2017年05月10日

第一 16頁「万那料」

明治34年7月6日 天皇皇后東宮御所に行幸啓

16頁◆ 屬海瞭、親王は天皇・皇后より銀製雌雄鶏置物及び万那料を賜わる。」

  「まなりょう」と読むのだろう。「万那」は、万葉仮名という説明で良いか? 「ま」「な」の、変体仮名の字母としては、代表的なものである。

ま-な【真魚】(「真の肴(な)」の意)/料に供する魚。△泙併呂瓩了の食物。(『広辞苑』)

マナノ 魚味祝 禮一 四六四
マナハ 魚味始 禮一 四六三 (『古事類苑』索引)
「魚味(まな)の祝(いはひ)」「魚味始(まなはじめ)」

 また、翌7日にも、「皇太子・同妃は河村夫妻に万那料・紅白縮緬各一疋等を賜い、また天皇・皇后も河村伯爵に万那料を賜与される。」(16頁〜)

 「雌雄鶏」。明治34年(1901年)の干支は、「辛丑」。
 

2017年05月06日

『昭和天皇実録』第一 13頁「廉」「金員」 

明治34年5月28日(火)
13頁〜「勤労の廉をもって、・・・白羽二重・金員等を、・・・金員をそれぞれ賜う。」
 「廉」は、「かど」。「白羽二重」は、「しろはぶたえ」。「金員」は、「金銭」の意。金員を戴くのが一番嬉しい。


2017年05月02日

これで「飛」なのか?

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『河海抄 傳兼良筆本 一』(天理図書館善本叢書、八木書店)50頁である。
 赤色の傍線を引いた字の読みに首をひねった。初め、「散」と読んだ。
 しかし、手元の『源氏物語』の注釈書が引く『長恨歌』本文では、「飛」となっている。
 玉上琢彌編『紫明抄・河海抄(天理図書館蔵、文禄五年の書写記のある二十冊本を底本)』でも、左の行、「夕殿螢飛思悄然」(203頁)と翻刻されている。
 「夕殿螢思悄然」とする『長恨歌』は、ないのか。
 
工事中

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2017年01月19日

『昭和天皇実録』第一 一一頁「やないばこ」など

明治三十四年五月五日 宮中酺宴(ホエン。「酺」:国の慶事に天子が臣下や人民に酒宴を賜ること。『新潮日本語漢字辞典』)
 相変わらず、人名は読めない。
一一頁
◆嵬筥」の「筥」は常用漢字には入っていないだろう。
 読みは「やなぎばこ」であろう。と思ったら、音便形の「やないばこ」でした。初めからルビを付けよう。
「案上に奉る。」→「案(あん)」は、「机(つくえ)」なんだぞ。
─崛鯛一尾ずつを」→ええと、「鯛」の音読みは、やっぱり、「チョウ」だ。「センチョウ」と読むのか?
 『字通』を見ると、「鯛」は、篆文(てんぶん)にある。『説文解字』にも載っている。国字ではないのでした。
「これが宮中の御宴において万歳が唱えられた初例という。」→へえ〜、そうだったのかい。 
一二頁
「宴酣の際に」→「宴(えん)酣(たけなわ)」 
   


2016年12月31日

『昭和天皇実録』第一 一〇頁「御名を裕仁、御称号を迪宮と」

明治三十四年五月五日 

「御名を裕仁(ひろひと)、御称号を迪宮(みちのみや)と」一〇頁ァ銑

「裕は易経に「益徳之裕也」、詩経に」 (工事中)



2016年10月11日

『昭和天皇実録』第一 八頁「御尋」

明治三十四年四月三十日

「また公爵九条道孝より皇太子妃へ御尋として五種交魚一折が献上され、御返礼として五種交魚一折を下賜される。」(一−八ぁ銑ァ

「御尋」とは何ぞや。

 読みは、「おたずね」でよいのか。これで国語辞典を引く。出て来ない。
 意味は、祝の品であろう。

2016年10月09日

『昭和天皇実録』第一 五頁

着帯の儀・明治三十四年三月九日

「皇太子は御手ずから皇太子妃に末広及び白縮緬・袖入文鎮・人形等を贈られる。」:(一−五ぁ銑ァ
「袖入文鎮」とは何ぞや。

 「そでいりぶんちん」で辞書を引けども、見当たらず。
 「袖入り文鎮」でネットを検索すると、画像が掲載中であった。袖に入れても持ち歩けるという小型の文鎮であろう。

「皇太子・同妃はまた互いに三種交魚料及び小戴を御贈進になる」:(一−五〜)
「小戴」とは何ぞや。

 初めは、「ショウタイ・ショウダイ」で辞書を引く。見当たらず。その中、「こいただき」の訓読みかと思い当たる。これなら、『広辞苑』で解決できた。「小戴餅」(こいただきもちい)の略。





2016年10月07日

『昭和天皇実録』第一 二頁「耕作図」(続)

「御誕生に先立ち、耕作図屏風六曲一双・……。」(1-2):御産調度の中に「耕作図」。

 この先、昭和天皇の皇子の御産記事に「耕作図屏風」が出て来る可能性があるかも。
 と、思い付き、今上天皇の御産記事を参照することにした。
 現在の天皇誕生日が12月23日で、昭和の初めのはず。
 昭和八年であった。「耕作図屏風」、見当たらず。そもそも、「御産調度」の記述がない。
 8月24日「皇后内着帯」、11月28日「皇后御着帯」、12月23日「皇太子誕生」。

 「耕作図」の参考文献の一つを知り得た。
 冷泉為人・河野通明・岩崎竹彦・並木誠士『瑞穂の国・日本 四季耕作図の世界』淡交社1996年。

2016年10月03日

『昭和天皇実録』 第一 一〜四頁

 予約注文した。黙読するだけでは、続かないかと思い、メモを取りながら読むことにした。

 まず、手に取ってみると、重い。体重計で計ってみた。13圈A芦鵑稜柬椶蓮∋虻だった。地下鉄とバスで帰った。重かった。今回は二冊で、家人の車で受け取りに行った。楽ちんでした。
 パラパラめくってゆく。ルビが無い。凡例を見る。
 「十九、親王・内親王・王・女王の命名時における名には傍訓(ルビ)を付す。」
 最初の例がこれ。
 「五日 日曜日 御誕生第七日につき、御命名式が執り行われ、天皇より御名を裕仁(ひろひと)、御称号を迪宮(みちのみや)と賜わり」(一〇頁)

 さて、読んでゆきます。引っかかった文言をメモしてゆきます。

「侍医相磯慥」(1-1(巻数と頁数)):ネットで読み方を調べる。「あいいそ・まこと」と「あいそ・たしか」を拾えた。
 『国史大辞典』(吉川弘文館)を引いた。載っていなかった。

「御誕生に先立ち、耕作図屏風六曲一双・……。」(1-2):御産調度の中に「耕作図」。まずは、ネットで調査。「四季耕作図」についての論文があった。中国王朝の習慣を取り入れたとの事。この図によって、民の暮らしを思い遣るのだそうだ。
 『御産部類記』あたりを見てみるか。続群書類従三三下。ばらばらになっているから、探すのが大変だ。
 割と簡単に発見できた。屏風については、「白屏風」しか出て来なかった。肩すかし。

「侯爵鷹司熙通」:「熙」は、身分の高い人の名に使われているという印象がある。
 『新潮日本語漢字辞典』に拠ると、音読み「キ」。意味は、「仝る。輝く。広い。広まる。3擇靴燹4遒屐O造蕕亜廖人名では、「おき・さと・てる・のり・ひろ・ひろし・ひろむ・よし」。
 
「五種交魚一折ずつが下賜」(1-4):内着帯の儀。「交魚(コウギョ)」、あっさり、『広辞苑』で片が付きました。



2016年09月24日

これもルビ(読みがな):『万葉集』の訓

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 『元暦校本萬葉集』第一冊、勉誠社、昭和61年、巻第二・九五番歌、102〜103頁。
 こちらの訓は、「平安朝諸写本の別行平仮名訓」である。
 題詞では、「安見児」なれど、歌本文では「安見」とあって、「やすら」と訓じている。「見」を「ら」と訓ずる根拠を知りたい。
 手持ちの注釈書数種類を参照したが、注記が無かった。

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 『西本願寺本萬葉集』(普及版)巻第二、おうふう、1993年、28頁。
 こちらの訓は、「本文の多く右傍に片仮名で」記されている。


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2016年07月09日

『機動戦士ガンダムUCΑ―杜呂琉羝佑猟譴如戮離襯

 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』(角川書店2008年)を読み返している。現在、『機動戦士ガンダムUCΑ―杜呂琉羝佑猟譴如戞
 ふと、ルビが付けられている情況を確認してみたくなった。
 各頁16行。
 76頁3個所「衝(つ)き動かされて」「希望を見出(みいだ)そうと」「言葉も虚(むな)しく」
 77頁3個所「火の爆(は)ぜる音が」「火を焚(た)いており」「小型の鍋(なべ)を」
 78頁2個所「地虫の声が密(ひそ)やかに」「岩が連なる岩砂漠(さばく)で」

 もっとルビを付ければ、読者層が広がるはずなのに、なぜ、もっとルビを付けないのか。

2016年06月14日

「予断を許しません」

 平成28年6月6日(月)、NHKテレビ、7時のニュースを見ていた。
「予断を許しません」と、「平年よりもやや低いでしょう」という音声が耳に残った。
その後の番組であったか、「船舶食料品商」という言葉も気になった。
「予断(よだん)」「平年(へいねん)」、和語に言い換えると、「予(あらかじ)め (工事中)

2016年06月08日

禰衡(でいこう)の字(あざな)「正平」の読み方は?

 菅原道真「書斎記」に出て来る、「余(われ)正平(せいへい)の才に非(あら)ず」(『本朝文粋』新日本古典文学大系、岩波書店80頁)。

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2016年04月09日

『誰でも読める 日本中世史年表 ふりがな付き』 吉川弘文館2007年

 2016年4月8日に購入。2007年刊の初版本であった。版を重ねていると思っていた。意外であった。いや、がっかりであった。なぜ売れないのか。
 日本史が、学校教育で軽視されているからか。
 ふりがな付きが忌避されているからか。
 楽々と読めるのにねえ。

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2016年04月08日

『振り仮名つき 吾妻鏡 寛永版影印』汲古書院

 江戸時代の優れ物の本である。ふりがながほぼすべての漢字に付いているので、難解な和化漢文が読めてしまえる。
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