2015年03月29日

「ボッティチェリとルネサンス」


先日紹介した講演会の展示会「ボッティチェリとルネサンス」展に行ってきました。


「ボッティチェリとルネサンスーフィレンツェの富と美」
2015年3月21日(土・祝)〜2015年6月28日(日)
Bunkamuraザ・ミュージアム

ボッティチェリとルネサンス



今回の展示会で感じたのは、解説のわかりやすさ。
副題に「フィレンツェの富と美」とあるうように、経済と美術がどのような関係にあったか、がわかりやすく解説されていました。

フィレンツェのフィオリーノ金貨が美術的にも美しく、国際通貨として信頼を勝ち得、ヨーロッパで広く使われ、模造金貨もつくられたこと。
利子は時間によって得られるもので、時間を扱えるのは神だけというキリスト教の考え方があったため、利子を取る高利貸しは卑しい職業とみられたこと。
時間によって利子を得るのではなく、外貨との交換により利益を得ることに成功し、さらに為替手形の発明により富を増やすことに成功したメディチ家。
金融、商業で成功した商人達が増えることにより、豪華な衣類や装飾品へのニーズが増え、奢侈禁止令を度々出さなければならなくなったこと。


展示会で何よりインパクトがあったのは、やはりボッティチェリ最盛期のフレスコ画《受胎告知》

他、第5章にある《若い貴婦人》というトスカーナの彫刻家の大理石浮彫りが大変美しく、印象に残りました。


確認したかった点については、以下の通り。

1)今回の展示会のための出品で、背景に描かれているのはサン・マルコのファサードである、という発見があった。
→確認したのですが、どの作品だったのか思い出せず・・・。残念。


2)修道女プラウティッラ・ネッリ(帰属) 《聖人としてのジロラモ・サヴォナローラ》の肖像。
→実物はスライドでみたよりもクリア(明暗がない)ではなく、拍子抜け。こちらも残念。


3)ボッティチェリは虚飾の焼却において、自ら焼却しなかった、という話。
→こちらについては、第6章の解説に、はっきりとボッティチェリは「自ら焼くことはなかった」とありました。
 そもそも、サヴォナローラがサン・マルコ修道院長に就任したのが1491年、火刑に処されたのが1498年。
 影響を受けたのは確かでも、自ら燃やしたとはいえないようです。


4)スタイルを変更したボッティチェリの作品
→こちらも最後の第6章で確認できました。ボッティチェリと工房、とある作品が多く、どこまでがボッティチェリ自身の手によるものかわからない作品が多かったです。


ミュージアムショップでは、楽しみにしていたチケットホルダーをGET。
ちょっと大きいな、と思ったら、ポストカードがすっぽり入る大きさで、なるほど、と関心してしまいました。

チケットホルダーとポストカード






rsketch at 16:04|PermalinkComments(0)TrackBack(0)美術館・展示会 

2015年03月22日

講演会「フィレンツェ・ルネサンス美術と近代的経済システムの誕生」


渋谷文化村ザ・ミュージアムで3/21からスタートした展示会「ボッティチェリとルネサンス」の講演会に行ってきました。


講演タイトル:「フィレンツェ・ルネサンス美術と近代的経済システムの誕生」
共 催:イタリア文化会館
日 時:2015年3月21日(土・祝)14:00〜15:30
講 師:ルドヴィカ・セブレゴンディ(美術史家)

講演会の内容は、まさにタイトル通りで、美術と経済システムがフィレンツェで同時並行的に花開く様子を細かく解説いただくものでした。

例として、美術の世界では遠近法、経済システムでは複式簿記(ルカ・パチョーリ)の発明があった。
ルネサンスの時期に発展した経済のシステムが如何に影響を与えたかは、銀行、利子、倒産、振替、などの言語はこの時期のイタリア語が現在の語源になっていることからも、その影響の大きさが伺える。
銀行:banco(伊)=bank、利子:interesse(伊)=interest、倒産:banco rotto (伊)=bankruptcy、手形:tratta (伊)=draft
※両替のために路上で使用した「BANCO」(長机、腰掛)がBANKの語源で、後日室内の形式になった。

キリスト教では高利貸しが禁止され、卑しい職業とされていたものの、時代の流れとともに、借り手が返せない場合は利子ともらってよいという例外規定などで次第に緩和されることに。

展覧会でも公開されている、フランチェスコ・ボッティチーニ 《大天使ラファエルとトビアス》の作品は、銀行の役割と美術の関係を表した例
※為替の発明によって、資金の回収が安全になった。

個人的に興味をひいたのは以下の4点で、次回展示会に足を運んだ際に、ぜひ確認してみたいです。


1)今回の展示会のための出品で、背景に描かれているのはサン・マルコのファサードである、という発見があった。
※作品名がメモれなかったので、展示会で要確認。

2)修道女プラウティッラ・ネッリ(帰属) 《聖人としてのジロラモ・サヴォナローラ》の肖像。
修道女がこんなに素晴らしい作品を制作できたのか!と驚き。実物をきちんと観てみたいです。

3)ボッティチェリは虚飾の焼却において、自ら焼却しなかった、という話。
これまでボッティチェリは、サヴォナローラに心酔するあまり、自ら大量の作品を燃やした、と思っていたのですが、ルドヴィカさんの話による違うらしく、最近の研究では否定されているのか(あるいは聞き違い?)、図録解説などでも改めて確認できればと思います(またヴァザーリに騙されていたのかしらん・・・)

4)スタイルを変更したボッティチェリの作品
講演会でみた、晩年の作品スタイルの変わりよう。
展覧会では第6章 メディチ家の凋落とボッティチェリの変容として、晩年の作品も展示されるらしいので、評価は低いらしいですが、ぜひ間近で観てみたい、という作品でした。


展示会の公式ホームページでもこの展覧会を観る前のオススメの本が紹介されていますが、個人的にオススメなのはこちら。展覧会の前にぜひ一読を・・・!

フィレンツェ―初期ルネサンス美術の運命 (中公新書 (118))フィレンツェ―初期ルネサンス美術の運命 (中公新書 (118))
高階 秀爾

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rsketch at 18:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)講座/シンポジウム 

2015年03月08日

PRESIDENT NEXT(プレジデントネクスト)vol.2 まんがで楽にマスター 1日で話せる「英語」

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日本人が英語を話せないのは、日本語をそのまま英語にしようとするから。
3つの動詞だけで、伝わる英語が話せることをマンガでわかりやすく説明しています。

タイトルにあるとおり、決して1日で話せるようになるとは思えませんが、考え方をかえるきっかけになるかも。


別件ですが、美術出版社が民事再生により倒産。。。
美術検定どうなるんだろ・・・?






rsketch at 21:23|PermalinkComments(0)TrackBack(0) | 漫画・コミック

2015年03月01日

littleBits

休日に遊んだガジェット。

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blue は電源、ピンクがOutput、緑が光や音を出すモジュールとなっていて、それぞれは磁石で繋がるので、間違ってつなぎ合わせることはできない仕組みとなっています。
Little bits を使って、試しに回転する飛行船を撮影。




こちらはハリボテをとったバージョン




実際につなぎあわせパーツは以下のシンプルなもの。


IMG_0120



モジュールは、以下のように光と回転速度をコントローラーで制御することも可能。






rsketch at 18:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0)ガジェット 

2015年02月22日

オレたち花のバブル組

順番が真逆になってしまいましたが、ようやく読みました。

オレたち花のバブル組 (文春文庫)オレたち花のバブル組 (文春文庫)
池井戸 潤

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TVでストーリーを知っているので、楽しみは半減。。。
今度はTV化されていないほうがよいかなぁ、

最近はバタバタしていて、なかなか思うように本が読めません。。

今年は美術展、何回行けるのかしらん。




rsketch at 21:06|PermalinkComments(0)TrackBack(0) 

2015年01月12日

マンガでやさしくわかるアドラー心理学

パート1が面白かったので、2が出たということで、読んでみました。

マンガでやさしくわかるアドラー心理学 2 実践編マンガでやさしくわかるアドラー心理学 2 実践編
岩井 俊憲 星井 博文

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パート2は実践編ということで、「ライフスタイル診断」で自分のタイプを診断できます。
診断のタイプとしては、以下の6タイプに分けられれます

欲張りタイプ(ゲッター)
赤ん坊タイプ(ベイビー)
人間機関車タイプ(ドライバー)
自己抑制タイプ(コントローラー)
興奮探しタイプ(エクサイトメントシーカー)
安楽タイプ(アームチェア)

それそれのタイプの対処法が記載されているので、苦手な人がいる人は、その人がどんなタイプかを見極めて、それそれのタイプの対処法を参考にすると関係を改善するヒントになるかも・・・?

自分は「安楽タイプ」かなーと思っていたのですが、診断してみると「自己抑制タイプ」。間逆じゃん!と思いつつ、他人様には「自己抑制タイプ」で身近な人には「安楽タイプ」で接しているのかも、と思うと納得。

他人からみたタイプと、自分で判断したタイプも、微妙に異なる模様。
どうやってそのギャップを埋めるかがわかれば、より実践的なものになるのかと・・・。

ま、この手のものは占いと一緒で、あくまでも傾向なのね、と思うこと。
自分にとって役に立つと思われるものだけ記憶にと留めておく、でよいのかと・・・。



rsketch at 22:41|PermalinkComments(0)TrackBack(0) | 漫画・コミック

2015年01月11日

こちら警視庁美術犯罪捜査班

こちらもお正月休みに読んだ本。

こちら警視庁美術犯罪捜査班こちら警視庁美術犯罪捜査班
門井 慶喜

光文社 2013-10-18
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警視庁捜査二課美術犯罪捜査班に所属する岸すみれとその部下が、美術犯罪を解決する物語。

うーん、正直いって物足りない!
美術に関してもっとウンチクがあってもよいと思うし、女性上司と新米部下の微妙な関係も読んでいて共感するところがない。
残念・・・。



rsketch at 21:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)