政治

2007年06月26日

思わずポロリ

  相変らず 朝まで生テレビみたいな政治論議を繰り広げる
クラスに段々疲れてきた私。


いや いいと思うのよ
世界情勢に敏感で 自分の意見をぶつけ合うのは。
現在 戦争している国 アメリカにいると
各国の紛争記事が新聞の一面をにぎわしているしね。
でも カンバセーション クラスなんだから
もっと 身近な話題も交えようよ。

でも 嬉しい事が一つあった。
私が前回のクラスで紹介した
”硫黄島からの手紙”をイスラエル人が早速DVDで見てくれて
”素晴らしい映画だった。 こんな悲劇があったのねえ”と
絶賛してくれたのだ。
それから
”私にとってアジアは遠い国々。 全く何も知らなかった。
 でも あなた達(韓国人Jと私)の話を聞いて
 アジアの歴史に興味をもったわ”と
これ 素直に嬉しいね。
もちろん 私たちも中東情勢には疎い。
でも お互いを尊敬しあったら
対外的な紛争は回避されると思うんだけど・・・
色んな利権が絡んでいるから難しいね。




今日は 久々お気楽なクラスだった。
いつものマダム先生のペースで授業が進んだのは
例の政治討論好きなスイス人Dが欠席したから。


 で 普段から不満に思っている事を話してみた。
例えば アメリカのサービス業がいかにお粗末か とか
公共機関がちゃんと機能していない
 などなど
韓国人 Jも大きくうなずいていた。



身近な例では
スーパーのやる気のない店員が
くちゃくちゃ 物を食べたり
隣のレジとしゃべりながら接客。
こちらの人は 列に並ぶのにすごく辛抱強く
大人しく黙ってひたすら待つ。
自分の番に なったら人を待たせているのも
おかまいなしに 店員とくだらない話をする神経
信じられない。
 

韓国の援護射撃を受けながら 調子に乗る私
 ”日本 韓国のサービスは最高です。
  なんといっても
  お客様は神様ですから!!  
  (辞書で調べると正確には
   The customer is always right.
   という表現らしいが そんなん しらんわい) ”

 ここで思わず 三波 春夫のフレーズが・・・
 ああ 昭和な私


 すると みんな 想像できないらしく  びっくりしていた。
 へ〜 すごい
 だから日本と韓国の産業って飛躍的に発展したんだねえ〜と 妙に感心。  
  
 ありがとう 三波先生
 貴方に助けられるとは思わなかったよ。(*´Д`*)
  

しかし 日本で当たり前なことが こんなに驚かれるなんて
逆に ショック。


それと もう一つ こちらで想像を絶するのは
病院の看護士が仕事着のままで地下鉄やバスで通勤すること。
あの調子で患者に接して
院内感染が起こらないのか不思議だと思う。
日本は湿気が多いから ことさら神経質になると思うけど
相当 こっちって不潔なんじゃないかしら?












日本の憲法って そういえば よくわからんなあと思い
何年か前に買って置いた本を読み始めた。
”高校生から わかる”とサブ タイトルがついてるけど
鳥頭が進行している今 高校生の頃が
頭の働きのピークだったんじゃあ と気がついて愕然。

憲法























ママは 30分も読まないうちに
私とお昼寝してたよ〜
野獣



ruchika55 at 10:00|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

2007年04月04日

ヒラリーの本気

4月2日(月)のフリーペーパーam NEW YORKの見出しは

ヒラリー

HILL’S BIG BUCKS
  (ヒラリーの巨額の金)













2007年 四半期の最初の3ヶ月で 
選挙活動資金として使われた寄付金は
過去最高の$26ミリオン(約31億2000万円)と
ヒラリー女史の事務所が発表した。
それ以外の候補者は

バラク オバマ氏 (初のアフリカン アメリカン候補者)*$22ミリオン
但し 事務所は公式発表していない。
ジョン エドワーズ氏 (夫人が乳がんを抱えつつ選挙活動中)$14ミリオン
今回はアメリカ史上もっとも高くつく選挙戦らしく
過去に1999年 元副首相のアル・ゴア氏の記録が8.9ミリオンなので
驚異的といえるそうです。

バラク オバマ氏とヒラリー女史は伯仲しているとはいえ
いまだにもっとも大統領に近いといわれる彼女が
なりふり構わず選挙活動をしている様子は
まさに執念を感じます。

 
ところがヒラリーさん
  ”大統領になった暁には即刻
   イラクから兵を撤退させる!”と断言していたのに
最近トーンダウンし
  ”しばらくの駐留はやむをえない”
と若干ニュアンスを変えて来た。


例のマダム先生に
”大統領選挙はどうなんですかね?”と聞いたら

彼女は そっけなく
”誰がなっても一緒よ”とのこと。

”でも新聞によるとヒラリーさんも
イラクからすぐに撤退させないみたいだし・・・”

”だって イラク駐留はアメリカのオイル ビジネスの為に
  仕方ないのよ”と あっさり。

あくまでも先生一人の意見だし
授業中の発言なので
これが一般的なアメリカ人の考えとは言えないけど
相変らず経済が活況なのは
石油産業が潤っているおかげ。
だから彼女も現状は仕方ないと思っているのかも・・


確かにヒラリー女史も 
アメリカ経済を牛耳っている資産階級に取り入るため
人道的な綺麗事ばかりでなく
生臭い発言もしなければいけないのでしょうね。 
なんといっても懐具合が気になるところですから・・・


 

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2006年12月30日

フセインの死

サダム


















いつもより 朝寝をしたルチカ一家。
ぼーっとしたままコーヒーを用意していたら
朝刊の見出しをみたダンさんの
”フセインの死刑が執行されたよ!”という声で一遍に目が覚めた。
TVのCNNを慌ててつけると
自分で覆面を拒否し最期まで威厳を保とうと
虚栄を張っているフセインが
まさに首に縄をかけられる映像が繰り返し放映されている。
報復を避けるために 執行人の顔は覆面されていたが
その間にもカメラのフラッシュがたかれており
元独裁者の死を確認する人たちが複数 傍にいたことが伺える。
さすがに最期の瞬間こそないが 遺体が袋に入れられ
運び出される映像も映っていて朝から気分が悪い。

それと同時にフォード元大統領の葬儀の様子も中継。
フォード氏は生前
”イラク侵攻は明らかな間違いだった。
ラムズフェルドもチェイニーも重大なミスを犯してしまった。”
とコメントを残している。
フセインの死がきっかけで米軍はイラクから撤退するのだろうか?

 けれどアメリカは過去にないほど景気は活況。
NYダウも最高値を更新しているし
マンハッタン内のマンション建設ラッシュをみると
あきらかに国内経済が潤っているのがわかる。
自国の安全が保障されて 生活も安定していれば
イラクから撤退しようが しまいがあまり関係ないのかもしれない。




ruchika55 at 12:18|PermalinkComments(8)TrackBack(0)

2006年12月22日

混迷の行方

 現地 12月20日 午前10時 ライブ放送で
ブッシュ大統領のコメントが記者団の前で発表、
イラクへのさらなる軍隊派遣の指針が表明されました。

 年末の大統領 直々のコメントはなんとも苦しげ。
アメリカの雇用状況は良好で 景気も上向いている 
クリスマスシーズンは みなさんさらに買い物に励みましょうと
ジョークを飛ばしてみても
白々としたムードが記者の間に流れます。
 泥沼化している戦況を好転させるために
さらに軍備を強化するとはいえ
イラクでの戦闘の意味が見えない現状では
国民の支持は得られないと思いました。

ロバート インディアナ作 ”LOVE"
LOVE




















翌日 ”The New York Times"にて コメントの確認。

”イラクでの戦闘は今後 難しい選択と
さらなる犠牲が求められるであろうが
勝利は達成可能なので
議会ではテロに対する包括的なキャンペーンを呼びかけ
軍備をさらに強化する”とのこと。
ただし対イラクへの具体的な対策や手がかりは
ほとんど提示しなかったそう。


でも イラクでの勝利って なんでしょう。
どの時点で勝利を宣言するのでしょうか?


先の中間選挙での共和党敗北の責任をとって
ラムズフェルド前国防長官が辞任した現在
ますますイラク撤退のタイミングが難しくなったと思います。
正しい方向を見極めることもできず
ブッシュ政権は深みにはまっていく予感。





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2006年11月07日

11月7日 アメリカ 中間選挙 

中間選挙

















投票所の様子
アパートのロビーに仮設されているので
出勤前の人がぞくぞくと受付でIDを表示して
奥のブース(カーテンで仕切られている)で投票している。


投票所の案内は英語 スペイン語 中国語 韓国語で表示。
中間選挙

















中間選挙は4年後の大統領選挙の間の年に行われる選挙で
下院(The House任期2年)は435全議席
上院(The Senate任期6年)は2年ごとに
100議席を3分の1ずつ改選(今回は33議席)

事実上 現職大統領 及び政権与党への信任投票なので
与党には不利に働くらしい。
いまだにイラクへの武力介入をしているブッシュ政権への
世間への風当たりは厳しく
共和党政権にとって
”ウォーターゲート事件以来の逆風の環境”
(THE NEW YORK TIMES)と評されている。



先週から各党の情報合戦が激しい。
民主党の前ケリー候補が遊説先で
”学校の勉強をちゃんとしないと
イラクに(兵隊として送くられて)
立ち往生することになる”と失言。
イラク駐軍兵を侮辱したと非難を浴びた。
共和党は思わぬ ”援護”を受けてケリー氏を攻撃。
身内の民主党もこの”ジョーク”には呆れ顔だったが
意外と市民は非難しつつも
冷静に受け止めていたよう。
”ケリーの失言は単なるジョークではすまされないけど
これで選挙の結果が変わるとは思わない”という意見が大多数。


そして共和党の最後の切り札は
選挙直前の”フセインの死刑判決”
これで事実上イラク問題は解決に向かっている
アピールしたかったのがみえみえ。

経済主導の共和党政権への指示か
環境問題重視 人道主義の民主党への方向転換か
アメリカ国民はイラク戦争終結を望みながら
好景気の恩恵も受けたい・・・というのが本音
政権に対する市民の思惑がどう動くか
興味が尽きないところです。

ところでこちらの選挙は
街に候補者のポスターや選挙カーもなく
もっぱらメディアへの露出のみ。
候補者のTVコマーシャルがばんばん流れ
短い時間でいかに自分をアピールするかが鍵のようです。






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2006年10月23日

大活躍 ライス長官

最近 朝のニュースをつける前に
”もしかしたらテポドンが日本に落ちてるかも”と
ドキドキしているルチカです。
私がこんなにハラハラしているから
日本にいる皆さんはもっと不安に感じているでしょうね。


この間 エレベーターに乗っていて
アパートのメンテナンスのおじちゃんに
”北朝鮮はどうよ?”と
声をかけられるぐらい北朝鮮問題の
関心は高いですね。
アメリカは結構手を焼いていて
できればアジア周辺国でなんとかしてもらいたい
というムードが高いです。


でもアメリカは日本に期待してないのが
みえみえ。
日本は拉致問題があるし核兵器への武装は
(自衛手段としても)国民の理解が得にくい。
だからリーダーシップを取り難いだろうと踏んでいる。
一方 アメリカはいまだにイラクと戦争状態なので
ここであらたな火種を作りたくない。

ここで登場なのがブッシュさんより遥かに
人気の高いライス長官。


ライス

10月20日には中国
21日ロシア入りと
まさに大活躍のライス長官。
”ワシントン”一のモテ女
と言われる。

コンドリーザ・ライス - Wikipedia




もうほとんどブッシュ大統領は外交問題は
ライスさんに丸投げ状態
その信頼の厚さがうかがい知れます。
政治的な手腕は歴代の長官のなかでも
群を抜いているし結構ファッショナブルで
音楽家になりたかったと言うほど
マルチな才能

うまく周辺国の歩調をあわせ
北朝鮮を6カ国協議のテーブルにつかせるために
今日も世界を飛び回っていて
まさに”八面六臂の大活躍”
タフなんだけど 物腰柔らかいから
絵になるなあ・・



ところでうちのダンナは
”ライス長官よりもっと強力なヤツに頼むしかない”
というのが持論。
”スイス銀行の口座に送金してアイツにやってもらうしかない!”
ってデユーク トーゴー(ゴルゴ13)のこと?!















ruchika55 at 07:56|PermalinkComments(0)TrackBack(0)