圭吾

2015年04月29日

虚ろな十字架

久しぶりに東野圭吾氏の本。

虚ろな十字架虚ろな十字架
東野 圭吾

光文社 2014-05-23
売り上げランキング : 3570

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今回は、本当に泣けました!

休日だったこともあり、一気読みしてしまいましたが、涙が止まらず次の日目が腫れて大変なことに(笑)。

東野氏の本は、死刑制度や加害者・被害者の心情に迫る作品が多いですが、この作品はそれが顕著。

人が人を裁くことはできない、と安易に死刑制度に反対することは簡単。
でも、再犯率の高さや、被害者の親族の心情などを考えると、そんな簡単に死刑制度を否定してよいのか?
実際に自分が被害者になったら、考えが変わるのでは?
そして、自分や自分の親族が加害者になったら・・・?
法は人間がつくるものだし、その法も時代や場所によって変わるもの。
人間の命が平等だなんて絵空事だと、小学生でもわかる。

どこまでも永遠に続く問い、簡単に答えることなんてできないってことだけはわかりました・・・。


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2008年11月16日

ガリレオの苦悩

東野 圭吾氏の新作を読みました。
短編集ということもあり、さらっと読めました。

ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
東野 圭吾

文藝春秋 2008-10-23
売り上げランキング : 32
おすすめ平均

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Amazon の書評にも記載されていますが、新キャラの刑事内海薫はTVドラマを意識しての登場かと思っていたら、どうやら違うよう。
(ドラマは2007年10月スタート、作品の初出は2006年ということなので)

一番面白かったのは、2章の「操縦る」。
自分はやっぱり長編の方が好きかも……?



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2008年08月23日

宿命

東野 圭吾氏の『宿命』を読みました。

宿命 (講談社文庫)
宿命 (講談社文庫)東野 圭吾


おすすめ平均 star
star最後まで目が離せない
star宿命
starタイトル「宿命」に込められた究極の意外性―絡まった「糸」は解きほぐされるか?
star実験は見事に失敗
star読みやすい作品だと思いました!

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幼い頃からライバルだった二人の男。
生活のために医師になることをあきらめ、警察官になった勇作。殺人事件で勇作は、医師になった晃彦と再会する。しかも、その妻はかつての勇作の恋人。「あいつには勝てない」と感じる勇作だったが、妻となったかつての恋人は、みえない「糸」にあやつられていると感じていた・・・。


まさにタイトルの「宿命」を感じずにはいられない展開。
解説によると、東野圭吾氏はラストの1行が一番気に入っているとのことだったけれど、自分には今ひとつピンとこなかった( あれがそんなに大切なこととは思えず……)。
ラスト間近で予想していた事と反対だった、とわかるのだけれど、その後またどんでん返しがあります(でも、このどんでん返しがいかにも小説にある話でちょっとチープ……。)
ちょっと辛口になってしまいましたが、最後までぐいぐい読ませてくれる作品だったことは確かです。


そうそう、『容疑者Xの献身』 も文庫になって、10月には映画が公開。
容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
東野 圭吾

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『容疑者Xの献身』映画公式サイト

キャスティングでは、石神役が堤真一ということにびっくり。イメージ違うんですよねぇ。キム兄とかダンカンのほうがよかったのになぁ。
原作と映画は別物として考えないと、原作ファンはがっかり……ってことになりそう。



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2008年06月16日

『さまよう刃』

昨日読み始めた東野 圭吾氏の本ですが、面白くてやめられず、夜更かしして最後まで読んでしまいました。

さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)
さまよう刃 (角川文庫 ひ 16-6)東野 圭吾

角川グループパブリッシング 2008-05-24
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加害者側の立場を描いた作品としては『手紙』を読みましたが、こちらは被害者側の立場を描いたもの。
少年法では悪質な事件を起こしても、更正のチャンスを与えるために軽い罪とする……人道主義的な立場からはもっともな意見だけれども、それでは被害者の遺族はどこに怒りをぶつければよいのか。
確かに復讐しても、死人が帰ってくる訳ではない。そんなことはわかっていても、遺族にとっては「復讐」しか考えられないこともある。

この本を読んで10分も立たないうちに、すっかり被害者側を応援している自分に気づきました。
なので、最後のシーンには(ネタバレなので書きませんが)「もどかしさ」が残りました。
でも、これが東野氏の作品の特徴なのですよね。
人生には、どうにもならない不条理な事がたくさんある。どうにもならないことを、受け入れたり、流したり、時には反発しながら、いろいろなしがらみに縛られながら生きてく。それが社会という器の中にしか生きられない人間の姿なのでしょうか。



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2008年04月04日

秘密

またまた東野 圭吾の作品です。

秘密 (文春文庫)
秘密 (文春文庫)東野 圭吾

文藝春秋 2001-05
売り上げランキング : 713
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通勤電車で読み始めたのですが、不覚にも通勤電車の中で涙ぐんでしまいました。。。
自分のツボにはまったようで、この本には何度も泣かされました。。。(しかも、ラストは号泣に近い……)
文句なく、今まで読んだ東野氏の作品のマイ・ベスト1です。
娘を持つ父親はもちろん、多くの人に読んでほしい(って、もう読まれてますね)作品です。

ストーリーは、母と娘がバスの交通事故に巻き込まれ、娘の体に死んだはずの母の魂が宿ってしまう、というちょっと現実離れしたものなのですが、失った娘の心を取り戻したいが、妻も失いたくないという父親の葛藤が見事に描かれていると思います。
入れ替わりの様子はちょっとコミカルで、楽しく読むこともできますが、単なる入れ替わりの物語では終わりません。自分が大切に思う人の幸せを願うという事がどういうことかを真剣に考えさせてくれます。
ラストは賛否両論あるようですが、私はこの終わり方に満足しています。

東野氏の女性の描き方にずっと不満を持ち続けてきた私ですが、この本の女性(母・直子)は秀逸だと思います。
ネタバレになりますが(なので、これから読む人は以下はは読まないで!)、最後に母・直子が娘の魂が戻ってきたというフリをして、直子はいなくなったと父に思い込ませたということがわかるのですが、娘の体をもった妻への愛は異常ともいえるほどで、そんな夫と一緒に暮らしていると直子が夫の事を嫌いになってしまうことは明白で、それを避けるための最前の策だったのではないかと思います。もちろん、それよりも、体は娘のものなのだから、その娘の人生をよいものにしたいという母親の愛情のほうが強かったと思います。


とっくに映画化もされていて、広末涼子さんが主演。DVDも出ているようで今度みてみたいです。

秘密
秘密広末涼子 小林薫 岸本加世子

東宝ビデオ 2000-09-21
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2008年03月27日

流星の絆

先日紹介した東野 圭吾の『流星の絆』を読み終えました。

流星の絆
流星の絆東野 圭吾

講談社 2008-03-05
売り上げランキング : 12
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噂に違わず、とても面白い作品でした。
簡単にいうと、両親を強盗殺人で殺された三人兄弟が力をあわせて犯人に復讐を試みようとする物語(←こういうと、なんだか薄っぺらですねぇ)。
これまで私が読んだ東野氏の作品では、ハッピーエンドになることは少なく最後に哀愁が漂う感じだったのですが、この作品では95%ぐらいハッピーエンドw。
登場人物も心根の優しい人ばかりで、作者の何か人生観がかわることがあったのかな〜、と勘ぐってしまうほど。最後にあまりにうまく事が運びすぎて、個人的にはもう少し「やるせなさ」が残った方が好きなのですが、これはきっと個人の好みなのでしょうね。


以下はネタバレなので、もう読み終わったという方だけどうぞ。

続きを読む

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2008年03月20日

流星の絆

3月5日に発売となった東野 圭吾さんの新刊。
現在売り上げランキング 12位です。
次々と作品が出て、このランキング。すごいですねぇ。早く読みたいです。

流星の絆
流星の絆東野 圭吾

講談社 2008-03-05
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2008年03月15日

手紙

この作品もミステリかと思って読み始めたのですが、読み終えると、どちらかというとノンフィクションやドキュメンタリーに近い(もちろん、フィクションなのですが)文学作品だと思いました。

手紙 (文春文庫)
手紙 (文春文庫)東野 圭吾


おすすめ平均 star
star真実味がない
star最高傑作
star期待外れ
star加害者家族からの視点。
star直貴も剛志も自己中心的すぎる

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両親を亡くした兄が、弟の大学進学資金のために強盗殺人犯となってしまう。弟・直貴は加害者の家族として、就職、恋愛、結婚とすべてに障害が生じ、子供まで差別を受ける。それを知らない兄は、毎月直貴に手紙を送り続ける……。

この作品を読んでどきっとさせられるのが、加害者に対する周囲の反応。弟は加害者の家族であって、本人は悪くはないとわかっていても、周囲の人間は直貴と距離を保とうとする。
挫折を繰り返しながらも、前向きに正々堂々と生きようとする直貴に、会社の社長が言った言葉は、とても残酷ではあるけれども、社会的な現実……。
「差別はね、当然なんだよ。犯罪者やそれに近い人間を排除するというのは、しごくまっとうな行為なんだ。我々は君のことを差別しなきゃならないんだ。」

この本は、書評の評価にとてもばらつきがあるのですが、ミステリにお馴染みのどんでん返しや読後感の良さを基準にすると、評価は低くなってしまうと思います。
また、「加害者の家族はこんなに大変なんだよ、だから犯罪をおかしちゃいけないよ」という教訓ととらえる人もいるかと思いますが、現実社会にある差別にどう向き合うか、というもっと根の深い問題を扱っていると思いました。

身近な例でいうと、浮浪者への差別があります。子供をもつ親ならほとんどの方が、浮浪者と遊ぼうとする子供に「あの人と遊んではいけない」と注意することでしょう。
好んで浮浪者になる人はあまりいません。様々な理由で浮浪者にならざるを得ない理由があった、と頭ではわかっていても、子供に(あるいは自分にとっても)危険だと思えば、自然に遠ざけることになるでしょうし、それは1つの立派な差別になります。

差別のある社会というのは決してなくならない。差別を無くそうとするのもひとつの生き方。
差別を受け入れるのもひとつの生き方。差別を無視し、正々堂々と生きるのもひとつの生き方。

正解はない。ただ、どう生きるかという選択があるのみ。



※この本は映画化されたので、DVDも出ています。どんな風に編集されているのでしょうか……。
手紙 スタンダード版
手紙 スタンダード版山田孝之 玉山鉄二 沢尻エリカ

日活 2007-04-27
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2008年01月19日

レイクサイド

またまた東野 圭吾氏の作品です。
レイクサイド (文春文庫)
レイクサイド (文春文庫)東野 圭吾

文藝春秋 2006-02
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舞台は、私立中学受験を控える子供たちの勉強合宿のため、4組の親子が集まった湖畔の別荘地。
今回の主人公は、妻の浮気をあやしみ、自分の愛人に妻の浮気調査を依頼する、といったなんとも泥臭い設定。
しかも、その愛人を別荘で妻が殺してしまう、というとんでもない展開。
さらに、その殺人を4組の夫婦が結束して隠蔽しようとする、本当の理由とは……???


この作品はあまり厚さもないし、本当にさっくりと読めます。伏線が見事なので、推理しながら楽しく読み進める事ができました。

きっと、実際にこの作品を読まずにストーリーだけを聞いたら、主人公が最終的に選択した道は合法的ではない、と思うでしょう。でも、本を読んだ後では、それしか道はなかったのでは?という気持ちにさせるところが、東野氏マジック、筆の見事なところなのかもしれません。
とても面白い作品でした。
(でも、やっぱり個人的には『容疑者Xの献身』のほうが良かったかな)



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2007年12月13日

白夜行

またまた東野 圭吾さんの本。

白夜行 (集英社文庫)
白夜行 (集英社文庫)東野 圭吾

集英社 2002-05
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これも長編で読み応えたっぷり。
1つの殺人。その被害者の息子と容疑者の娘。それぞれの生い立ちが平行して話は進む。時折、見え隠れする二人の接点。ラストはまだこの物語りは終わっていない感じがして意味深。
二人の内面が告白されることはない。だからこそ読者はあれこれと想像し、二人の心の奥にあるものをより知りたくなってしまうのだと思う。
容疑者Xと比べると、突っ込みどころも少ない。
(なぜ殺人が行われる前に踏み込まなかった?そんな安易な一目惚れなの?等々)
それでも、やっぱり容疑者Xの方が個人的には好き。容疑者Xの頭脳戦のほうが、百夜行の常軌を逸した展開よりリアリティがあるし、心情的に共感できるからかもしれない。


おまけ
※人気で手に入りにくかったようですが、ようやくネットでも注文できるようになったみたいです。100回に1回変な音が……???
ムゲンプチプチ ホワイト
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バンダイ 2007-09-22
売り上げランキング : 7
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※この他に、ブルー、ピンク、オレンジ、ブラックのカラーあり。

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