さとうです。久しぶりにブログの方を。
以前、折り紙で作る分子模型(sp2型・sp3型)を考案し、発表しました。ただsp2型の方はちょっと折り方・組み方が面倒で、大きなものは作りにくく、また分解も面倒という難点がありました。
そこで、もうちょっと折りやすく組みやすいものを新たに考案し、昨年行われた日本表面真空学会の市民講座で紹介しました。このタイプをまだ一般に公開していなかったことを思い出したので、ここでアップしてみたいと思います。
アデニンの分子模型
こちらのタイプは、組みやすくバラしやすいため、本物の分子模型のように気軽にいろいろな分子を組み、他の分子に組み直すことができる点で優れています。ただし強度は少々落ちますので、長期間飾っておくなら糊付けの必要があります。
ここではまず、ホルムアルデヒドの分子模型を作ってみましょう。多くの分子模型で採用されているカラーリングは、水素=水色、炭素=黒、酸素=赤、窒素=青、イオウ=黄色、塩素=緑といったものなので、ここではこれに従います。ただしみなさんは、せっかくいろいろな色が手に入りますので、好きな色を使っていただければと思います。
ホルムアルデヒドの構造と折り紙分子模型
用紙サイズですが、最初は炭素・酸素原子は一辺7.5cm、結合の棒及び水素原子は10✕5cmサイズで作ると折りやすいと思います。もっと原子数の多いものを作る場合には、さらにこれを1/2、1/3に切って使えばよいでしょう。
まず炭素原子・酸素原子を折ってみましょう。正三角形を折り出し、頂点をつまむようにしてマキビシのような形を作ります。
続いて結合の棒の折り方。こちらは、先ほど水色の紙で切り出した、1:2の長方形から作ります。
次は水素原子(+結合の腕)。同じく1:2の長方形より。
最後にこれらを組み立てて、ホルムアルデヒド分子の完成です。酸素原子のよけいな角は、裏に折り込んで隠して下さい。
たくさん作って、ベンゼンやインドールなど、さまざまな分子を組んでみて下さい。根性で炭素を60個、結合の腕を90本作れば、フラーレンも作ることができます。
ということで、ぜひ頑張ってみて下さい。その他にもいろいろ分子の折り紙はあるので、機会を見て発表してゆきたいと思います。
以前、折り紙で作る分子模型(sp2型・sp3型)を考案し、発表しました。ただsp2型の方はちょっと折り方・組み方が面倒で、大きなものは作りにくく、また分解も面倒という難点がありました。
そこで、もうちょっと折りやすく組みやすいものを新たに考案し、昨年行われた日本表面真空学会の市民講座で紹介しました。このタイプをまだ一般に公開していなかったことを思い出したので、ここでアップしてみたいと思います。
アデニンの分子模型
こちらのタイプは、組みやすくバラしやすいため、本物の分子模型のように気軽にいろいろな分子を組み、他の分子に組み直すことができる点で優れています。ただし強度は少々落ちますので、長期間飾っておくなら糊付けの必要があります。
ここではまず、ホルムアルデヒドの分子模型を作ってみましょう。多くの分子模型で採用されているカラーリングは、水素=水色、炭素=黒、酸素=赤、窒素=青、イオウ=黄色、塩素=緑といったものなので、ここではこれに従います。ただしみなさんは、せっかくいろいろな色が手に入りますので、好きな色を使っていただければと思います。
ホルムアルデヒドの構造と折り紙分子模型
用紙サイズですが、最初は炭素・酸素原子は一辺7.5cm、結合の棒及び水素原子は10✕5cmサイズで作ると折りやすいと思います。もっと原子数の多いものを作る場合には、さらにこれを1/2、1/3に切って使えばよいでしょう。
まず炭素原子・酸素原子を折ってみましょう。正三角形を折り出し、頂点をつまむようにしてマキビシのような形を作ります。
続いて結合の棒の折り方。こちらは、先ほど水色の紙で切り出した、1:2の長方形から作ります。
次は水素原子(+結合の腕)。同じく1:2の長方形より。
最後にこれらを組み立てて、ホルムアルデヒド分子の完成です。酸素原子のよけいな角は、裏に折り込んで隠して下さい。
たくさん作って、ベンゼンやインドールなど、さまざまな分子を組んでみて下さい。根性で炭素を60個、結合の腕を90本作れば、フラーレンも作ることができます。
ということで、ぜひ頑張ってみて下さい。その他にもいろいろ分子の折り紙はあるので、機会を見て発表してゆきたいと思います。