恐らく誰も気づいている方はいないと思いますが、筆者のホームページトップの右下にはこうあります。

「since 1998.12.26」

そうです、この12月26日をもって、我が有機化学美術館(及び他の寄せ集めコンテンツ)は10周年を迎えます。軽い気持ちで始めたHPですが、いつの間にか10年なんですね。早いものです。始めた当初は20代の若手ケミストだった筆者も、今やアラフォーと呼ばれる年代に突入してしまいました。

化学系HPもずいぶんあり、筆者より熱心な方も、見識の高い方もたくさんおられましたが、やはり移り変わりはあるようです。「有機化学美術館」より古くからずっと更新が続いているのは、本間先生の「生活環境化学の部屋」くらいでしょうか。ヘボなりに根気だけはあったようで、我ながらよく続いたものだと思います。今数えてみたら163項目書いていたようで、まあさすがに10年となると塵も積もれば山になります。「継続は力なり」とはよく言ったもので、これだけ書いたおかげで文章のスキルも多少は上がったかと思います。

ここまで続いたのは、言うまでもなく皆様の暖かい声援があればこそでした。「更新を楽しみにしている」「有機化学が好きになった」という声の一つ一つが更新のエネルギーでした。読者の質に非常に恵まれ、これだけのアクセスをいただきながら、嫌な思いをしたことはほとんどありませんでした(まあ皆無ではないですけど(^^;)。この点については、本当に皆様に感謝申し上げる次第です。

10年の間にはいろいろなことが変わりました。HP作成に使っているパソコンも3台目ですし、URLも現在のorg-chem.orgドメインで3つ目です。始めた当初には、2ちゃんねるもWikipediaもブログもmixiもありませんでした。今やブログ全盛、FlashやらJavaやらAjaxやらが飛び交う世の中になり、こんな素人の手作り丸出しの個人HPなんて本当に少なくなりました。

まあ何よりも大きく変わったのは、僕自身の運命ですが(笑)。ここから本2冊が生まれ、会社を辞めて化学系ライターとして踏み出すことになろうとは、HP設立当初は夢にも思っていませんでした。いや、心のどこかで少しは思っていたかもしれませんけど。

とはいえまだまだしたいこと、やれること、やらなくてはいけないことはいろいろあります。これからもぼちぼちと頑張っていきますので、応援のほどをよろしくお願い申し上げる次第です。



筆者の世代だと、10周年といえば渡辺美里の「10YEARS」ということで、この曲を聞きながらこの文をしたためております。

「あれから10年も この先10年も
 振り向かない 急がない 立ち止まらない」

さて10年後、自分はどこで何をしてるのかな、などと思ったりしております。