さとうです。夏は引っ越しやら何やらでなかなか更新に手が回りませんでした。申し訳ありません。

 更新できなかった理由のひとつは、書籍の作業の追い込みがあったからでもあります。角川新書より、すでに発売となって書店に並んでおります。タイトルは「医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?」で、表紙はこちらになっております。

kadoshin_cov&obi_医薬品

 ご覧の通り、帯にドーンとブラック・ジャックが登場しております。漫画の神様の代表作とのコラボ、ありがたいやらもったいないやらです。

 なぜブラック・ジャックが出てくるかといいますと、コミックス第20巻に収録された「きたるべきチャンス」という話に、次のようなセリフが出てくるからです。

ものの本によれば カゼ みずむし ガン この三つのうちどれか一つでも完全に治す方法を発見した人は まちがいなくノーベル医学賞を取れるという……

 水虫の薬でノーベル賞を取れるの?と思いますが、この話をまじめに考えてみるところから始まり、ノーベル賞という切り口から医薬品というものに迫ってみようという内容です。ノーベル賞有力ともいわれる話題の抗がん剤、それら抗がん剤を中心とした異常なまでの薬価高騰の問題、2015年の大村智博士らの受賞の意義は何だったのか――といったところを考えていく内容となっております。

 今や医薬・医療の進歩は、一般の人々一人ひとりに至るまで、「人間は、どこまでどのように生きるべきか」という大問題を突きつけるものになっていると思えます。この本が、そのあたりを考える一助になればと思っています。

 というわけで、書店で見かけましたら手に取ってみていただければ幸いです。