前者は国道170号の旧道で、道幅も相当に細い。えらく国道感に欠ける作りだけど、法律上は立派な国道なのであった。天下の国道を一商店街の意志で通行止めにしようというのだからなかなかいい度胸である。
普通、国道というのは、バイパスが開通して機能を果たすようになった時点で、旧道は国道指定を外れて県道なり市道なりに格下げになる。ところがこの国道170号は、平然と新旧両方の道が並走している珍しい存在だ。で、ありがたいことにこれにはウィキペディアに解説がある。
まあ要するに、「面倒やし今さら混乱するだけやし金も手間もかかるし、今のままでええんちゃう?」ということだろう。これもひとつの見解であると思う。ちなみに現場付近には、標識などこの道が国道であることを示すアイテムは何一つない。国道マニア的にはちとつまらん話である。
そこへ行くと、長崎のアーケードはひと味違う。逃げも隠れもせず、堂々と国道標識を掲げている男前っぷりだ。

浜町商店街入口。どうじゃボケといわんばかりの標識。
しかしこの道が少々謎なのは、何もこれを国道指定しなくても、一本南の大通りを国道扱いしておけばよかったのにと思える点だ。地図を見ればわかる通り、わざわざ寄り道するような形でこのアーケード区間を国道にしている。長崎電鉄が通っている通りを避けたのか何なのか、ちょっと不思議だ。
ちなみに国道324号はこの後フェリーで天草に渡り、下島・上島を経て宇土半島へ向かう、なかなか楽しいルーティングの道だ。天草五橋他、美しい風景が続く優れたドライブコースである。お近くの方は、一度通しで走ってみることをお勧めしたい。
前者は国道170号の旧道で、道幅も相当に細い。えらく国道感に欠ける作りだけど、法律上は立派な国道なのであった。天下の国道を一商店街の意志で通行止めにしようというのだからなかなかいい度胸である。
普通、国道というのは、バイパスが開通して機能を果たすようになった時点で、旧道は国道指定を外れて県道なり市道なりに格下げになる。ところがこの国道170号は、平然と新旧両方の道が並走している珍しい存在だ。で、ありがたいことにこれにはウィキペディアに解説がある。
当道路の前身となる旧国道170号については、現在の国道170号が制定され数年が経過した後も国道170号名を保持し、通例となっている市町村移管による名称変更が行われて居ない。これに対する2004年5月時点における大阪府の見解は以下の3点。
大阪府主要府道20号枚方富田林泉佐野線等、複数の道路と重なっている為、旧170号の名称を変更する事により1本の道路にも関わらず複数の道路名称が出現する事になり、道路利用者にとって混乱の元となる可能性が有る。
地元市町村においては、現170号を「外環」、旧170号を「旧170号」という愛称で使い分けされている現状を踏まえるにおいて、法的手続きにより道路名称を変更しても利用者の実用上の差異は余り無いとの推測。 法律により道路名称を変更した場合、道路標示の更改・道路台帳の修正等において多大な費用と時間が必要になる。
まあ要するに、「面倒やし今さら混乱するだけやし金も手間もかかるし、今のままでええんちゃう?」ということだろう。これもひとつの見解であると思う。ちなみに現場付近には、標識などこの道が国道であることを示すアイテムは何一つない。国道マニア的にはちとつまらん話である。
そこへ行くと、長崎のアーケードはひと味違う。逃げも隠れもせず、堂々と国道標識を掲げている男前っぷりだ。

浜町商店街入口。どうじゃボケといわんばかりの標識。
しかしこの道が少々謎なのは、何もこれを国道指定しなくても、一本南の大通りを国道扱いしておけばよかったのにと思える点だ。地図を見ればわかる通り、わざわざ寄り道するような形でこのアーケード区間を国道にしている。長崎電鉄が通っている通りを避けたのか何なのか、ちょっと不思議だ。
ちなみに国道324号はこの後フェリーで天草に渡り、下島・上島を経て宇土半島へ向かう、なかなか楽しいルーティングの道だ。天草五橋他、美しい風景が続く優れたドライブコースである。お近くの方は、一度通しで走ってみることをお勧めしたい。