2015年06月28日

ルネッサンス史


2015/1/31に出た本。

ルネッサンス史ルネッサンス史
西本 晃二

東京大学出版会 2015-01-31
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ネット上では表紙しかみえないのでわかりずらいですが、厚さが5センチ以上もある長編力作!
以下の目次にある通り、前半のイタリアと後半のアルプス以北の2部構成です。

目次
はじめに
第I部 イタリア半島
序章 イタリア半島のルネッサンス
第1章 自治都市の誕生(一二六〇年代~一三〇二年)
第1節 海運都市――基本条件
第2節 内陸都市――その抱える問題
第3節 教皇庁ローマと南イタリアのナポリ――特殊性
第2章 都市国家への発展(一三〇二~四八年)
第1節 海運都市――勝ち残った二強
第2節 内陸都市――半島中部と北部の差
第3節 教皇庁ローマと南イタリアのナポリ――停滞
第3章 都市国家の成熟(一三四八~一四二〇年)
第1節 イタリア半島をめぐる特殊な状況
第2節 海運都市――地中海の女王ヴェネツィア
第3節 内陸都市――フィレンツェとミラーノ
第4節 教皇庁ローマと南イタリアのナポリ――復活
第4章 地域国家による情勢の固定化(一四二〇~九四年)
第1節 海運都市――ヴェネツィアの内陸志向
第2節 内陸都市――地域国家に向けて
第3節 教皇庁ローマと南イタリアのナポリ――隆盛
第5章 半島ルネッサンスの崩壊(一四九四~一五二七年)
第1節 シャルル八世の半島侵入
第2節 シャルル八世南下の波紋
第3節 ルイ十二世の半島侵入
第4節 半島ルネッサンスの最終章

第II部 アルプス以北の諸国
序章 アルプス以北のルネッサンス
第1章 フランスのルネッサンス(一四九四~一六一〇年)
第1節 イタリア戦役
第2節 宗教戦争
第2章 スペインのルネッサンス(一四九二~一六一七年)
第1節 世界帝国の夢
第2節 スペインの隆盛と凋落
第3章 イングランドのルネッサンス(一五〇九~一六一六年)
第1節 ルネッサンスへの助走
第2節 教会分離問題
第3節 国力の充実,精神の解放
第4章 ドイツのルネッサンス(一四九四~一五二五年)
第1節 ルネッサンスの諸条件
第2節 北方ルネッサンスの胎動
第3節 宗教改革運動の展開
むすび
系図/年表/文献/索引など


実はまだ前半までしか読めておらず、これだけ長編となると一気に読むのはかなりハードです。
興味のある章のみ集中して読んだり、末尾に索引で辞書的に使用してもよいかと。
「ルネサンス」ではなく「ルネッサンス」という表記にすべき、など著者のこだわりが感じられます。


良かったところ。
・彫刻、絵画、詩、写本、建築、音楽、、、などなど幅広く言及されているところ。
・各国の都市国家の政治や経済などが詳細に記載されているところ。
・4つの時代に区切ることにより、誕生、発展、成熟、崩壊の推移がわかりやすく明記されているところ。


気になったところ。
・重いので通勤などでは読めません。。。ぜひ分冊にして欲しいところ。
・せっかく絵画や彫刻作品に関する記載があっても、図版が無いものが多く、著作権の問題もあるかと思いますが、今後分冊で発行される際にはぜひ図版を追加して欲しいです。
・王侯貴族に関する記載が多く、民衆の生活などにも言及があるともっと良かった。


後半は、中休みしてまた読むことに。


rsketch at 23:20|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 美術書 | 

2015年05月31日

世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで


2015/4/25に出た本。

世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで世界を変えた100の本の歴史図鑑: 古代エジプトのパピルスから電子書籍まで
ロデリック ケイヴ サラ アヤド 樺山 紘一 Roderick Cave

原書房 2015-04-25
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ハードカバーで想像以上に大きく重い本でした。。
当然通勤では読めず、時間が足りず自宅でパラパラと流し読み。
大きな本なので、ビジュアルには大満足。
世界中から100冊を選択しているので、網羅とはいきませんが、よくもまぁこれだけ世界中からの情報をまとめたものだと感心です。(版権の問題もありますし・・・)

できれば、次はコンパクト版も出して欲しいです。




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2015年05月16日

銀翼のイカロス

半沢シリーズの最新刊。といっても昨年出た本で、ずっと前に予約していたのにようやく借りられました。

銀翼のイカロス銀翼のイカロス
池井戸 潤

ダイヤモンド社 2014-08-01
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ぐいぐいあっという間に最後まで読んでしまい、池井戸さんの本は面白いな〜、と改めて思いました。

Amazonのレビューをみて、名前はかえられているけど、モデルになっているのがJALや民主党であることを確認。

タイトルのイカロスはギリシャ神話に出てくる話で、あまり高く飛んではいけないと父に忠告されたのに、調子に乗って高くまで飛んでしまい墜落してしまう話。
銀翼と名付けたのは飛行機の翼にかけているようで、しゃれたタイトルです。





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2015年05月05日

ヴァチカン教皇庁図書館展II @印刷博物館


ヴァチカン教皇庁図書館展

会 期 :2015年4月25日(土)〜2015年7月12日(日)
休館日 :毎週月曜日(ただし5月4日(月・祝)は開館)、5月7日(木)
開館時間 :10:00〜18:00(入場は17:30まで)
入場料 :一般800円、学生500円、中高生300円、小学生以下無料


20150505



2002年に行われた「ヴァチカン教皇庁図書館展」の第2弾。

前回、印刷博物館へ行ったのは、なんと10年前の「グーテンベルクからプランタンへ」
月日がたつのは本当に早いです。。

そして、今日は5月5日ということで無料開放!
その割にはあまり混んでいなくて、でも展示内容はいつまでいても足りないくらい充実していて、本当に穴場です!

第4部の「ヴァチカン貴重庫でみつけた日本・東アジア」のコーナーでは、「ぎやどぺかどる(「罪人を善に導くの儀也」)」や「どりちいな・きりしたん」など、聞き慣れないタイトルの本を見つけて、必死に原書のタイトルを推測してみたり、などの楽しみ方も(笑)。


今回特筆すべき点の一つは、今流行のプロジェクションマッピング
行ったことのないヴァティカン教皇庁図書館の世界を立体的に楽しめます。
スケール的には姫路城やディズニーで行われているプロジェクションマッピングよりかなり小規模ではありますが、観ていてまったく飽きませんでした。

今回特筆すべき展のもう一つは、VRシアターで、2つプログラムが楽しめること。

「海のエジプト 海底からよみがえる、古代都市アレクサンドリア」
「古代ローマ帝国 ポンペイ『庭園の風景』」


そして、展示会場で見つけた見逃していた本。ますます時間が足りなくなります。。。

芸術教養シリーズ28 芸術理論古典文献アンソロジー 西洋篇芸術教養シリーズ28 芸術理論古典文献アンソロジー 西洋篇
加藤 哲弘

幻冬舎 2014-06-20
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そして、芋づる式に見つかる見逃していた本。

怪物から天球へ: 講演・書簡・エッセイ (ヴァールブルク著作集)怪物から天球へ: 講演・書簡・エッセイ (ヴァールブルク著作集)
アビ ヴァールブルク 加藤 哲弘 伊藤 博明 石井 朗 Aby Warburg

ありな書房 2014-09-16
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いと高き貧しさ――修道院規則と生の形式いと高き貧しさ――修道院規則と生の形式
ジョルジョ・アガンベン 上村 忠男

みすず書房 2014-10-25
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rsketch at 22:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 美術館・展示会 

2015年04月29日

虚ろな十字架

久しぶりに東野圭吾氏の本。

虚ろな十字架虚ろな十字架
東野 圭吾

光文社 2014-05-23
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今回は、本当に泣けました!

休日だったこともあり、一気読みしてしまいましたが、涙が止まらず次の日目が腫れて大変なことに(笑)。

東野氏の本は、死刑制度や加害者・被害者の心情に迫る作品が多いですが、この作品はそれが顕著。

人が人を裁くことはできない、と安易に死刑制度に反対することは簡単。
でも、再犯率の高さや、被害者の親族の心情などを考えると、そんな簡単に死刑制度を否定してよいのか?
実際に自分が被害者になったら、考えが変わるのでは?
そして、自分や自分の親族が加害者になったら・・・?
法は人間がつくるものだし、その法も時代や場所によって変わるもの。
人間の命が平等だなんて絵空事だと、小学生でもわかる。

どこまでも永遠に続く問い、簡単に答えることなんてできないってことだけはわかりました・・・。


rsketch at 20:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加  | 東野圭吾

2015年04月25日

ビブリア古書堂の事件手帖6

昨年6月に5巻を読んだので、ほぼ1年ぶりですが、ようやく読めました。

ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)ビブリア古書堂の事件手帖 (6) ~栞子さんと巡るさだめ~ (メディアワークス文庫)
三上 延

KADOKAWA/アスキー・メディアワークス 2014-12-25
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今回は太宰治に特化していて、個人的には太宰は若干ひいてしまう作家ということもあり、読者層が離れてしまわないかしらん、と心配に。
いつも、古書にまつわる話はどこまで本当のことなのだろう、と思いながら読んでいるのですが、そのあたり(実際に太宰が書き込みしている本が実在しているのか否か)を解説しているサイトもなく、気になっています。
古書に実際に精通している人にぜひ聞いてみたいです。

第6巻で終わりかと思ったら、どうやら7巻で完結らしく、最終巻が出るのが待ち遠しいですね。



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2015年04月18日

ルーブル美術館展 @新国立美術館

先週になりますが、4/12に久しぶりに、新国立美術館へ行ってきました。
以前は六本木駅から美術館へ行っていましたが、今回初めて乃木坂駅から行ってみると、なんと近い! 
6番出口だとかなり便利で、2007年に開設されたそう。(知らなかった・・・)

20150412_01



14時から講演会があるというので、その前に展示を楽しむことに。

気になった作品はこちら、

・《アモルを売る女》ジョゼフ=マリー・ヴィアン
 愛の神アモルを商売品のようにつまんで売る行商人、嫌がるアモルの姿が印象深いです。

・《両替商とその妻》クエンティン・マセイス 
 講演会で知ったのですが、背景の右手の奥には、議論している男、両替商の妻が見ている本には、アントウェルペンの守護聖人である聖母子、手前にある鏡には、聖書を読む男の姿が描かれているとのこと。

・《物乞いの少年》ムリーリョ
ネーデルランド中心かと思っていたら、このスペインの画家ムリーリョはじめ、有名どころの風俗画が多数有り、驚きました。

・《天文学者》フェルメール
目玉ということで、間近にみたいひと(止まることはできない)と、遠目でも止まってみたい人向けに行列が分かれていました。

・《冬の寓意》アブラハム・ブルーマールト
知らなかった画家ですが、何故か印象に残る作品。

・《鏡の前の女》ティツィアーノ
これぞティツィアーノ、といいたくなる作品。


さて、講演会の内容は、というと・・・

「レンブラントとフェルメールの時代」
講師:尾崎彰宏(東北大学大学院教授)
日時:4月12日(日)14:00-15:30(開場13:30)


尾崎先生は、ネーデルランド美術がご専門ということで、今回はレンブラントの話も含まれると思っていたのですが、フェルメールの話がメインとなったのは、今のフェルメール人気に応えてのことなのでしょう。

特に面白かったのは「画中画」についてのお話で、主要場面を明確にするために、正反対の行為をあわらす場面を「画中画」に描く、というルールでみれば、主要場面のテーマがわかる可能性がある、ということ。
ドアがあいて向こう側がみえる「見通しの空間」と、絵の中のもう1つの場面である「画中画」では共通する機能を持っていそうですが、何を描いても成り立つ「画中画」と、自然な風景であるべきドアの向こうとでは、制限がかなり違うのかとも思ったり。


今回、展覧会の最後には「アトリエの芸術家」というコーナーがありますが、フェルーメルの作品はきていませんが、フェルメールファンなら知っている「画家のアトリエ」を思い出し、比較しながらみたくなるコーナーになっているのでは、と思いました。












rsketch at 20:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 美術館・展示会 | 講座/シンポジウム