蠍(さそり)座で始まるハウスは、冥王星によって支配されます。
冥王星とは「隠された感情を暴露し、心理的に再生させる」惑星ですから、蠍座で始まるハウスは、「癒やされていない恐怖や悲しみや怒りや自己嫌悪や執着など」によってグチャグチャになりやすい人生の領域を表すのです。
1ハウスから12ハウスが表す「人生の領域」を私なりの言葉で説明しますと・・・
[1ハウス]自画像・自己決定 ⇄ [7ハウス]相手との関係性
[2ハウス]自己肯定・自足 ⇄ [8ハウス]他者融合・制限突破
[3ハウス]認識・娑婆探求 ⇄ [9ハウス]世界観・普遍的視野
[4ハウス]情緒的安心・親密 ⇄ [10ハウス]キャリア・公的立場
[5ハウス]主人公・創造性 ⇄ [11ハウス]未来性・集団性
[6ハウス]自己改善・謙虚 ⇄ [12ハウス]自己超越・ワンネス
1ハウスが蠍座で始まる人(蠍座アセンダントの人)
「自画像・自己決定」の領域である1ハウスが蠍座で始まっている人なら、「自分がいったい何者か」というアイデンティティーの問題がなかなかスッキリと解けず、グチャグチャになりやすいでしょう。
また、「自分の意志とは何か」「どういった方向に自分の意志を用いればいいのか」という領域で恐怖や執着に絡んだ混乱を経験しやすい。
7ハウスが蠍座で始まる人
「相手との関係性」の領域である7ハウスが蠍座で始まっている人は、「対等な相手と関わろうとする」と、双方に強烈な感情を感じさせるため、人間関係、特に恋愛関係に困難が生じます。
相手との関わり方に「ダークなもの」があり、向き合わねばなりません。
4ハウスが蠍座で始まる人
「情緒的安心・親密さ」の領域である4ハウスが蠍座で始まる人は、幼少期の家族関係(特に母親との関係)に「ダークなもの」のあった人です。心と心で他者と繋がる親密さにおいて何らかのトラウマがあります。
私がこれですが、母親との関係に最も苦労してきました。私にとって家族や家庭(4ハウス)がさほど幸せな場所だと感じられないのは、母親との情緒的繋がりの質が良くなかったからでしょう。早く家から出て遠くに住みたいとずっと思っていました。18歳で東京へ、21歳でマサチューセッツへ引っ越した後は、母親から離れられてせいせいしていましたし、実家が恋しいと思ったことは一度もありません。
30代前半から母親との問題についてセラピーを受けたりしながら様々な取り組みをしてきたお陰で、今では母親とはそれほどいがみ合わず、かなり距離を取って平安に付き合えるまでになっています。(原則として一緒に食事をしたり、正月を過ごしたりはしない関係です。)
10ハウスが蠍座で始まる人
「キャリア・公的立場」の領域である10ハウスが蠍座で始まる人は、社会的責任・社会的評判などに関する「ドロドロした困難」に見舞われる可能性が高い。
職場でバッシングに遭う、裏切りに遭う、どんな仕事をすればいいのか混乱するなどの症状に見舞われるかもしれません。
現在「王室離脱」で社会的評価が大きく揺れているハリー王子はこれです。
9ハウスが蠍座で始まる人
「世界観・普遍的視野」の領域である9ハウスが蠍座で始まる人は、「自分は何のために生きるのか」という「人生指針」の領域がグチャグチャになります。
納得のいく「人生指針」を確立できるまで、かなりの "soul searching"(自己との深い向き合い)が必要です。
2ハウスが蠍座で始まる人
「自己肯定・自足」の領域である2ハウスが蠍座で始まる人は、「自分の力に頼って生き抜くことに自信がない」かもしれません。
お金を十分に稼げないのではないか、いろんな工夫をしながら自分でこの世を渡っていくことができるのかなあと自分のことを頼りなく感じることもあるでしょう。
前世で家を失った、仕事を失った、病気で働けず食べていけなかったなどの苦悩体験があるものと思われます。今世でも物質的な生活リソースが安定しないかもしれません。
家や仕事を転々とするかもしれず、収入が不安定かもしれず、自分の生活力に安定した自信を感じるのが難しい可能性があります。
物的生活環境の不安定さが刺激する、様々な「ダークなもの(恐怖・執着・絶望・無力感など)」に向き合っていくと、心理的に生まれ変わることができるのです。
このように、すべての人はどこかで「ダークなもの」に向き合わなくてはなりません。その領域が人によって違うだけです。
例えば、ハリー王子は「社会的評判・公的立場」での乱高下を経験しなくてはなりませんが、2ハウスの「生活していけないかもしれない」「食べていけないかもしれない」という生活能力については悩まなくていいでしょう。
逆に、2ハウスが蠍座の人は、「生活していけないかもしれない」「食べていけないかもしれない」という風に生活力の乱高下を経験しなくてはなりませんが、10ハウスの「社会的評判」や「名声」の乱高下には悩まされないのです。
また、9ハウスが蠍座の人は、「世界観」の混乱を経験しますが、「自分はどういう人間か」というアイデンティティーはしっかりしているかもしれません。
それに対して、1ハウスが蠍座の人は、「自画像」の混乱を味わうでしょうが、「社会的評判」や「世界観」や「生活力」においてはそれほど悩まない可能性があります。
冥王星とは「隠された感情を暴露し、心理的に再生させる」惑星ですから、蠍座で始まるハウスは、「癒やされていない恐怖や悲しみや怒りや自己嫌悪や執着など」によってグチャグチャになりやすい人生の領域を表すのです。
1ハウスから12ハウスが表す「人生の領域」を私なりの言葉で説明しますと・・・
[1ハウス]自画像・自己決定 ⇄ [7ハウス]相手との関係性
[2ハウス]自己肯定・自足 ⇄ [8ハウス]他者融合・制限突破
[3ハウス]認識・娑婆探求 ⇄ [9ハウス]世界観・普遍的視野
[4ハウス]情緒的安心・親密 ⇄ [10ハウス]キャリア・公的立場
[5ハウス]主人公・創造性 ⇄ [11ハウス]未来性・集団性
[6ハウス]自己改善・謙虚 ⇄ [12ハウス]自己超越・ワンネス
1ハウスが蠍座で始まる人(蠍座アセンダントの人)
「自画像・自己決定」の領域である1ハウスが蠍座で始まっている人なら、「自分がいったい何者か」というアイデンティティーの問題がなかなかスッキリと解けず、グチャグチャになりやすいでしょう。
また、「自分の意志とは何か」「どういった方向に自分の意志を用いればいいのか」という領域で恐怖や執着に絡んだ混乱を経験しやすい。
7ハウスが蠍座で始まる人
「相手との関係性」の領域である7ハウスが蠍座で始まっている人は、「対等な相手と関わろうとする」と、双方に強烈な感情を感じさせるため、人間関係、特に恋愛関係に困難が生じます。
相手との関わり方に「ダークなもの」があり、向き合わねばなりません。
4ハウスが蠍座で始まる人
「情緒的安心・親密さ」の領域である4ハウスが蠍座で始まる人は、幼少期の家族関係(特に母親との関係)に「ダークなもの」のあった人です。心と心で他者と繋がる親密さにおいて何らかのトラウマがあります。
私がこれですが、母親との関係に最も苦労してきました。私にとって家族や家庭(4ハウス)がさほど幸せな場所だと感じられないのは、母親との情緒的繋がりの質が良くなかったからでしょう。早く家から出て遠くに住みたいとずっと思っていました。18歳で東京へ、21歳でマサチューセッツへ引っ越した後は、母親から離れられてせいせいしていましたし、実家が恋しいと思ったことは一度もありません。
30代前半から母親との問題についてセラピーを受けたりしながら様々な取り組みをしてきたお陰で、今では母親とはそれほどいがみ合わず、かなり距離を取って平安に付き合えるまでになっています。(原則として一緒に食事をしたり、正月を過ごしたりはしない関係です。)
10ハウスが蠍座で始まる人
「キャリア・公的立場」の領域である10ハウスが蠍座で始まる人は、社会的責任・社会的評判などに関する「ドロドロした困難」に見舞われる可能性が高い。
職場でバッシングに遭う、裏切りに遭う、どんな仕事をすればいいのか混乱するなどの症状に見舞われるかもしれません。
現在「王室離脱」で社会的評価が大きく揺れているハリー王子はこれです。
9ハウスが蠍座で始まる人
「世界観・普遍的視野」の領域である9ハウスが蠍座で始まる人は、「自分は何のために生きるのか」という「人生指針」の領域がグチャグチャになります。
納得のいく「人生指針」を確立できるまで、かなりの "soul searching"(自己との深い向き合い)が必要です。
2ハウスが蠍座で始まる人
「自己肯定・自足」の領域である2ハウスが蠍座で始まる人は、「自分の力に頼って生き抜くことに自信がない」かもしれません。
お金を十分に稼げないのではないか、いろんな工夫をしながら自分でこの世を渡っていくことができるのかなあと自分のことを頼りなく感じることもあるでしょう。
前世で家を失った、仕事を失った、病気で働けず食べていけなかったなどの苦悩体験があるものと思われます。今世でも物質的な生活リソースが安定しないかもしれません。
家や仕事を転々とするかもしれず、収入が不安定かもしれず、自分の生活力に安定した自信を感じるのが難しい可能性があります。
物的生活環境の不安定さが刺激する、様々な「ダークなもの(恐怖・執着・絶望・無力感など)」に向き合っていくと、心理的に生まれ変わることができるのです。
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このように、すべての人はどこかで「ダークなもの」に向き合わなくてはなりません。その領域が人によって違うだけです。
例えば、ハリー王子は「社会的評判・公的立場」での乱高下を経験しなくてはなりませんが、2ハウスの「生活していけないかもしれない」「食べていけないかもしれない」という生活能力については悩まなくていいでしょう。
逆に、2ハウスが蠍座の人は、「生活していけないかもしれない」「食べていけないかもしれない」という風に生活力の乱高下を経験しなくてはなりませんが、10ハウスの「社会的評判」や「名声」の乱高下には悩まされないのです。
また、9ハウスが蠍座の人は、「世界観」の混乱を経験しますが、「自分はどういう人間か」というアイデンティティーはしっかりしているかもしれません。
それに対して、1ハウスが蠍座の人は、「自画像」の混乱を味わうでしょうが、「社会的評判」や「世界観」や「生活力」においてはそれほど悩まない可能性があります。