2016年11月26日

本の遠近法


またまた高階秀爾センセーの本。

本の遠近法本の遠近法
高階 秀爾

新書館 2006-04
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2006年に出た本で、あとがきによると、第1部は2000年6月〜2006年4月あで『大航海』誌で連載したもので、第2部はその他書評や解説をまとめたもの。

特に気になった章と本のメモ。

てりむくりの感性
「照り起り」または「照り返り」と表記し、「てり」とは張られたテントがたるんで凹んだ形状のこと。日本の城や日本刀、石垣、草書体のかな文字の曲線にみられるもので、日本人の感性の特徴で、本来まっすぐであるものに湾曲を加える「縄弛み」の曲線。

紹介図書:
てりむくり―日本建築の曲線 (中公新書)てりむくり―日本建築の曲線 (中公新書)
立岩 二郎

中央公論新社 2000-01
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『日本建築の曲線的意匠・序説』谷口吉郎[著]


ルネサンスの遺産
紹介図書:
ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)ルネサンスとは何であったのか (新潮文庫)
塩野 七生

新潮社 2008-03-28
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イタリア・ルネサンス (講談社現代新書)イタリア・ルネサンス (講談社現代新書)
澤井 繁男

講談社 2001-06-20
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ルネサンスの危機―1520-1600年ルネサンスの危機―1520-1600年
アンドレ・シャステル 小島 久和

平凡社 1999-03
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ルネサンスの神話―1420‐1520年ルネサンスの神話―1420‐1520年
アンドレ シャステル Andr´e Chastel

平凡社 2000-04
売り上げランキング : 1556925

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ルネサンス人ルネサンス人
エウジェーニオ ガレン

岩波書店 1990-12-20
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「大いなる普遍の術」の明と暗
1492年のマリア1492年のマリア
西垣通

講談社 2002-07-05
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デジタル・ナルシス―情報科学パイオニアたちの欲望 (岩波現代文庫)デジタル・ナルシス―情報科学パイオニアたちの欲望 (岩波現代文庫)
西垣 通

岩波書店 2008-12-16
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ペシミスティック・サイボーグ―普遍言語機械への欲望ペシミスティック・サイボーグ―普遍言語機械への欲望
西垣 通

青土社 1994-03
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「絵巻・襖絵の世界認識」

江戸の絵を愉しむ―視覚のトリック (岩波新書)江戸の絵を愉しむ―視覚のトリック (岩波新書)
榊原 悟

岩波書店 2003-06-20
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日本絵画のあそび日本絵画のあそび
榊原 悟

岩波書店 1998-08-20
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「幻惑する博識」

肉体と死と悪魔―ロマンティック・アゴニー肉体と死と悪魔―ロマンティック・アゴニー
マリオ プラーツ Mario Praz

国書刊行会 2000-08
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官能の庭―マニエリスム・エンブレム・バロック官能の庭―マニエリスム・エンブレム・バロック
マリオ プラーツ

ありな書房 2000-12
売り上げランキング : 922527

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綺想主義研究―バロックのエンブレム類典綺想主義研究―バロックのエンブレム類典
マリオ プラーツ Mario Praz

ありな書房 1998-12
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「神田の弥次喜多刑事」

燃える地の果てに〈上〉 (文春文庫)燃える地の果てに〈上〉 (文春文庫)
逢坂 剛

文藝春秋 2001-11
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イベリアの雷鳴 (講談社文庫)イベリアの雷鳴 (講談社文庫)
逢坂 剛 真保 裕一

講談社 2002-06-14
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熱き血の誇り熱き血の誇り
逢坂 剛

新潮社 1999-10
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しのびよる月 (1) 御茶ノ水警察シリーズ (集英社文庫)しのびよる月 (1) 御茶ノ水警察シリーズ (集英社文庫)
逢坂 剛

集英社 2001-01-19
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配達される女 (2) 御茶ノ水警察シリーズ (集英社文庫)配達される女 (2) 御茶ノ水警察シリーズ (集英社文庫)
逢坂 剛

集英社 2004-04-21
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2016年11月13日

日本人にとって美しさとは何か


2015年に出た高階秀爾さんの本。

日本人にとって美しさとは何か (単行本)日本人にとって美しさとは何か (単行本)
高階 秀爾

筑摩書房 2015-09-24
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目次
1 言葉とイメージ―日本人の美意識(『古今和歌集』序文に見る日本人の美意識
勅撰和歌集の意義
図と文字が越境する ほか)

2 日本の美と西洋の美(東と西の出会い―日本および西洋の絵画における表現様式についての諸問題
和製油画論
感性と情念―「和製油画」に支えたもの ほか)

3 日本人の美意識はどこから来るか(絵と文字)
漢字と日本語
襲名の文化 ほか)



久しぶりに高階氏の本を読みましたが、やはり面白い!
自国の文化は外からみないとわからないといわれますが、英語はもちろんフランス語もあやつり、西洋美術だけではなく日本の絵画や文学、さらには音楽まで深く理解されている高階氏だからこそと思える数々の洞察がすごすぎます。

以下、個人的に気になった箇所を順次ご紹介。

■1章の「言葉とイメージ」は2014年4月に静岡県で幹部職員に行った講演の記録。
文字と絵で道具を使い分ける西洋と異なり、言葉も絵も筆で描いてきた日本では文字と絵画の境界がなく、与謝蕪村の手紙には一種の絵文字を使ったものがあったり、北斎や白隠にも絵の中に文字をとりいれた作品が数多くある。あの尾形光琳の蒔絵にさえも、そういった遊びが用いられていることを知るにつけ、日本人はなんとお茶目な人種なのだろう、と思ってしまいます。
漫画の例では、「シーン」や「ピタッ」という音のないものまで日本語では表現される、など普段意識しないことなのでなんとも思ってきませんでしたが、日本のオノマトペについて、海外の方はこんな風に反応しています。

日本語のオノマトペすごい!(動画)


■第2章の「東と西の出会い」は国際美術史学会東京会議の基調講演で発表したもの。

遠近法や明暗法といった西欧の技法は、写真のようにある特定の瞬間に固定した視点から対象をとらえることを前提としたのとは対象的に、日本では自由に移動する始点から眺められた対象を併置する手法をとってきた。
「西欧絵画が画面に対して垂直な奥行き性を強調するのに対し、日本絵画は画面に平行な平面性を特徴とするのです」
※これらの文章を読んで、ロベルト・カンピンは日本的な感性を持っていたのかしら、と思ってしまう私はかなりなマイナー派です・・・。

「切り捨ての美学とクローズアップ」は、まさに日本美術の特徴ですが、「影によって存在を、部分によって全体を暗示するその美学は、私の意にかなった」というモネの言葉も紹介され、「いわなくても分かってよ(今風にいうと、空気ヨメ)」というのは、まさしく日本的な感性なのでしょう。

「和製油画論」は美術雑誌『國華』代1328号に掲載されたもの。
和製油画は、日本国内で油絵技法の習得に努めた画家の作品で、黒田清輝を中心とする「新派」に対して「旧派」と呼ばれたた。最初の段階では、西洋絵画の特質を陰影法、明暗法で写実的に描くことと考え、奥行きをもった3次元の構築に目を向けるのは後になってから、というのが面白い。

「感性と情念」は大原美術館で開催された展覧会の図録掲載論文。

「竹内栖鳳芸術における西欧と日本」は、杜美術館で開催された竹内栖鳳展図録に掲載されたもの。

■第3章の「日本人の美意識はどこから来るか」は雑誌『アステイオン』や『文藝春秋』、その他図録などに掲載された論文。

本書の中で、「日本の絵葉書では、「雪の金閣寺」や「清水寺の春」のように周囲の自然と一体になった建造物をモティーフにしたものが圧倒的に多い」という文章を読み、自分の持っている絵葉書を確認したのですが、なぜか私は海外の絵葉書でも夕日や木々など、周囲の背景も含んだ絵葉書が多い。これは自然に日本人としての感性がそういう葉書を選択させたのかもしれません。。

「実体の美と状況の美」という章では、アメリカでは「一番美しい動物は」と聞かれて「馬」とか「ライオン」といった答えが返ってくるのに対し、日本では「夕焼けの空に小鳥たちがぱあっと飛び立っているところ」という答えが返ってくる、という紹介とともに、「日本人は、遠い昔から、何が美であるかということよりも、むしろどのような場合に美が生まれるかということにその感性を働かせて来たようである。」とのこと。
じゃあ、湯飲みや根付はどうなの?といろいろな声も聞こえてきそうですが、如何でしょうか。

「ロボットと日本文化」という章では、1970年代にイタリアで参加したシンポジウムの件が紹介される。
イタリアの参加者から、ロボットの導入を妨げる大きな要因の一つとして、労働者たちの心理的抵抗があるが、日本はどのように対処しているかという質問が発せられ、日本は当惑した、という。もちろん、職を奪われるという不安はあるが、機会が人間の代わりをすることへの嫌悪感や人間の領域が機会に侵されることに対する反発の感情はなかった。むしろ、ロボットに名前をつけて呼びかけるなど、日本では当初から人間と同じ仲間として受け入れられてきたという。
このような日本人のメンタリティの原因は、日常の道具にも心や生命を見てきた日本人の心性と無縁ではないらしい。



面白い論ばかりなので、「日本人の心理の源」的なタイトルで英語と日本語と併記して売り出せば、海外の方も含めてもっと多くの方に読んでもらえるのになぁ、と思います。




rsketch at 19:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 美術書 

2016年11月06日

文化の日 国立西洋美術館

11月3日は文化の日ということで無料で常設展が見られるということもあり、久しぶりに国立西洋美術館へいってきました。

今年7月17日にル・コルビジェの建物として有名な本館が世界文化遺産に登録されたこともあり、当日は外で写真撮影をされている方などもいました。


何度か足を運んでいるので、新規に購入された作品を良く見てみようと思って廻ったのですが、気になったのは、2012年に橋本貫志氏より寄贈された一連の指輪群。2014年に企画展があったようですが、次の機会があったらぜひ見てみたいと思います。


他には、2015年に購入された以下の作品。

エヴァリスト・バスケニス 《楽器のある静物》
作品の画像はこちら(NMWA作品検索結果ページへ)

解説によると、バスケニスは「地方に閉じこもっていたイタリアのフェルメール」とも評されたとのことで、リュートに積もった埃の上に描かれた指の跡は必見です。

NMWAのHPでは、作家名や作品名で検索ができて便利ですが、収蔵年も追加してくれると新しい作品だけ検索できてより便利になるのですが・・・、




rsketch at 18:07|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 美術館・展示会 

2016年10月23日

祈りの幕が下りる時

久しぶりに、東野圭吾さんの本を読みました。

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)
東野 圭吾

講談社 2016-09-15
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昨日から読み始めたのですが、とまらなくなって一気読み・・・。
最後は涙、涙・・・。

加賀恭一郎シリーズの1冊なので、読む場合は以下を先に読まないと、面白さが半減するので要注意・・・!


赤い指 (講談社文庫)
赤い指 (講談社文庫)東野 圭吾

講談社 2009-08-12
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新参者 (講談社文庫)新参者 (講談社文庫)
東野 圭吾

講談社 2013-08-09
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麒麟の翼 (講談社文庫)麒麟の翼 (講談社文庫)
東野 圭吾

講談社 2014-02-14
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rsketch at 22:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 ミステリ | 東野圭吾

2016年10月22日

プリントサービス

両親に写真を送るときに利用した、プリントサービス「しろくまフォト」がなかなか良かったのでご紹介。
いまどきは撮影した写真をプリントアウトすることは滅多にないと思いますが、形に残したい時や年齢層の高い方に写真を送りたいときにはおススメ。

しろくまフォトサービス

利用方法
1)上記のサイトにアクセスし、「写真プリント」メニューを選択
2)「今すぐ注文する」をクリック
3)「利用規約に同意する」をチェックし、印画紙・サイズを選択する
オリジナルなら1枚5円から!
※今なら10月31日までフジカラー純正ペーパーがお得なフジカラーまつり開催中!
4)プリントしたい画像を選択してアップロード
5)オプションを選択
6)発送先情報を選択
7)注文確認
8)完了

クロネコDM便で49枚以下なら86円(税抜)で送れるので、とっても便利。

私はPCで手続きしましたが、スマホでも簡単に利用できるようなので、如何でしょうか?


rsketch at 22:31|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 インターネット 

2016年10月16日

「失われた名画」の展覧会


2016/3/24に発売となった池上先生の本。
「失われた名画」の展覧会「失われた名画」の展覧会
池上 英洋

大和書房 2016-03-24
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目次
第1展示室 天災で失われた作品
第2展示室 焼失した作品
第3展示室 戦争とテロリズム
第4展示室 人為的な破壊1―改修と切断
第5展示室 人為的な破壊2―修復・加筆・塗りつぶし
第6展示室 盗難
第7展示室 消失―行方不明の作品


この本を読むと、現在名画として残っている作品は、本当に運がよかったのだと思わずにはいられません。
作品の価値は、時代の流れとともに変わるもの。今はあらゆるものがデジタル化されていますが、やはり本物が持つ力は本物にしかないもの。
いつかは、失われた名画がVRで限りなく本物に近い形で楽しむことができるようになるとよいな。。。




rsketch at 21:26|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 美術書 

2016年10月15日

アンデルセン公園

アンデルセン公園

10月2日に千葉県にあるアンデルセン公園に行ってきました。
田舎から上京してくる両親を案内するための下見だったのですが、当日残念ながら天気が悪いのと母の靴擦れがひどいので断念してしまいましたが、せっかくなので思い出としてアップ。


IMG_0357


IMG_0339



お花のアーチをくぐり抜けました。




アンデルセン公園では、動物とふれあえる場所があったり、四季折々のお花が見られたり、となかなか楽しい場所でした。特にお子様がいらっしゃる方には、入園料もお手ごろなのでお勧めです。

一   般 900円
高校生(生徒証を提示) 600円
小・中学生 200円
幼児(4歳以上) 100円

ふなばしアンデルセン公園の公式サイトはこちら



谷津バラ園にもいきましたが、残念ながらシーズン前。こちらはお花がきれいな時にぜひ。

谷津バラ園はこちら

rsketch at 11:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 観光