さて最近はプライベートでは本の出版、大学ではシンポジウムの準備などに追われてあまり有機化学っぽいことを書いていませんでしたが、その間に我が職場である東大化学GCOEは次々に大物の論文が登場し、えらいことになっております。

 「Nature Chemistry」最新号には、川島教授・狩野准教授による「5配位ケイ素同士の結合の開発」、名付けて「阿修羅結合」の論文が掲載されました。マイナス電荷を帯びた原子同士をくっつけてしまうという、類例のない離れ業を実現しています。

Ashura

阿修羅降臨!


 そして同じ号には、中村栄一教授のグループによる「化学反応の電子顕微鏡による観察」の論文も載っています。フラーレン同士が融合する過程を、電子顕微鏡によってその過程まで追いかけることに成功したという、ちょっと信じがたいほどの成果です。

 さらにNature誌最新号には、相田卓三教授「アクアマテリアル」開発の論文が登場しています。なんと98%が水分でできていながら非常に強靱という驚異的な新素材で、すでに新聞などで報道されていますからご存知の方も多いでしょう。

 これらは、近いうちにできれば突撃取材など敢行し、職場の東大化学GCOEブログにて詳細をご紹介したいと思っております。ご期待のほど、よろしくお願いいたします。