塾長日記

2017年12月14日

人間理解

 東京葛飾区にある宿泊型自律訓練事業所(通勤寮)の施設見学をさせていただいた。

 通勤寮とは知的障害者で就職をしている方を対象に、親元を離れて生活・就労を安定させるための入所施設。入所期間は2年から3年程度とのこと。

 単なる寮ではなく、お金・身の回りの管理など各種のプログラムが用意されている。

 施設は驚くほど豪華。建物内にバスケットコートも用意され部屋は個室。階段も廊下も広々としていて、まるでホテルのよう。ここに男子25名、女子10名が生活している。

 責任者の方の説明がとても面白く勉強になった。

 「精神的自立」「生活的自立」「社会的自立」「経済的自立」の4つの柱の支援をしている。

 「精神的自立」とは、どんなことにも負けない強い心を持たせること。
 「生活的自立」とは、生活のリズムを安定させること。
 「社会的自立」とは、コミュニケーション力を身につけさせること。
 「経済的自立」とは、仕事を安定させること。

 これって、知的障害者の話だけではなく、一般の健常の子どもにも若い社会人も共通して言えること。そもそも、この4つがキチンとできたら、子どもが勉強で困ることなんかなくなるはず。

 まずは、挨拶を。イヤな人がいても決して無視しないように。

 時間を守れ。時間はギリギリではなく余裕を持って。

 相談を上手くするように。自分のできることと、助けてもらえばできることを本人が意識できるように。

 入所1年目の人に「あなたの課題は何か?」と質問すると、「全部自分でできるので課題はない」と答える。それが、2年目以降になると、自分で課題を見つけるようになる。それが成長。

 いつも感じるのは、障がい者の抱える問題は健常者と同じ。本質は何も変わらない。

 障がい者と向き合うことは、人間理解を深めることと今日も感じた。



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2017年12月09日

多摩科学技術高校

 東京都立多摩科学技術高校を訪問した。

 前身は小金井工業高校で「科学技術高校」として生まれ変わり、8年目を迎えた特色ある都立高校の1校。

 進学指定推進校としての指定を受け、全員が理系、それもできれば国公立の理系大学の進学を目指すこととしている。昨年は39名が国公立大学に進学して、そのうち1名は東大に推薦入試で合格して注目を集めた。

 単なる進学校ではなく、高校の段階で大学の研究先取りをするのが特色とのこと。BT(バイオテクノロジー)、ET(エコテクノロジ−)、IT(インフォーメーションテクノロジー)、NT(ナノテクノロジー)の4分野について、1年では全分野で、2年からは1分野を選んで研究を進める。

 しかも、これらの専門教科については10名程度の少人数で授業が進められる。教室には最新設備が配置され、大学同様の先端研究を行うことが可能とのこと。

 校長・副校長から説明のあった同校に理念について、「答えのない課題に対して納得解を見いだす」「自ら課題を発見して他社と協働して答えを見いだす」という部分は、そのまま伸栄学習会のあるべき姿に重なるのではないかと感じた。

 授業を見学して感じたのは、とにかく生徒が活き活きしていること。理科や実験の好きな子ども、「オタク」的な子どもにはピッタリな学校と感じた。




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2017年12月01日

歴史から学ぶ?

 電気新聞が募集した記念論文で塾団体の理事長が優秀賞を受賞した。

 この授賞式が経団連会館で行われ、縁あって出席させていただいた。

 式典は粛々と進行したが、この中の記念公演がとても面白かった。講師は歴史学者の本村凉二東大名誉教授で、同大学の教養学部で長い間教鞭取られたとのこと。

 タイトルは「エンルギーと環境の文明史」。古代から現在に至るまでのエネルギーの活用と環境問題について長いスパンにわたって話が及んだ。

 プラトンは古代ギリシャにおける森林伐採と土壌不毛化を嘆いたが、必ずしも事実ではなかった。むしろ、19世紀の人々が、古い時代への憧れなどを背景に話を増幅した、との切り出しで始まった。

 その後、16世紀以降、ヨーロッパもアジアも燃料用木材の伐採のため森林が減少して、木材価格が7倍以上上昇。「エネルギー危機の時代」を迎えた。

 つまり、木材を石油などに置き換えれば、昔も今もエネルギー問題の本質は変わらない、ということ?

 講演の終盤は、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」について。

 この有名なビスマルクの言葉について、歴史学者の演者は、「個人は歴史から学んだことはあるかもしれないが、集団が歴史から学んだことは一度もない」、と一刀両断。

 「人間が歴史から学ぶことができたただ1つのことは、人間は歴史から何も学ばないということ。」というヘーゲルの言葉で講演が終わった。



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2017年11月20日

公立入試

 塾の団体が開いた研修会に出席した。

 この日のテーマは、千葉県公立入試制度と入試問題の動向についての最新情報。いずれも、学習塾にとって重要な課題。

 これまで、断片的に集めてきた情報が整理されて有意義な会だった。

 公立高校の前期選抜の2日目には、各高校が独自に設定する入試が行われる。多くの高校では面接が実施されるが、一部の高校では、「適性検査」と「自己表現」が行われる。

 恥ずかしながら、実は、これまでこの両者の違いがよくわからなかった。

 この日の説明で、その高校で学ぶ内容に即した試験が行われる場合は「適正検査」、それ以外の場合は「自己表現」というのをはじめて知った。

 つまり、例えば、体育学科が体育の試験をした場合や、芸術学科で美術の試験を行った場合は「適性検査」、普通科で百メートル走をした場合は「自己表現」になる、とのこと。

 なるほど納得。

 これまで、実際の運用では、必ずしも厳密に定義に即して運用がされてこなかったので混乱があった。しかし、県教委の指導で、この春から、定義に即して実施されることになったとのこと。 

 これも含めて、今まで2日目の試験や内申特記の扱いなどが必ずしも点数化されておらず、千葉の入試は不明朗、と言われてきた。

 来春の入試ではすべての高校で点数化されることになり、だいぶスッキリする。

 いずれにしても、案外これらの実態は生徒・保護者に正しく伝わっているとは限らない。

 12月には生徒・保護者対象のセミナーを開く予定。是非、ご出席下さい。 



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2017年11月11日

経営革新計画

 
このたび、経営革新計画が千葉県から承認された。

経営革新2

























 経営革新計画とは、中小企業が新事業活動に取り組み、経営の向上を図ることを目的に策定する中期計画。この計画が承認されるとさまざまな支援の対象となる。

  本年の春ごろ、経営革新の承認に向けて作業を開始、このたび承認にこぎ着けることができた。

 今回の計画の中心は、障がい児の支援の質を向上させるための新規のシステム開発。

 実は、伸栄学習会では、これまで学習塾の運営の質を高める目的で、過去に2度、この経営革新計画を取得している。従って、今回は3度目。

 ただし、障害児支援を対象としたものでははじめてだった。

 障がい児の支援を行う「放課後等デイサービス」は、制度化されてまだ歴史が浅い。従って、運営の効率化や支援の質を高めるためにやらなければならないことがたくさんある。

 今回、この経営革新に盛り込んだのはその一部。この計画を実現する中で、子どもたちにとって、よりよい放課後デイサービスになるよう努力していきたいと考えている。

 なお、経営革新の承認に当たっては、千葉県中央会の多大なるご支援をいただきました。この場をお借りして暑く感謝申し上げます。




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2017年10月12日

パズル研修

 算数の指導法について研修を受けた。

 この研修会、知り合いの塾長にお願いして、伸栄学習会の伸栄学習会のスタッフに対してお願いしているもので、この日で4回目となった。

 パズル研修会と銘打っているが、実際の中身は「ペーパーレス教材」の指導法ともいうべきもの。

教材


















 毎回、図形の展開図、立方体を積み上げた立体の把握、平行四辺形の等積分解等などオリジナル教材を使った指導法を教授いただいている。

 この学習塾では、毎年、四谷大塚の小学生テストで全国一位を輩出しているとのこと。確かにこの指導なら成果が上がることを実感している。

 実際、この塾長の模擬授業を受けると頭がクラクラになる。ふだん、使っていない思考力が試されているのがよくわかる。

 空間認知能力、直感力、忍耐力などが鍛えられるのがよくわかる。

授業


















 伸栄学習会のスタッフも同様のようで、毎回、来たときと帰るときの顔色がわっているのが感じる。

 伸栄学習会でもこの手法を取り入れていく方針。まずは放課後等デイサービスの授業に反映させることにしている。



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2017年09月19日

補習授業

 中学生の補習授業を行った。

 この授業は浦安市から協力要請を受けて受けて行うもので、塾生以外の授業を行うのは久しぶり。

 今日から来年2月まで市内の中学生12名に数学の補習を行う予定。

 原則として個別指導で進めるように依頼があったが、初日のこの日、参加者の話を聞くと、9月下旬に行われる定期試験に自信がないとのこと。

 それならばと、当初の予定を変更して、一斉授業で二次方程式を指導した。

 台本も何も作っていなかったが、二次方程式の基礎の基礎からスタートして、何とか計算問題を一通り終えることができた。

 はじめて会う生徒ばかりで、理解度などは何もわからず手探りで進めたが、何とか計算方法をマスターさせることができたのではないかと思う。

 次回は二次方程式の計算の続きと文章題をやることを約束した。

 塾の授業とは異なり、学校の授業の延長で行うため勝手が違う。ただ、子どもたちの反応は基本的に変わらない。

 やはり、授業は面白い。



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2017年09月15日

新たな歴史を

 今日は猫実教室の授業最終日。

 昭和55年(1980年)から37年間にわたってお世話になった大金ビルともお別れ。

 この大金ビル、先日、ある方から、恐らく浦安市内で最も歴史のある鉄筋のビル、と聞かされた。

 伸栄学習会も同様に、恐らく浦安市内で最も歴史のある学習塾。

 猫実を去るのはとても心残り………

 ここ数日、引っ越しの準備のために片付けに忙殺されている。書棚などから昔の教材がたくさんで出てくる。

 いずれも授業のために準備した手作りのもの。当時の生徒の顔も浮かんできて懐かしい思い出に浸った。

 残しておきたいものもたくさんある。でも、キリがない。思い切って、そのほとんど全てを処分した。

 明日は引っ越しのために臨時休業とさせていただき、月曜日(9月18日)から海楽教室に引っ越し。

 新たな歴史を築けたらと思う。



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2017年08月31日

夏の終わり

 夏期講習が今日で一段落、子どもたちも明日から新学期が始まる。

 今日の気温は驚くほど低い。夏の終わりを実感。

 例年、夏は慌ただしく時間が過ぎるが、今年は一段と慌ただしかった。

 就労移行支援事業の立ち上げ、塾の教室移転、それに補助金をいただいて進めている塾の新しい指導システムの開発が重なった。

 就労移行支援の立ち上げにあたっては、これまで多くの事業所や支援学校などを訪問させていただき、いろいろなご指導をいただいてきた。

 1つ1つが新しい経験のため、いろいろな発見や学びがあった。その意味では、今年は人生でもっとも「充実」した夏かもしれない。

 明日から5日まで塾の授業は休み。

  ただ、放課後等デイサービスはいつも通り授業を行う。塾のスタッフも残務整理や引っ越し業務などで,休みを取る時間はほとんどないよう。

 さぁ、秋に向けて再始動しなければ。



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2017年08月26日

猫実教室を移転します

 9月に猫実教室を移転することが決まりました。

  この猫実は伸栄学習会発祥の地です。昭和55年(1980年)秋に開業以来、ずっとこの大金ビルで生徒を触れあってきました。

 とても残念でたまりません。

 もともとは先代のビルのオーナーと不思議なご縁で知り合い、そのご厚意でビルの一室をお借りしたのがはじまりでした。この方からは、浦安の歴史などについても多くを教えていただきました。

 できることなら離れたくない、というのが本当の気持ちです。

 ただ、如何せん、ビルの老朽化が進んでしまいました。水回り、その他、いろいろな面で支障が出てきました。

 先代からは、そもそも、このビルを建てたのは、浦安市内に打ち合わせする会議室がなかった、というのが理由だったとお聞きしていました。

 大金ビルが竣工後、浦安市庁舎が建てられ会議室も用意され、ビルを作った当初の目的は達成された、ともお聞きしたことがあります。

 その浦安市庁舎も当時のビルがなくなり、新しいビルに生まれ変わりました。大金ビルが古くなったのもやむを得ないのかもしれません。

 9月からは近くの海楽に引っ越しします。

 消防署のすぐ前です。

 生徒の皆さんには、しばらくご不便をおかけするかもしれませんがお許し下さい。



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2017年08月24日

就労移行支援事業を始めます

 伸栄学習会では障がい児のための支援(放課後等デイサービス)に引き続き、障がい者のための就職支援(就労移行支援)来る9月1日から始めることにしました。

 就労移行支援とは就職を希望している18歳以上の障がい者を対象に、就職に必要な技能や知識を指導・支援するものです。

 伸栄学習会ではこれまで1000名以上の求職者に対して職業訓練を行いましたが、対象を障がい者に広げて行うのがこの就労支援事業です。

 場所は南行徳のイオンの正面です。教室が2階のために、一部の身体障がい者にはご利用いただくのが困難ですが、精神・発達・知的・難病の障がい者にご利用いただけたらと考えております。

 ご関心をお持ちの方はお気軽にお問い合わせ下さい。



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2017年07月10日

センター試験はなくならない

 大学入試が2020年から抜本的に変わると言われて久しいが、この実態についてセンター入試の責任ある立場にいた方を招いて勉強会を開催した。

 話はそもそも試験とは何か、センター入試の知られざる実態、高校教育と大学教育の違いなど多岐にわたった。

 ただ、やはり中心になったのは、さる5月16日に発表された「センター入試」に代わる「大学入学共通テスト(仮称)」についてだった。

 この日の結論は、センター試験の名称は代わる、一部、記述式問題は導入される。ただし、試験の実態は何も変わらない、というものだった。

 今、マスコミ報道を表面的に見ると、2020年から大学入試は記述式問題が導入され、記憶力だけでは対応できなくなる。

 思考力・創造力などを駆使しないと解けない問題が中心になる。だから、小中段階から 勉強のやり方を変えなければならない………というニュアンスの記事を目にすることが多い。

 ただし、この4〜5年、伸栄学習会がこの問題について勉強してきた限りでは、実態は全く違うという結論に至っており、この日の勉強会もこれを裏付ける形になった。

 もちろん、今の試験制度が好ましいとは考えていない。ただ、だからといって、現実の試験制度が変わるかどうか(変えられるかどうか)は別物。

 むしろ、子どもたちにとっては、現実とは異なる机上の理想論を振りかざされる方がよほど迷惑ではないかと思う。  

 善し悪しは別にして、センター試験はなくならない。この事実をベースに、子どもたちには地に足のついた指導をしっかりやっていきたいと改めて考えた。



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2017年06月26日

教育の原点

 何人かの塾長から、これまでの教育実践の報告や子どもの教育に対する思いなどの発表があり、ふだん、ともすると忘れがちな教育の原点について考え直す機会になった。

 ある塾長は、万葉集や漢詩など古典を指導を行っているとのことで、漢詩なら中国語、インドの詩ならヒンディー語の朗読を聞かせてリズムなどを味合わせているとのことだった。

 この塾長の人脈は広く、数多くの外国人の知り合いがいるため、多くの原語の朗読を集められるのであるが、言語にまでこだわって指導を進めている塾は少ないのではないと思う。

 これ以外にも、「問いを立てる教育」「パズルを使ったペーパーレスの算数指導」などさまざまな紹介があった。

 改めて、一口に「塾」といっても、その内容は多岐にわたっていることを痛感した。

 塾は学校の成績を上げるところ、入試のテクニックを教えるところ、というのが一般の評価ではないかと思う。

 しかし、そうではない塾もたくさんある。伸栄学習会は「生涯喜びを持って学び続ける人間を育てる」ことを目的に、しっかりした教育を行っていかねばと改めて考えた。



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2017年06月14日

定期考査

 東京学館浦安中高の塾対象説明会に出た。

 東京学館浦安は浦安市内にある私立学校。生徒人数も多く、毎年、何人かの塾生が進学している。

 同校の説明会に出たのは久しぶり。この時期に説明会が開かれるが、このところ他の用事と重なってなかなか出席できなかった。

 この説明会、非常によいことに、説明会に先立って授業見学をすることができる。授業の様子を見ると,学校の特色などが浮き彫りにされてとても勉強になる。

 ところで、本日の説明会、中学生の定期考査期間に当たっていて、何と試験中の子どもの様子を見ることができた。

 実は、定期考査の様子を見る機会は滅多にない。多くの学校では(ほぼすべての学校では)、学校見学会の日程は定期考査を避けて設定される。

 長年、塾をやる中、いろいろな学校で授業見学をさせていただいたが、定期考査を見せていただいた記憶はほとんどない。

 そんなこともあり、定期試験中の子どもの様子を見て、ある種の興奮が沸き起こった。

 塾にとって,子どもの成績を伸ばすのことは大切な命題の1つ。成績は多くの場合、テストの結果で決まる。だから、塾の授業は定期考査を常に意識して行っている。その光景を目の当たりにしたというのが興奮した理由のその1。

 もう1つは、年甲斐もなく、自分自身の中学時代を思い起こしてしまったこと。私自身も,大昔、定期試験を受けて育った。かつての自分を、答案に取り組んでいる子どもたちの様子に重ねて合わせて、懐かしい思いにかられたのがその2。

 東京学館浦安が意図したものとはズレがあるかもしれないが、いい説明会だった強く感じた。



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2017年06月05日

広尾学園

 広尾学園を教育研究会のメンバーと一緒に訪問して、同校の取り組みについて3時間にわたり説明を受けた。

 1つの学校の取り組みについて、これほど長時間の説明を受ける機会はあまりない。ふだんの学校説明会では、せいぜい1時間程度。おかげで広尾学園について理解を深めることができた。

 同校の前身は順心女子学園。マスコミ報道によると「潰れかかった私学」。これが、2007年に共学化・校名変更とともに学校改革に着手して,わずか数年で都内有数の人気校に変貌した。

 さまざまな取り組みについて説明を受けたが、一番印象に残ったのが、中1から、生徒に先端分野の研究活動と、ボランティアとして翻訳活動。

 多くの学校は「授業」と「部活」をベースに教育活動を行っているが,それは時代遅れ。この2つに留まらず、研究活動や社会貢献活動などできる限り多くの活動を学校に取り組み、生徒に「機会」を与えるのがこれからの教育活動のあるべき姿………という説明が印象に残った。

 学校の多く(ほとんど)は、授業と部活によってある意味で生徒を縛ってきた側面がある。そうではなく、学校は生徒を縛るのではなく、機会を提供する場に変わらなければならない、という同校姿勢の共感した。

 広尾学園も含めて学校は変わりつつある。塾も新しい姿を模索すべき時期に来ているのを強く感じた。



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2017年05月30日

障がい児支援スタッフ研修会

 2月から12回にわたって行ってきた「障がい児支援スタッフスキルアップ講座」が本日をもって終了した。

 伸栄学習会では「放課後等デイサービス事業」を行っており、障がい児の学習支援を行っている。毎日、障がい児と接する中で、特性などは理解を深めているが、理論的な根拠などを専門的に学んだ人は少ない。

 そんなこともあり、障がい児支援の専門家をお招きして、スタッフ全員を対象に研修会を行ってきた。

その1

























 発達心理学、脳と感情、薬学、発達障害の概要、遺伝、学習障害、事例検討など幅広いテーマについて、専門的な見地も含めて講義やディスカッションを行ってきたが、私も含めて障害に対して理解を広めることができたように思う。

 最終回の本日は、「しつけ」「保護」「過保護」「過干渉」「子どもが望んでいること」など、障がい児に対する指導に当たって、支援者としての立場、保護者との関係や立ち位置など、原点とも言えるテーマについてディスカッションした。

 スタッフ一人ひとりの考えの違いも披露され、スタッフの理解にもつながり有意義だった。

 この種の研修会を開くには、スタッフの理解、時間の確保、費用の捻出など解決すべき問題が多々あるが、今後も、是非、継続的に行っていきたいと思う。



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2017年05月17日

原点

 「教育ジャーナリストの視点から、学校のどんなところを見ているのか」というテーマの講演会に出た。

 出席者の多くは私立学校の広報担当者。従って、話の内容は学校(私学)が中心だった。

 学校を取材していて一番ガッカリするのが、「ウチは困ってませんからいいです」と言われること。取材の目的は、必ずしもその学校のPRや悪口を書くことではない。

 むしろ、社会的使命として、教育に対する考えを表明する機会と考えて欲しい。

 学校は未来の社会の縮図、理想の社会の縮図であるべきであり、学校の使命とは、どんな社会をこれから作っていきたいかにあると思う。

 従って、学校の広報は自校のPRだけとは考えないで、社会へのメッセージの発信と捉えて欲しい。

 学校のパンフレットやHPには、建学の精神・沿革・校長の言葉が書かれているが、「建学の精神」とは不易、世の中の複合的課題に対するスタンス、「沿革」とは不易が有効であることの証明、「校長の言葉」とは、流行をどう捉えているか、流行と不易をどう照らし合わせているかを指し示しているものである。

 教育と人材育成とは別物であるべき。人材とは使う側の論理であり、教育を最初から人材育成と捉えるのはオカシイと感じている

 …………………以上、学校の話であったが、このまま学習塾にも当てはまる部分が多いと感じた。

 学校の広報と塾の広報は同じではない。
 
 ただ、自分のことだけを考えるのではなく、社会的使命の果たし方やこれからの社会をどう作っていくのかは、塾も学校も共通のテーマ。

 改めて、塾の原点を考えさせられる講演だった。 



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2017年05月08日

AO・推薦入試

 大学入試結果説明会に出た。

  この説明会は毎年この時期に開かれているものだが、この説明会に足を運んだのは久しぶり。

 今日は「AO・推薦入試の結果速報と次年度の動向」についての講演会と、いくつかの大学のブースを回って情報を入手した。

 AO・推薦入試については、学力低下の元凶としてマスコミで叩かれることがよくあるが、国公立も私立も募集枠を広げる大学が増えている。

 国公立については、国立大学協会(国大協)が「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」の中で、入学者全体の3割を推薦入試やAO入試などにより選抜する目標を設定していること、私立については入学定員の厳格化により,入学者の歩留まりの読みやすいAO・推薦にシフトしているのが背景と言われる。

 実際、配布された数値を見ると、国公立も私立もAO・推薦入試の入学者を今後も増やす様子がうかがわれた。

 いつくかの大学のブースでAO・推薦入試による入学者の動向について聞いたが、「入学時の学力は見劣りするが、その後の伸びは高い。卒業時にはむしろ一般入試のレベルを上回っているケースが多い」との話が多かった。

 実はこの傾向は今に始まったことではない。 

  AO・推薦入試の場合、小論文や面接などで、志望動機や将来の目標などについて突っ込んだ答えが求められる。多くの高校生はAO・推薦入試は「楽な入試」と誤解しているが実態は全くそうではない。

 長年、AO・推薦入試の指導をして感じるのは、この入試対策は「入社試験」対策とあまり変わらない。

 従って、入学時に、大学で学ぶことについて自覚や目標が明確になり、この効果は大きいと感じている。

 もちろん、AO・推薦がよいか一般入試がよいか生徒によって異なる。ただ、AO・推薦を望む生徒には、キチンとした(厳しい)指導を行なわねばと考えている
  



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2017年04月14日

ISO更新審査

 昨日・本日と2日間にわたってISOの更新審査が行われた。

 伸栄学習会は平成23年に、わが国の学習塾として初の教育サービスの国際認証(ISO29990)を取得した。それ以来、毎年、この時期に審査を受けて認証の更新を行っている。

 今回は、これまで学習塾部門に含めていた「放課後等デイサービス」を独立させることとしたため、拡大審査となった。そのため、審査員も2名に増えて、審査の時間も延びた。

 ISOをあえて一言で表現すれば「PDCAを回すこと」と理解している。

 つまり、授業を行う際には、1つ間違えると、PDCAのD、つまり「Do(実行)」だけになりがちになる。目の前の生徒に教えることだけに終始して、その内容のチェックや授業の改善が後回しになってしまう。

 PDCAを回すとは、事前に入念に準備して「P(プラン)」、実行して「D」、その授業があるべき姿になっているかどうか評価して「C(チェック)」、次の授業のために改善する「A(アクト)」すること。

 当たり前のことだが、その当たり前を日々実践するのはカンタンではない。自分たちだけでやっているとどうしても甘えが出てくる。それを防ぐために、年に1回、審査員の方に来てもらい、1年間の実践を点検していただくのはとても貴重な機会。(それに、キチンとPDCAを回さないと、ISOの認証が取り消しされる)

 今年も大きな問題はなく、無事に認証が更新された。

 さぁ、これから1年、新たな気持ちで頑張ろう!



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2017年04月08日

 春期講習も無事に終わり、塾の業務も一段落。

 例年ならこの時期、教室の前に咲く桜は散ってしまっているはずだが、今年は今がちょうど満開。

 ただ、残念なことに雨がぱらついていて、ちょっと肌肌寒い。花見をしている人は誰もいない。

桜1















 一方、塾の桜は、3月はじめからずっと満開。

桜2















 毎年、一足早い「春」を楽しんでもらうことにしている。
 こちらの桜は、春期講習終了とともにすでに撤収。

 春期講習も終わり、新学年がスタートした。

 子どもたちには実り多い1年になって欲しいと思う。

 来週より塾の通常授業もスタートする。さあ、私たちもがんばらなくては。

 



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2017年03月23日

春期講習

  今日から春期講習がスタートした。

 「1年の計は元旦にあり」という言葉があるが、子どもにとって新しい年は4月1日始まる。だから、この時期は「お正月」。

 新しい学年になってスタートダッシュできるかどうかは、この春休みにかかっている。実り多い講習になって欲しいと願っている。

 ところで、伸栄学習会の入り口に白板があるが、ここにこんな絵が書かれている。

春期講習2














 最近、講師のひとりが、ここに絵を描くようになり、だいたい、1ヶ月に1回くらいの割合で、新しい絵に書きかえている。

 勉強は楽しい。

 子どもたちが、今、どう思っているかどうかはともかく、私は楽しいと思う。

 この気持ちが子どもたちに伝わったら、と思う。 



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2017年03月04日

知財

 異業種交流会が主催する「知財ビジネス研究会」に出席した。

 実は、学習塾と知的財産は最も縁の遠い世界と感じてきた。知財は製造業のためのものという先入観があったように思う。

 実際のところ、これまで、塾の関係者と、特許や商標などといった知財について議論をした記憶もほとんどない。

 ただ、この研究会に出席してはじめてわかったのが、学習塾といえども決して知財とは無縁ではあり得ないこと。

 これまで築き上げてきたノウハウなどは、最終的には法令(つまり知財)によって守られること。

 そして、メーカーのみならず塾にとっても、知財は、会社に残された最後の財産であることを学ばされた。

 世間では知財を巡る争いがたくさんある。つい最近も、カゴメと伊藤園を巡る争いが新聞に載っていた。

 そんな中、確かに、学習塾において知財を巡る紛争はあまり耳にしない、

 しかし、時代は変わる。

 知財について「目を見開かなければ」と考えさせられた勉強会だった。   



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2017年02月27日

学習指導要領の改訂

 民進党の理数・科学技術教育推進議員連盟なる会合に出席した。

  これは民進党が教育関係団体に呼びかけて、学習指導要領の改訂などについて文科省の責任者から意見聴取して、関係団体や議員と意見交換をするもの。

 参議院議員会館で1時間強にわたり、文科省の担当課長から、主に小学校の指導要領の改訂について説明がされた。

 すでに改訂案はインターネットにもアップされていて、改訂の方向性も何度か聞かされているが、改めて、責任者から話を聞いて理解を深めることができた。

 話は多岐に渡ったが、その中で感じたのは次の4点だった。

 1つ目は「授業改善」を図るために、アクティブラーニングを取り入れること。

 2つ目はコンピュータでの文字入力の習得を促進すること 。

 3つ目は語彙力を拡充すること。

 4つ目は理科の観察実験を通じて、グループ討議や科学的思考力の定着を図ること。

 新しい指導要領が学校現場でどのように実践されていくか未知数だが、文科省の考える方向性を知る上で有益な会合だった。



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2017年02月16日

障がい児支援スタッフ勉強会

勉強会















 障がい児の支援スタッフを中心にした勉強会を開催した。

 伸栄学習会の運営する「放課後等デイサービス」では、発達障害・ADHDなどの障がいを持つ子どもたちが通っている。

 この子どもたちを支援するには専門的な知識が求められるが、書籍などではリアルな知識や実際の対処法を学ぶのが難しい。

 そこで、専門会をお呼びして実践的な勉強会を開催することにした。

 せっかく勉強会をするなら表面的な知識ではなく支援の現場で役立つ知識を、ということで12回にわたってシリーズで開催することにした。

 この日は第1回目。

 障がい児を理解するためには、まず「自己理解」を、ということで、エゴグラムなどさまざまな検査手法を用いた分析が行われた。

 実際の検査を行いながら心理学の概論、そして、障がいとの関連などが説明され、自己理解とともに障がいについての理解も深めることができた。

 検査結果は後日、本人に開示されるとのこと。

 案外、自分のことは自分でもよくわからない。

 検査結果が待ち遠しいのとともに、自分について改めて考える機会を提供してもらった勉強会だった。 



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2017年02月08日

ホームページの指導法

 ホームページ作成の教え方を学ぶ会を開催した。

 講師はホームページ作成指導を長年にわたってやって来た方。生徒は伸栄学習会の講師。とても刺激的な勉強会だった。

 ホームページの作成法を学ぶ研修会にはこれまで何度か出たことがある。ただ、ホームページの作成法を指導する勉強会ははじめて。

ダンウェイ













 「読み書きソロバン」の時代から「読み書きパソコン」の時代になって久しいが、携帯電話の普及もあって、最近、パソコンを使えない若者が増えたといわれる。

 そんな中、キーボード入力・文書ソフト・表計算ソフト・ホームページ作成は、学校の勉強とは直接関係ないが、子どもにはマスターして欲しいことの1つ。

 特に、放課後等デイサービスに通う障がいを持った子どもたちには、将来の自立に向けて、是非、使いこなせる技術を身につけて欲しいと思っている。

 そんな中、多くの実績を持っている専門家の協力を得て、この日の勉強会を開催した次第。

 ホームページ作成の指導法も面白かったが、私にとってもっと面白かったのは、子どもとの接し方について。

 指導するときには、背後や目の前に立つのは避けて90°の角度で接すること、声は滑舌に気をつけてはっきり出すこと、距離感を大切にすること等など、基本をとても大切にしていた。

 これらは指導上の「当たり前」のこと。ただ、ともすると、基本を忘れて子どもに接していることもよくある。

 このような事がらは、私が注意するより、外部の方に注意された方が効果がある場合も多い。

 いろいろな意味でとても勉強になった会だった。

  



rr3000rr at 19:33|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2017年01月28日

語感

 「脳科学の視点から導くネーミング手法」なるセミナーに参加した。

 学習塾はネーミングと最も縁のない業種と思ってきたが、昨年は、聞く・聞くを重視した新しい英語指導や、タッチタイピングの技法を指導する講座をスタートさせ、それぞれ「イングリッシュ・ジム」「タイピング・ジム」と名付けた。

 こんなこともあり、伸栄学習会もネーミングとは無縁ではなくなり、すこし勉強しなければ、と思いセミナー出てみた。

 そもそも言語学の領域では、音韻から連想される概念には法則はない、とされて、音韻についての研究は立ち後れてきた、そう。

 ただ、現実問題として、「ブーバ」という音韻からは丸い図形が、「キキ」という音韻からは「とがった図形」が連想され、その原理を解明すべくさまざまな研究が行われてきた。

 これまで解明されたところでは、語感の正体は「発音の身体感覚」で決まるとされ、発音に伴う息の流れ、舌の動き、音響振動などの感覚が背景にある、とのこと。

 現時点では子音、母音について辞書が作られていて、例えば、ア(A)は開放感・リラックス、イ(I)は前向き、一途、か行(K)は硬い、強いなどの語感のあることがわかっている。

 例えば、gokiburi(ゴキブリ)について分析してみると、「Gは尊大さ、暴力の興奮」、「Oは大きい、おおらか」、「Kはスピード感、強さ」、「Iは前向き、一途」となる。

 ゴキブリが嫌われる原因もこの語感にあるのは間違いなさそう。

 語感は年齢・男女・時代によって感じ方も変わるとのこと。学習塾は「言葉」が商売道具。同じ内容でも、感じのよい表現を使うべき。

 言葉の大切さを再認識させられたせミナーだった。



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2017年01月14日

ランク

 プロセスワークについての勉強会に出た。

 プロセスワークとは、ユング心理学系のアーノルド・ミンデルによって提唱された新しい理論で、組織の内と外、組織の表と深層を探り、理想の組織を実現するための手法。

 人間の心の深層に「本質」があるように、組織の心にも「本質」があるとして、組織の問題などを、その深層を探って解決するもの、とのこと。

 この日は、プロセスワークのうち「ランク」について詳しい説明があった。

 ランクとは組織内のパワーの一種。

 4種のランクがあるとのことで、1つ目は「社会的なランク」、2つ目は「心理的なランク」、3つ目は「スピリチュアルランク」、4つ目は「文脈ランク」。

 社会的なランクとは、役職・年収・権威など社会の中の役割などで生じる力関係。上司が部下に対して持っている力などで、これはわかりやすい。

 心理的なランクとは、いつも穏やかな人、いい環境で育った幸福な人、安心安全を感じさせる人が持つパワー。何となく、そんな人がいるような気がする。

 スピリチャルランクとは、死への恐れがない人、大いなるものを信頼してい瑠人、ノーベル平和賞を取るような人が持つパワー。ウ〜ム、わかったようなわからないような………

 文脈ランクとは、その場面に応じて変わるパワーで、会話の中で、知っていること、得意な分野の話になったときに取ることのできるパワー。これは、理解できる。

 確かに、ある種の集まりで、居心地よく感じられる時とそうでない時がある。居心地が悪いということは、自分のランクが低い時に感じる、とのこと。

 そう考えると、集団の中で居心地よく感じるかどうかは、「ランク」によるところが大、となりそう。

 これは塾の中でもいえる。

 ある生徒は居心地がいいかもしれないが、ある生徒は居心地が悪い可能性がある。この問題はやっかいだが、その解決にひょっとしたら「ランク」の考え方を応用できるかもしれない。

 今まで気付かなかった視点を与えてくれた勉強会だった。 



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2017年01月13日

教育総合展

総合展2017














 塾・教育総合展が開かれた。

 これは私が役員を務めている塾団体が毎年行っているもので、今年も有楽町近くの東京フォーラムで開催された。

 役員は全員、会場設営の手伝いをすることとなっており、まだ夜の明けない6時前に自宅を出た。

 朝というのに電車はほぼ満員。ふだん早朝の電車には滅多に縁がないが、日本人の勤勉さに敬意。

 この総合展には70社以上の教育関係企業が出展していて、業界の最先端の情報に接することができた。

 会場内には、紙ベースの教材はもちろん、パソコンを使った教材、成績管理システム、プログラミング・ロボット作成用の教材、それに、イジメをなくす会のブースまであり、学習塾の裾野の広さを感じる。

 閉会後は机やイスの撤去など、ふだん、「エンピツより重いものをもつ機会に乏しい??」塾講師にとっては肉体を酷使する1日だった。

 学習塾というと、「夜、子どもに勉強を教えるところ」というイメージが強い。もちろん、それはそれで誤りではない。

 ただ、勉強といっても英語や数学だけが指導の対象ではない。現時点でも、伸栄学習会では速読速聴やロボットの指導もしている。

 それに、子どもの将来を保護者と一緒に考えるのも重要な役割になっている。AO・推薦の指導でこれがメインともいえる。

 30数年前に伸栄学習会を立ち上げたときとくらべると、大きな時代の変化があった。それやこれやを考えると、広い視野・高い視点に立って子どもの指導をする大切さを改めて感じた。



rr3000rr at 16:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年12月30日

システム作り

 このところ、講師たちと塾の授業を画期的に改善する仕組み作りを検討している。

 伸栄学習会では個別指導で授業を進めている。

 ただ、いわゆる大学生が講師をつとめる個別指導ではなく、当学習会の社員(プロの講師)が生徒一人ひとりの進度に応じて指導する個別指導を行っている。

 経験豊かな講師による、生徒の痒いところに手が届く指導がウリといえるが、一方、これは講師の育成に時間とエネルギーを要するのが経営上の課題となっている。

 例えば、ある生徒が一次方程式の計算問題で躓いた場合、どこに戻して指導したらよいか、案外、判断が難しい。

 素人の講師の場合、生徒の持ってきた問題の解説をしがちだが、これは効率が悪い。それに、生徒にとっても、すでにわかっていることを説明される可能性が高く、イライラにつながることも多い。

 一次方程式がわからない場合、一次方程式がわからないのではなく、その前に学んだ文字式や正負の計算で躓いている場合が多い。

 その場合、生徒には文字式、もしくは正負の計算を指導した方がはるかに効率が高い。

 要は、この辺の判断、生徒の様子や理解度をすばやく察知して、適切なところに戻って指導するのが腕の見せどころとなる。

 ただ、講師がこの指導ができるようになるのに、時間とエネルギーがかかるのが当学習会の悩みのたねとなっている。

 現在、検討を進めているのが、これを自動化できないかということ。

 つまり、生徒があるところ躓いた場合、コンピュータのシステムを使って、どこで躓いたのか直ちに判断できる仕組みを作ろうとというもの。

 理屈の上ではできそう。

 ただ、お金がどの位かかりそうなのか、検討を進めているところ。

 でも、来年中には何とか具体化したいと思っている。


 末筆ながら、今年もたいへんお世話になりました。

 よいお年をお迎え下さい!



rr3000rr at 18:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2016年12月24日

ローマ人の物語

塩野七生の大著『ローマ人の物語』を読み終えた。

そもそもは、1年ほど前、Book-offで文庫版を十数巻見つけたのがきっかけ。

文庫版は軽くて持ち運びが便利、だから、もっぱら、電車の中で読んだ。

ふだん、車で通勤していて、電車はさほど乗らない。それに、かなりゆっくり読んだ。そのため、全巻読了するのに1年かかってしまった。

面白かった!

もともと乏しい世界史の知識だが、この基礎の基礎がわかったような気がした。

それに、人間理解もすこしは進んだような気になった。

この本、ローマの歴史的な推移も面白かったが、塩野七生がときおり吐露する「つぶやき」も面白かった。

手許の文庫から抜粋すると………

自分の意思ではなく、なんとなくという感じで大事に手を染めてしまうのも、国の衰退期の特徴の1つである。そして、このようにつまらないことに時間と労力を空費してしてしまうことが重なるのも、衰退の証の1つである。
『迷走する帝国<下>』

もしかしたら人類の歴史は、悪意とも言える冷徹さで実行した場合の成功例と、善意あるれる動機ではじめられたことの失敗例で、おおかた埋まっていると言ってもよいかもしれない。
『終わりの始まり<下>』

決めるのは人間ではなく神としたこの「考え」が、支配する側にとってはまことに好都合だった。
『最後の努力<下>』

できないと思っていたことができ、しかもそれが人々を幸せにすることにつながるわかったとき、その人は、これこそが自分にとっての使命と思うのではないだろうか。
『キリストの勝利<上>』




rr3000rr at 18:17|PermalinkComments(0)TrackBack(0)
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