菅波亮介のエナジー・カウンセリング(石川県金沢市)

世界中どこからでも、カウンセリングを受けられます。面談(金沢市)・電話・スカイプ・FaceTime 対応。

2018年01月

アドバイスをすることのプラスとマイナス

 ロジャーズが教えたカウンセリングでは、基本的にアドバイスというものをしません。

 なぜかと言うと、彼はアドバイスをすることのマイナスを主に考えた人だからです。

 私は時にはアドバイスをすることはいいことだと思います。ただし、アドバイスがプラスの働きをするには、それなりに条件が整っていなくてはなりません。

 世の中には不適切で有害なアドバイスが蔓延しています。アドバイスをするには、そのマイナスをよく知っていなくてはならないと思うのです。

 ということで、アドバイスをすることにはどのようなプラスやマイナスがあるのかについて、今日はご一緒に考えてまいりましょう。

 「なぜカウンセリングではアドバイスをしてくれないの?」と不思議に思っている人もいるかもしれません。そういう人が「アドバイスをされない喜び」というものを発見するきっかけになれば有難いです。

 そうです! 「アドバイスをされない喜び」というものが存在します。これを知ってしまうと、二度と以前のようにアドバイスを軽い気持ちで与えたり受け取ったりできなくなるんです。

 まずは、アドバイスをもらって嬉しかった経験と嫌な思いをした経験を思い出してみてください。そこから出発しましょう。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

アドバイスをされて嫌な思いをするとき

 アドバイスは相手を良い方向に変えようとする提案ですので、基本的に現状を否定することになります。「今のままではダメ」というメッセージを暗に相手に伝えることになるのです。

 つまり、アドバイスを受けた側は「否定された」と感じるかもしれない、ということに気を配らなくてはなりません。

 いくら善意から出たものであったとしても、「相手は変わったほうがいい」という考えを伝えることになります。ということは、アドバイスには「今のあなたではダメ」というメッセージが必ず含まれているのです。

 アドバイスそのものが非共感的な面をもったものだと言えます。

 そして、アドバイスを与える人は、自分の価値観で「こうすべきだ」と考えたことを伝えるわけであって、それが受け取る人の価値観と合わず何の役にも立たないことが少なくありません。相手と自分との違いを無視した自己中心的なアドバイスになりやすいのです。

 アドバイスというものは与える側の世界観を表したものであり、受け取る側の世界観と合致するかしないかは与える側に見えていないことが多い。

 ということで、よほど注意しなければアドバイスはありがた迷惑に終わってしまうと心得ておく必要があります。

アドバイスがプラスに働くとき

 ただ、アドバイスがプラスに働くときもやはりあります。それは、アドバイスの内容が受け取る側にとって必要であり、その人を助けるような智慧に満ちたものであるときです。

 問題を解決したり、次の段階に進むために必要なアドバイスを、的確にしてくれる人の存在は有難いものです。

 アドバイスが役立つには、アドバイスを与える側に智慧がなくてはなりません。受け取る側のことを深く理解していて、何が必要かを見極める優れた判断力を備えている人がアドバイスすると、真に相手を助けます。

 アドバイスを与えることのできる器になるのはそう簡単なことではありません。相手への深い思いやりと洞察力がなくてはならないのです。

 逆に言いますと、思いやりと洞察力に欠けたアドバイスは相手を傷つけるだけに終わってしまうということです。

相手の力を信じて育てるには結論を与えない方がいい

 カウンセリングにおいてアドバイスを与えるということは、問題の解答をカウンセラーが出すことです。その解答がいくら優れたものであっても、クライアントからすれば「自分で出した答え」ではありません。

 「自分の答え」ではなく「他人の答え」に過ぎないんです。

 そうすると、自分には本当には合っていない部分があったりする。

 そして、従順な人だと無理に従ってしまったりする。カウンセラーの考えに合わせる従者になってしまうわけです。

 ロジャーズという人は、カウンセラーとクライアントがこんな風に主従関係になってしまわないように心を尽くしました。

 クライアントが心底納得できる「自分の答え」を出すことを支援するのがカウンセラーの務めなんだと言ったんです。そうすると、カウンセラーが前に出て主人公にならない方がいいんですね。

 カウンセラーが自分の解答を言わないで、クライアントが問題に直面するのをじっと見守るんですね。寄り添って一緒にいるわけです。そういう状態で対話の相手になるんです。

 解答を言わないというのは意地悪で言わないわけではないんです。「あなたの答えは私には分からない」という本当の謙虚さと、「あなたにはあなたの問題を解ける力があると私は信じていますよ」という相手への最大限の尊重がそこにあるんです。

 この謙虚さと尊重をもって、クライアントの目線に一緒にいるわけです。

 そうすると、クライアントは自分自身を拠り所として、自分の力で自分の問題に答えを出していきます。それを見守ることがカウンセラーの役目です。

 その人が出した、その人にとっての「本物の答え」というものの価値を尊いものとして扱う、それがカウンセリングなわけです。

 「アドバイスをされない喜び」とは、唯一無二の存在として尊重され、自分の力で自分の人生を切り開いていくことを温かくサポートされる、そういった喜びなんです。
 

「泣かなくてもいいじゃない」と言うべからず

 「泣かなくてもいいじゃない」と人が言うのをよく耳にします。私はその度にとても嫌な気持ちがするのです。私は、心が痛んだとき人は泣くことによって癒すものだということを知っています。そして、泣くことを温かく見守るだけでその目的は成就するのに、その邪魔をして欲しくないと思うわけです。

  カウンセリングをしていますと、クライアントはいろいろな気持ちを話してくれますが、涙を流して泣くことも決して珍しくありません。私は目の前で泣いてくださることは全く嫌ではありません。私に心を開いてくださっているからできることでもあるし、また泣くことで溜まっている感情が吐き出されてその人が楽になるからです。泣くのを我慢してきた人が素直に泣かれる姿は美しいとさえ思います。

 私は泣く人と一緒にいることによって心を揺さぶられます。苦しみや悲しみを共有して、温かな沈黙を通して繋がっているとき、そこに大きな愛が流れていると感じるのです。

 私のカウンセリング・ルームには、クライアントさんの近くにティッシュを置いてあります。泣きたくなったらここでは遠慮なく泣いてくださいという意味でそうしているわけです。

 さて、なぜ多くの人は泣いている人を見ると「泣かなくてもいいじゃない」と言ってしまうのでしょうか。

 いろいろな理由が考えられますが、まず1番目として、「大丈夫だよ」と安心させてあげたいという動機があるものと思われます。「泣くほどのことじゃないよ。大丈夫だよ。安心していいんだよ」と言ってあげたいという温かい思いから出た言葉だということです。

 この場合には、温かい気持ちが根底にありますから、さほど問題にはならないかもしれません。けれども、できれば「泣く」という行為を否定する言葉はやはり避けて、「怖かったんだね」「寂しかったんだね」と相手の気持ちに共感を送った上で、「もう大丈夫だからね」という言葉で安心させてあげる方がよろしいと思います。泣くという行為は、ほとんどの場合、意識的に選んでいるわけではありません。それに対して「しなくていいじゃない」と言ってしまうと、それはやはり心にとっては非共感的であり、「泣くことはいけないのかな」「泣いている自分がおかしいのかな」と否定的に自分のことを捉えることに繋がりかねません。

 それから2番目として、泣いている人を見ると無力感を感じてやめさせたくなるという心理があります。これは男性に多いのですが、女性に泣かれると自分が悪いことをしたように感じたり、自分の力不足を突きつけられているように感じて、動揺してしまうんです。また、女性の中には犠牲者を演じることで相手を操作する人(つまり「泣く」ことを武器として使う人)もいるため、泣くことはずるいことであると感じている男性も多くいるわけです。

 こういう風に、泣くことによって支配されてきた人、泣くことによって自分の足りなさや無力感を刺激されてきた人は、相手に操作や支配の意図がない場合であったとしても、泣いている人に寄り添うということができません。

 「泣くなよ!」と怒ってしまいたくなるんです。

 また、「泣く」ということを「頑張りが足らない」という意味に捉えるストイックな人もいます。「弱音を吐かず頑張れ」と叱咤激励する意図で「泣くんじゃない」と叱る人も世の中にたくさんいます。

 大事なことは、相手が泣いているとき、どういう気持ちで泣いているのかを見極めた上で、純粋な涙であれば温かく寄り添って見守ってあげるようにすること。純粋な涙でない場合には、違和感を感じるはずです。そういう場合にはまた別の対処が必要になるでしょう。

 クライアントさんが泣き出したとき、私に謝る方がとても多いんです。謝らなくてもいいのに、と毎回思うのですが、泣くことは相手に迷惑であると捉えているんだろうと思います。

 小さい頃から泣くたびに「泣かなくていいじゃない」と言われ続けると、泣くことに共感してもらえるはずがないと思っている人ばかりになってしまいます。それはとても悲しいことだとは思いませんか。

 私たちが本当に励まされるのは、自分が泣いているとき、泣いているままの自分が温かく受け止められたときだと思います。

 そういう寄り添いがこの社会にもっともっと増えてくれたらいいですね。

 そして、泣くことを武器になど使わなくても、素直に感情を出して受け止めてもらえる人間関係を誰もが持っている、そういう世の中になって欲しいものだと思います。

 いつの日か、「泣かなくていいじゃない」というセリフを聞くことがなくなる時が来るのでしょうか。泣くたびに「すみません」と謝るクライアントがいなくなる時が来るのでしょうか。

 私は密かにその日が来るのを夢見ています。

冥王星イングレス表

 イングレスとは惑星が新しい星座に「入る」ことで、イングレス表とはその年月日と時刻を表にしたものです。

 この表で出生日時を見れば、その時に冥王星がどの星座にあったかが即座に分かります。

【1980年1月1日生まれの人の場合】

 直前のイングレスは1972年7月30日で、冥王星はてんびん座に入ったことが分かります。次のイングレスは1983年11月6日で、冥王星はさそり座に移動しました。ということは、1980年1月1日の冥王星はてんびん座にあったことになります。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆ 

冥王星イングレス表
(JST 日本標準時)

 1884年4月20日 午前8時39分   ふたご座(ふたご座に入る)
 1912年9月11日 午前1時20分   かに座
 1912年10月20日 午後5時54分  ふたご座
 1913年7月10日 午前7時12分   かに座
 1913年12月28日 午後1時33分  ふたご座
 1914年5月27日 午前5時30分   かに座
 1937年10月7日 午後8時56分   しし座
 1937年11月25日 午後6時20分  かに座
 1938年8月4日 午前2時50分    しし座
 1939年2月7日 午後10時4分    かに座
 1939年6月14日 午後1時36分   しし座
 1956年10月20日 午後3時1分   おとめ座
 1957年1月15日 午前11時49分  しし座
 1957年8月19日 午後1時22分   おとめ座
 1958年4月11日 午後11時56分  しし座
 1958年6月11日 午前3時56分   おとめ座
 1971年10月5日 午後3時23分   てんびん座
 1972年4月17日 午後4時34分   おとめ座
 1972年7月30日 午後8時50分   てんびん座
 1983年11月6日 午前6時30分   さそり座
 1984年5月18日 午後10時49分  てんびん座
 1984年8月28日 午後2時25分   さそり座
 1995年1月17日 午後7時37分   いて座
 1995年4月21日 午前10時12分  さそり座
 1995年11月11日 午前5時4分   いて座
 2008年1月26日 午後1時26分   やぎ座
 2008年6月14日 午後12時6分   いて座
 2008年11月27日 午前11時38分 やぎ座
 2023年3月24日 午前1時50分   みずがめ座
 2023年6月11日 午後1時32分   やぎ座
 2024年1月21日 午後12時21分  みずがめ座
 2024年9月2日 午前3時59分    やぎ座
 2024年11月20日 午前10時8分  みずがめ座
 2043年3月9日 午後1時40分    うお座


参考ウェブページ

 http://www.astropro.com/features/tables/geo/pl-si/pl-si.html

山羊座の冥王星(2008〜2023年)

 冥王星は約248年かけて12星座を回ります。

 冥王星は「変容の星(planet of transformation)」とも言われ、触れたものを根本的に生まれ変わらせます。

 その冥王星が2008〜2023年のこの時期に山羊座にいるわけですが、山羊座は社会的構造や権威や父親などを表しますので、そういった領域で「破壊と再構築」が世界規模で起こり、新しい社会秩序を築き上げられる時代だと言えましょう。

 ブラック企業や過労死の問題など、非人間的な労働を強いる職場環境の膿が露呈してきています。また、大企業が不正を隠蔽してきた事実が明らかにされてもいます。それから、ハリウッドのプロデューサーが多くの女優にセクハラをしてきたことが白日のもとに晒され、セクハラを受けた女性が沈黙を破って表に出てくると同時に、著名人の中からセクハラの加害者が次々と追求されるという現象が全米で起きています。

 前回、冥王星が山羊座を経過したのは1760年代から1770年代にかけてですが、この時にはイギリスの植民地だったアメリカが本国と戦って、世界で初めて民主主義国家を樹立しました。王政を廃止して、共和政をスタートさせたわけです。それがフランス革命にも繋がっていき世界的な流れとなったのですから、世界史的に重要な節目だったと言えます。

 そして現在、世界中で再び「権威構造」が地殻変動を起こしているのです。

 山羊座のシャドーの1つは独裁でしょうが、独裁者の正気を逸した振る舞いはアジアでもアフリカでも毎日報道される世の中になっています。

 冥王星の特徴は真実を裸にすることであり、健全な進化のために不可欠な透明性を促します。

 世界中の政治指導者が税金対策のためにタックスヘーブンを利用していたことが暴露され、イギリスでは首相が辞任する事態にまでなりました。

 このような政界の闇、経済界の闇というものが今後も引き続き表出していくことでしょう。また、家庭や職場など、あらゆる上下関係における搾取・支配・虐待の実態が暴かれ、健全化を促されていくことにもなるでしょう。

 ジェフ・グリーンは進化占星術の大家のひとりですが、彼は冥王星のプロセスには対極点(polarity point)が重要だと言っています。山羊座に冥王星があるとき、山羊座的なものが変容を起こすのですが、それには対極である蟹座の性質を統合していく必要があるということです。

 つまり、社会構造が大きく変容するこの時代において、「心が満たされること」「心の繋がりを感じること」「本当の親密さというものを大事にすること」をもっと人生に取り入れていかなくてはなりません。内面の満足や充実を犠牲にして、非人間的な職場で認められようとするという生き方では、精神的にも身体的にもおかしくなってしまいます。

 より人間的な社会を構築していくには、残存している非人間的な構造はいちど淘汰されなくてはなりません。システムが崩壊していくとき、私たちは精神的に不安定になりがちですが、こういうときこそ自分の内側に確固たる精神的・霊的な支柱というものを持つことも重要ですね。

 山羊座と蟹座の対極軸は、外の世界と内面の世界との対比でもあります。

 外側での成功や権威などばかりに目がいく生き方そのものを見直す時期とも言えましょう。

 女性が男性のように働くというのではなく、働く環境にもっともっと女性的なものが活かせる社会になっていくということも大切です。そのためには、男性性のみが認められる社会構造であってはなりません。女性が等しく社会に参画できるようになるには、ゲームのルールそのものが女性性を男性性と等しく価値あるものとして認めるものに変わっていかなくてはなりません。

 山羊座の冥王星の時代をポジティブに表現するとすれば、よりバージョンアップした社会構造、権威、父親というものを実現する時代だということになります。

☆   ☆   ☆   ☆   ☆   ☆

2018年10月7日追記

 この記事を書いてから約9ヶ月経ちましたが、その間に女子柔道、フットボール、ボクシング、体操、ソフトボールなどの世界で起きたとされるパワハラやセクハラがトップニュースとして取り上げられています。

 「
あらゆる上下関係における搾取・支配・虐待の実態が暴かれ、健全化を促されていくことにもなるでしょう」と私は書きましたが、自分でもびっくりするほど当たっていますね。

 山羊座に冥王星があると社会全体にこのような変化が起きるものなのです。

射手座の冥王星(1995〜2008年)

 射手座というのは、宗教的悟りや普遍的真理を目指します。身近な環境を知ろうとする双子座とは対照的です。

 射手座が発達した人は、哲学者や宗教指導者や賢者になります。

 絶対的真理を追求するわけですから、時には祖国を捨てて外国にまで行くとか、コミュニティーを離れて孤独の中で修行するというようなこともある。孤独を厭わず「究極のもの」「絶対的なもの」を探求してきたので、周囲の常識的文化に馴染めず、孤独感を感じる人もいるでしょう。

 真理の探究をしてきた魂ですから、とても深い智慧を持っている人が多い。けれども、その反面、自分の信念に固執する人も多くいるわけです。

 射手座の病理は、自分の信念を絶対化し、他人の真理を否定することです。

 「射手座の冥王星」を持つ人は、前世で宗教弾圧(する側とされる側)、誤った教えを広めた、魔女狩り(する側とされる側)などを経験している可能性があります。

 射手座は偏狭で狂信的になりやすいので、その辺のバランスをとることが重要です。

 さて、
1995〜2008年の時期の出来事を見てみましょう。

 冥王星が射手座の0度に入ってすぐの1995年3月20日に、オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こしました。狂信的な宗教をこのように白日の元に晒すのが「射手座の冥王星」です。

 また、イエス・キリストを通してでなければ人は救済されないという立場をずっと保ってきたローマ・カトリック教会が、「他の宗教でも人は救われる」という立場をローマ法王を通して正式に表明したのもこの時期です。

 異なる宗教間の対話と融和が進んだことは喜ばしいことです。

 この世代に生まれた人の中には、偏狭さと狂信性を乗り越え、多様性を尊重した上での健全なスピリチュアリティーを体現していく人が多いでしょう。

蠍座の冥王星(1984〜1995年)

 蠍座の冥王星は強烈な内容になりますので覚悟してください!

 冥王星は蠍座と第8ハウスを支配しています。蠍座はいわば冥王星のホームベース。ここにいるとき、冥王星の「死と再生」というテーマが純粋に現れてきます。

 1984〜1995年の時期を考えてみると、ソ連を中心とした共産主義陣営が崩壊し、ベルリンの壁がなくなり、冷戦が終わりました。また日本ではバブル経済が終焉を迎えました。

 とにかく、蠍座の冥王星が促してくるのはちょっとやそっとの変更ではありません。一回死んで生まれ変わるという程度の「完全なる変容」なんです。

 それほどの強烈な時代に生まれた人は、「魂として生まれ変わろうとしている人」だと言えます。もう少し具体的な話をしますと、前世における極度のトラウマを癒そうと思って生まれてきている魂だということです。極度のトラウマには戦争体験や性的虐待、裏切りなどが含まれます。

 前世で解決していないものは今世の幼少期に現れることが多いので、この世代の人は幼少期に虐待や裏切りなど極度のトラウマを体験する人が多いでしょう。

 父親からの性的虐待を公表した東小雪さんも1985年生まれで「蠍座の冥王星」世代です。

 とにかく「シャドー・ワークの世代」と言っていいでしょう。

 シャドー・ワークというのは、自分の闇に果敢に向き合うということ。蓋をしている暗部に光を入れること。深く負った傷を癒すこと。

 一回、古い自分が死ぬ。そして、新しい自分に生まれ変わる。

 それを魂レベルで選んで来ているということは、深い変容のワークができるだけの準備が整った魂だということでもあります。それだけのパワーを持った人だということです。

 蠍座の対極点は牡牛座です。牡牛座はこの三次元の世界でほんわかとした安心と安定を楽しむこと。

 蠍座のプロセスは強烈なので、それだけだと疲れてしまいます。なので、対極である牡牛座の恵みも取り入れるとバランスがとりやすくなるでしょう。たとえば、ゆった〜りとお風呂に入るとか、山や川など大自然に触れるとか、ヨガや気功などを通して体を安定させることなどです。

 「蠍座の冥王星」世代は、社会の闇を摘発し、変容を通してレベルアップした世の中を創造していけるだけのパワーを備えています。

 ある意味、とっても頼もしい世代なんです。

 是非とも最大限に活躍していただきたいと思います。

天秤座の冥王星(1971〜1984年)

 およそ1971〜1984年のあいだ、冥王星は天秤座を経過しました。

 この時期に生まれた人は、天秤座的なものをバージョンアップする使命を持っています。と同時に、天秤座の病理を抱えている魂でもあるわけです。

 天秤座は人間関係における調和を強く求めます。人生において恋愛や結婚など、相手との関係性の中で自分というものを保つ傾向が強いわけです。相手を通して自分を規定する過去生をもつ人が多いだろうと思います。

 この世代は恋愛のあり方、結婚のあり方、あらゆる人間関係のあり方を全く新しいものにバージョンアップする力を持っています。

 平等や正義を強く求めるこの世代は、男女間での役割分担を見直したり、結婚という制度にこだわらない同棲関係や、目上の人(先輩・姑など)に迎合しない対等で民主的な関係を実現したりします。

 ただ、天秤座の病理がまだ強い人だと、自分を抑えて相手の機嫌をとるというアンバランスなパワー関係に陥ってしまいます。波風を立てないで自分が我慢するという前世のパターンが強く、自分をなくして相手に合わせてしまうという防衛行動にすぐ戻ってしまうのです。

 前世において対等でない関係に苦しんだ。その問題が解決しないまま今世に生まれてきているわけで、きちんと自分というものを持って、いい意味での自分本位を身につける必要があります。

 天秤座の対極点は牡羊座で、これは勇気を持って自分自身であること、自分の求めているものにまっすぐ進むことを表します。

 天秤座の冥王星をもつ人は、ナルシシストから離れられない共依存者であるかもしれません。ノーと言えずに優柔不断になるという問題に悩まされているかもしれません。

 調和を重んじるがために自分を見捨ててしまう、自分のニーズをないがしろにしてしまうということがないように、自分を大事にする練習を積み重ねる必要があります。

 また、前世のように自分を抑えないぞと思いすぎて、自分を主張することに傾きすぎる人もいるでしょう。主張することに慣れていないので、度を越してしまう場合もあるのです。

 主張が過ぎたり、自分を抑え過ぎたりと、極端に揺れるかもしれません。でもこれはとても重要な学習過程なのです。

 いい模範になろうが、反面教師になろうが、この世代の人は、バランスのとれた恋愛関係・夫婦関係・人間関係とは何かということを示してくれます。
 

乙女座の冥王星(1957〜1971年)

 1957年と1971年前後で生まれた方は出生図でご自分の冥王星の位置を確認してください。隣の星座と往来する時期があります。1960年代に生まれた方は全て間違いなく乙女座です。

 さて、私は1966年生まれなので、「乙女座の冥王星」世代のど真ん中。「乙女座の冥王星」について話すのは、自分の人生を語るようなもの。その光と影はよ〜く知っております。

 通常の占星術では冥王星は世代的な特徴を表すものとして扱われますが、進化占星術では人間を何度も生まれ変わっている魂と捉えますので、意味づけがちょっと異なります。

 冥王星のある場所は、魂の最も深い防衛パターンを示すとされていて、最も変容しなくてはならない執着が何であるかを教えてくれると理解します。つまり同じ課題を持った魂たちが同じ世代としてこの世に生まれてくるということなんです。魂の癖が同じだよっていうこと。

 よくも悪くも乙女座的なカルマを持った魂たちが同時代に生まれ、乙女座的なものをバージョンアップするという課題にともに取り組むわけです。乙女座的な魂たちが自己改革を通して乙女座的な病理を克服して、乙女座の優れた点を活かせるようになると、外の世界の乙女座的なものもレベルアップしていきます。こうやって自己治癒を通して社会も改善していくという仕組みなんですね。

 では、乙女座的なものとは何か。

 乙女座をひとことで言うと「精進と奉仕」。自己批判を通して欠点を克服して、何らかの道を極めて人に奉仕するわけです。

 乙女座のいいところが活かされると、卓越した職人技とか、正確に運行される交通機関とか、きめ細かい教育などになります。

 それに対して乙女座の悪いところが出ると、重箱の隅を突くような批判を通してやる気を失ってしまう。自己肯定感が持てない。完璧主義であり、理想が高すぎるので、心が萎縮してしまうんです。減点主義の子育てや学校教育は乙女座の病理を表しています。

 奉仕という点から見ますと、「自分を犠牲にして相手に仕える」というあり方が全てここに入ります。私たちの前世では、奴隷だったかもしれないし、ご主人様に服従せざるを得ない servant(召使い)だったり、師匠への黙従を強いられた弟子だったかもしれません。

 乙女座はエゴを削ぎ落として浄化し、より高い境地へと進むプロセスを示します。その過程で、自分というものをある意味で否定しなくてはならない。ところが、否定しすぎると自分を傷つけてしまう。なのでバランスが難しい。

 「自分はまだダメだ」と自己批判をし、高い目標を目指すことが大きな成長につながることもあるけれども、それは無条件の自己受容(対極の魚座)とバランスがとれて初めてうまくいくものです。

 自分は罪人だからと言ってキリスト教的な修行を重ねてきた魂、禁欲を通して超越意識を目指した仏僧などの中には、この「絶え間ざる自己批判を通しての浄化」があまりにも染み付いてしまって、魂を解放するどころか、かえって陰鬱な人間観に束縛されてしまった者も多くいることでしょう。

 私もそういったひとりでございます。

 我々の世代には、過去の伝統的宗教の中において、自己否定の修行を重ねてきた人がたくさんいます。そして、この「修行」のあり方そのものを捉え直して霊性を刷新したいと思って生まれてきたわけです。

 乙女座の対極点は魚座ですが、魚座は真の意味での霊性、あらゆる命との一体感、無条件の許しや愛といったものを表します。

 1960年代を中心として、世界中の宗教的伝統が国境を越えて交流するようになりました。西洋人が禅やヨガやタオイズムを学ぶように開かれていきました。伝統的な教会から離れて、自由なスピリチュアリティーを求める人がたくさん出ました。

 また、自己否定的な教育を見直し、褒めて伸ばす教育の重要性を訴えたり、親と子、医師と患者、教師と生徒、上司と部下などの関係においても、奉仕する側・奉仕される側というあり方を乗り越えようとする社会的動きとなったりしています。

 乙女座はまた身体や健康にも関わっています。この世代は、代替医療やホリスティック医療など、ヒーリング・アーツにおいても先駆的な仕事をしている方が多いです。

 前の世代は「獅子座の冥王星」でした。この世代は自信たっぷりで目立ちたがり、やや自己中が多いんです(笑)。それに対して我々「乙女座の冥王星」は自信のない人が多い。というのは、過去生で自分を否定するような修行や奉公をしていた人が多いからだろうと思います。私も何を達成しても根底に「自信のなさ」みたいなものがなくならないんですね。それで、何年・何十年とかけてこの「自己否定」という病理を癒しているところなんです。

 私たちは魂の根底に罪悪感とか挫折感とか無価値感、不全感のようなものを溜めて来ているんですね。なので、頑張っても頑張っても自己否定感からなかなか解放されないと実感される方も多いだろうと察します。けれども絶望する必要はありません。今回の人生は、まさにこの魂の底にこびりついた自己否定を癒して、無条件の愛や許しを体感することが課題なんです。

 自己否定を感じるたびに、「ああ、これは癒しの機会なんだ」と思うことが大事です。乗り越える準備が整った問題だからこそ形として現れてきているということを忘れてはなりません。

 「乙女座の冥王星」の世代は、自らの自己否定的な修行や奉仕といった「習慣化した生き方」を見直して、根底から変容するにつれて、乙女座の病理に苦しむ人を解放してあげられる頼もしい助っ人やヒーラーとして貢献することができます。

 乙女座の苦しみをよ〜く知っているからこそ、乙女座の落とし穴を熟知しているからこそ、同じ病理に苦しむ人に一条の光となれるのですし、対極にある無条件の愛や許しのありがたみを痛感しながら世の中に広めていける人材にもなれるのだと思います。

 教育や訓練、奉仕やサービス、健康や癒しのあり方においてバージョンアップをしていく使命を負っているのが1957〜1971年世代です。

 皆さんの成功を心より祈っています。

獅子座の冥王星(1939〜1957年)

 太陽が支配する獅子座は、自分が宇宙の中心になって輝くイメージです。舞台に立って特別な自分にスポットライトが当たる。

 自分を表現するのが大好き。そして周囲の人は自分を「特別な存在」として崇める。

 こういう自信たっぷりの前世がこびりついているのが「獅子座の冥王星」世代。

 ひょっとして前世は王様・女王様、あるいはセレブだったのかも。

 獅子座の発達した人は、気持ちがでかい。陽気で楽観的でカリスマがある。気前がよく寛容で、一緒にいると「何でもうまくいくに違いない」と大きな気持ちにしてくれる。華もある。

 そういう獅子座にも影の部分がもちろんあります。それはナルシシズム(自己中心性)や享楽主義です。

 獅子座には
天真爛漫な子供が持つような万能感があって、「自分の好きにしていいんだ」と感じてしまうところがあるようです。

 自分と異なる相手が見えていない。

 そういう人同士が対立を起こすと、王国と王国が戦争するようなもので、徹底的な衝突になります。

 それが獅子座の病理。

 1939〜1957年の時期に起こった第二次世界大戦は、まさに国家と国家のエゴの完全衝突でした。日本もヨーロッパも大都市が焼け野原になるまで空襲を受けました。凄まじいことです。原爆という究極の殺戮手段が生まれただけでなく、それを生身の人間に投下したのがこの時代であることは決して偶然ではありません。

 
「獅子座の冥王星」の時期というのは、獅子座的なものが「死と再生」を経るわけですが、その1つの表れが「他国を植民地化するという帝国主義時代」が閉幕したことです。

 獅子座の病理を癒すには、対極の水瓶座の性質を統合する必要があります。水瓶座とは全体の利益を考えることと未来のヴィジョンに向かって生きていくことです。

 私は「乙女座の冥王星」世代ですが、「獅子座の冥王星」世代は我々よりひとつ前の世代ということで、これまで接する機会がとても多かった。「獅子座の冥王星」世代は、我々と比べて自信に溢れ、ある意味でとても頼もしいと感じる反面、自分の話をしたがったり、こちらの気持ちを理解せずに自分勝手なアドバイスをしてくる人が多いと思います。

 そういった獅子座の病理を乗り越えた人は、「自分が特別な存在だ」と感じるだけでなく、「ひとりひとりの人間がみな特別なんだ」ということを、誰よりも人に伝えられるようになるでしょう。

 この世界が喜びと温かさと希望で溢れるように、獅子座には輝いていて欲しいですね。

お問い合わせのガイドライン

 お問い合わせは以下のガイドラインに従って行ってください。

1.カウンセリングを受けたい気持ちが、受けたくない気持ちよりも優っていること。

 受けるつもりがない方や否定的な気持ちが強い方からの連絡はご遠慮願います。

2.確かめたいことが1つか2つに絞れていて、カウンセリングを受けるかどうかの決断に5分以上のやりとりを必要としないこと。

 カウンセリングを受けるまでの決断に大きな援助が必要な方は私の力量ではサポートできかねます。悪しからずご了承くださいませ。

3.カウンセリングを受けるご本人からのお問い合わせであること。

 家族にカウンセリングを受けさせたいという親御さんからのお問い合わせはご遠慮願います。自分の課題に取り組みたいという方であることが必要です。

4つの技法を組み合わせています

 私のカウンセリングの特徴は4つの技法を組み合わせていることです。4つの中でクライアントさんが希望するものだけを使います。

1.純粋な心理カウンセリング

 これは共感的な心の繋がりの中で、とことん寄り添うというものです。クライアントさんが主人公となって、カウンセラーは聞いたり問いかけたりしてクライアントさんが進みたい方向に進めるように補佐役を務めます。

2.プロセス・ワーク

 問題によっては、無意識の領域に原因があり、それを掘り下げて解決する必要があります。体の感覚やイメージを通して無意識と繋がっていただき、深層心理のレベルで取り組むことができます。幼少期のトラウマを癒すインナーチャイルド・ワークをすることが多いですが、前世療法になることも少なからずあります。

3.エナジー・ワーク

 私は他人のエナジーを感じるクレアセンシェンスが発達していて、距離に関係なくクライアントさんのエナジーを読んだり、ネガティブなエナジーを浄化したりできます。微妙なエナジーを読み分ける私の能力は、クライアントさんがご自身の無意識と交流するプロセスも支えます。

4.進化占星術(Evolutionary Astrology)

 前世から持ち越した未解決の課題と、今世で目指すべき進化の方向を照らしてくれるのが進化占星術です。また、占星術的に見て重要な節目というものが幾つかありますが、多くのクライアントさんがそのような節目にカウンセリングを申し込まれています。今どういう時期なのか、何が問われているのか、どのような方向に進んだらいいのか、といったことを理解するために、進化占星術はたいへん優れたツールです。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 4つのうちご希望の組み合わせでカウンセリングをいたします。ご遠慮なくお申し付けください。組み合わせは日によって変更なさっても構いません。

ニーバーの祈り(Serenity Prayer)

 苦悩のとき、何を目指すべきかが分からなくなることがあります。

 困難な状況であっても、努力すべきことが明確であれば、そこに集中できます。どういう努力をすれば打開できるのかが分からないとき、二重に苦しいですよね。

 例えば、結婚できなくて悩んでいる人がここにいたとしましょう。結婚したい気持ちはあるのになかなかできない。もう少し結婚に向けた努力をすべきなのか、逆に今はまだ時期ではないと受け入れるべきなのかと迷ったりします。

 このように、正反対の2つの選択肢の間で揺れるとき、何をどう努力すればいいのかが見えず辛いものです。こういうとき人に相談すると、積極的に動くようにアドバイスする人がいたかと思うと、焦らずに待つようにアドバイスする人もいたりして、真っ二つに分かれることも珍しくありません。

 180度違う2つの回答を聞いているうちに、自分の中で方向が定まってくることもあります。また、ますます分からなくなることもあります。

 私も自分の人生において「積極的に動いていくべきか」あるいは「あるがままを受け入れるべきか」で迷うことが度々あります。

 そういうとき、私はニーバーの祈りを捧げるのが好きです。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

God grant me the serenity
to accept the things I cannot change;
courage to change the things I can;
and wisdom to know the difference.

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

 この祈りは神様に3つのものを求める内容です。1つ目は「変えられない物事を受け入れる平静さ」。2つ目は「変えられる物事を変える勇気」。そして3つ目は「この2つを区別できる知恵」です。

 変えるべきことと受け入れるべきことを間違えると、苦悩は解けるどころか深まってしまいます。

 ですから、「変えるべきもの」と「受け入れるべきもの」を区別できることがまずは重要なんですね。これがはっきりした時点で、目指すべきものが明確になり迷いはなくなります。あとはそちらへ向かって努力するのみです。

アクセスカウンター

    アクセスして頂いたページ数(PV)です。

    QRコード
    QRコード