RS232C通信規定では、
基本 1:1 での接続だけがみとめられています。
ですので 1:2や1:3などはみとめられていません。


ところが、システムサコムでは、
1:2の分配器を販売しています。
それはなぜか?
NPSK2



多くのRS232C出力は、
2分岐までなら通信できる、
実験結果(サコム社内試験)となったからです。
ですので、規格から外れていますので、
あくまでも簡易分配器としています。


この簡易的な機種の名前は次のとおりです。

SS-232C-NPSK2-P


SS-232C-NPSK2-B


これらには大きな利点があります。

★ 電源が不要である。
要するに、信頼性がこの点で高いということです。
このことから、
本NPSK2シリーズはベストセラーになっています。





もちろん、
正規RS232C規格に従った分配器も用意しています。
その名前は次のとおりです。

USB-232C-BND2-P


USB-232C-BND2-B






■■ −P と −B って何? ■■

NPSK2 も BND2も −P と −B のタイプがあるのはどうゆうこと?

これは、
お客様ができるだけシンプルに考えて接続できるようにと配慮した結果です。
(逆に判りにくくなっているのかも?)


−P は
本器のコモン側(分岐したいモノを繋ぐコネクタ)へ
パソコンなど(DTE機器)を繋ぐのが−Pです。
パソコンなど(DTE機器)と本器コモン側とはストレートケーブルで接続します。


−Bは
本器のコモン側(分岐したいモノを繋ぐコネクタ)へ
バーコードリーダなど(DCE機器)を繋ぐのが−Bです。
バーコードリーダなど(DCE機器)と本器コモン側とはストレートケーブルで接続します。






★★★ −P と −B を間違えた! ★★★
実際、−P と −B を間違えたりして現場で困る事があります。
その場合の接続方法を下記に示します。
左側が接続機器とコモンで、
右側が出力に接続する機器です。
2段になっているのは、1ch と 2ch のことです。
1chへの接続機器と、2chへの接続機器が
DCE、DTE別になればそれに応じたケーブルを使います。
(DCE)や(DTE)は本器のコネクタ仕様を表現しています。
ここから接続ケーブルがストレートなのかクロスなのかが判ります。
判りにくければサコムサポートまでお電話ください(m_m;


−−−−− NPSK2-P −−−−−−−−


(推奨接続)
DTE--ストレート--(DCE)NPSK2-P(DTE)----ストレート----DCE
                       (DTE)----ストレート----DCE



(推奨接続)
DTE--ストレート--(DCE)NPSK2-P(DTE)----クロス----DTE
                       (DTE)----クロス----DTE



DCE--クロス--(DCE)NPSK2-P(DTE)----ストレート----DCE
                     (DTE)----ストレート----DCE



DCE--クロス--(DCE)NPSK2-P(DTE)----クロス----DTE
                     (DTE)----クロス----DTE




−−−−− NPSK2-B −−−−−−−−



(推奨接続)
DCE--ストレート--(DTE)NPSK2-B(DCE)----ストレート----DTE
                       (DCE)----ストレート----DTE



(推奨接続)
DCE--ストレート--(DTE)NPSK2-B(DCE)----クロス----DCE
                       (DCE)----クロス----DCE




DTE--クロス---(DTE)NPSK2-B(DCE)----ストレート----DTE
                     (DCE)----ストレート----DTE




DTE--クロス---(DTE)NPSK2-B(DCE)----クロス----DCE
                     (DCE)----クロス----DCE





※ DTE、DCEについては、
RS232C の DTE や DCE とは
をご覧ください。
詳し過ぎるぐらいですが、
がまんして読んでいただけると良く解かると思います(^^;




参考関連ページです。

NPSK2-P,NPSK2-Bの使用方法

バーコードリーダーRS232Cを2台使って2台のPCへ接続したい。



参考になりましたか?
ではまた!


<<こちらは、RS232C、RS485、RS422、USB変換、LAN変換、特殊変換の専門情報館です>>