RS232C の 9ピン Dsubコネクタ について

DSUB9オスメス



 わりとよくある質問なので
DTE ピンアサイン
 と
DCE ピンアサイン
 についてまとめます。


他のサイトにも詳しい説明記事があるので
このサイトではもういいと思っていましたが、
難し過ぎるくらい書いてあったり、要点が判りにくかったりしたので
出来るだけ簡潔で実用的な記事を書くことにしました。



RS232C の DTE や DCE とは
過去において、どちらが端末装置か、終端装置かを現わしていました。
大型コンピュータから見たらパソコンは端末装置でした。

しかし今となっては、パソコンがホストになっているシステムが多いですね。
またモデムやスキャナーやインテリジェントセンサーなど
小型装置すべて終端装置のDCEとも言い切れません。

その理由は装置内部にCPUを搭載しており、
分類的には終端装置だよねと思われる装置も何かの都合で
ピンアサイン的にPCと同じものも存在するからです。

ですのでDTE、DCEを見分ける方法は
唯一ピンアサインでの判断となりました。





以下に前提説明と、Dsub コネクタのピンアサインを示します。


■ 信号名称は、一般的に使用されている名称を使用しました。

■ CTSやRTSやDTRやDSRなどはいずれも制御線とひとくくりに記載しました。
 ( ハード的ハンドシェイクではRTS⇒CTSとか
    DTR⇒DSRなど意味も用途も決まっていますが、
  ユーザコントロールに使う場合は、
ソフトでもハードでも
    ただの入出力I/O ピンなので名称に意味がありませんし、
    特に定まった使用法もありません。
    貴方のシステム内で決めれば自由に使ってよいのです
 


■ 入出力方向は、その装置本体からの方向を示しました。
  ( まれに、接続相手側の信号名称を書いてある取説もあるので要注意です。
    これは入出力方向を注意深くよく見る事です )


■ 1番、9番は空きのものもあればFGのものや
  DCDやRIのものや独自だったりさまざまですし、
  使われている例がFOMAなどモデムに多かったのでここでは割愛しました。
  (モデムを使っている人はとても詳しいからです)



【DTE】 Dsubコネクタ 9ピン 一般的にオスが使用されます。
勘合ネジは一般的に#4−40サイズのインチネジです。
1  
2  RxD  入力  受信データ
3  TxD  出力  送信データ
4  DTR  出力  制御線
5  GND  −   シグナルグランド
6  DSR  入力  制御線
7  RTS  出力  制御線
8  CTS  入力  制御線
9  
Case  GNDもしくはFG


【DCE】 Dsubコネクタ 9ピン 一般的にメスが使用されます。
勘合ネジは一般的に#4−40サイズのインチネジです。
1  
2  SD  出力  送信データ
3  RD  入力  受信データ
4  DR  入力  制御線
5  SG  −   シグナルグランド
6  ER  出力  制御線
7  CS  入力  制御線
8  RS  出力  制御線
9  
Case  GNDもしくはFG



そして各接続方法は下記のとおり。

DTE ←ストレートケーブル→ DCE


DTE ←クロスケーブル→ DTE


DCE ←クロスケーブル→ DCE

これで上記表の入出力方向に矛盾はありません。
かならず、出力は 入力に 接続されるという事です。


まれに、オスとメスの関係が逆の製品もありますので注意です!
ピンアサイン仕様(名称&入出力方向)で確認しましょう。



次にDsub25ピンです。
今でも健在です。
特にDsub9ピンとの接続時にストレートとかクロスと言われても
ピン数がちがうので困りますね。

同数ピンのコネクタの場合は、
ストレートなら例えば2番と2番や、
3番と3番が接続されているのがストレートと素直に判りますが、



しかし25ピンと9ピンだとなんじゃこりゃとなります。

この業界では、
元来ストレートケーブルで接続する関係の
  DTE⇔DCEを全部ストレートと呼ぶのです。

元来クロスケーブルで接続する関係の
  DTE⇔DTEやDCE⇔DCEを全部クロスと呼ぶのです。
よろしいでしょうか?


【DTE】 Dsubコネクタ 25ピン 一般的にオスが使用されます。
勘合ネジは国内なら一般的にM2.6サイズのミリネジが多いと感じます。
1  
2  TxD  出力  送信データ
3  RxD  入力  受信データ
4  RTS  出力  制御線
5  CTS  入力  制御線
6  DSR  入力  制御線
7  GND  −   シグナルグランド
8  DCD  入力  制御線
9  
10 
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20  DTR  出力  制御線
21
22
23
24
25
Case  GNDもしくはFG


【DCE】 Dsubコネクタ 25ピン 一般的にメスが使用されます。
勘合ネジは国内なら一般的にM2.6サイズのミリネジが多いと感じます。
1  
2  RD   入力  受信データ
3  SD   出力  送信データ
4  CS   入力  制御線
5  RS   出力  制御線
6  ER   出力  制御線
7  SG   −   シグナルグランド
8  CD   出力  制御線
9  
10 
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20  DR   入力  制御線
21
22
23
24
25
Case  GNDもしくはFG



ですのでやっぱり各接続方法は考え方が同じなので、
Dsub9同士と同じになり下記のとおりです。

DTE ←ストレートケーブル→ DCE


DTE ←クロスケーブル→ DTE


DCE ←クロスケーブル→ DCE



前述したようにDsub9とDsub25も各接続方法も
考え方が同じであり下記のとおりです。

DTE ←ストレートケーブル→ DCE


DTE ←クロスケーブル→ DTE


DCE ←クロスケーブル→ DCE



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